
前回のアスパラガスのアレロケミカルの記事に引き続き化学同人の植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争を読み返した内容について書く。
今回触れたい内容の前に触れておきたいこととして、カテコール構造を持つ化合物が土壌中の有機物や粘土鉱物により吸着されて活性を失うということがある。
上記の内容は今の知識レベルで考えてみると明らかに団粒構造の形成に関与している現象だと断言できる。
カテコール構造というのは、

ベンゼン環(六角形)にヒドロキシ基(-OH)が隣り合うように配置した構造を指し、

ポリフェノールのコーヒー酸あたりが該当する。
この内容を踏まえた上で、本題に入ることにする。
冒頭で挙げた本では、植物毎のアレロケミカルに関しての記載がある。
※アレロケミカルはアレロパシー(多感作用)を引き起こす化合物
そこで強烈に印象に残ったのが、

ソバのアレロケミカルで

カテキンの記載があった。
※上の化合物は(-)-エピカテキンを示す
腐植酸形成における出発点のような位置付けにある縮合型タンニンになるわけで、土壌中に既にそれなりの規模の腐植が定着していたらそれに取り込まれて更に強化されるはず。
そういえばソバって痩せた土に強いというイメージがあるが、これはアレロパシーで他の植物との競合で勝てるということで、土がフカフカになればアレロパシーがうまく機能せず負けるという解釈で良いのかな?
だとすると、植物性の堆肥で土壌改良を行った後に緑肥のような位置づけでソバを育てたら、団粒構造が強化されたりするということがあるのかな?
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