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京都環境フェスティバル2020「冬でも楽しめる自然探究」のワークショップで話をしました。

カテゴリー : 化学全般/

 

うちのクローバは寒空の下でも元気

レンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子の記事の後に気になったことがある。レンゲは低温で葉の色が紅っぽくなったが、うちの庭で昨年の1月からいるクローバはどうだろうか?前回の記事のレンゲとうちの庭のクローバは近い位置なので、レンゲと同様の低温環境は経験していることになる。というわけで早速確認してみると、大きい葉も新しく発生した葉も綺麗な緑色の葉色だった。クローバはレンゲよりも低温環境に強い?そうではない気がする。低温の時期になる前にどれだけ...

 

コロナウィルスについてを知る再び

カリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモータの記事まででウィルスに関する様々な事に触れてきた。現在把握されているウィルスに関する事を網羅的に把握する為の第一歩を踏み出せるところに近づいたかなと。これらの話を踏まえて、ssRNA(+)であるコロナウィルスについて再び触れてみる。セントラルドグマを踏まえてコロナウィルスについてを知る良い例えだか不明だが、設計図を持つパソコン(DNA)、情報を部分的に取り出し運搬するUSBメモリ(mRNA)と設計図を元に何らかを組み立...

 

カリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモータ

p53遺伝子の記事に引き続き、ウィルス関連の話題。物事を理解する時には、それを知って意味があるの?と疑問になるような内容でも把握しておくと理解の助けになることが多い。というわけで、植物の研究の時に学んだアプローチについて挙げる事にする。何で唐突にアプローチ?なんて疑問は一旦気にせず話を進める。ちなみに上の写真は、植物学の話題ではシロイヌナズナという草が頻繁に用いられるが、シロイヌナズナの写真がないため、イメージとして同じ科のタネツケバナの写真を載せておく。...

 

p53遺伝子

ウィルス発がんの記事に引き続き、細胞のがん化の話。植物学といえど、細胞生物学が基礎にあるので、細胞のがん化の研究はちょくちょく目にしていた。学生の頃に細胞のがん化といえば、p53遺伝子の話題が頻繁に挙がっていた。早速、Wikipediaからp53遺伝子の概要を抜粋してみると、/****************************************************/p53遺伝子とは、一つ一つの細胞内でDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイ...

 

ウィルス発がん

内在性レトロウィルスについてを知るの続きまでの記事で、最近世間を騒がせている新型コロナウィルスから、感染症対策としてのワクチンを経て内在性レトロウィルスまで見てきた。ここまでの記事を経てどうしても触れておきたい内容があったので、今回はその内容に触れる。書くことによって自身の理解が整理されるから触れるのであって、話の内容の質は高くないという前提で読み進めてほしい。ウィルス発がんというものを知った。詳細に入る前にWikipediaに記載されている内容を抜粋してみる。/...

 

内在性レトロウィルスについてを知るの続き

内在性レトロウィルスについてを知るの記事で、内在性レトロウィルスについて触れた。レトロウィルスに分類されるウィルスは宿主細胞に感染した後、色々と端折るけれども自身のDNAを宿主のDNAに入り込む。この機構により、高校生物の頃からずっと疑問になっていた事の一つがクリアになった。それは動物の生殖において、子が親とは全く異なる形質を持っている事だ。動物の生殖細胞である卵子と精子は元となる卵母細胞と精源細胞は産まれた直後から保護されており、成長後に獲得した形質はこれらの細...

 

内在性レトロウィルスについてを知る

前回のmRNAワクチンはRNAi治療薬の発展にも貢献するはずの記事までで、最近非常に注目されているmRNAワクチンの開発が如何に凄いことで、夢膨らむ技術であることを触れた。ウィルスから得られる知見は他にもたくさんあるので、それらも触れていくことにする。はじめに某大学のプレスリリースのURLを貼っておく。哺乳類の胎盤形成にはウイルスが関与しており、その遺伝子は順次置き換わることができる - 東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果ページのタイトルから推測できる...

