稲作の除草剤で重要なアセト乳酸とは何か?の記事で稲作でよく用いられている除草剤のALS(アセト乳酸合成酵素)阻害剤を理解する為にターゲットとなるアセト乳酸について見てきた。


アセト乳酸はバリンやロイシンなど分枝鎖アミノ酸を生合成する際の前駆体になるそうで、これらのアミノ酸が合成されないと植物の成長に大きな支障をきたすことになる。


ここでふと気になった事がある。

それはイネはこの除草剤の影響を受けないの?ということ。


ALS阻害剤は選択性の除草剤(特定の草に対して有効)という扱いになっている。

イネがこの除草剤が効かないのは何故だろう?




イネがALS阻害剤が効かないのは、シトクロムP450という酵素が無毒化に関与している可能性があるそうだ。

岩上哲史 多剤抵抗性タイヌビエの除草剤抵抗性メカニズム - 植調 Vol.48,No. 11 (2015)


この内容を読んだ時にふと頭に浮かんだ事がある。

シトクロムP450が働く為には鉄が重要だったはず。

シトクロムP450 - Wikipedia


連鎖的に更に頭に浮かんだ事がある。

それは、(特に大規模化した)田では慢性的な鉄欠乏に陥っている可能性があること。

家畜糞のメタン発酵時に得られる消化液は大規模稲作の問題を解決する可能性があるのでは?


慢性的な鉄欠乏の田に対して、ALS阻害剤を散布したら、イネに大きな悪影響を与えることにならないか?


であれば、ALS阻害剤を散布する前に鉄欠乏、もしくは鉄が効き難い状態を回避しておかないと秀品率の激減に繋がってしまうのではないかと。

何故ゼオライトではなく、モンモリロナイトを推すのか?

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