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カテゴリー : 土壌環境/page-13

電子書籍の販売をはじめました
 

線虫捕食菌という存在を忘れてはならない

連作障害を制する時は相手のことを知れ連作障害の要因の一つである、病原性のカビや細菌、特定の虫(センチュウ)の個体数が急増する問題。センチュウが増えることで、根に傷穴が増え、そこから病原性の菌が入ることもあり、放っておくと一次二次と被害が大きくなっていく。連作をしなければ、寄生する相手がいなくて自然と減少していく。わかっちゃいるけど、連作をしなければならない時もある。そういう時に覚えておいて損はないのは、線虫捕食菌という土壌微生物がいるということ線虫捕食

 

連作障害を制する時は相手のことを知れ

連作障害に立ち向かう、線虫編前回、連作障害の一例として、センチュウについて記載した。このセンチュウ、作物の根圏で増殖して、次の作付けまで残る。増殖してセンチュウがたくさんいるところに、新たに前作と同じ作物を植えると被害を受けるという話。この話でもう一つ覚えておく前提条件として、センチュウ(やカビ)には様々な種類がいるけど、各々の種で感染できる宿主は決まっているということ。例えば、廃菌床のポテンシャルネギを栽培すると、ネギのネグサレセンチュウ

 

連作障害に立ち向かう、線虫編

前回、連作障害についてと、障害の一つの肥料成分のバランスが崩れることについてを記載した。連作障害に立ち向かう、養分編今回はある種の(作物目線での)病原菌や害虫が増えるについてを見ていきたいと思う。連作によって病原菌や害虫が増える。よく言われるのがカビによる病気等だけど、微生物って何かとイメージしにくい。ということで、一般的にはあまり知られていないけど、栽培ではよく出てくるセンチュウで考えてみる。センチュウとはBy Agricultural Rese

 

連作障害に立ち向かう、養分編

栽培を行っているとはやい段階で連作障害という言葉に遭遇する。連作とは同じ場所で同じ作物を連続で栽培し続けることで、連作障害とは連作を続けたところで起こる障害、具体的には病気や欠乏症で収量が激減する現象のことを指す。私が学部生の時に講義で聞いた内容では、・土壌中の肥料成分が偏っていき、欠乏症が発生する・ある種の(作物目線での)病原菌や害虫が増える・作物自身が放出する他の草を攻撃するための物質に自身も当たる(・塩類集積)ということだった。同じ場所で

 

川は緑肥の使い方のヒントも教えてくれる

前にも書いたけど、河川敷にあるあのこんもりした草が気になる。まだ2月のはじめで寒いのに、あんなにも大きくなれるなんてな。河川敷の刈草を見たら、より一層寒さを感じてしまうこの草はたぶんアブラナなんだけど、遠くから見た写真で分かるように、周りが川で地下水までの深さが浅い。更に周りは土ではなく石だ。そんなところで、このアブラナたちはこんなにも大きくなれるなんてな。そういえば、農文協の緑肥

 

もう、牛糞で土作りなんて止めようよ

2019年12月6日追記今回の記事を読む前に下記の記事を読むことをオススメします。牛糞堆肥による土作りを勧めてくる方の腕は確かか?/********************************************************************/とあるハウスの畑にて、ミズナが栽培されていたので、そのミズナをかき分けて土を見た。すると…塩類集積が起こってた。(土に白い粉が出ている)写真が悪

 

弾いていた水をいつの間にか受け取る様にした

葉というか、植物全体で撥水性という水をはじく特徴がある。当然と言えば当然で、水を撥水せず透水してしまうと、雨が降る度に耐えられないぐらい細胞に水が入り込み、細胞が膨張して破裂するからだ。しかしだよ、土とは死骸の塊である植物の死骸は後々は腐植となり、腐植は保水性を向上させるというほど、水をよく含むものとなる。学生の頃に聞いた話だけど、体を構成する植物の繊維、セルロースですね。生きている時は、緑の線が植物の繊維でCa

 

