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水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?

ブログの読者の方と大きなキノコを見て思い出す師の言葉の話をしていて、 下記のような質問を受けた。 トマトの水耕栽培で利用しているヤシガラで、 使用期限が迫ってくると、 こんな感じで黄色いキノコが生えてくるけれども、 もしかしてベンチで利用しているヤシガラは良質な廃菌床堆肥になるのでは?と 堆肥に求める成分として土壌の有機物の蓄積モデルを元にアタリを付けると、 木質成分が腐朽菌によって分解された時の(ポリ)フェ二ルプロパノイドの可能性が高く...

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とある籾殻が敷かれた通路の上での戦い

有機栽培等でよく見かける通路を籾殻で覆うことで、 草抑えをしつつ保水させる。 上から降ってくる雨水を直接土に当てないことで土を締めないようにする。 おがくず堆肥を利用している畑の土を籾殻で覆うと、 冒頭の写真のようなキノコを早朝に時々見かける。 白色腐朽菌とトリコデルマの戦いの記事を意識して見ると、 このキノコは今まさに他の菌との戦いを行っていて、 籾殻で保水性を高め、 降雨で土の締め付けを回避して空気が入りやすい状態になっていて 窒素分少なめ、グルコース多めで優位...

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大きなキノコを見て思い出す師の言葉

以前、私にとっての農業とSOY Shopという記事で 下記のような内容を記載した。 /**********************************************************/ ある日、堆肥のまき方で師に注意を受けます。 指示したことをしていないではないか!と。 普通に考えたら私は正しい施用を行っていたのですが、 師はそれが違うというのです。 試しにその場所をそのままにしてくれたのですが、 確かに師が施用した箇所と私が施用した箇所では結果に...

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白色腐朽菌とトリコデルマの戦い2

前回の白色腐朽菌とトリコデルマの戦いで白色腐朽菌とトリコデルマは培地上で陣取り合戦をしていて、 培地に硫酸アンモニウム(硫安)を添加するとトリコデルマが活性化する という内容を記載した。 この内容は 先日紹介した共立出版のるキノコとカビの生態学という本に記載されていた。 この白色腐朽菌とトリコデルマの関係だけれども、 もう一点興味深い結果の実験があるので紹介すると、 白色腐朽菌が活性化した培地にトリコデルマの菌を投入する時、 培地上に添加した糖の種類でどの...

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白色腐朽菌とトリコデルマの戦い

先日紹介した共立出版のるキノコとカビの生態学という本で、 倒木が土に還る際の後半で白色腐朽菌とトリコデルマという菌が競合を始める という内容が記載されていた。 この話を紹介する前にトリコデルマについて触れておくと、 /***********************************************************/ トリコデルマ属は、子嚢菌門ボタンタケ科に属する菌類で、森林土壌中や落葉、枯れ木に生息するごく普通の菌類である。落ち葉や枯れ木を分解する腐生的な面も...

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リグニンの分解に関与する白色腐朽菌

木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ 前回の記事でおがくずを主成分とした堆肥を作りたければ、 キノコ栽培から学ぶと良いだろうということで、 共立出版から出版されているキノコとカビの生態学という本を購入した。 ということを記載した。 取り急ぎ、 枯れ木(倒木)がどのようなステップを経て分解されるのか?をまとめてみると、 最初に倒木の表面にあるちょっとした分解しやすい有機物が土壌の様々な微生物によって分解される。 ある程度分解されると残るのが木質...

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木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ

銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 おがくず堆肥を上手に作りたければ、 普段から作っている農家に聞くのではなく、 キノコ栽培をしている方に学べ こういうことを聞いたことがある人がいるはずだ。 各有私も師がキノコの廃培地が凄いと聞いた時、師の勧めで廃培地をくださったキノコ農家の方にいろいろと伺ったものだ。 なぜならば、 おがくず堆肥のパフォーマンスが最大になるのは、 キノコ(木材腐朽菌)がおがくずの上で活躍仕切ってからになるわけで、 活躍のノウハウを...

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菌床の主成分で使用されるコーンコブとは何だろう?

銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 当ブログでちょくちょく話題として挙がる廃菌床堆肥だけれども、 成分を事細かく見る必要が出てきたので、 よく使用している廃菌床堆肥の肥料袋を改めて確認することになった。 キノコの堆肥 エコマッシュ - 株式会社京都農販 その肥料袋には菌床としておがくずではなく、 コーンコブが主成分となっていた。 コーンコブとはトウモロコシの芯を粉砕したものだ。 一昔前は未利用農業廃棄物として扱われていた代物で、 今は家...

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イネ科緑肥の効果、再考

マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 昨日の記事で、 ネギの周年栽培において、土地不足で畑を休ませられるタイミングがないので、 ネギの畝の間に緑肥のマルチムギを育ててみたら、 予想以上の結果となったという報告があった と記載した。 この記事からなぜマルチムギがこんなにもハマったのか? という話題になったのでまとめてみることにした。 はじめに緑肥を使用する前の背景だけれども、 局所的ひび割れ、植物にとって過酷な領域 もともとは露地で上の写真のようにひび割れが...

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マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む

スギナが繁茂する程使い尽くした畑。 それでも休めない畑に。クリーニングしながら栽培するこの方法は思ってた以上にハマったようです。 #京都農販 #テマイラズ pic.twitter.com/zzVQF6wcys — Kyoto-nouhan (@KyotoNouhan) 2018年6月12日 昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった。 この話の背景を記載すると、 年間の収穫目標が高いことにより畑を休ませることがで...

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銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動

廃菌床という資材のこと 最近、廃菌床の話題がちょくちょく挙がり、 廃菌床のことをまとめる機会が増えた。 廃菌床というのはキノコ栽培で使用された培地のことで、 キノコがある一定以上生えて収穫された後に廃棄されたもの。 キノコというのは、作物栽培の堆肥として非常に有用な木質系の成分の終盤の分解者にあたり、 キノコがしっかりと生えきったものであれば、 堆肥として利用すれば土に障害なく有効な形で作用してくれる代物だ。 成分をまとめたりといろいろしていたらふと頭に浮かんだこ...

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宮城県の肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、 宮城県の肥料関係者向けの施肥設計の話をしました。 普段お話をさせていただいています基肥設計の背景にある考え方の話をしました。 施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる お互いに向上できればと思います。

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川に落ちている石を頼りに肥料の鉱山を探す

株式会社誠文堂新光社 / 日本の石ころ標本箱 日本の各川で何の石があるか?が記載された本がある。 最近ちょくちょく行くようになった仙台にはどんな土があるのだろう? と宮城県のページをめくってみたら、 仙台市の名取川というところで、 株式会社誠文堂新光社 / 日本の石ころ標本箱 44ページ モルデン沸石ことゼオライトが採石できるらしい。 ゼオライトといえば土壌改良の効果が高いとされる粘土鉱物の一種で、 ホームセンターの肥料売り場でも売られていることがあるらしい。...

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菜園ナビさんのオフ会で肥料の話を続きをしました

昨月末に菜園ナビさんの公式イベントで基肥の話をしましたが、 30分では足りないということで有志で再びセミナーを開催していただきました。 菜園ナビ公式イベント『楽しく学ぼう!第2弾 in 関東』で基肥の話をしました 内容は水溶性とく溶性の肥料の違いから、 基肥と追肥はどのように考えるべきか? く溶性苦土の水溶性化 もし追肥に向いていない水溶性の肥料で基肥を構成したら、 作物はどのような生育をして、 その生育から秀品率にどのように影響するだろうか? という構成にしました。 ...

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水親和性セルロースとは何だろう?

先日、水親和性セルロースという肥料の話題が挙がった。 セルロースというのは光合成産物であるブドウ糖(グルコース)が直鎖状に並んだものであり、 植物の硬さの要因である細胞壁の主成分である植物性の繊維質となる。 セルロース同士が強固につながり、更にリグニンとつながることによって微生物に分解されにくい強固なものとなる。 ※グルコースの直鎖のパターンによって非常に分解されやすいデンプンとなる 糖の万能性 リグニン合成と関与する多くの金属たち 細胞壁という植物の骨格として働い...

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亜鉛を含む農薬の作用をI-W系列から考えてみる

先日、マンゼブという農薬の成分の話題になった。 マンゼブというのは、 マンゼブ Ⅰ.評価対象農薬の概要 - 環境省より引用 分子式が(C4H6MnN2S4)xZnyで表されるマンガン(Mn)、硫黄(S)と亜鉛(Zn)を含んだ化合物である。 分子式をざっくりと見たところ、亜鉛(Zn)が遊離してイオン化しやすいだろうと予想している。 作用機構を見ると、 ジチオカーバメート系の殺菌剤であり、SH酵素や金属酵素を阻害することにより殺菌活性を有すると考えられている。 ...