 

mRNAワクチンはRNAi治療薬の発展にも貢献するはず

前回のmRNAワクチンの技術の凄さに感動したの記事の続き。前回はmRNAワクチンの開発に関する読み物の紹介をし、mRNAワクチンの開発で急速に発展した脂質ナノ粒子(LNP)が、mRNAワクチン以外でも有効になる可能性が非常に高い事を知った。mRNAワクチン以外で頻繁に挙がるものとして、RNA干渉( RNAi と略す)を利用する薬を開発出来る事を紹介した。このRNA干渉だけれども、ちょうど私が学部生の頃にRNA干渉に関する発見が相次ぎ、所属していた研究室の教授のテンションが上が...

 

mRNAワクチンの技術の凄さに感動した

昨年末にニュースで頻繁に挙がったmRNAワクチンだけれども、気になったのでmRNAワクチンに関しての読み物に目を通してみたら、あまりにも凄い技術で感動したので拙い説明になるかと思うが整理してみる。mRNAワクチンの背景にあるmRNA医療について整理されているものを先に紹介しておく。mRNA 医薬開発の世界的動向 - [医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス,PMDRS,50(5),242 ~ 249(2019)]上記の内容を前回までの記事のイメージ合わせていくと、...

 

セントラルドグマを踏まえてコロナウィルスについてを知る

前回のコロナウィルスについて知るの記事で、ウィルス学の専門書を頼りにコロナウィルスについて整理してみた。コロナウィルスはボルティモア分類によると、一本鎖+鎖RNAウィルス [ ssRNA(+) ]に分類されている事がわかった。あとはssRNAの名称に従い、コロナウィルスの特徴を生命科学の視点でクリアにしてきたが、前回の記事では+鎖について触れる事はできなかった。+鎖に触れる為には生命科学のセントラルドグマを把握する必要があるから……と思ったが、前回の記事でセントラ...

 

コロナウィルスについてを知る

ウィルスの意味論を読み、RNAウィルスから発見された酵素の恩恵を思い出したの記事の続き。今回は最近注目されている新型コロナウィルス(以後COVID-19と略す)ではなく、コロナウィルスそのものが何なのか?を整理してみる。株式会社南江堂から出版された生命科学のためのウイルス学 感染と宿主応答のしくみ,医療への応用を参考にするとBob Goldstein - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによるコロナウィルスはコロナウィルス科に属す...

 

ウィルスの意味論を読み、RNAウィルスから発見された酵素の恩恵を思い出した

※上のイメージ画像は新型コロナウイルスのイメージ - No: 3343647|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOKから昨年は、Twitterを開いたり、テレビのニュースで新型コロナウィルス(以後、COVID-19と略す)関連のニュースばかり流れていた。COVID-19の出現によって、仕事や生活が大きく変わった一年であった。新型コロナウイルス感染症 (2019年) - WikipediaCOVID-19が人々に様々な影響を与える中で、コロナに負けるなとかコ...

 

シイタケから抽出された二つの物質

シイタケの旨味成分のグアニル酸の記事に引き続き、シイタケから抽出できた物質を調べていたら、User:Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるエリタデニンというアルカロイドと、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるレンチナンという多糖を見かけた。レンチナンは以前、キノコが行う自身の再構築の記事で触れたので、今回はこれ以上触れない事にする。レンチナン - Wikip...

 

シイタケの旨味成分のグアニル酸

前回のシイタケ栽培における原木との相性とは何だ?の記事で、スギ木粉でのシイタケ栽培の研究報告を紹介して、キノコと原木との相性とは何か?に触れてみた。シイタケといえば、食材としても魅力的で、独特の旨味があるらしいので、今回は旨味について見てみることにする。人にとっての旨味成分が植物の発根を促進するか?CC 表示-継承 3.0, リンクシイタケに含まれる旨味成分としてグアニル酸というものがあるらしい。グアニル酸の化学式を見ると、グアニン(右)、五炭糖のリボ...

 

シイタケ栽培における原木との相性とは何だ?