ジャガイモを割ったら中が染まってた

もらったジャガイモを切ってみたら、中はこんな感じで褐色になってた。調べてみたら、どうやら褐色心腐という生理障害っぽい。これは肥大期に高温、もしくは乾燥状態におかれると発生するらしく、要は夏から秋に向けての時期に雨が少なく灌水しないもしくは土壌の保水性が少ない箇所で栽培すると発生するらしい。ジャガイモってさ、あまり堆肥を突っ込まないところで栽培するでしょ。そうなって、雨の少ない年になるとこの手の障害が発生する。

 

湧き水を探す人

昨日、NHKのサラメシという番組を見ていたら、サントリーの方が水質調査の為に山に入るという内容だった。この話の中で、新たな湧水を発見するというシーンがあったのだが、このシーンを見ていて、ふと頭にこんな言葉がよぎった。山の木は肥料分がほとんどないのに、あんなにも大きく育つのでその状況を畑でも作りたいという。でも、湧き水を発見した時に、山は肥料分がこんなにも多いのだなと感じた。実際に放送されたものは表示できないので、(写真:

 

ECはどれくらいから警戒するべき?

お~いお茶のEC値は0.6S/mらしいEC値、それは土壌にどれくらい肥料分が残っているかを調べる指標だということは分かった。ここでいう残留肥料は水に溶けていて、イオンになっているものの濃度ね。ということは、炭酸石灰(石灰石)といった鉱物は測定の範囲外なの?という質問が出てくると思うけど、おそらくイエスだろう。でね、知らない間に溜まっている石灰EC値が高すぎると、こんな感じで土壌の浸透圧が高まって、ここにいる植物は土から水

 

お~いお茶のEC値は0.6S/mらしい

測定器があれば測定したくなるのが人の心情というもので、土壌のEC値を測る器械があったので、持ち主である京都農販の方が伊藤園のお~いお茶にECメータを突っ込んでた。驚くべきことにEC値はなんと0.6S/m!高い、高い!と軽く盛り上がったけど、こんな感じで色の付いた水溶液だ。冷静になって考えたら当たり前のことだよね。って、何か置いてきぼり感のある文章を書いてしまったけど、そもそもECって何だよね?EC値というのは電気

 

吸収形態を見ていたら

ある日、とある本、といってもいつものJAのあの本だけどね。真砂土にある粘土は引っ張る力が弱い?ぱらぱらとめくっていたら、植物の必須要素の一覧とおもな吸収形態のページに目がいった。必須要素というのが、窒素、リン酸、カリ、カルシウムやマグネシウムといったいつものあれで、肥料成分としての窒素(N)吸収形態というのが、窒素だったら、NH4+やNO3-、リンだったら、HPO42-やH2PO4-、鉄だったら、Fe2+やFe3+といった形でどんな

 

冬季の緑肥だとネキリムシが越冬するってよ

こんな話を聞いたことがある。栽培していないところには緑肥を冬場に育つことができる緑肥のエンバクを育てると、春の作付けでネキリムシの被害が気持ち多かった様な気がすると。おそらく、エンバクの根元でネキリムシが快適に越冬するのだろうなと。前回の話で、寒起こしで土を引き締める冬場に耕せば、越冬している幼虫の数が減るらしい。しかしだよ、耕すという行為を行うとそれなりの代償があるもので、最初はとりあえず空気に当てとけ

 

寒起こしで土を引き締める

この時期、至る所でトラクターが走っているのが目につく。この時期に耕すのを寒起こしと呼ぶらしい。寒起こしをしておくと、土壌で越冬している虫や菌が、起こされた土が乾燥することによって死んで、春から栽培した作物が被害を受けるのを低減すると考えられている。で、実際に近づいて見てみると、土がふわふわしていて、乾いている表面積も増えているから、おそらく効果があると見て良いだろう。で、これを見ていて思ったんだけど、この寒起こしをする際に、保水性があって、間隙

 

土を掘り起こしたら茶色い骨が出てきた

プランタの土を掘りまわしていたら、骨が出てきた。この骨はおそらく骨付きチキンの食べた後の骨だろう。いつ頃、土と混ぜたんだろう?かれこれ一年前になるかな。骨は白から茶色になるんだね。とりあえず、なかなか見れるものではないので、接写で見てみたんだけど、スジっぽく土に還っていくのね。骨はリン酸カルシウムなので、土中で発生した有機酸で徐々に溶けているのかね?魚の骨を大地に挿す

