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イチゴの施設栽培の培地の交換時期はどのように判断すれば良い?の記事でイチゴ等の施設栽培のうち養液栽培で培地の交換時期の目安が欲しいという話題になり、色々と調べてみたところ、培地は栽培を続けるにつれてCECが高まっていく事がわかった。


前回の記事では話題に触れないが、この記事を書いた後にメッセージを頂き、そこには栽培を続けるにつれて堆肥化が進み、保水性が高まっていき、水や肥料がなかなか抜けないというも知った。


保肥力と保水性は連動するし、培地で使用している素材を考えれば、どちらも普通に有り得る話だ。




イチゴ高設栽培における連作が生育・収量および培地に与える影響 - 熊本県農業研究センター研究報告 第14号の報告から再び話題をピックアップしてみる。


栽培を続けるに連れ、培地では可給態リン酸と交換性カルシウムが増加し、交換性マグネシウムとカリウムは減少するという内容が記載されていた。


生育や収量には影響がない程の変動という記述があったが、イチゴの栽培の難しさを考えると本当かな?と思えてしまう。

菜園ナビで石灰過剰の話題で盛り上がっていて嬉しい


上記の話は


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培地の素材で使用しているバーミキュライトを主軸に考えてみるとしっくりくる。


バーミキュライトは2:1型粘土鉱物に分類される粘土鉱物になる。

バーミキュライトは黒雲母等の鉱物が風化によって変質した粘土鉱物になる。

徳島県立博物館 / ミネラルズ : 身のまわりの鉱物 : 蛭石


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造岩鉱物の黒雲母を見る1で黒雲母について触れているが、土壌中ではマグネシウムやカリウムの給源になる鉱物として扱われている。


バーミキュライトにもマグネシウムやカリウムが含まれていて、これらは徐々に溶脱してくる。

溶脱なので消費をしたら当然量は少なくなるわけで、交換性マグネシウムとカリウムは減少するという内容はしっくりとくる。


ここから考えられる事は、イチゴやトマトの養液栽培では培地の使用年数に合わせ、マグネシウムとカリウムの施肥量を増やしていかないとカルシウムとの塩基バランスが崩れていくことに繋がり、様々な生理障害を誘発することになる。


上記の内容が次の話題の石灰過剰へと繋がっていくのだろう。