Eleocharis_kuroguwai_Ohwi


クログワイに困っているという連絡があったという記事で稲作でクログワイの繁茂で困っているという内容を記載した。

上の写真を見ての通りだけれども、クログワイはこれといってイネの生育を邪魔できる程大きくはなく、おそらくだけれどもイネの分泌するアレロパシーに負けるはず。


なのに困っているというのは、クログワイが分泌するアレロパシーか何らかの養分の吸収が得意といった特徴によりイネに大きな影響を与えていると予想している。


ただ、クログワイが分泌するアレロパシーの報告が見当たらないので、


Coumaric_acid_0

アレロパシー物質としてのp-クマル酸とフェルラ酸


他の水田雑草のアレロパシーとして見かけたα-クマル酸だとして話を進める。




私が知る限り最も利益率が高い田ではクログワイは見かけない。

この田と他の田の大きな違いが、


P4158926


レンゲ + 粘土鉱物で土作りを行っているということで、年々フカフカの層が厚くなっている実感があるそうだ。

中干し無しの田を見ていて思うこと


上記のような条件であれば、土壌分析の腐植の測定で硬い土の方が腐植量が多かったのは何故だろう?で記載したがフミン物質のようなものが多くなっている可能性がある。


ここでふと思ったのが、α-クマル酸はフミン物質の一部として取り込まれるか?になる。

フミン物質の一部として取り込まれれば、イネに対してα-クマル酸の影響が小さくなるので、水田雑草のアレロパシーの被害は軽減される。




これに関して、論文は見当たらないので、生成AIのGeminiにα-クマル酸とタンニンが重合する可能性はあるか?という質問をしてみたところ、ラッカーゼという酵素によってα-クマル酸とタンニンが重要する可能性があるという返答があった。


この内容が正しいと仮定して次に気になるのが、田に水を張った状態でラッカーゼという酵素が働く可能性があるか?になる。

とその前にラッカーゼについて触れておくと、ラッカーゼは活性中心に銅を持つ金属酵素で、フェノール性化合物の酸化を触媒する酵素を指す。

※ラッカーゼは酸素を還元する


この内容を踏まえた上で、田に水を張った状態でラッカーゼを合成する微生物はいるか?と質問をしたら、イネの根圏の枯草菌という返答があった。


この内容が正しければ、クログワイで困っていない方の田は、収穫後の稲わらに粘土鉱物を付着させて鋤き込んだ後、レンゲを播種してそれも粘土鉱物を付着させて鋤き込んでいるという二重処理で枯草菌に適した生育環境になっている可能性がある。

開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと


葉が細いカヤツリグサ科のアレロパシーを弱体化させることができれば、イネが生育で負けることはないだろう。