
脱共役とは何か?の記事に引き続き化学同人の植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争を読み返した内容について書く。
上記の本の82ページに下記の記載があった。
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かつて農家によって雑草防除に植物が利用されていた。オオハナウド、クズ、シバ、チガヤ、マコモ、エゴマなどを刈り取り、直接水田にマルチしたり、通し苗代として、これらの雑草の滲出液(しんしゅつえき)を用いて雑草を抑制していた。
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こんな感じでイネが育っているところで

道端でよく見かけるクズを刈り取って、それを水の上に浮かべるといったところか。
植物が合成する様々な化合物を見てきたから今だからこそ、この有効性はよくわかる。
葉から分泌した化合物は水田雑草に対して発芽を抑制する可能性があるし、刈草が沈めば土を覆ってそれもまた発芽を抑制するだろうし、

更に言えば刈草はオタマジャクシ等の水田の生物の餌になって、これらの生物が土表面をかき混ぜることで、発芽直後の草が抜けて雑草が成長しにくくなる。
オタマジャクシ等によって粉砕された刈草は腐植の要素として堆積して、雑草からのアレロパシーの影響を軽減する。
今回は刈り取った草の話であるが、

国産の最高の堆肥を求めての記事で書いたような刈り取った後に別の場所で一旦堆積しておいて、稲作の収穫後に散布するといったことでも、上で挙げたうちのいくつかの効果は期待できるはず。
水田で草を利用した雑草防除は、小規模の水田での対策になるだろうけれども、周辺環境に良い影響をもたらすので復活してほしい手法の一つだよね。




