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カテゴリー : 化学全般/page-1

 

光ストレス軽減の為の紫外線照射は有効か?

前回の光ストレス緩和の為のフラボノイドの記事で、強い光の受光で気孔が閉じるという内容を記載した。強い光を受光することによって考えられることは・光合成の明反応で得られた電子から活性酸素が発生する・紫外線を受光することによって活性酸素が発生するの二つだろうか。前回の記事では紫外線フィルターとして、フラボノイドに触れた。このフラボノイドは種類によっては淡黄等もあるため、紫外線以外でも太陽光の一部の波長を反射しているかもしれなくて、紫外線以外でもフィルターの役割を持ってい...

 

光ストレス緩和の為のフラボノイド

前回のアブシジン酸は根以外でも合成されているか?の記事で、アブシジン酸は根だけでなく、葉でも合成されるという内容を記載した。それに伴い、強い光量による光ストレスによってアブシジン酸が合成され気孔が閉じるということもあり得るわけだ。光量が多くても、土の保水性がしっかりしていて、根からの水の吸収が常に蒸散に追いつくといった状態があるわけで、光ストレスでの生産性のロスも加味する必要があると思った。この課題が挙がった時に頭に浮かんだ事として、植物が有害な紫外線から身を...

 

アブシジン酸は根以外でも合成されているか?

施設栽培におけるECの管理についてまでの記事で、根からの吸水と気孔の開閉を見てきた。今回のは再び気孔の開閉に関して触れる事にする。高温ストレスと気孔の開閉についてを考えるまでの記事で乾燥や高温といった植物にとって辛い環境になると根がアブシジン酸を合成して、それが葉に到達して気孔を閉じるという内容を記載してきた。どちらも葉からの急激な蒸散による脱水症状を避ける為の防御反応のようなものだ。これらの内容以外で、光ストレスにより気孔を閉じるというものを見かけた。 ...

 

施設栽培におけるECの管理について

農文協から出版されているオランダ最新研究 環境制御のための植物生理という本を読んでいる。この本が出版された頃、京都の北部でシシトウの施設栽培をしている方の間で読まれていて、頻繁に話題にも挙がっていたが、その時はまだ時期ではないと判断して読んでいなかった。土壌の物理性や生物性を経て、そろそろ細かいところを見る頃合いかと思い、この本を購入してみた。土壌中に青枯病菌を捕食する生物はいるのか?施設栽培による環境制御から露地栽培にフィードバック出来る内容は多いはずと期待して読んでみ...

 

トマト栽培の最大の課題の青枯病についてを見る

トマト栽培の土作り事情や高温ストレスと気孔の開閉についてを考えるまでの記事を踏まえた上で、トマトの土耕栽培を止め水耕栽培へシフトする最大の要因である青枯病について整理していくことにしよう。※写真はトマトではないが、参考までに載せておく。おそらく、施設栽培をされている方の大半は青枯病に悩まなければ、環境リスクが低く経営を安定させやすい土耕から離れなかっただろうし、新規就農者も施設栽培に憧れる機会が減り、初期投資が低い土耕を選んだはずだ。青枯病菌が厄介なのは、耕土の深い層...

 

高温ストレスと気孔の開閉についてを考える

トマト果実の割れを回避するために気孔の開閉と光合成を考えるの記事の内容を投稿の為に整理している時、植物はいつプロリンを合成するのか?の内容を改めて読んでみた。乾燥時に見られるプロリン等の合成による葉のイオン濃度の上昇は高温時にも見られる事を改めて見た。高温時に何故、葉のイオン濃度を高めるのか?今回はその事について考えてみることにしよう。カルシウム過剰によるカルシウム欠乏葉内のイオン濃度を高める最大の利点は根からの水の吸い上げを高める事になる。根から吸い上げ...

 

トマト果実の割れを回避するために気孔の開閉を考える

前回のトマト果実の割れを回避するために葉のシンク強度を考えるの記事に引き続き、今回は葉の方の挙動である気孔の開閉について見ていくことにする。トマトの葉の裏側を顕微鏡でみると、Photohound - http://remf.dartmouth.edu/images/botanicalLeafSEM/source/16.htmlLicense on site: http://remf.dartmouth.edu/imagesindex.html この JPG ...