前回のシイタケのシイは何だ?の記事で、シイタケ菌と原木には相性があり、クヌギ等のブナ科の木が相性が良いとされていた。この相性を決める要因は一体何なのだろう?樹皮に含まれるタンニンの量か?植物と昆虫の攻防。ポリフェノールクヌギ等の樹皮にはタンニンが多く含まれているらしいので、それはないか。シイタケ菌を含む糸状菌はタンニンを有効活用できそうだし。アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性なんて思いながら、検索してみたところ、古い論文ではあるが興味深い研究報告...

 

カビ毒のマイコトキシンとは何か?

先日、知人と話していて、カビ(糸状菌)には(植物にとって)良いものも悪いものもいるという話題から、作物の生育に悪影響を及ぼすマイコトキシンの話題になった。マイコトキシンという言葉はよく聞くけれども、マイコトキシンについて一度も調べたことがないなということで、検索してみることにした。はじめにマイコトキシンの定義をWikipediaから引っ張ってくると、/***************************************************************/ ...

 

ポリアミンについて探る

Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるスペルミンとは何だろう?の記事以降、スペルミン(ポリアミン)についてが気になっている。人体内でのスペルミンの作用の一つに、軽微な刺激に対して過剰に免疫細胞が活性化してしまうことを抑制することがあり、昨今の某ウィルス感染騒動の重要な要因なんだろうなと捉えている。人体において、スペルミンの合成は加齢とともに低下していくが、食品の摂取によって補う事が出来るそうなので、どのよう...

 

スペルミンとは何だろう?

前回のクリの木は虫媒花の記事で、匂いの要因であるか?は不明だけれども、Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるスペルミンという物質(以後ポリアミンとする)があることを見た。おそらくだけれども、クリのハチミツあたりにはこのスペルミンが入っている可能性があるため、この物質が体にとってどのような影響を与えるのか?が気になった。というわけで早速検索をしてみると、早田邦康著 高ポリアミン食による哺乳類のアン...

 

クリの木は虫媒花

前回のブナ科の風媒花の木々の記事で、ブナ科でどの属が風媒花なのか?を見た。ブナ科の系統樹で風媒花の属を赤で囲い、それを踏まえた上で、風媒花の属が(照葉樹林の)森のどこらへんに自生するのか?を見た。※夏緑林のブナは除くここで一つ不思議に思う事がある。それはクリ属の存在だ。クリの木といえば、庭に植わっているイメージがあり、葉も大きめの落葉性で林縁に自生する傾向があるはずだ。クリの木...

 

各ドングリのタンニン

ネズミがドングリを食すの記事で、アカネズミはドングリの化学性防御であるタンニンの作用を無効にして食す事が出来る内容を記載した。この内容を前提にして、京都大学学術出版会から出版されている原 正利著 どんぐりの生物学 ブナ科植物の多様性と適応戦略のどんぐりと哺乳類の章で、森の小型の哺乳類は食べ切れないドングリを貯蔵し、そのまま貯蔵され続けたものが発芽するという記載があった。ネズミ等がドングリをすぐに食べるものと貯蔵するものとして、小さくてタンニンが少ないものを積極的に食べ...

 

ベニテングダケの毒性

前回の森を学ぶ為にブナ科の木々を学ぶの記事で、森林の生態においてブナ科が優位になる要因の一つとして考えられている外生菌根菌についての話題に触れた。外生菌根菌の話題の際に挙がったキノコが、テングダケ科のキノコで、このキノコって毒キノコのイメージがあるよな?という流れになったので、今回は毒キノコで有名なベニテングダケの毒性について見てみることにする。ベニテングダケは毒キノコとして有名なだけあって、Wikipediaの記述も充実している。ベニテングダケで毒性を示...

 

コナラの落葉から落葉性を考える

常緑木と落葉木の記事でブナ科を介して落葉性についての理解が深まった。ブナ科の木々では常緑木が多い印象があるけれども、コナラ属コナラ亜属に分類されるコナラやクヌギに落葉性がある。※他にブナ属、クリ属に分類される木に落葉性がある落葉性 - Wikipedia落葉性のある葉の特徴として、葉の表面で光沢(クチクラ層)が少なく、葉は薄く広いという特徴がある。クチクラ層は何からできている?これらの特徴により、光合成量は増すが、紫外線の受光の増加や光合成自体から発生する活性酸素...

