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写真:シイタケのシイは何だ?の記事より


シイタケ菌は何故硫安が多いところでは不利になるのか?の記事でシイタケ菌とトリコデルマの競合において、シイタケ菌は直鎖アルコールを合成するという内容を記載した。


この直鎖アルコールとは一体何なのだろう?




調べる前に直鎖アルコールという用語から連想されるものとして、炭素が鎖状に結合して、末端にヒドロキシ基(-OH)が付与された化合物がある。


炭素が連なった有機炭素といえば脂肪酸なので、直鎖アルコールは脂肪族アルコールということになる。


脂肪族アルコールの一般的な化学式は

H3C-(CH2)n-CH2-OH

※nには1以上の自然数が入る

になる。

脂肪族アルコール - Wikipedia


例:n = 1(炭素数3)の場合:プロピルアルコール(プロパノール)

1-プロパノール - Wikipedia


アルコールの炭素数が増えることで変わる特徴で、ざっと思い付くこととして、

・水に溶けにくくなる

・沸点・融点が高くなる

・粘性が高くなる

・消毒液としての機能が落ちる?

といったところか。

消毒液としてのエタノール

油脂によって石鹸の機能は異なるか?


これらはおそらくシイタケ菌は糖ではなく、脂肪酸から合成するものだと思われるが、何故硫安の添加により、トリコデルマが優位になるのだろう?という疑問は解消できない。