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植物はどのようにしてシリカを吸収するか?

前回、植物、特にイネが利用できるケイ酸はどこにある?ということで、 一つのヒントになるかもしれない各種ケイ酸塩についてを記載した。 植物が利用できるシリカはどこにある? ここからわかることは、 ケイ酸を含む鉱物といえ、一律して同じようにケイ酸として扱ってはいけない ということで、 とある肥料にケイ酸が入っていると記載されていても、 それが植物のケイ酸吸収の面で期待した通りに働かない可能性があるということだ。 これを見ていくためには、 ケイ酸がどのように吸収されるか?...

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植物が利用できるシリカはどこにある?

前回の台風でも倒伏しないイネで 玄武岩質的な地質の地域での赤色粘土の客土を行っている水田では 台風時の暴風での倒伏がなかったという話を聞いた。 何故、倒伏に耐えられる程の茎の強度を得られたのか? その候補として、豊富なシリカが土壌にあるという話題が挙がっている。 シリカといえば、玄武岩質的な地質ではシリカ濃度は低くなるので、 単純に土壌にシリカが豊富にあるからという話題は通用しないはず。 夜久野高原の宝山の火口付近で赤い土を見た この話題で必要になってくるのが、 土...

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台風でも倒伏しないイネ

長野の栄村小滝集落の米づくり前編で 昨年の夏に長野県と新潟県の県境にある栄村に行った。 この村のとある集落では、 集落で農法が統一されていて、超高品質な米が収穫されている。 先日、小滝で出荷関連の合同会社を経営されている方が京都に来られたので、 私が訪れた後、つまりは大型台風の季節の話を聞いた。 台風と言えば、 台風一過の後のイネの倒伏が深刻な問題となる。 興味深いことに、 小滝集落ではごく一部の畑を除き、 イネが倒伏することがなかったらしい。 倒伏した...

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葉物野菜は寒さに触れて甘くなる

先日の降雪で珍しく、今住んでいるところでも雪が積もった。 雪が積もったと言えば、 寒さにあたった葉物野菜は甘くなるという話がある。 寒さに当たると葉内の水分が凍結しないように糖を溜め込んで 葉内水分の濃度を高め、凍結しないようにする。 この話を聞くと、小学校の時の水を凍らす実験を思い出す。 うちの班は何かの不手際で水に食塩を入れてしまったらしく、 その後、水を0度にするけれども一向に固まらずに困ったという話がある。 水が0度で凍るのは水がピュアの時であって、 ...

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味覚とアミノ酸

最近はアミノ酸の事をより深く知ることをテーマとして、 関連しそうなものであればとにかく読むということをしているわけで、 アミノ酸、タンパク質と生命活動の化学 その根本にあるのが、 結局のところ、アミノ酸肥料は施肥後の費用対効果は大きいの? ということがある。 アミノ酸肥料は株を丈夫にしたり、光合成能力の向上を期待する他、 食味の向上も当然のことながら狙っているはず。 ということで、 人体において各アミノ酸の食味はどうなのか?を アミノ酸 タンパク質と生...

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亜リン酸肥料、再考

亜リン酸カリという肥料の話題が再び挙がった。 今回は、亜リン酸カリはベト病や疫病に効くというけど、その仕組みを知って他のリン酸肥料との使い分けをしたい。 というもの。 亜リン酸 - Wikipedia 以前は肥料的な見方に還元剤の要素まで見たけれども、 細胞膜由来のリン酸肥料の使いどころはどこだ? 病気に効くということなので、 サリチル酸のプラントアクティベータのような予防的な作用のものもあることだし、 再び検索してみることにした。 防御の植物ホルモン、サリチル...

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アミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれど、再考

昨年の中頃に話題に挙げたアミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれどだけど、 前回は動物性の方のみ各アミノ酸の含有量を入手できたけど、 植物性の方は入手できなかった。 先日、再び話題になって、植物性の方のアミノ酸の含有量を教えていただいた。 ただし、頂いた表は解釈しにくい数字で扱われていたため、 各アミノ酸の含有比という形で作り変えてみた。 というわけで早速、植物性であるサトウキビの廃糖蜜由来のアミノ酸肥料の構成比だけど、 アスパラギン酸 7.5 ...