 

ネズミがドングリを食す

ドングリとポリフェノールと森の動物たちの記事で、ドングリにはポリフェノールがあり、大量に摂取すると中毒死することがあるという内容を記載し、それであればドングリを餌にしている森の動物たちはどうして無事なの?という疑問を投げかけた。それに対して、素晴らしい研究結果があるので、今回はその結果を紹介する。被食防御物質タンニンに富むドングリをアカネズミが利用できるわけ - 独立行政法人 森林総合研究所 - 国立研究開発法人 森林研究・整備機構のページを読むと、NOZO ...

 

刈り取った穂を天日干しすることで味は変わるのか?

刈り取りした穂を天日干ししている田を見かけた。天日干しをすると味が変わるというけれども、実際はどうなのか?米粒の形状が変化するのか?が気になったので調べてみることにした。早速検索をしてみると、米の天日干し及び熱風式機械乾燥の乾燥手法の差異が品質に及ぼす影響 - 日本調理科学会誌Vo1.40,No.5,347~351(2007)という研究報告に辿り着いた。米粒の栄養価に明確な差はなかったが、電子顕微鏡で米粒のデンプンの様子を確認したところ、細胞の配置に差があり、デンプン粒の立体...

 

黒米のおにぎりを食べた

黒米のおにぎりを食した。色を見かけたら、その色は調べておくという最近の流れから、黒米の色素も調べることにした。momokaphotoさんによる写真ACからの写真色から判断するに、黒大豆のポリフェノール(アントシアン or アントシアニン?)に近いのだろうなと。花の色を決める4大色素黒大豆に含まれる黒い色素は血圧の上昇を抑制する早速、検索してみると、有色素米に含まれる抗酸化成分量の栽培地による差異 - 東北農業研究 68 23-24 (2015)に辿り着いた...

 

ウィルス感染症予防の一手としてのアスコルビン酸誘導体

農薬の研究開発をされていた方から、お役に立つのではということで、アスコルビン酸(ビタミン C)誘導体の抗ウイルス剤としての利用 - 植物防疫 第 70 巻 第 7 号(2016 年)をご教示頂いた。概要はタイトル通りで、一例としてトマトに対してアスコルビン酸(ビタミンC)誘導体を散布するとウィルス由来の感染症が軽減もしくは遅延されると記載されていた。試験条件によっては80%近い効果を得られたが、多くは50%付近の効果であった。作用機構を見るにはRNA干渉(RNAi)を把握している...

 

ヒガンバナのアルカロイド

前回の秋は田の畦にヒガンバナの記事で今年も田の畦にヒガンバナが咲いた旨を記載した。ヒガンバナの球根には毒があって云々かんぬんという話をしたが、そもそもの話で毒って何だ?という事と、作用機構はどうなっているのか?が気になったので、ヒガンバナのアルカロイドについて調べる事にした。本当はアルカロイドそのものの事を最初に触れなければならないが、アルカロイドの定義は難しいので後日時間をかけてゆっくりと見ていく事にする。Ed (Edgar181) - 投稿者自身による作品, ...

 

基肥のリン酸が発根促進である理由を考えてみる

前回のリン酸欠乏で葉が赤や紫になることを考えてみるの記事でリン酸欠乏で葉が赤や紫になることを今までの知見から考えてみた。これを踏まえた上で、稲作の基肥で話題になる発根促進としてのリン酸に触れてみる。栽培の教科書ではリン酸の説明が発根促進という事を時々書かれているのを見かける。リン酸と発根にどのような関係があるのか?よくわからない。リン酸はエネルギーの貯蔵やDNAの主である核酸の材料の一つで、細胞膜のリン脂質の成分でもあるから成長に重要であるということは自明だけ...

 

サクラの樹液はゴムの様

先日の藤棚の下のフジたちの記事で見たサクラの木の群生の中で、樹液が固まっているものを見た。サクラの木から出る樹液はどれも濃度が濃そうだ。サクラの木の樹液に昆虫が集まるという話はあまりというかほぼ見ないけれども、濃度が高い事が昆虫が集まらない理由なのか?チョウが好む花サクラの樹液について調べてみたら、下記の内容を見かけた。/***************************************************/桜の樹液をトラガカントゴ...