 

トマト果実の割れを回避するために葉のシンク強度を考える

前回のトマトの果実のヒビ割れ問題に触れてみるの記事に引き続き、トマト果実の割れについて触れてみる。果実の割れの要因を整理すると・果皮が柔らかい状態・果実に急激に水が移行してきたであり、果皮を硬くすると、極力果実に水を移行させないという二つの切り口で問題を回避出来る。果皮の硬さについては、カルシウムの適切な吸収になるので、要因の後者の果実への水の移行とリンクする。水の移行についてわかっている事を整理すると、カルシウム過剰によるカルシウム欠乏当たり...

 

トマト栽培の栄養成長と生殖成長を意識する

トマト栽培の土作り事情の続きで、トマト栽培が他の作物よりも栽培が難しいとされる要因を整理すると、・果実を収穫すること・果実形成時の水分量で品質が変わってしまうこと・木本植物を草本植物と捉えて栽培していること・木が暴れやすいことの上記三点になるかと。トマトと同じナス科の作物でナスがあるけれども、トマト程難しいイメージがないのは、トマトの条件のうち最後の要素の木が暴れやすいことがあまりなく、物理性の改善で秀品率が向上するからだろうか。物理性の改善ができれば、細...

 

トマトの花落ちを理解するために微量要素の観点を持ち出す

前回のトマトの花落ちを器官離脱と捉えれば見えてくるものがあるかもしれないの記事で、トマトの施設栽培について見始める事にするという旨を記載した。施設栽培で最初に目を付ける箇所として、花落ちの現象を選んだ。花落ちは茎から発生した花の器官の根元で、上の写真のような離層が形成して、安全に花の器官を落とす現象を指す。離層は興味深くて、最初に葉や花の器官から養分を転流し、維管束を封じ、茎と葉や花の器官の付け根にカルスのような堅い細胞を形成し、菌が株内に侵入できるような...

 

トマトの花落ちを器官離脱と捉えれば見えてくるものがあるかもしれない

知人から久しぶりに連絡があって、トマトの施設栽培の話題になった。施設栽培と聞いてイメージするのが、上の写真のように、環境を制御して、安定的にトマトを収穫することなのだけれども、私はこの手の栽培はまったく経験がない。生化学が分かれば、見えてくるものがあるのでは?という話題になったので、せっかく話題として挙がったし、施設栽培について調べてみようかなと。トマトの施設栽培で思い浮かべるのが、青枯病で土耕を諦めたという事が一番最初に挙がる。青枯病は全く効...

 

牛糞で土作りをした時の弊害をまとめてみると

今までも何度も記載してきたが、牛糞を堆肥として捉え土作りをするのは止めた方が良い。理由はいくつかあるのだけれども、それらの理由を感と経験だけで栽培している方にとって、どれもイメージがし難いらしい。ここ数年、栽培が難しくなったと相談を受けた時に、ほぼ全員が牛糞で土作りをしていちえ、牛糞の施肥を止めて、植物性の有機物へ切り替えただけで安定している。牛糞は有機質肥料として優れているかもしれないが、堆肥、つまりは大量に投入するものとしては向いていない。牛糞は有機質肥料としてイメー...

 

樟脳を抽出するためにクスノキは植えられた?

前回のクスノキの花は良い香りの記事で、クスノキの花は良い香りだけれども、花は小さくて目立たないという内容を記載した。せっかくの機会なので、クスノキの香りについて調べてみる。花の香りであるかわからないが、クスノキは香り成分の抽出の為に海外から持ち込まれた木であるらしい。その香り成分というものが、Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる樟脳(しょうのう)かカンファーと呼ばれる香料で葉や枝から得られるらしい。血行促進作用...

 

水田の鉄還元細菌が行っている詳細を知りたい

前回の水田土壌で新たに発見された窒素固定を行う細菌についての記事で、水田で新たに発見された窒素固定を行う細菌で鉄還元細菌がいることを記載した。上記の記事の途中でも記載したが、Fe2O3 + 2e- → 2FeO + O2N2 + 6H- + 6e- → 2NH3上記のような単純な式ではないはずと記載した。一番目の式で鉄の還元時に本当に酸素が放出されるのか?という疑問があったため、鉄の酸化還元についての詳細が記載されているものはないか?を検索をしてみたら、加藤真悟 中性pH付近...

