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カテゴリー : 化学全般/page-1

 

コリンは発根に対して有効か?

猛暑日が増加する中で大事になるのは米ぬかの施肥技術の確立になるだろうまでの記事でビタミンB3ことナイアシンを植物に与えた時の挙動の話題を記載してきた。次に気になるのが、他のビタミンでも作物にとって良い効果をもたらす栄養があるかもしれないということで調べてみることにした。上記のテーマで真先に頭に浮かんだのが、コリン配合肥料で、SVGファイル化: OmenBreeze - 次の画像を基にした投稿者自身による著作物: Choline-skeletal.png by B...

 

植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?

ナイアシンは食品残渣系の有機質肥料に豊富に含まれているの記事までで、植物とナイアシンについて見てきた。シロイヌナズナがナイアシンことニコチン酸を吸収すると、エネルギーの運搬に関与するNADH等の電子伝達体の合成の反応数を節約できる。この作用により、植物は乾燥耐性を得られるという内容であった。次に気になるのが、ニコチン酸を吸収すると生合成に関してどれ程のステップ数を節約できるのか?を見ていきたい。Smokefoot - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメ...

 

核酸の肥効について考えてみた

イノシン酸が発根を促進するならばまでの記事で植物が核酸のイノシン酸を吸収することで発根促進する理由を考えている。この手の内容は以前も考えていたが、改めて考えてみたい。パブリック・ドメイン, Link植物の体内ではイノシン酸からNEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるアデノシン三リン酸ことATPが合成される。このATPはエネルギーの貯蔵・運搬に用いられたり、DNAやRNAを構成する主成分となっている。 ...

 

イノシン酸が発根を促進するならば

植物は核酸系旨味成分を合成するか?の続きまでの記事で、核酸の合成を見てきた。核酸といえば、作物に核酸の一種であるイノシン酸(IMP)を施肥すると発根が促進するという話題がある。窒素肥料の複雑さの続き上記の話から少し脱線するが、米ぬかボカシを施肥すると発根が促進されたという話があるが、これはもしかして、ボカシ肥中にイノシン酸等が増加したことに因るものなのか?ということが頭に浮かんだので考えてみることにする。米ぬかボカシと核酸に関して、最初にぬか漬け中...

 

植物は核酸系旨味成分を合成するか?の続き

植物は核酸系旨味成分を合成するか?の記事で植物は核酸系旨味成分であるイノシン酸やグアニル酸を合成できるのか?を考えていたら、全生物共通でATPを合成する経路にイノシン酸とグアニル酸があったので、植物でも核酸系旨味成分は合成しているという結論になった。次に生じる疑問として、植物の根が核酸系旨味成分を吸収した際、それらの成分を再利用するのか?があるけれども、この内容を考えている時に晴れの日の草むらのキノコたちの記事で核酸に含まれるプリンに似た成分の※図:「フェアリ...

 

植物は核酸系旨味成分を合成するか?

植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?の記事で、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時にどのように利用しているか?について触れ、アミノ酸態窒素はタンパクや核酸の合成に直接利用されるという内容を記載した。次に気になるのが、植物は核酸系の旨味成分を合成するか?になる。核酸系の旨味成分といえば、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸とCC 表示-継承 3.0, リンクグアニル酸がある。植物でこれらの核酸を合成しているのか?を調...

 

植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?

有機質肥料の施肥では種類と作物の相性に注意すべきの続きまでの記事で有機質肥料の肥効について見てきた。そろそろ見ていきたいものとして、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時に、アミノ酸窒素がどのように利用されるのか?についてで、本来であれば光合成を経て合成されるアミノ酸からタンパクを組み立てる時に、根から吸収したアミノ酸がその分を補填するのか?を知りたい。この疑問は二瓶直登著 植物のアミノ酸吸収・代謝に関する研究 - 福島農総セ研報 2: 21-97 (2010)の69ページに記載されている...

 

ヒトはタウリンを生合成できるのか?

