キノコを天日干しするとビタミンDが増えるらしい。
実際に起こっている反応は、プロビタミンDであるエルゴステロールが光化学性の反応によってビタミンDに変化するかららしい。
ビタミンDというのは、人体でカルシウムの結合を高めるビタミンということになっている。
で、ここで疑問になるのが、
シイタケってカルシウムの吸収を積極的に行いタチなの?
キノコはカビなので、カルシウムでがちがちに固めるイメージもなければ、そもそも、生育している環境でカルシウムが過剰にあるイメージもない。
で、そもそも前駆体のエルゴステロールについて読んでみたら、
菌類の細胞膜を構成する物質であり、動物の細胞におけるコレステロールと同様な働きをする。
と記載されていた。
なるほどね。
菌類の細胞膜を構成する物質だったら多く含まれるのは納得!
しかも、エルゴステロールは光を浴びると変化する特徴があるので、
キノコ栽培を暗いところで行うのも納得。
光に当たると細胞膜の成分が減るのは大変だ!
カルシウムを積極的に摂取したければ、腹を下しやすい人が多いとされる牛乳を飲むよりも
炭酸カルシウムを酸で溶かしてイオン化させ、それをビタミンDと結合させて摂取する方が遥かに良いんじゃないの?
炭酸カルシウムもビタミンD、どちらも日常にありふれているものだし、難しい話ではないと思う。
追記
牛乳の中の乳糖を分解できず腹を下すという問題がある。
これは病気ではなく、授乳期を終えた子(哺乳類全般)であれば、だれでも訪れる乳糖分解酵素の分泌の減少によるもの。
分解酵素の減少により、乳糖は異物とみなして腹下しを起こす。
大丈夫な人であっても、耐性という名前が付くぐらいだ。
体に負荷はあるだろう。
腹を下すということはすなわち体内にある水分を急激に排出する行為なので、水に溶けているカルシウムも吸収前におそらく排出されるはず。
牛乳の中にカルシウムがたくさん含まれているというものは良く見たが、いまだかつて牛乳由来のカルシウムが体に定着した決定的な証拠の研究報告を見たことがない。
だから私は、事前に発酵されていない生乳を摂取することを止めた。
※チーズやヨーグルトといった発酵済みの食材と激しく撹拌された乳製品は除く
まぁ、ここら辺は人類の乳糖耐性の獲得といった進化論の話に入ってくるから、牛乳有用有害論争は深い話になってしまうんだけどね。