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植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版のサイトカイニンの章で周辺の栄養と発根についての記述があった。 その内容を記載する前に、サイトカイニンについて触れておくと、 高校生物においてのざっくりととしたサイトカイニンの説明に留めるけれども、 By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link サイトカイニン - Wikipedia シュート(枝)の発生の促進で、オーキシンの逆の働きをする。 オーキシンと脇芽と不定根 オ...

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酸素供給剤を試した方から

事件です。葱のハウス栽培にて。京丹後より酸素供給剤を仕込んだ畝とそうでない畝との違いがヤバいよ!と写真が送られてきました。初期はあまり変わらず20cm位から差が出たと。その時期がどんな条件だったか、追及します!#京都農販 #京丹後 #九条葱 pic.twitter.com/V3zuxU1Jw9 — Kyoto-nouhan (@KyotoNouhan) 2018年1月11日 昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった...

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個々のアミノ酸は植物にどのような効果をもたらすのか?

昨年末からの課題の一つで、 アミノ酸には、プロリンやグルタミンといった様々な種類があるけれども、 それらが植物にどのように作用しているか調べて話して欲しい というものがある。 生化学を勉強した者であれば、 アミノ酸のそれぞれの構造、 有機態窒素とは何ですか? ここでいうR(側鎖)の箇所に入るものが何か?によって、 アミノ酸同士が結合して、タンパクになった時の折りたたみの規則に貢献する。 という認識になるだろう。 ※RにH(水素)が入った場合はグリシンという糖原...

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有機態窒素とは何ですか?

最近、農業関係の仕事をしていて化学の勉強をしている方から、 下記のような質問があった。 肥料で有機態窒素という名前がよく挙げるけど、有機態窒素とは何ですか? 劣化で減った保肥力を増やせ 一般的に有機質肥料を使用した時の有効な窒素分であることはなんとなくわかるけれども、実態を知りたい。 とのこと。 有機と言えば当然無機もあって、 ざっくりと書くと、有機というのは炭素(C)を含む化合物で、炭酸、重炭酸塩(MCO3 or MHCO3 Mは何らかのミネラル)は除く。 ...

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鉱物の風化と植物の死が石を土へと変える

同型置換で粘土鉱物の持つ保肥力を高める 前回までで、火山由来の岩石で最も多い長石が自然界の諸々の作用によって粘土鉱物になり、 粘土鉱物から更に作用を受け保肥力を増すことを記載した。 土壌のアルミニウムが腐植を守る 以前、土壌中のアルミニウムが腐植を捉えるという事を記載した。 腐植というのは、 成果を求めるためにシンプルに捉えたとすると、 植物の死骸が土壌の微生物によって分解されたもの。 腐植と粘土鉱物が結合することで、 腐植が粘土鉱物が更に変質してしまう...

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同型置換で粘土鉱物の持つ保肥力を高める

粘土鉱物の構造 前回、粘土鉱物はSi四面体とAl八面体が交互に重なって、 粘土鉱物の種類によっては層の間に水が溜まる構造であった。 土壌学の粘土鉱物のトピックで必ず挙がる内容として、 何らかの作用によってCECが高まるタイミングがあり、 それを同型置換と呼ぶ。 この同型置換を見てみよう … とはいっても、 物理は得意ではないので、 栽培で役に立つところまで Si四面体を図で書くと、 真ん中にSi(珪素)が位置し、頂点がO(酸素)で構成さ...

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粘土鉱物の構造

石由来の保肥力までの記事で、粘土鉱物の理解をするために各所をまわったと記載した。 今までさんざん1:1型や2:1型と記載してきたけれども、 そろそろここらへんの話題にも触れていこうかと思う。 施肥診断技術者ハンドブック 2003 JA全農 肥料農薬部 33ページより引用 いつも引用しているハンドブックに粘土鉱物の構造が記載されている。 上の段が1:1型粘土鉱物のカオリナイト等 下の段の左側が2:1型粘土鉱物のモンモリロナイト等 下の段の右には2:1:1型粘土鉱物が記載さ...