胆汁酸と炎症性腸疾患までの記事でタウリンについて見てきた。そろそろ最も重要な人体においてタウリンを合成することはできるか?について見ていきたい。とりあえず最初にWikipediaのタウリンのページを読んでみると、/***********************************/含硫アミノ酸であるシステインからシステインジオキシゲナーゼによりシステインスルフィン酸が合成される。このシステインスルフィン酸がシステインスルフィン酸デカルボキシラーゼ(スルフィノアラニン・デカ...

 

胆汁酸と炎症性腸疾患

胆汁酸のタウリンによる抱合の記事で胆汁酸について触れ始めた。胆汁酸について気になりだしたきっかけが、タウリンについて調べていた時にたまたま目に付いたNature ハイライト:乳脂肪は腸内細菌叢を変化させる | Nature | Nature Portfolioのページになる。ページのタイトルだけではわかりにくいが、上記の研究の概要に(マウスで)乳脂肪の摂取が腸内細菌叢に影響を与え、炎症性腸疾患に繋がると記載されていた。この時の発症の要因として、胆汁酸とタウリンの抱合を挙げていた。...

 

胆汁酸のタウリンによる抱合

土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?までの記事でタウリンについて触れた。タウリンのことを更に調べていたら、宮﨑照雄等 タウリン欠乏による胆汁酸代謝の変化 - タウリンリサーチ (2019) Vol. 5にたどり着き、胆汁に含まれる胆汁酸にタウリンが関与していることを知った。胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだ胆汁酸という脂肪吸収に関与する物質のほとんどがタウリン、グリシンが抱合した抱合型であるらしい。※他に硫酸やグルクロン酸もあるそう...

 

硫酸リグニンは施設栽培の慢性的な鉄欠乏を解決できるか?

土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?までの記事でタウリンについてを調べていたのだけれども、その時に興味深い研究報告を見かけた。それは〔2023年8月24日リリース〕樹木の主要成分であるリグニンから植物の成長促進剤の開発に成功~鉄欠乏土壌を救う環境に優しい金属キレート剤~ | 2023年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学だ。内容はバイオマスエネルギーの産業廃棄物である硫酸リグニンを水溶化処理したものを植...

 

土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?

土壌中でタウリンを利用する微生物はいるのだろうか?という疑問が生じたので検索をしてみたが古い論文しかヒットせず。ChatGPTにタウリンを好む細菌はいるのか?と質問をしてみたら、タウリンを好む細菌は存在すると返答があった。例として、硫黄還元細菌を挙げ、主に水中の環境や土壌中に存在し、硫化水素の生成に関与していると言う。硫黄還元細菌とタウリンで検索をしてみたが、タウリンを利用する際の細かい反応についての記述は見つからず。再び、ChatGPTにタウリンの分解について質問してみ...

 

タウリンの効能

Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる魚粉肥料についてを細かく見てみる4の記事でブラックバス由来の魚粉にはタウリンが豊富に含まれているという内容を記載した。ブラックバス由来の魚粉はペットフードとして利用しているようだが、肥料として使用する場合の影響が気になった。タウリンは土壌の微生物や植物に対して何らかの影響を与えるのか?気になって検索をしてみたが、土壌微生物とタウリンに関しての記載は古いものしか見つからず、どうやらあまり気...

 

塩化カリを施肥する上で金属の腐食を意識すべきか?

海水由来の塩化カリの記事で塩化カリについて触れた。塩化カリ(KCl)はすぐにカリ肥料でありながら、ガスが発生しにくく障害発生が起こりにくいという言われている。ただ、塩化カリを水に溶かした時に分離する塩素イオンの影響は常に意識しておいた方が良いのは間違いないので、今回はそのことに触れていく。前回の記事で塩化カリについて注意しておくべき点として、・ECの値が上がりやすい・塩素イオンは電気陰性度が高い・副産物としてマグネシウム等が含まれているかもしれないがあ...

 

硝石の製造方法について

NHKのブラタモリという番組で白川郷の話題があって、便所の横で硝石を製造していたという内容が放送された。「白川郷〜白川郷はなぜ美しい?〜」 - ブラタモリ - NHK硝石というのは黒色火薬の材料の一つになる。余談になるが講談社から発売されているもやしもんという漫画で大学の先生が学生の大便から大砲作ろうぜという話題があることで、大便から硝石が出来ることを知った人も多いはず。「もやしもん」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス硝石は化学組成がKNO3になる硝酸塩で、即効...

