写真:シイタケのシイは何だ?の記事より
シイタケ菌は何故硫安が多いところでは不利になるのか?の記事でシイタケ菌とトリコデルマの競合において、シイタケ菌は直鎖アルコールを合成するという内容を記載した。
この直鎖アルコールとは一体何なのだろう?
調べる前に直鎖アルコールという用語から連想されるものとして、炭素が鎖状に結合して、末端にヒドロキシ基(-OH)が付与された化合物がある。
炭素が連なった有機炭素といえば脂肪酸なので、直鎖アルコールは脂肪族アルコールということになる。
脂肪族アルコールの一般的な化学式は
H3C-(CH2)n-CH2-OH
※nには1以上の自然数が入る
になる。
例:n = 1(炭素数3)の場合:プロピルアルコール(プロパノール)
アルコールの炭素数が増えることで変わる特徴で、ざっと思い付くこととして、
・水に溶けにくくなる
・沸点・融点が高くなる
・粘性が高くなる
・消毒液としての機能が落ちる?
といったところか。
これらはおそらくシイタケ菌は糖ではなく、脂肪酸から合成するものだと思われるが、何故硫安の添加により、トリコデルマが優位になるのだろう?という疑問は解消できない。