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沈水植物が獲得した形質の記事に引き続き、水草の話を進める。

今までの復習として、水草は陸上にいる被子植物が水辺で生きる為の形質を獲得したと考えられている。

水草とは何だろう?


水草が得た形質として、抽水植物や浮葉植物のように葉が水上にあるものであれば、酸素や二酸化炭素といった気体を如何に全身に行き渡らせるか?


沈水植物であれば、二酸化炭素を如何に水中で獲得するか?が大事であると記載した。


これらを踏まえた上で、


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異端の植物「水草」を科学する|書籍案内|ベレ出版


再び上記の本を元に植物とは何なのだろうか?

の理解を水草から再確認していくことにする。


冒頭で紹介した形質以外で重要なこととして、どのように繁殖していくか?

もっと細かく言えば、水に弱いとされる花粉をどのように扱うか?が非常に大事とされる。


被子植物の最大の進化は花を咲かせ、花粉という優れた配偶子運搬システムを発達させたことで、裸子植物と比較して非常に効率の良い受粉システムを構築したことだろう。


となると、水草になったら、水中を拡散させて受粉させるという無駄なことはしないはず。


というわけで、時々話題に挙がる


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醒ヶ井の梅花藻


滋賀県の醒ヶ井宿にあるバイカモを見てみる。


上の写真はちょうど川が増水して、水草の話としてはふさわしくないので、


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こちらの写真で話を進める。


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バイカモが生育しているところでは、


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水面に顔を出すように花を咲かせる。

これで花粉は水に触れることなく、周辺を飛んでいる昆虫に花粉を媒介してもらえるようになる。


大半の水草は花は水面で開花させるらしい。

中には驚く程たくみに花粉を運搬する仕組みを獲得した水草があるらしいけれども、それは見たことがないのでここでは触れないことにする。