 

タンニンのタンパク質凝集モデルは地力窒素の理解に繋がるか?

窒素肥料の複雑さの続きまでの記事で各種窒素肥料と地力窒素について触れた。有機態窒素のことを見ることで、地力窒素のことがなんとなく見え始めてきたけれども、まだ実態はつかめず。タンニンとタンパクについて、どれほどの解明が進んでいるのか?と気になったので検索をしてみたら、興味深い内容にたどり着いたので、今回はその内容を紹介する。その内容というのが、タンニンのタンパク質凝集モデルの作成に成功 ―ポリフェノールの渋みや生物活性メカニズムの解明に期待― - 岐阜大学になる。上記の研究報告...

 

窒素肥料の複雑さの続き

窒素肥料の複雑さの続き。今回は前回触れなかった核酸について触れる。パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸  Wikipedia核酸には色々とあるが、発根促進の効果があるとされるイノシンの前段階のイノシン酸から見ていく。人にとっての旨味成分が植物の発根を促進するか?イノシン酸の左にあるリン酸基(H2PO4-)が外れると、By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Linkイノシ...

 

窒素肥料の複雑さ

今回は稲作の地力窒素を考えるの記事で触れた各種窒素肥料のうち、一般的に言われている肥効と異なる作用を示すものについて触れてみる。上記の記事で窒素肥料を○無機態窒素・硝酸態窒素(硝安、硝酸カリや硝酸石灰等)・アンモニア態窒素(硫安、硝安や尿素等)※名称に安(アンモニア)が付くものがアンモニア態窒素なので、硝安(硝酸アンモニウム)はどちらにも分類される○有機態窒素・アミノ酸・ペプチド・核酸・タンパクのように分類した。これに合わせて、窒素肥料の肥...

 

人々はレモンやシトロンを珍重した

自然発生したとされる三種のカンキツたちの話の続き。レモンとオレンジはインド付近から西周りの経路で広がったカンキツであるが、広まった歴史というのは異なるみたいだ。今回はその内容に触れていくことにしよう。Foto: Johann Werfring, CC 表示-継承 3.0, リンクによるレモンを考える上で重要になってくるのがシトロンであるらしく、古代、ローマに持ち帰ったシトロンというのがおいしくなかったそうだ。それにも関わらず、シトロンが重要視されていたのはいく...

 

ブラッドオレンジの赤紫の色素は何か?

オレンジの分類の記事で、オレンジの分類についてを見てきた。今回は前回の内容で触れていなかったブラッドオレンジについて触れることにする。ブラッドオレンジというのは、果肉の色が紅色になっているオレンジを指す。色の変化があるものを見ると、どうしても考えてしまうのが色素で、ブラッドオレンジは他のオレンジから何が異なっているのか?を考えてみた。花の色を決める4大色素最初にブラッドオレンジの色素に関して何も検索をしていない状態で考えてみる。カンキツの果肉で真っ...

 

アラビアガムの樹液の主成分

カブトムシたちが好む樹液とは?の続き。昆虫たちが集まりやすい樹液というのは一体何なのか?を知るには、昆虫たちが全く集まらない樹液を知ることが近道だと思い、集まらない樹液を思い浮かべてみたところ、サクラの木のサクラゴムが頭に浮かんだ。ただ、サクラゴムだと知見が少なそうだから、他に何かないか?と思い浮かべてみたところ、Gixie - http://www.wikirestauro.it, CC 表示-継承 3.0, リンクによるアラビアガムというものがあっ...

 

カブトムシたちが好む樹液とは?

息子らが昆虫採集をしたいということで、いつもの日課のレンゲ米の田の様子見に加え、中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た近隣の雑木林を見て回る事を追加した。一般的にカブトムシやクワガタが集まる木として、樹液が出ていて、樹液が発酵している木に集まるとされている。一般的にはクヌギやコナラといったブナ科の落葉広葉樹やヤナギをよく聞くが、それ以外の木の名前を聞かない事が気になった。なぜ、クヌギは樹液を大量に出すのだろう?その前に樹液を...