 

水田土壌で新たに発見された窒素固定を行う細菌について

土作りのステップアップとしてのエッセンシャル土壌微生物学を薦めるで紹介したエッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 - 講談社を読んでいたら、気になる箇所がいくつかあって、記載されている論文を追っかけた。そのうちの一つが水田土壌における増田曜子等 鉄還元菌窒素固定の発見と応用―マイクロバイオーム解析から低窒素農業へ― - 土と微生物(Soil Microorganisms) Vol. 74 No. 1, pp. 2–7(2020)でタイトルにある通り、水田土壌において、鉄還元細菌...

 

菌耕はキノコの菌糸に注目するべきではないだろうか?

土壌中で発生する酸素の発生源を探るまでの記事で、菌耕という技術で物理性が改善されるという報告はミミズに因るものではないか?という話題を投稿してきた。土壌微生物の生態系の観点で流石に素人が培養した少量の菌の液体が土壌に大きな影響を与えるはずがない。それでも菌耕が広まっているということは、何らかの目に見える現象があるわけで、それは無碍にできない。なので今まで得てきた知見を元に菌耕というものを見てきた。改めて又聞きではあるが、実践している方から聞いた話を整理してみる。 ...

 

土壌中で発生する酸素の発生源を探る

前回のミミズと植物の根は互いに影響を与えながら深いところを目指すの記事で、ミミズと植物の根の関係を記載した。ただ、この内容では菌は耕盤層を破壊して、物理性の改善に関与するのか?の記事の内容はフォローしていない。今回は別の視点を加えてみることにする。先日、土壌で菌等の微生物が死んだ時、酸素を放出するという内容を聞いた。上記の内容がストレートに記載されている文献はまだ見つける事はできていないが、この話を教えてくれた方は博士号を取得しているので、何らか根拠があって、この...

 

ミミズと植物の根は互いに影響を与えながら深いところを目指す

ミミズは耕盤層に移動し、層でミミズ孔を形成するか?の記事の続き。畑をトラクタで耕すことで形成される耕盤層をミミズが壊すことが出来るのか?という問に対して、ミミズは地表から1メートル深くまで移動するという報告があったため、耕盤層付近まで誘導出来る術があれば可能では?ということになった。※耕盤層は表土から30〜50cmあたりのところに出来る今回はミミズがどれ程深くまで移動することが出来るのか?を調べていた時に得た内容を紹介する。中村好男著 根の生育環境...

 

菌は耕盤層を破壊して、物理性の改善に関与するのか?

先日、菌耕の話題になった。この話の出処を聞いたら、またあそこか…になった。師匠の関係で、師匠の横で何度かお会いしたが、いつも超科学的な理論をぶっ飛ばしているなと。あそこの商売は聞く人の専門家が思考するような高度な理解の欲求といった心理的な満足度を常に高め、フリーミアム戦略に似た商売をうまく展開していて、学ぶ所は多いのだろうなと思いつつ、あの商売は無いわと思ったりもする。フリーミアム - Wikipedia菌耕について聞いた話は下記の通り。実践者からの又聞きなので、本質...

 

紫外線降り注ぐ川の堆積地にて

川に石が積まれてメッシュで固定されている所でセイヨウアブラナ?が花を咲かせていた。今までもこの手の内容は投稿していて、根の方が浸水しているので大丈夫か?というニュアンスで書き続けたけれども、林縁の風媒花の木々までの記事の知識が付いてから、葉周辺の乾燥と降り注ぐ紫外線は大丈夫か?という方も気になるようになった。開花したナバナが初春の冷水に耐える森の木々、特にそれらの花と比較して、花粉には大量の紫外線が降り注ぐ。紫外線は花粉で超大事なDNAに影響を与えるわけで、何...

 

ヤマブキの花弁の色素は何だ?

八重咲きのヤマブキを見かけた。数ある花のうち、いくつかは花弁の先が白くなっている。ヤマブキの花弁の色素は合成が難しいのかな?なんて事が頭に浮かんだ。気になったら調べてみるのが探求における鉄則!ということで早速検索してみた。最初にバラの魅力 - 岐阜大学の講義資料が引っかかったので読んでみると、ヤマブキの色素はカロテノイドと記載されていた。野菜の美味しさとは何だろう?カロテノイド健康的に生きる上でカロテノイドが大事だから蓄積するのだろうこ...

