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米ぬか嫌気ボカシ肥の発酵に使用済み使い捨てカイロを添加したらどうなるか?の続きまでの記事で米ぬか嫌気ボカシ肥について見てきた。


改めて、米ぬか嫌気ボカシ肥について整理する必要が出てきたので、色々と洗い出しているのだけれども、その最中にふと気になる事が出てきた。


それは、


Ferulic_acid_acsv


米ぬかに含まれるベンゼン環(六角形の箇所)を含む化合物のフェルラ酸は嫌気発酵中にどうなるのだろう?ということだ。

こめ油に含まれるもう一つの抗酸化作用を持つ物質


これに関して、味噌の香りのグアイアコールの記事で香り化合物のグアイアコールになることを記載したのだけれども、実は丁寧に見ていないことがあって、それは乳酸菌は植物の発根を促進するか?の記事の内容である。


ボカシ肥料に含まれる成分でフェニル乳酸というものがあって、アミノ酸のトリプトファンと合わせて植物の施すと発酵促進が観測されたという内容だ。


フェニル乳酸の構造が、


Phenyllactic_Acid

図:3-フェニル乳酸 | 化学物質情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターより引用


で、フェルラ酸からいくつかの反応数で生成される可能性がありそうだ。


ただ、検索をしてもフェラル酸からフェニル乳酸への合成経路に関する内容が見つからなかったので、今回の内容の真偽はわからない。


嫌気発酵中にメトキシ基(-OCH3)やヒドロキシ基(-OH)が外れたり付いたりしそうなので、フェルラ酸からフェニル乳酸への反応はあってほしい。