 

祭祀と大量のモモのタネ

鬼神を祓うモモと桃太郎伝説の記事に引き続き、モモやモモのタネと遺跡で検索を続けていたら、国生み最後の地の大倭豊秋津島奈良・纒向遺跡で大量の桃の種 邪馬台国の有力地 2000個超、祭祀に使用か - 日本経済新聞の記事を見かけた。記事名からわかる通りで、遺跡からモモのタネが大量に見つかった事から、この場所が古代史において重要ではないか?と判断をしている。モモのタネを祭祀で使用するのは、桃仁の効能の記事で触れた邪気を祓う事に因る。薬にも毒にもなるモモのタネは、疫病を...

 

青酸の毒性

桃仁の効能の記事でモモのタネに含まれる薬効成分である青酸配糖体について見た。青酸配糖体の摂取は少量であれば安全に分解できるが、一定量を超えると毒性があるらしいが、青酸(シアン化水素)の毒性について何も把握していないことに気が付いたので、今回はシアン化水素について見ていくことにする。シアン化水素といえば、未熟なウメの実に含まれているものとして有名だったな。ウメもモモと同じバラ科なので、バラ科の果実の特徴なのだろう。熟すにつれて、シアン化水素に糖が付与されて毒...

 

桃仁の効能

邪気を祓う桃の記事で古事記とモモから古代史におけるモモの位置付けについて調べてみた。古代中国においてモモには邪気を祓うような特別な力があると考えられていて、平安時代ではモモのタネを桃仁(とうじん)という名称の薬として活用していたそうだ。ここで気になるのが、桃仁に薬効があるのか?ということだ。早速、桃仁の薬効で検索をしてみたところ、モモ | 熊本大学薬学部薬草園 薬草データベースのページにたどり着いた。モモの種子の成分としてYikrazuul - 投稿者自身によ...

 

土壌からのカドミウムの除去とバイオエタノール

稲作でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法の記事に引き続き、カドミウム関連の話題。土壌にカドミウムが流れ込んだ際、除去するのはカドミウムを多く吸収する植物を育てることによるファイトレメディエーションだろう。長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)にカドミウムを大量に吸収した植物残渣の話題があるが、その内容が興味深いので紹介する。有害金属を大量に吸収した植物残渣は焼却処分すると思いきや、今後の展望としてバイ...

 

カドミウム除去という観点の緑肥

イネがカドミウムを吸収したら?の記事の続き。イネがカドミウムを吸収したら各組織でメタロチオネイン等と結合して蓄積されるという事がわかった。次に見るべきは田や畑に流入してしまったカドミウムを除去する方法だろう。土壌から重金属を除去する方法で真っ先に浮かぶものと言えば緑肥になる。前回から見ている長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)では、カドミウム耐性と蓄積の観点で植物を分類している表が記載されているので、そこから除...

 

汚泥肥料に含まれる可能性がある有害金属のこと

先日、菌体リン酸肥料の話題になった。「汚泥資源を利用した肥料成分を保証可能な新たな公定規格案(菌体りん酸肥料)に関する説明会」について:農林水産省菌体リン酸肥料というのは、汚泥資源由来のリン酸肥料であるため、汚泥肥料の特徴を把握しておく必要はあるだろうの記事で触れた汚泥肥料も含まれるだろう。上記の記事で汚泥肥料の生成方法によってはカドミウム(Cd)等の望まない成分が含まれてしまう恐れがあるという話題になり、カドミウムに関する知見の必要性を感じた。※汚泥肥料で有...

 

ミカンの隔年結果について考えてみる

下津のミカンの記事で和歌山のミカン農家を訪ねて以降、ミカンの隔年結果について気になっている。隔年結果とは、果樹園芸作物で実のなる年とならない年があることで、栽培方法や環境によって毎年実がなることもあるそうだが、どうしてそうなるのか?が不明な現象であるらしい。隔年結果について、Wikipediaからの記載を抜粋してみると、/************************************************************/果実の成長と同時に翌年...