 

高槻の水田でジャンボタニシを見かけた

稲作の事を知る為に、様々な水田の様子を見ているのだけれども、田の底を動く大きな巻き貝?を見かけた。もしかしてこれは俗に言う世間を騒がすジャンボタニシスクミリンゴガイか?スクミリンゴガイ - Wikipediaジャンボタニシであれば食欲旺盛でイネの茎を食べて枯らしたりする厄介者で、この巻き貝が広まるのはなんとか阻止したいところ。卵には毒があって、貝に直接触っても何らかの感染症の恐れがあるため、駆除が難しいらしい。ジャンボタニシの駆除でとられている方法を調...

 

イネのウンカ類への抵抗性

トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくるの記事で、稲作で厄介なトビイロウンカは大陸から季節風に乗ってやってくると記載した。日本にやってきたウンカはイネの葉に産卵し、何世代か世代交代するが、日本の寒さでは越冬する事ができない。トビイロウンカを含むウンカ類でイネの抵抗性の研究がないか?検索してみたところ、昆虫の加害によってイネに発現する誘導抵抗性 - 植物防疫 第64巻 第11号(2010 年)という報告があった。内容は以前紹介したジャスモン酸や青葉アルデヒドがイネでも同様に...

 

トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくる

稲作に深刻な被害をもたらす昆虫にカメムシ目の小型の昆虫のヨコバイやウンカがいる。トビイロウンカという名前をよく聞くはず。※上の写真はヒメトビウンカ?ウンカ - Wikipediaカメムシ目ということで、ヨコバイ等は植物の液汁を吸い、株が弱体化する。液汁を吸う際に、ウィルスや細菌を媒介して株が病気で弱るということもある。このヨコバイやウンカだけれども、特にトビイロウンカで非常に厄介な事があるので、今回の記事はその紹介をする。トビイロウンカは日本の...

 

薄い色の花弁のアサガオからフラボノイドのことを考える

前回の記事の薄い色の花弁のアサガオの花が咲きましたで見た薄い花弁のアサガオの花でいくつか気になることがあった。これは私だけではなく、この株だけ生育が遅いと話題に挙がる程、様々な方でも一目瞭然な違いだった。これは植木鉢を上から見た時のものだけれども、写真の中心や左上の方に葉の色が薄いものがある。これは発芽した時からずっとそうで、色の薄い(黄緑)葉の株は生育が遅い傾向にあった。この色の花が咲いた時に、この色はなんと呼ばれているのだろう?と気になったので...

 

光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい

前回の亜鉛欠乏と植物のオートファジーの記事で、植物のオートファジーのきっかけとして、再利用性の高い要素が欠乏した際に行われている事に触れ、亜鉛欠乏について触れた。亜鉛といえば、秀品率向上の新たな課題は亜鉛をどう加えるか?の記事で触れた通り、欠乏しやすい要素として扱われている。栽培で亜鉛を供給するにはどうすれば良いか?を考えてみると、肥料以外ですぐに思いつくのが、川の水を畑に入れること。この視点で検索してみたところ、河川から検出される全亜鉛の由来に関する研究 -河川...

 

亜鉛欠乏と植物のオートファジー

前回の植物のオートファジーの記事で植物でのオートファジーのざっくりとした内容を見た。Emma Farmer (-- Serephine ♠ talk - 10:28, 21 April 2007 (UTC)) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる今回は更に踏み込んで、オートファジーの制御について見ていくことにする。オートファジーを知る上で、吉本 光希著 植物の必須栄養素から考える植物オートファジーの重要性 - Journal of Japa...

 

植物のオートファジー

師管の働きと圧流説までの記事で師管、シンクとソースのことを見てきた。葉で光合成を行い、光合成産物を他の器官に輸送する際、養分の送り元をソースと呼び、受け取り先をシンクと呼ぶ。イネの養分転流を見るの記事でソース側ではオートファジーが関与していると記載した。オートファジーといえば、2016年に大隅氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで有名になった。オートファジーを理解すれば、秀品率の向上に関与するようなヒントが見つかるかもしれない。ということで早速検索してみることにした。...

