
ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち
先日の記事で土壌学の研究者が書いた本を紹介した。
この本では、土壌の成り立ちから、研究者は栽培においての土壌でどの点を意識しているのか?という流れから世界のマーケットに潜む問題まで書いている。
中盤の土壌でどの点を意識しているのか?は前回紹介したように土壌の酸性化が頻繁に記載されていた。
他に知るべき問題として、

日本の家畜糞の問題も記載されていた。
日本が置かれている現状をまとめると、日本は面積あたりの家畜の頭数が多すぎ、家畜の糞尿の処理に困っているということ。
更には諸外国と比べ、日本の土は相対的に肥えているので畑地で肥料には困っていない
面積あたりの家畜の頭数を肥育するためには、海外から飼料作物を輸入している。
結果として、畑の家畜糞堆肥受け入れ可能量を余裕で超える現状となっている。
別の節で、過剰な窒素肥料は微生物によって硝酸に作り変えられ、硝酸によって土壌のpHは酸性に向かう。
これらの内容に対してこの本の最後の方で、美味しい国産牛乳を飲み続けるため消費者側が処理コストを負担する覚悟が必要になるのではないか?と記載されていた。
以前養鶏の鶏糞の発酵に関わった時に感じた問題が、一冊の本のまとめとして記載されていたので励みになった。
最後に再びこの本からあるフレーズを抜粋する。
窒素肥料という”麻薬”依存はなかなか絶つことができない。
家畜糞堆肥で土作りをするとパワーがあるという栽培者をよく見かけるけれども、
このパワーこそが麻薬的な効果なのだろうな。
家畜糞堆肥は化学的な窒素肥料の安価な代替として使用されているのだから…
関連記事