 

あそこの畑がカリ不足

さっき、道中で下記の様な話になった。「とある畑で土壌診断したらカリ欠乏だった。」おや?カリって教科書レベルではなかなか欠乏しない要素じゃなかったかと言うと、いろんな畑でカリ欠乏ですよと告げられる。カリって鉱物から常に供給されるものだから、余程のことがない限り、カリの追肥は気を付けなくてよかったんじゃなかったっけ?真砂土の白さが長石由来ならば鉱物から?あぁ、そうか!鉱物は劣化し続ける。昔は水田と畑を交互に行うものだから、川から鉱物が入って

 

鉱物が持つつなげる力

年末年始と神奈川にいたので、いつものごとく、マクロレンズで土の写真を撮影してみた。ちなみに、撮影した箇所は新横浜付近の畑の土ね。接写の前に説明しておくと、関東は目が細かい土と言われていて、楽しい土壌の鉱物昨年撮影した京丹後の土と比べてみても、非常に細かく見える。といっても写真の寸法を合わせていないので、あくまで主観なんだどね。ということで接写で撮影してみると、細かい粒子がうまく中くらいの粒子をつなげて

 

霜柱が下から土を持ち上げる

実家の神奈川に帰省したある日のこと。というか今朝ですが、土の隙間がキラキラしてる。これって霜柱?霜柱ができる土壌って、間隙がしっかりとあって、しかも保水性が無ければならないので、栽培にとって良い土である可能性が高い。俗に言う良い土とは?むしろ、霜柱が立ってはじめて良い土になると記載した論文もあった。なんてことは置いといて、とりあえずマクロで撮影しとけといういつものノリで撮影してみた。おっ?霜柱って、

 

その木が生きた証は地中深くに残っていく

森の一角にある幾分前に朽ちた木の跡腐植もだいぶ進み、おそらくそろそろ地上から姿を消すのではないだろうか。この木、今はこんなにも小さいけれど、生きている頃はさぞ大きな木であったのだろうと想像できる。きっと、この下に立派な根が張り巡っていたのではないだろうかと。この木が完全に消えたとき、地下を張り巡った根も消えるわけで、その箇所には膨大なフェノール性化合物の腐植が残るのだろう。木の枝から出てく

 

そもそも粘土って何?

水田は川から重要なものを受け取る粘土、粘土と言うてはいるが、そもそも粘土とは何なの?と言うことで、国際土壌科学会法における各粒度の意義を記載してみた。粒子の大きさその他の意義れき(2mm以上)粒子間隙に水が保たれない粗砂(2~0.2mm)粒子間に毛細力によって水が保肥させるようになる細砂(0.2~0.02mm)0.02mmが肉眼で粒子を認識できる限界である。粗砂と異なり凝固して塊状となりうるシルト(0.02~0.002mm)砂と粘土との中間的性質を持ち、粘土およ

 

水田は川から重要なものを受け取る

粘土鉱物は砂上の鉱物が物理的に削れたり風化した後に出来るもの。となると、粘土はとても小さなものという解釈となる。だとすると、こんな川底の川が、こんな感じになった時、この水には粘土鉱物も含まれている。この写真はたまたま大雨の後だけど、普段でも粘土鉱物が流れてきているとイメージして良いはず。その施肥の影響はいつまで続く?水田は川から水を入れ、一次的に溜め込んでから排水するということがあるため、流れの少ない水田の中で、水によって運ばれた粘土鉱物が

 

水田の土壌は細かい

真砂土にある粘土は引っ張る力が弱い?最近、土と鉱物ばかりを見ていて、水を張った水田にある土はなぜこんなにも粘土っぽいの?と思う様になった。実際のところ、土壌学ではグライ土とか、黒泥土とかいろいろあるけど、なんだかんだ言って、記憶の中では真砂土は白かった山の岩石が風化して粉砕して、それが堆積したものだろ。何故水田になると、こんなにも黒く、目が細かくなるんだろうな。というか、粘土っぽい土はどこから来たのだろう?色が黒くなるのは、