 

師管の働きと圧流説

前回の植物体内でのシンクとソースの記事までで、サイトカイニンによる養分転流でシンク強度の増加から維管束の師管の話に移った。シンク - ソースと師管の話で養分を送り出す器官(上の図で葉)のソースと養分を受け取る器官(上の図で果実)のシンクがあった場合、ソースの方が養分濃度が濃く、いくらシンク強度を増強したとしても、相対的にシンクの方が濃度が薄くなるため、師管は想定通りに動いてくれないはず。この師管による養分転流はどのように考えられているのだろう?ということで整理してみることにした。...

 

植物体内でのシンクとソース

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化するの記事で、サイトカイニンは葉にある二糖であるショ糖を二個の単糖に変えることで、葉の糖の濃度を高め、シンク強度の増強の関与すると記載した。唐突に現れたシンクという言葉は何なのか?を今回見ていくことにする。シンク(器官)という用語と一緒に使用される用語としてソース(器官)というものがある。シンクとソースの話題で頻繁に使われるのが、葉とリンゴ(もしくはトマト)があるので、この慣習に従い、ここでもリンゴにする。植物においてリンゴは光合...

 

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化する

前回のイネの養分転流を見るの記事で、サイトカイニンの役割の一つである養分転流について見た。要約するとサイトカイニンを塗った葉に、古い葉から養分が移動する。a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Edgar181" title="User:Edgar181"Edgar181/a - span class="int-own-work" lang="ja"投稿者自身による作品/span, パブリック・ドメイン, リンクによる6-ベンジルア...

 

イネの養分転流を見る

分げつ盛期から生殖生長期に変わる頃、古い外葉が枯れ始める。これは上にある葉によって遮光され光合成の効率が低下する為、養分転流と呼ばれる現象により、師管を経て古い葉から新しい葉に糖やアミノ酸を送って枯れるそうだ。養分転流が発生する際に、古い葉ではノーベル賞の受賞で有名になったオートファジー、新しい葉ではサイトカイニンの蓄積が重要であるそうだ。イネの効率的な窒素利用機構を解明-オートファジーがイネの成長と窒素転流の鍵を握る- 東北大学オートファジー - Wikipedia古い...

 

イネは長い育種の歴史においてサイトカイニン含量が増えた

写真:長野の栄村小滝集落の米づくり前編より米の収量に関することを見ていく事にする。講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版の36ページに/*************************************************/サイトカイニン含量が高いイネの収量は高い。品種改良の過程でそのような品種が選択されたと考えられるが、その知見をさまざまな作物の品種改良に適応できる可能性もある/*************************************...

 

レンゲ米栽培の水田と無機一発肥料

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で田植えの前にレンゲを育てたところは土壌の三要素のうちの生物相が顕著に変わっている可能性が高く、それに伴い有機一発肥料の有機成分の肥効が前倒しになる可能性があることを記載した。※実際にはレンゲ分の有機物があるため、パターンは大きく崩れる可能性があると記載している稲作でよく見かける一発肥料について個人的な見解ではレンゲ米の栽培では有機一発肥料よりも無機一発肥料の方が良いのではないか?と予想しているが、無機は無機で注意すべきことがある。 ...

 

ウキクサは稲作においてどのような影響を与えるのか?

前回のレンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で有機一発肥料の話に触れ、有機一発肥料はレンゲ米の栽培には向いていない可能性がありそうだ(あくまで個人的見解)という内容を記載した。その内容の一つに、窒素等の成分の肥効が前倒しになるため、その余剰分が、ウキクサの繁茂に影響を与えるのではないか?という内容を記載した。ウキクサに関して様々な意見を耳にする。ウキクサを良く捉える方と悪く捉える方がいて、整理するとどうやら田植え直後にウキクサが増殖するのは誰に...