 

果実を絞ってジュースにすると見えてくる化学反応と物質の変化

ウンシュウミカンの苦味成分は他にもあるのか?の記事以降、ミカンに含まれる成分が気になりだした。学部生の頃に受けた糖度計の講義でいろんなミカンの糖度を測定して、数値が大きいからといって美味しいわけではないという事に触れたことはよく覚えている。果実の美味しさというのは、甘さはもちろんの事、酸味や苦味が複雑に絡み合っているため、甘さだけが極端に高くてもトータルで良い味覚にはならないという事だろう。というわけで、ミカンに含まれる成分を検索をしてみたところ、原佑介等 メタボローム解析に...

 

ウンシュウミカンの苦味成分は他にもあるのか?

ウンシュウミカンが減らした苦味成分は何か?の記事で、柑橘類に含まれる苦味成分について見てきた。前回触れた苦味成分は主に種子に多いと言われるリモノイド化合物で、ウンシュウミカンではこの成分が少なくなっているかもしれないことを記載した。他にも苦味成分はあるか?と再度検索をしてみたところ、Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるヘスペリジン等のフラボノイドにたどり着いた。ヘスペリジンはルテオリンというフラボノイドを前駆体...

 

ウンシュウミカンが減らした苦味成分は何か?

紀州蜜柑は何処からやってきた?までの記事で、現在市場に出回っているウンシュウミカンとその親であるキシュウミカンについて見た。ウンシュウミカンと比較して、キシュウミカンは小ぶりでタネがあり酸味が強いと記載されていた。他に何処かで見た内容として、ミカンの長い歴史において苦味が減っているという。苦味が減るという品種改良がどんなものなのか?に興味が湧いたので調べてみることにした。最初に柑橘における苦味とは何か?だけれども、リモノイドという化合物が苦味を呈するそうだ。 ...

 

アジサイの葉には毒がある。その毒は何だ?

近所の公園でアジサイが植えられているのだけれども、そのアジサイの葉をちぎっている子供を見かけた時に思い出した。そういえばアジサイの葉には毒性の強い成分が含まれていなかったっけ?アジサイの毒が何なのか?について調べたことがなかったので調べてみることにした。厚生労働省にアジサイの毒についての記載があったので読んでみることにした。自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ - 厚生労働省驚きなのが、アジサイの毒による中毒症状の報告があるにも関わらず、毒性成分...

 

壁を伝う植物の感じる環境ストレス

舗装された小川の壁面に紅葉したツタを見かけた。写真の場所の壁面は若干西側を向いていて、日照量はそこそこ多いはず。何ものにも遮光されずに光合成し放題の場所故、光合成し過ぎのストレス過多の環境になるため、光合成を抑える為に紅葉したか?葉でアントシアニンを蓄積させる意味写真の場所の壁の向こう側は土になっている為、栄養(特にリン酸)不足の為の紅葉ではないだろう。リン酸欠乏で葉が赤や紫になることを考えてみるすぐ横で青々と茂っているツタがいるが、茂...

 

Eルチンとは何か?

プロテインバーにEルチンを配合する意図は何だ?の記事で、プロテインバーに配合されていたEルチンについて調べた。吸収しにくいポリフェノール(ルチン等)を酵素処理することで、摂取時の吸収効率を高め、筋肉変化量に良好な影響を与えるらしい。ここで気になるのが、酵素処理とは一体何なのか?それは人体にとって悪影響を与えるものではないのか?といったところだろうか。なので、ルチン等の酵素処理について調べてみることにした。健康機能の研究成果 Eルチン (酵素処理ルチン)...

 

プロテインバーにEルチンを配合する意図は何だ?

プロテインは何からできている?の記事以降、店で売っているプロテインをよく見るようにしている。プロテインバーの包装を見ていたら、Eルチン配合という文字を見かけ気になった。Yikrazuul - 投稿者自身による著作物; ISBN 978-3642009624; S. 1124, パブリック・ドメイン, リンクによるルチンといえば、蕎麦湯を飲んだの記事で触れたポリフェノールで、二価鉄による活性酸素の発生を抑制する効果があると記載したものだ。このルチン...