 

赤紫蘇の色が気になった

前回の地獄の窯の蓋の記事でキランソウという草についてを調べた。この草は薬草として非常に優れていて、前回の記事では触れなかったが医者殺しという異名がある程の薬効があるらしい。薬効の主な物質は一種のフラボノイドと二種のステロイドでだった。この内容を見てふと頭に浮かんだのが、赤紫蘇(シソ)の色素は何だろう?ということ。講義の意味でのフラボノイド(アントシアニン)だよな?黄色い色素のフラボノイドpHによるアントシアニンの色の変わり方を見るということで検...

 

地獄の釜の蓋

倒木の下で発芽するドングリの記事に引き続き、里山のような環境での話。カエデの木だったか?木の根元あたりで、とあるロゼットの草が目に付いた。花の上に葉が展開しているように見えるので、珍しい形だなと思った。受粉かタネの散布はアリが関わっているのかな?帰宅してから調べられるように写真を撮影しておくことにした。成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑を開いてみたところ、自信はないがおそらくシソ科のキランソウ(金瘡小草)ではないか?と判断している。...

 

イチゴの栽培は受光の質を意識することからなのかもしれない

今回はイチゴの栽培は難しいの続きの記事の続き。イチゴの栽培を難しくしている要因のうどんこ病等の病気は紫外線照射により抵抗性が増すことで予防できる事がわかった。今回は他の要因であるハダニについて見ていくことにしよう。ハダニの被害といえば、葉の表面を食害され、葉が白っぽくなる症状になる。(写真なし)ハダニの対策をざっくりと挙げると・ハダニの個体数を増やさない環境作り・ハダニの天敵を増やす・イチゴの方でハダニに対する抵抗性を強化するの三点だろ...

 

イチゴの栽培は難しいの続き

イチゴの栽培は難しいの話の続きイチゴは栽培の旬とニーズがズレているため、生育上得意としていない環境での栽培になり、病気になりやすく、虫の被害を受けやすい。更に栽培を難しくする要因として、ミツバチによる花粉の媒介がある以上、むやみに殺虫剤を使用することができないということもある。そんなイチゴの栽培だけれども、よく見聞きする内容として下記がある・うどんこ病・炭疽病・ハダニ※各々写真はなしイチゴのハウス栽培とうどんこ病で気になった事があるので、今回の記事...

 

フキノトウの天ぷらを食べた

先日、フキノトウの天ぷらを食べた。フキノトウは苦味が強いが、何故か美味いと感じる不思議な味がする。動物において苦味は中毒死を回避する防衛本能のようなものだけれども、フキノトウの天ぷらはもう少し食べたいと思った。ネズミがドングリを食すこの苦味は一体何なのだろう?フキはキク科フキ属に属する多年草の草本植物になる。フキ - Wikipediaフキノトウはトウ(新芽のよなもの)であるため、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている。他におそらく自身...

 

アルカリ性不良土壌向けの肥料について調べてみた

今月中旬に肥料関係で大きなニュースがあった。そのニュースというのがアルカリ性不良土壌向けの肥料を安価且つ環境負荷が少ない形で開発できたというものだ。Development of a mugineic acid family phytosiderophore analog as an iron fertilizer | Nature Communications日本国内ではあまり使用する機会はないだろうけれども、開発に要した先行調査や実際の開発で得られた知見というものは、自身の栽培...

 

ヘアリーベッチの可能性を探る

グラム陰性桿菌に作用する抗生物質までの記事で、菌(糸状菌、カビ)が生成する抗生物質で、作物に悪影響を与えるカビ毒(マイコトキシン)を生成する菌や軟腐病菌(細菌)の個体数を減らせるのだろうか?という疑問を解消すべく調べている。河川敷でクサフジらしき草を見かけたそういえば、ヘアリーベッチが根からシアナミドを分泌するけれども、シアナミドは菌に影響を与えるのだろうか?と疑問になった。これに関しては以前投稿していたので、リンクのみ記載しておく。酵母でのアセトアルデヒドの...