 

一発肥料の2つの型

前回の稲作でよく見かける一発肥料についての記事で一発肥料について触れた。即効性と緩効性の肥料の絶妙な組み合わせで、作付け前の元肥に一回使用するだけで、収穫まで追肥をしなくても良い肥料のことを言う。この一発肥料を可能とした技術として、上の写真の黄色い粒の樹脂コートがある。水溶性の肥料を水に触れることで徐々に溶けるコートで包むことで、土壌中の水分により徐々に溶けて時間差で肥料成分を与える事にができる。緩効性の肥料は他に油かすや革粉といった有機質肥料もある。この有機...

 

稲作でよく見かける一発肥料について

稲作では一発肥料というものがある。その名の通り、最初に一発肥料を入れたら、肥料の方で適切な時期に適切な量が溶けて肥効を示し、追肥等の作業をなくすことができる。この話を進める前に肥料の前提を挙げておくと、肥料は水に溶けてはじめて効く。水に溶けなければ肥効を示さないので、乾燥しているところに肥料を置いても雨が降らない限り効くことはない。※土が保水性を持っていたら、土の水分が肥料に移って溶けて効くということはある一発肥料は初期生育用の即効性の肥料と徐々に溶け出す遅効性の肥料...

 

稲作の中干しの意義を整理する

イネの花芽分化の条件までの記事で記載している通り、レンゲ米の田をほぼ毎日見ている。いくつかのレンゲ米の畑で共通していることが、葉の色が薄く、地上部の茂りが少ないが茎は太い。比較的背丈は揃っていて、田全体で葉の色が整っている。一発肥料(次の記事あたりで触れる予定)を使っているが、レンゲによる土壌改良によって肥効パターンが変わっている可能性があると予想している。慣行的な栽培の田と比較して他にも興味深い現象があった。発根を促進するために行うとされる中干し...

 

窒素肥料過剰でイネの葉の色が濃くなるのはなぜだろう?

葉の色が濃くなるとどうなるのか?までの記事で、植物が吸収できる二大窒素のアンモニア態窒素と硝酸態窒素について見てきた。土壌表面を水で覆う水稲では、土壌中の酸素が少なくなり、窒素の形態は主にアンモニア態窒素となる。イネは肥料の窒素分をどう利用するか?の記事でアンモニア態窒素の利用を見てきたけれども、アンモニア態窒素のアンモニウムイオンは毒性も高い為、吸収後すぐに無毒なグルタミン等のアミノ酸として葉に運搬されると記載した。ここで一つ疑問が生じる。稲作で最も...

 

葉の色が濃くなるとどうなるのか?

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?の続きだけれども、一旦稲作から離れて、野菜全般の話に移る。この写真のミズナは牛糞を主として施肥を行っていたところのミズナで、秀品率が激減していた。ここの秀品率を改善するために施肥設計から牛糞を外し、植物性の有機物(剪定枝やコーヒー粕が主体)を主にしたところ、秀品率は3倍近くに向上した。撮影時の天候等で明確な写真というわけではないけれども、顕著にわかることとして、秀品率が高くなったところでは葉の色が薄くなっている。...

 

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?

葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事で窒素系の肥料の過多で葉の色が濃くなった株はいもち病に罹りやすいという内容を見ていきたい。※上の写真は葉の色が極端に濃いわけではないけれども、目視で比較的葉の色が濃いものを撮影した葉の色が濃いというのが何なのか?単純に葉緑素が多いからなのか?それとも葉で光を反射する物質を多く溜め込んでいるのか?が現時点の知識レベルではわからないので、窒素の吸収の仕組みから見ていくことにする。イネの初期生育は水に浸っている水田であ...

 

水生植物であるイネの根腐れについて考える

イネのいもち病から離れ、イネの根腐れについて見る事にする。今年は大雨の日が多く、田から水を抜く事ができず根腐れが多発するのではないか?と言われている。田から水を抜くというのは、中干しと呼ばれる土表面がひび割れするまで乾かして、ひび割れの箇所から酸素を入れて根を丈夫にする過程を指す。この中干しに対して一つ疑問がある。植物の根への酸素の運搬とROLバリアという記事で触れたが、イネの根はROLバリアというものを発達させ、葉から...


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