菜園ナビで石灰過剰の話題で盛り上がっていて嬉しいの記事で、オンライン肥料教室の後に石灰過剰の話で過剰症に対して話が盛り上がっていて嬉しいという内容を記載した。
前回の内容を改めて整理すると、不調な土壌に対してのアプローチは
1. CEC(保肥力)を可能な限り高める
2. リン酸過剰を解決する
3. 石灰過剰を解決する
4. カリ欠乏を解決する
の順番で考えると分かりやすい。
前回はリン酸過剰と日和見感染について触れたので、次は拮抗作用について触れることにする。
営農される方が最初に触れるべき教科書には必ず拮抗作用というものが記載されている。
たかだか肥料に関わっているだけの私がこういうこともおこがましいと思うが、営農、それは価値あるものを生み出してそれを元に利益を上げる事であるわけで、利益を上げる以上は無駄な仕入れを下げるのは当たり前で、仕入れた肥料の相性を把握するのは事業を進める上で最低限の事であるはずだ。
で、プロであれば最初に読むべき教科書には拮抗作用というものがある。
拮抗作用というのはある肥料成分が土壌中に過剰にある場合、他の成分の効きに対して効果を打ち消す事を指し、施肥した肥料が無駄、もしくは他の肥料に対して悪影響を与えるという事が頻繁に起こっている。
上記の内容を踏まえた上で、リン酸過剰について見てみよう。
リン酸(燐酸:P)の過剰が他の成分との拮抗作用は

土壌の基礎知識 Ⅰ - 農林水産省 15ページより一部改変して引用
こんな感じ。
リン酸が過剰になると、カリ(K)、鉄(Fe)、銅(Cu)と亜鉛(Zn)の効きが悪くなる。
カリは肥料の三大要素として扱われ、根の吸水や吸肥に関わる要素になるので、カリの効きが落ちるのがどれ程よろしくないかは想像しやすいだろう。
亜鉛は見落としやすいが植物にとって超重要な要素になっていて、耐性や収量に大きく関わっている。
そんな亜鉛もリン酸過剰によって効きが悪くなる可能性がある。
リン酸過剰に引き続き、石灰(カルシウム)過剰について見てみよう。
石灰(Ca)の過剰が他の成分との拮抗作用は

土壌の基礎知識 Ⅰ - 農林水産省 15ページより一部改変して引用
こんな感じ。
石灰が過剰になると、カリ(K)、マグネシウム(苦土:Mg)、マンガン(Mn)、亜鉛(Zn)とホウ素(B)の効きが悪くなる。
カリと亜鉛はリン酸過剰の時にも挙がったので改めて触れることはしない。
マグネシウムとマンガンは光合成で重要なので、石灰が過剰であることで光合成の質が低下することは簡単に予想できるだろう。
世界情勢で肥料が高騰している状況において、購入した肥料が効いていないどころか悪影響を与えていたというのは愚か過ぎるので、今こそ過剰症に意識を向けるべきだ。
冒頭で記載したオンライン肥料教室は菜園ナビで教室の告知をしているので、興味がある方はフォローをお願いします。