 

足元の土より遠くの山

硬水と軟水というものがある。水に硬さなんてあるの?って話になるけど、水に物理的な硬さはない。おそらく…硬水というのは、水のカルシウムやマグネシウムと言ったミネラルの含有量が多いものを指し、軟水というのは硬水とは逆でミネラル含量が少ないものを指す。人はミネラルを取り過ぎると腹を下すので、硬水過ぎるものを飲むことができない。日本の水の大半は飲水できるので、硬水ではないということになる。でもこの話、栽培にとってはミネラルが多い硬水の方が有り難くね?ってこと

 

真砂土にある粘土は引っ張る力が弱い?

真砂土をマクロレンズで撮影してからというもの、マクロレンズで見えるものが増え、せっかく見えるものならそれらも判断基準にしたいということで、鉱物図鑑を購入して鉱物のことをもっと知ることにした。楽しい土壌の鉱物で、火成岩と風化した土壌を見比べたりして、真砂土は風化によりカオリナイトという粘土ができることを知った。それを踏まえた上で、いつものJA全農 肥料農薬部 施肥診断技術者ハンドブック 2003をペラペラとめくっていたら、土壌中の

 

真砂土の茶色は何でできてる?

真砂土の白さが長石由来ならば前回までで真砂土は記憶の中ではもっと白っぽかったけど、実際は茶色でどうしてだろう?という素朴な疑問に対して、いろいろ調べてそれなりの解釈を記載した。それはそれで置いといて、そこまで調べたんだったら、上の写真の茶色の鉱物のことも調べたら有意義なんじゃないかと。ということで、草思社の楽しい鉱物図鑑をぺらぺらとめくってみた。すると、角閃石というのがそれっぽい色をしていた。角閃石 - Wikipedia角閃石にも

 

真砂土の白さが長石由来ならば

~前回のあらすじ~私の記憶の中では真砂土は白かった。だけどこの前行ったところは薄茶色だった。/articles/記憶の中では真砂土は白かったで、白さはおそらく長石由来で、長石が風化することによって脆くなり、地下に埋没されて土全体で白さがなくなるのだろうと。それを踏まえた上で今回今まで挙がった情報を加味すると、真砂土から長石がはやくに消失する可能性が高く、もし、長石が肥料成分として働くならば、その成分がはやくになくなる

 

記憶の中では真砂土は白かった

楽しい土壌の鉱物先日、京丹後で見た真砂土。私自身、京丹後で栽培を学んだのだが、私の師である青木伸一さんの畑の土はもっと白かった覚えがある。写真が無くて残念だが、特に真土と呼ばれるちょっと深めのところの土に触れる機会があり、それはもう真っ白だった。そして、なぜか指でつまんでみるとボロボロと崩れやすかった。湿った状態であっても真っ白だった。という前提の元、真砂土のことを調べてみたら、花崗岩という岩石が風化によって脆くなり、ボロボロに崩れたものが真砂土らしい。

 

米ぬかボカシを作ろう!施肥後に得られるもの

米ぬかボカシを作ろう!有機酸の振る舞いまでで、嫌気発酵で作る米ぬかボカシの良いところを書いてきた。・窒素飢餓が起こらない・有機質肥料が速効性を示す様になるひと手間加えて、上記の様な恩恵を得ることができるけど、それと並行して、バケツの中ではコウジカビや細菌が増殖しては死にを繰り返している。嫌気にしていることで、コウジカビや細菌の細胞膜の脂質やタンパクが、良い感じのタンパク断片でとどまってくれるから、NPKといった施肥計算以上の効果を発揮してくれる。

 

ねばねばと聞いて連想するのは納豆

楽しい土壌の鉱物マクロの視点で土壌を見てみて、真砂土という土質は土壌粒子のお互いの結合が弱いことが分かった。それに対して、栽培環境を良くしていこうと思ったら、おそらく、土壌粒子同士のつながりを強くすれば良いという判断になった。といっても簡単な話ではない。と言うときに下記の様な意見が出た。納豆菌に頼るしかない!納豆菌かぁ…前に納豆菌が良いと土壌に入れることが流行ったけど、実際のところどうな