 

鉄の炭素量とは何か?

イネと鉄の弥生時代の記事等で集落の発展には鉄器の存在があるという内容を記載してきた。鉄器の話題を見ていると、鉄器に合わせて炭素量という記載が添えられていることが多かったが、鉄の炭素量とは何?という知識レベルであったので漠然と検索をしてみることにした。鉄鋼材料を基礎から理解、性質を決めるのは炭素含有量(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)の説明がわかりやすかったので内容をピックアップすると、鉄鋼材料は炭素が多い程強く硬くなるらしく、炭素量によって、純鉄(炭素量 0 〜 0....

 

リン酸過剰な土壌で腐植酸の施肥は有効か?

土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良いの話を伝えた方から、リン酸過剰問題に対して腐植酸の施肥が有効ではないか?と仮設を立て栽培に腐植酸を取り入れてから栽培しやすくなったような気がするという話を聞いた。この話は実際に栽培が楽になっているのか?それとも気の所為であるのか?他の方が懐疑的であったので丁寧に考えていきたい。まずは腐植酸肥料について触れていきたい。代表的なものとしてはピートモスだろうか。ピートモスというのは湿地...

 

ツタが壁を伝う

ツタらしき植物が目についた。ツタといえば、巻き付きではない形式で壁伝いに伸長する植物で、その仕組みは調べたことがなかったなと。とりあえず、壁に張り付いたツタに近づいてみた。ツタは壁に吸盤みたいなものでくっついている。吸盤らしき器官を壁から剥がしてみたら、壁側にくぼみが出来ていた。タコの吸盤のように壁にくっついていたのかな?と思ったが、植物の器官に吸引のような機能がなさそうなので、おそらく粘着物質の分泌が頭に浮かんだ。多糖ならあり得る。水溶性...

 

ラムネ菓子を食べている時にブドウ糖の製造方法が気になった

ラムネ菓子を食べている時に袋にブドウ糖という表記が目について気になった。ブドウ糖をウリにしている菓子が増えたなと。ハチミツの美味しさと各種糖の甘味度の記事で記載したけれども、ブドウ糖は糖ではあるけれども、砂糖(ショ糖)と比べると甘く感じないんだよな。お菓子の美味しさとしてはブドウ糖を含める事で味が低下するので、脳が速やかに利用出来るという機能性といった意味合いが強い事になる。もう一つブドウ糖の大きな特徴といえば、還元性を持つ糖ということで、還元性といえば反応しやすいという...

 

バガスは土作り後に役立つ資源なのでは?

OKINAWA CACAOの記事で、沖縄土壌らしき土での土壌改良の話題に触れた。土壌改良で実現したいことはストレスなく発根ができることと、地温の上昇。どちらも同じことをすれば到達する事なので、とにかく土の粘土鉱物に有機物が結合すれば良い。この話に触れていて思った事がある。もし、物理性の改善が出来たとして、土がフカフカになってガス交換が頻繁にできるようになったら、沖縄で大量に余っているサトウキビの絞り粕であるバガスこそ、地温上昇の燃料みたいに使えるよなと。燃...

 

三温糖はどのようにしてできる?

白い砂糖はどのようにできる?までの記事で、綺麗な白い砂糖の結晶ができるまでを見てきた。サトウキビから得られた糖には不純物(糖以外のもの)が含まれていて、丁寧に不純物を取り除いて砂糖ができる。不純物を取り除いた砂糖の色は白で、原糖は不純物によって褐色になっていた。不純物を取り除いた砂糖の中で、三温糖という糖があるが、せっかくの機会なので三温糖の薄い褐色について触れておく。上白糖(白い砂糖)を精製する過程で、不純物を何度も取...

 

室町時代の甘味料を考える

村上海賊は砂糖菓子を食していたか?の記事の続き。豊臣秀吉の天下統一辺りまで活躍していた村上海賊は現代のどら焼きに匹敵する和菓子を食していたか?に関して、砂糖の観点で考えてみることにした。室町時代に砂糖はあったか?の疑問に対しては、その頃の時代では貴族や武士は砂糖を食していたという記録があるので、村上海賊も砂糖を利用していた可能性はある?次に気になるのが、砂糖の質だろうか。砂糖には製糖技術というものがあって、製糖技術の発展状況によっては、acworksさ...