 

兵庫の某進学校に通う高校生に肥料の話をした時のこと

何年前だったかな?兵庫県の某進学校の高校生から肥料の話で質問があるので行っても良いですか?と連絡があり、遠路はるばる京都にきて話をした時の話をしよう。こちらにやってきた高校生は二人で、ニ人共高校三年だった。一人はたしか某国立大学の理科三類に現役合格をしていたはず。そんな彼らがわざわざ京都に来て、何の話をしたいのかな?と思っていたところ、肥料について本やネットでは分からない事を聞きたいとのことだった。先に彼らとの肥料の話に入る前に雑談になるが、彼らが高校の生物の授業のプ...

 

グラム陰性桿菌に作用する抗生物質

前回のアオカビから発見された抗生物質ペニシリンの記事で抗生物質のペニシリンについて触れた。ペニシリンは真菌やグラム陽性の細菌には作用を示すが、グラム陰性のうち桿菌には作用を示さないとされる。今知りたいのは、軟腐病の原因であるグラム陰性桿菌のエルウィニア属の細菌に作用する抗生物質を生成する菌がいるのか?ということで、引き続き抗生物質の歴史について触れてみることにする。医療で抗生物質の話題を調べると、緑膿菌が抗生物質に対する耐性菌の出現問題がある。緑膿菌といえば、グラ...

 

アオカビから発見された抗生物質ペニシリン

抗生物質を生成する菌や細菌の話題になった。例えば、アオカビとか放線菌とか。Y_tambe - Y_tambe's file, CC 表示-継承 3.0, リンクによるアオカビことペニシリウム属の菌といえば、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる菌から発見された世界初の抗生物質だろう。ペニシリンはβ-ラクタム系抗生物質に分類されるらしく、この分類は上の化学式の中心の四角の構造を持つものの総称であるらしい。...

 

キノコで食品軟化

キノコを調べていると、食以外で様々な視点を得られるわけで、マッシュルームの栽培から温床培土の事を考えるの記事では、有機栽培の技術の評価の視点を得る事ができた。引き続き、何か興味深いことがないかと調べてみることにする。検索をしていたら、ブナシメジに関して、岡田昌己等 ブナシメジに含まれるプロテアーゼの筋原線維タンパク質分解作用 - 日本家政学会誌 Vol.66 No.1 19〜24 (2015)という研究報告に辿り着いた。要約すると、ブナシメジの子実体(普段食べている部...

 

ブナシメジの廃菌床を活用したい

香りマツタケの香りはどんなもの?の記事の続き。マツタケの香りではないけれども、大﨑久美子著 きのこ由来揮発性物質による作物保護技術の開発 -きのこの香りで作物を病気から守る- 日本農薬学会誌 日本農薬学会誌 44(1), 69-70 (2019)という読み物にキノコの香りで興味深い内容があったので紹介する。キノコ類が生成する揮発性抗菌物質をVolatile antibioticsでVAと呼び、VAのうち作物に与えたらとある病原性の菌の奉仕発芽を抑制したとのこと。この読み物で挙...

 

香りマツタケの香りはどんなもの?

※photolibrary前回の香りマツタケ,味シメジのホンシメジの記事で、記事名にもある香りがマツタケで味はシメジのホンシメジを見た。味のシメジはブナシメジあたりを指すとして、香りの方が残っているので、今回はマツタケの香りについて見ることにする。最初にマツタケの香りについて調べてみると、Calvero - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる1-オクテン-3-オールという不飽和アルコールに辿り着いた。※アルコールは-O...

 

キノコは種類によって栄養価が異なるのか?

最近、よく見かける内容で、風邪の予防でキノコを食べようというもの。キノコから摂取できるビタミンDが免疫の調整に有効であるらしい。ビタミンDの前駆体を体に組み込むキノコたちビタミンD#作用のメカニズム - Wikipediaここでふと気になったこととして、野菜であれば思いつくものとして、ダイコンやシュンギクと種類に対して栄養価が異なる事が想像できるけれども、キノコはそこらへんの区分が曖昧だよなと。やはりキノコでも種類によって大きく栄養価が異なったりするのかな?マツタ...

 

秋の荒起こしから秀品率の向上のポイントを探るの続き

秋の荒起こしから秀品率の向上のポイントを探るの記事までで、乾土効果と荒起こしについて触れた。稲作の機械の発達により、収穫と同時に稲わらを粉砕して、有機物として土に還すわけだけれども、稲わらの腐熟促進として、石灰窒素か家畜糞を使用することにいくつか懸念事項がある。これらの肥料を使用する理由として、おそらく稲わらのC/N比の高さを、C/N比の低い肥料で相殺させる事が目的だろうけれども、石灰窒素には土壌消毒の作用のあるシアナミドが含まれ、家畜糞には硝酸塩以外の成分も多く含まれている。...