 

楽しい土壌の鉱物

OM-Dの底力で肉眼で見れないものまで見れる様になった。それを踏まえた上で、京丹後の真砂土を撮影することになった。結果はこんな感じ。思った以上にいろんな情報を得られた。元々、マクロレンズは雄蕊の先端でも撮影できるかな?っていう気持ちで購入したけど、交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro|オリンパス | M.ZUIKO PREMIUM | オリンパス購入したレンズで雄蕊

 

カニ殻が特定の菌のみが増殖することを制限する?

作物の病気を考える。病気というのは特定の菌が著しく増殖し、その菌の増殖が止められなくなった現象だと、個人的には考えている。大抵の病気はカビ(菌:糸状菌)由来ということらしいので、土壌中にいた病原菌が弱っている株をみつけて感染し、その株で膨大に増殖してから他に伝染していく。株が弱かったとしても、土壌中にいる病原菌の数が少なければ、感染しそうになってもおそらく弾くことができて、そうなると、特定の菌のみが増殖する環境であることが危ないと言えるのだろう。カ

 

カニ殻を土に混ぜると作物が病気になりにくくなるんだって

カニ殻の保護に包まれてカニ殻と言えば、有機質肥料として使われることが多く、何年も入れ続けると、作物が病気になりにくくなるとか。カニ殻にはキチンという物質が多く含まれており、キチンはなかなか分解されないんだけど、土壌中でキチンを分解できる微生物が増えると、継続的に分解される様になる。キチンはカニ以外でも、菌の外殻でも利用されており、土壌中でキチンが分解されると、その影響で菌の外殻も一緒に分解され弱るという理屈らしい。う~ん、これだと有用な菌も土壌中からいなくなりそう

 

収穫後に現れるすごいやつ、シロザ

タデ科の草の活躍タデ科の草が生えているところは、土を休ませる上で有効かもしれないという内容を記載した。有効であると仮定した上で、シュウ酸を根から放出する植物、特に緑肥であったらうれしいな。ということで、根からシュウ酸を分泌関連の記事を探してみたら、国立研究開発法人 農業環境技術研究所のサイトの土壌リンの再生利用のための植物種の探索という記事があった。その記事には根から分泌されたシュウ酸量のグラフがあった。このグラフの下の方が根から分泌されたシュウ酸

 

タデ科の草の活躍

還元剤としてのシュウ酸?の続き栽培後に休ませている畑にタデ科の草が生えてる。畑作を長年しているところではよく見る草だよね。抜くのが厄介な草だと思われている一つ。だけどそんなタデ科の草、シュウ酸をたくさん含んでいて、それが土壌に対して良い影響を与えているような気がするんだ。前回記載した化学式を見ると、Fe2O3 + 3(COOH)2 + 6H+ → Fe(C2O4) + 6H2O + 2CO2鉄がシュウ酸から電子を受け取る以

 

還元剤としてのシュウ酸?

栽培が終わって休ませている土壌。真ん中あたりに、タデ科の草が旺盛に繁茂していた。タデ科の草と言えば、畑作でこの草が生えると除草作業が厄介と考えられ、何故厄介か?といえば、根が強く、葉が柔らかいので、抜こうとすると途中で切れて太い根が残るから。あとは、一株当たりの面積が広いので、凄く邪魔だというのも要因の一つだろう。(学生の頃の実習でタデ科が多いところの除草作業はげんなりしたものだ)そんなタデ科の植物だけど、土が柔らかければそんな厄介ではない

 

廃菌床のポテンシャル

凄い圃場を見た。そこはネギを連作しているところで、今回で三作目とのこと。一作目からここを見ていたが、一作目は土は軽くて良かったけど、鉱物が消耗されている感があって、生えている草も厄介なものが多くて大変そうだった。久しぶりにここにきて、連作にも関わらず立派に育っている。それよりも、ネギの収穫を終えたところの、ネギが植わっていた穴から、勢いよく草が生えていた。更に、ネギを抜いてみると、根が驚きの白さだった。つまる

