もう一つの梓の楸までの記事で木偏の漢字を見ていたら、日本の歴史に触れることが多くなった。

漢字には昔を生きた人々の思いが込められている事を実感する。


この話に流れで触れておかなければならない木がある。

それは、


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モッコク科のサカキだろう。

サカキに当てたれた漢字はいろいろあるが、真先に思いつくのが木偏に神で榊だろう。


学生の頃に受講した景観園芸学でサカキとヒサカキ(柃)は重要だと教わったことで印象深い木となっている。


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講義ではサカキは神事で用いるという内容で、当時はサカキ = 神事程度の捉え方だったけれども、今は何故この木を神事に用いるのだろう?という疑問が生じている。

なので検索をしてみることにした。




榊(さかき)について - 光雲神社でサカキについてが記載されていたので、内容をピックアップしてみると、

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1年を通して緑の葉をつける常緑樹の「榊」は神の恩恵を受ける植物として、「栄える木」「栄木(さかき)」と呼ばれ神聖視されてきました

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と記載されていた。


古来の日本では植物や先端の尖ったものには、神様の力が宿ると考えられていたらしく、サカキも該当する。

ただ、この説明だけでは、常緑樹はサカキ以外にも色々あるし、


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人の歴史と共に生き、常緑かつ先が尖ったシイの葉はサカキ以上に条件に該当するように思うのだが、人の社会におけるシイはサカキの位置づけにはなっていない。


サカキを神事に用いるのは他の理由がありそうだ。

上記のページを読み進めてみると、日本の神話の中の重要な話で用いられているそうだが、数ある木の中からサカキが選ばれた理由までは記載されていない。


色々な木を見ていったら、古代の人々がサカキに神秘性を感じた事を理解できるようになるのかな?


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