 

秋の荒起こしから秀品率の向上のポイントを探る

乾土効果について考えるの記事に引き続き、今回も冬の水田の作業を見る。秋の米の収穫後に荒く耕す荒起こしをしている田を良く見かける。荒起こしには色々と目的があるが、稲わらを速く分解させることも目的の一つとしてあるらしい。昔は稲わらには利用価値が高かったので、粉砕して鋤き込むなんてことはなかったけれども、収穫後の田のひこばえを見て、稲作の未来を考える最近は収穫時に稲わらを粉砕して土の上に散らすようになったため、稲わら鋤込みが原因の障害が発生するそ...

 

乾土効果について考える

田の端に溝を掘っている方がいた。※上の写真は昨年の収穫後に掘られていた溝収穫後の溝を掘る事が用語として適切かどうかは不明だけれども、田の溝を掘る事自体は作溝と呼ぶそうだ。作溝で狙う効果として、高低差を付けることで田の排水性を高め、田全体を乾きやすくする。田の土を乾かす事のメリットとして乾土効果が狙えるそうだ。古い論文ではあるが、乾土効果について記載されているものから拝借すると、水田土壌を乾燥させると、土に付着していた有機物の一部が外れ、微生物の分解がされやすい状態にな...

 

土壌中に硝酸がたくさんあった場合、植物の根は何をする?

家畜糞による土作りの土から収穫した野菜の摂取は健康に繋がるか?までの記事で、土壌中の硝酸濃度(高EC)の状態で、植物にどのような影響があるのか?を見てきたが、更に何かないか?を調べてみることにした。検索してみたら、名古屋大学のプレスリリースで植物の根の窒素栄養吸収を葉から調節するホルモンを発見-変動する土壌栄養環境への植物の適応のしくみ-という研究報告を見かけた。要約すると、植物体のある根で周辺に硝酸イオンが不足している事を感知すると、感知した根から葉にその情報が送られる。葉...

 

植物の低温対応としてのグルタチオン

うちのクローバは寒空の下でも元気の記事で、低温環境にいたにも関わらず葉にアントシアニンが蓄積されず青々としているのは何故だろう?ということで、グルタチオンか遮光効果のある色素が既に十分量あったのか?という内容を記載した。この内容の後に、植物にとってのグルタチオンは現在はどのように考えれているのだろう?と検索をしてみたら、小川健一 CO2固定の新規促進機構を活用したバイオマテリアルの増産技術開発という研究報告がヒットし、低温障害とは異なるけれども、概要に興味深い内容が記載されていた。...

 

うちのクローバは寒空の下でも元気

レンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子の記事の後に気になったことがある。レンゲは低温で葉の色が紅っぽくなったが、うちの庭で昨年の1月からいるクローバはどうだろうか?前回の記事のレンゲとうちの庭のクローバは近い位置なので、レンゲと同様の低温環境は経験していることになる。というわけで早速確認してみると、大きい葉も新しく発生した葉も綺麗な緑色の葉色だった。クローバはレンゲよりも低温環境に強い?そうではない気がする。低温の時期になる前にどれだけ...

 

コロナウィルスについてを知る再び

カリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモータの記事まででウィルスに関する様々な事に触れてきた。現在把握されているウィルスに関する事を網羅的に把握する為の第一歩を踏み出せるところに近づいたかなと。これらの話を踏まえて、ssRNA(+)であるコロナウィルスについて再び触れてみる。セントラルドグマを踏まえてコロナウィルスについてを知る良い例えだか不明だが、設計図を持つパソコン(DNA)、情報を部分的に取り出し運搬するUSBメモリ(mRNA)と設計図を元に何らかを組み立...

 

カリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモータ

p53遺伝子の記事に引き続き、ウィルス関連の話題。物事を理解する時には、それを知って意味があるの?と疑問になるような内容でも把握しておくと理解の助けになることが多い。というわけで、植物の研究の時に学んだアプローチについて挙げる事にする。何で唐突にアプローチ?なんて疑問は一旦気にせず話を進める。ちなみに上の写真は、植物学の話題ではシロイヌナズナという草が頻繁に用いられるが、シロイヌナズナの写真がないため、イメージとして同じ科のタネツケバナの写真を載せておく。...