 

酸が金属を溶かす

そもそも酸って何?強酸だったらどうなるの?と質問されて詰まった。酸の強さそういえば、酸は何かを溶かすということ以上のことを普段意識しないな。中学生の時の実験で、塩酸に鉄を溶かしたけど、肥料の効きの促進や土壌の除塩で酸を使うけど。ふと聞かれて、何だっけ?って状態になったので、この場で振り返りも兼ねてまとめることにしよう。理科の実験で鉄を溶かした時、水素ガスが発生して、塩化鉄ができる。鉄は金属結合で結合していて、鉄と鉄の間にある電子

 

植物は自身の根元に菌を呼ぶ

前回のクローバの根の周りで何か起こってると前々回のこれからクローバの季節がはじまるの続きクローバの根の周りには菌糸がたくさんあって、イネ科の草の根の周りには全然なかった。この話の前提になる知識として、根圏微生物フロラというものがあり、単刀直入に言うと、植物の根の周りには土壌微生物が多いらしい。つまりは、土壌の至る所に根を張り巡られた状態を作ってしまえば、土壌には微生物がたくさんいることになり、いずれは土壌の要素へと変化していくことに

 

クローバの根の周りで何か起こってる

緑肥のヘアリーベッチの底力で緑肥のヘアリーベッチを栽培中のレタスの近くで育てたら、レタスの生育が抑えられちゃったよ。という内容を記載した。クローバにも同じような抑制効果があるらしく、マメ科の緑肥は混植では使えないなということになりつつある。※クローバもマメ科それは一旦置いといて、まだ土と化していない木質資材のところにいたクローバが面白いことになっていたことがあったので、今回はその話をしたいと思う。未熟な木質資材のところで繁茂していたシロクローバ。

 

緑肥のヘアリーベッチの底力

もうずいぶんと前の話になるが、栽培の勉強をしている時に、栽培の師※にあたる人が倉庫にあったベッチのタネを蒔いてみるかと、肥料と一緒にばら撒いた。※プロフィールのSlideShareにある資料に記載されていますベッチというのは、マメ科の緑肥と窒素固定マメ科の緑肥で、春になったらよく見られるカラスノエンドウを大きくしたものだとイメージの緑肥この緑肥が育っている時、不思議な現象に遭遇したんだ。それは、これから春になるというのに、ベッチ以外の草が全然生えて

 

殺作用があるといわれるマリーゴールド

マメ科緑肥の話は置いといて、緑肥として注目されているものでマリーゴールドがある。マリーゴールド - Wikipediaマリーゴールド?牧草ではないよね?という感じにはなるけど、マリーゴールドは草が育つことで土を肥やすという理由ではなく、マリーゴールドを植えることによって周辺の病害虫が減るという効果に目を付けて採用する方が多いらしい。そうだよね。マリーゴールドは草丈30cmぐらいと有機物をたくさん鋤き込めるというわけで

 

マメ科の緑肥と窒素固定

緑肥を使いこなす前にでイネ科のソルゴーを栽培した後の土壌は格段に良くなっているという内容を記載した。だったら、常にソルゴーを育てていればいいんじゃね?という話になる。ソルゴーは夏の緑肥なので、冬はソルゴーみたいな特徴のエンバクを採用すれば良いし、イネ科以外の緑肥はなんであるの?なんてことは一度は思ったことがあるはず。現に、緑肥を利用する場合に何を選べばよいのかわからないという話をよく聞く。マメ科の緑肥をよく目にする。緑肥は牧草なのでクローバあたりもよく播かれ

 

緑肥を使いこなす前に

緑肥を使いこなすの最後で、有機物投入以外の価値をみていこうと記載したが、その前に見ておきたいものがあるので、それを優先して投稿することにする。その大事な話というのが、単子葉と双子葉の根の違いで、そもそも論の単子葉というのが、最初に出てくる葉(子葉)の枚数が一枚で、双子葉というのが、最初に出てくる葉(子葉)の枚数が2枚のもの。単子葉の作物といえば、イネやムギ、ネギあたりで、双子葉の作物はそれら以外の大子葉の枚数以外でも異なる点が非常に多い

