道端に落ちていた木の枝に朱色のキノコが生えていたの記事に引き続き、今回もキノコの話

いつもの通り道にやたらとキノコが生える道(近くに教育用の林がある)があって、梅雨という時期と重なって様々なキノコが生える。

キノコは森を学ぶ上の目印のようなものになるかもしれないので、見かけたキノコは撮影することにしている。


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サクラの木の下にひょろっと生えているキノコらしきものがいた。

雨があがってしばらく経っていたのでおそらくこれが最大の大きさだろうと勝手に判断して、帰宅してから図鑑で調べてみた。


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一部分枝している子実体があったので迷ったが、カレエダタケ科のシラウオタケが一番近かった。

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図鑑にはシラウオタケの生活の仕方が地衣類と記載されていた。

枯れ木の表面に繁殖する藻類(緑藻)と共生するキノコとのこと。

地衣類という菌たちの巧みな生き方


コケで覆われていてわかりにくいが、この場所はサクラ等の木の樹皮が堆積している場所なので生育条件としては正しい。


もう少し得られることがあるか?と検索を続けてみたら、シラウオタケと共生しているのは、気生藻のエリプトクロリスの仲間であるという報告を見かけた。

担子菌地衣類シラウオタケ(Multiclavula mucida)の共生藻について - 日本菌学会第62回大会

半田信司 - 気生藻の分類と生態 (1) ―講義編―




話は戻って、シラウオタケは緑藻と共生と記載されていたけれども、

シラウオタケの方は緑藻から光合成産物をもらうとして、緑藻の方は別に乾燥に強いというわけではなさそうなシラウオタケと共生して何のメリットがあるのだろう?


子実体を形成する前から何らかの関係であるのかな?


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