 

p53遺伝子

ウィルス発がんの記事に引き続き、細胞のがん化の話。植物学といえど、細胞生物学が基礎にあるので、細胞のがん化の研究はちょくちょく目にしていた。学生の頃に細胞のがん化といえば、p53遺伝子の話題が頻繁に挙がっていた。早速、Wikipediaからp53遺伝子の概要を抜粋してみると、/****************************************************/p53遺伝子とは、一つ一つの細胞内でDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイ...

 

ウィルス発がん

内在性レトロウィルスについてを知るの続きまでの記事で、最近世間を騒がせている新型コロナウィルスから、感染症対策としてのワクチンを経て内在性レトロウィルスまで見てきた。ここまでの記事を経てどうしても触れておきたい内容があったので、今回はその内容に触れる。書くことによって自身の理解が整理されるから触れるのであって、話の内容の質は高くないという前提で読み進めてほしい。ウィルス発がんというものを知った。詳細に入る前にWikipediaに記載されている内容を抜粋してみる。/...

 

内在性レトロウィルスについてを知るの続き

内在性レトロウィルスについてを知るの記事で、内在性レトロウィルスについて触れた。レトロウィルスに分類されるウィルスは宿主細胞に感染した後、色々と端折るけれども自身のDNAを宿主のDNAに入り込む。この機構により、高校生物の頃からずっと疑問になっていた事の一つがクリアになった。それは動物の生殖において、子が親とは全く異なる形質を持っている事だ。動物の生殖細胞である卵子と精子は元となる卵母細胞と精源細胞は産まれた直後から保護されており、成長後に獲得した形質はこれらの細...

 

内在性レトロウィルスについてを知る

前回のmRNAワクチンはRNAi治療薬の発展にも貢献するはずの記事までで、最近非常に注目されているmRNAワクチンの開発が如何に凄いことで、夢膨らむ技術であることを触れた。ウィルスから得られる知見は他にもたくさんあるので、それらも触れていくことにする。はじめに某大学のプレスリリースのURLを貼っておく。哺乳類の胎盤形成にはウイルスが関与しており、その遺伝子は順次置き換わることができる - 東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果ページのタイトルから推測できる...

 

mRNAワクチンはRNAi治療薬の発展にも貢献するはず

前回のmRNAワクチンの技術の凄さに感動したの記事の続き。前回はmRNAワクチンの開発に関する読み物の紹介をし、mRNAワクチンの開発で急速に発展した脂質ナノ粒子(LNP)が、mRNAワクチン以外でも有効になる可能性が非常に高い事を知った。mRNAワクチン以外で頻繁に挙がるものとして、RNA干渉( RNAi と略す)を利用する薬を開発出来る事を紹介した。このRNA干渉だけれども、ちょうど私が学部生の頃にRNA干渉に関する発見が相次ぎ、所属していた研究室の教授のテンションが上が...

 

mRNAワクチンの技術の凄さに感動した

昨年末にニュースで頻繁に挙がったmRNAワクチンだけれども、気になったのでmRNAワクチンに関しての読み物に目を通してみたら、あまりにも凄い技術で感動したので拙い説明になるかと思うが整理してみる。mRNAワクチンの背景にあるmRNA医療について整理されているものを先に紹介しておく。mRNA 医薬開発の世界的動向 - [医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス,PMDRS,50(5),242 ~ 249(2019)]上記の内容を前回までの記事のイメージ合わせていくと、...

 

セントラルドグマを踏まえてコロナウィルスについてを知る

前回のコロナウィルスについて知るの記事で、ウィルス学の専門書を頼りにコロナウィルスについて整理してみた。コロナウィルスはボルティモア分類によると、一本鎖+鎖RNAウィルス [ ssRNA(+) ]に分類されている事がわかった。あとはssRNAの名称に従い、コロナウィルスの特徴を生命科学の視点でクリアにしてきたが、前回の記事では+鎖について触れる事はできなかった。+鎖に触れる為には生命科学のセントラルドグマを把握する必要があるから……と思ったが、前回の記事でセントラ...


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