 

緑肥を使いこなす

イネ科の草や、ネギやタマネギのようなユリ科の植物が育っていた場所で、草を抜いてみると土が柔らかくなっている。草抜きをしていると、土の塊の箇所を太い根が貫通していて、この土の塊を強く握ってみると、簡単にボロボロと崩れ落ちる。崩れる時になぜか湿っ気を感じられ、これが俗に言う団粒構造になるのだろうな。俗に言う良い土とは?根の強い植物をしっかりと育てれば、堆肥を突っ込んだ土作りをしなくても土が良くなるならば、それにあやかりた

 

栽培していないところには緑肥を

コスモスの時期である。なぜか畑地や水田であったところで、コスモスが咲き乱れているということが時々ある。コスモスは食用じゃないのに、畑地で咲き乱れているんだよね。花農家に転身したの?と言えばそうではないし…コスモスが一通り咲いたら、刈り倒し鋤き込んでまた栽培を開始する。ちなみに刈り倒し鋤き込むというのが、こんな感じで育った植物を刈り倒し、(この写真は草を刈り倒して、乾燥してから耕起している)

 

速効性の窒素分として尿素を選択する意義

尿素は硫安の様な速さで効くか?で、速効性肥料の代表格である硫安と硫安の代わりに使われ始めた尿素ということを記載した。尿素は硫安の代わりということだが、硫安には大きな問題があったから、その問題解決として尿素を推奨し始めた。その問題とは一旦置いといて、硫安と尿素の肥効が効くまでの反応の見てみると、硫安が、(NH4)2SO4 → 2NH4+ + SO42-でNH4+が窒素の肥効だとすると、SO42-(硫酸根)が土に残り、SO42- + Ca2+ &rarr

 

微生物資材に頼る前に発酵食品を学ぶ

日常で発酵のお世話になっていることが多く、発酵食品を好んで食べるという方も多い。そんな中で、発酵食品として優秀だから、発酵に関与した微生物が土壌で頑張ってくれたら有用じゃね?という意見が多くあり、その手の微生物資材も多く販売されている。しばらく後に出てくる話だけど、微生物資材を入れてるけど、これってこの資材の中にいる微生物のおかげなの?資材投入の費用対効果はどうなの?という意見もちらほらと見かける。これから記載する内容はあくまでも個人的な意

 

ミミズの土作りを頼りたい

ミミズは栽培にとって良い土にはいない。これから良くなっていく土にいるもんだ。以前、そんな話を聞いた。植えたら神がかった品質の野菜が勝手に育つ様な奇跡の場所ではミミズは思った程いなかった。その理由はおそらくミミズの餌が速くに土となじむ様な活性化した土壌で、なじむということでそれはミミズの餌ではないんだろうな。でだ、前回の雨の日の強行突破で硬くなってしまった土の定植した株元にミミズを置いたら、ミミズが穴を掘り始めて潜って

 

シンプルに生きる生物が周囲に与える影響

続・アンモニア臭は酸化で消そうで生物にとって電子は大事だから、有機物を酸化して電子を取り出して糧にする。ということを記載した。そうなるとだよ、老朽化水田は文字通り泥沼で記載した老朽化水田の発生っておかしいって思わない?/*******************************/土に蓄積した硫酸石灰が還元されることで、人体に有害な硫化水素(H2S)が発生したみたいだよ。/*******************************/と記載した

 

続・アンモニア臭は酸化で消そう

アンモニア臭は酸化で消そうの続きアンモニアはアンモニア酸化細菌によって亜硝酸に変わる。その亜硝酸は土壌では亜硝酸酸化細菌により硝酸(HNO3)になる。式はHNO2 + H2O → HNO3 + 2H+ + 2e-で亜硝酸から硝酸になるまでに電子が二つ取られているので、この反応も酸化である。前回から酸化還元を頻繁に書いてるけど、微生物はアンモニアを酸化して良いことあんの?って疑問になりません?私が生物学を勉強していた時、この表現が正しいかは自信がないけど


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