佐賀県のハウスミカンの産地を訪れた。
ミカンの木の根元にハウスの落ち葉を敷き、
その落ち葉の上にバークを積んだ箇所にて、
バークをほじくって、ミカンの葉の腐熟状態を見てみると
葉の表面で紫色になっている箇所があった。
栽培をしている方に聞いてみると、
この葉の紫色はいつも発生しているらしい。
この紫色はいったい何なのだろう?
草本の作物でリン酸欠乏になった時に葉がうっすらと赤紫になるものと似ている。
作物のリン酸欠乏の時の紫色はアントシアンに因るものだと言うけれども、
この写真の紫の変色もアントシアンに因るものなのだろうか?
アントシアンに因るものかどうかを辿る為には、
ミカンのリン酸欠乏の症状を調べなければならない。
この紫色への変色には栽培に関する重要なヒントがあるような気がする。