 

花粉症の発症の流れを整理してみる

花粉症でしんどいの記事で、花粉症の背景について整理した。今回は花粉症そのものを見ていくことにする。前回の記事で篠原健司 花粉症研究最前線 スギ花粉症克服に向けた総合研究 - 森林科学 73 2015,2の内容を引用したが、ここに花粉症の発症の仕組みについて記載されていた。花粉等のアレルゲンに触れると、体内にあるマクロファージが取り込み、T細胞が活性化して、B細胞がIgEの産生を行い、IgEが肥満細胞に働きかけ、ヒスタミン等を遊離しアレルギーの発症となる。文章で一気に書いた...

 

ブルーベリー由来のアントシアニンの摂取は目に良い効果をもたらすのか?

光を認識するロドプシンについて見てみるの記事で、目で物を見る時の光を認識する方のロドプシンについて見てきた。目(というか脳)が光を感じる時は、ビタミンAから生成されたレチナールが受光によって形を変え、その時の刺激が信号となり光を感じている。変化する前をシス型レチナールと呼び、変化後をオールトランス型レチナールと呼び、オールトランス型からシス型に戻す(ロドプシンの再合成)時はNADPHのような還元作用のあるような物質を用いる。光合成の明反応-前編この内容を踏まえた上で、...

 

光を認識するロドプシンについて見てみる

目のサプリメントとして頻繁に話題に挙がるブルーベリーがなぜ目に良いと言われるのか?を知りたくて調べてみることにした。ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?の記事で、ブルーベリーの効能として、豊富に含まれているアントシアニンが網膜にあるロドプシンという光を認識する光受容器細胞の色素(視紅)の再合成に関与するという説明を見かけた事についてを触れた。再合成というのが何なのか?について触れないと、ブルーベリーのアントシアニンの作用機構に触れる事ができないので、一連の流れを...

 

ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?

眼球内でのルテインの利用の記事で、疲れ目のサプリメントとして頻繁に見かけるルテインについて見てきた。次はもう一つの目関連のサプリメントの原料であるブルーベリーを見ていく事にする。ブルーベリーはツツジ科スノキ属の低木から得られる実を指す。いくつか種類があるらしいが、総称してブルーベリーとして話を進める。ブルーベリーの販売で有名なわかさ生活が運営するサイトを読むと、ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンが、網膜にあるロドプシンの再合成に...

 

眼球内でのルテインの利用

目の疲れのサプリメントのルテインの記事で、ルテインがどんな食材に含まれているか?に触れた。前回の内容を踏まえ、今回はルテインの役割について触れていく。Wikipediaに記載されている内容を参考にすると、ゼアキサンチンと共に眼球内の水晶体や黄斑に多く存在しているそうだ。ゼアキサンチンといえば、トウモロコシの穀粒の黄色い色素を指す。カロテノイドの生合成水晶体といえば、レンズのような役割という表現をよく見聞きする器官でこんな感じのイラス...

 

目の疲れのサプリメントのルテイン

パソコンでの読み書きが多く目が疲れる。調べものは電子ペーパーにすることで回避できるのか?と思ったりもするが、その前に目の疲れそのものを知っておく必要があるなということで、疲れ目について調べていく事にする。疲れ目とは何なのか?を調べる前に、もっととっつき易い事として、市販のサプリメントや目薬の成分から辿ると理解しやすいので、サプリメントを見てみることにする。近所のドラックストアで目に関するサプリメントを探してみると、大きく分けてブルーベリーとルテインがあった。ブルーベリーは...

 

米ぬかから得られるイノシトールは神経に作用する

イネのストレス応答を医薬品として活用の話題に引き続き、もう一つ見ておく。米ぬかの主要成分の一つにYikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる有機態リン酸のフィチン酸があることは栽培の方で重要な内容であるため何度も触れた。フィチン酸のもつ抗酸化作用とは何か?このフィチン酸の中心にある六角形の箇所をイノシトールと呼ぶけれども、Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる ...


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