牛糞に残留した除草剤の作用機構についての記事で触れたオンラインの肥料教室の後、菜園ナビさんの日記: カルシウム過剰の障害という記事が投稿された。
隣り合うジャガイモ畑で片方は石灰をあまり施肥せず、もう片方は石灰を大量に施肥していて、石灰を大量に施肥しているところでは栽培が不調になっているという内容だ。
これに対して石灰の過剰症だという見解を述べている。
コメント欄に現状で石灰過剰だと判断するのは難しいといった意味合いのやり取りが続いているが、それ以上に過剰症に対してここまでやりとりが発展している事が嬉しい。
菜園ナビは最近運営元が変わり自由度が増すと聞いたので、そのタイミングで関われて良かった。

今までの教室で不調な土壌に対しての肥料のアプローチは下記のような順で話している。
1. CEC(保肥力)を可能な限り高める
2. リン酸過剰を解決する
3. 石灰過剰を解決する
4. カリ欠乏を解決する
CECは一旦置いといて、リン酸過剰を放置するとどうなるのか?というと、土壌中の糸状菌が植物に対して病原菌となるか共生菌となるか?は施肥次第という記事で、土壌中のリン酸の(種類や)量によって、病原性の強弱が変わる糸状菌の話をした。
この糸状菌の話の後に、教室ではすべての菌で言えるわけではないだろうと指摘を受ける事がある。
これに対しては下記のように考えて欲しい。
土壌中にいるたくさんの菌のうち、リン酸過剰によって病原性(寄生性)を高めてしまった菌がいるとしよう。
その菌は真っ先に周辺の植物(作物)に寄生をして、生育に必要な成分(亜鉛等)を奪い取ってしまう。
亜鉛を奪われた植物(作物)は生育が不調になり、それに合わせて耐性に関する化合物の合成量も低下する。
耐性の低下の隙をついて、リン酸過剰に関係ない病原性の菌(卵菌含む)が近寄ってきて感染を悪化させる。
所謂、日和見感染というやつだ。
リン酸過剰では他にも見るべき事があり、それが石灰過剰とも密接に関わっているのだが、話が長くなるのでそれは次回に触れる事にする。
-続く-
冒頭で記載したオンライン肥料教室は菜園ナビで教室の告知をしているので、興味がある方はフォローをお願いします。