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粘土鉱物を理解する旅3

粘土鉱物を理解する旅2までで、 栽培で有用なアロフェンと非アロフェンの2:1型等の粘土鉱物はどちらもアルミノ珪酸塩が変質したものであることがわかった。 アルミノ珪酸塩というのは、長石と呼ばれているものだ。 長石というのはざっくりというと、SiO4で形成された隙間に何らかのミネラルが入り、 うちの一部にアルミニウムが入り込んでいるもの。 アルミニウムは今まで結合力が強い故に毒性があるけれども、 結合力の高さを逆手に取ると、土壌中の腐植を蓄えておける仕組みとなることを記載してきた。 ...

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粘土鉱物を理解する旅2

粘土鉱物を理解する旅 前回、 今年は粘土鉱物を理解するために、様々な場所に行ってみた。 という内容を記載した。 まるでRPGゲームの主人公みたいな感覚で、 行く先々(特にジオパーク)で次に行くべき情報(博物館が発行する書籍)が記載されていて、 知識という武器を得ながら次の場所へ向かう という事を繰り返し、 アカデミックで地質学を一切触れてこなかった生物野郎が、 なんとか各地の地質から情報を得られるようになった(はず)。 何故そんなにも粘土鉱物を理解したかったか...

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粘土鉱物を理解する旅

もう今年も一週間ちょっと。 今年一年は、昨年からなんだけど、石を理解するために各地に訪れた一年だった。 石を理解するためには地質を知る必要があり、 地質を理解するためには歴史を知る必要があり、 そんなこんなが重なり合って、結局各地に行ったことになる。 桜島と火山灰 浦富海岸で大きな花崗岩と出会う 飛水峡で日本最古の石が発見された フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線 大鹿村の中央構造線安康露頭 飛騨小坂の巌立峡 とりあえずはジオパークなり、博物館なり、各現象がわかりやすい...

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乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

小さな乾燥ストレスの積み重ね 前回までの乾燥ストレスと虫による食害の話をまとめると、 虫はおそらくプロリンを欲しがっている。 植物はプロリンを合成するトリガーとして乾燥ストレス(or 高塩ストレス)がある。 保水性・排水性を高めることで、葉内のプロリンの高濃度蓄積は避けられるはずで、 虫の食害を減らすことができるのではないか? 前回までは乾燥ストレスを見ていたけれども、 今回は高塩ストレスを見ていく。 高塩ストレスというのは土壌分析におけるECの値のことで、 前作の...

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客土で川砂を入れる意義再び

九条ねぎの京都知七さんで社内研修の復習をしましたで新鮮な鉱物という内容があったので、 細かい川砂を調達して畑に入れたら良くなったという話題があった。 正直驚きでした。 話は変わって、高アルカリ性の温泉から土を考えるでとある鉱物が変質して粘土に変わる際、 水素イオンを取り込み周囲のpHを上げながら粘土になるものがあるという内容を記載した。 それを踏まえた上で、客土で川砂を入れる意義について再び触れてみることにする。 水田は川から重要なものを受け取る 川砂客土の...

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仙台市内で肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、 仙台市内のセミナールームで肥料関係者向けの施肥設計の話をしました。 お互いに向上できればと思います。

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枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ3

前回、京都と大阪の県境にある本山寺周辺で 海底火山により生成された枕状溶岩と、枕状溶岩が風化して出来た土を見た。 風化してできた土は真っ黒な土をしていた。 枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ2 本山寺周辺では地質の観察ポイントが大きく分けて4箇所あるので、 露頭紹介 -西山,川久保渓谷中流に見られる緑色岩周辺-より引用 一部改変 本山寺から少し離れて、 川久保渓谷というところに向かってみた。 地図の真ん中辺りのヘアピンカーブより右側に...

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緑肥を活用する意義

先日緑肥のことが話題に挙がった。 栽培後に草は勝手に生えてくるから、それを育てれば良いのでは?と 土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ 今まで何度か緑肥を活用したことがある身からの意見だとそれは否で、 栽培後に後から勝手に生えてくる草を活用できるのは、 土壌がそれなりの段階に入ってからだった。 とりあえず、イネを一例にしてみて、 伝統的なレンゲ米を挙げてみると、 老朽化水田は冬場の対応次第 レンゲ米というのは、 稲作が終わった後にレンゲというマメ科の植物を育て...

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綺麗なリンゴの木の下で

話は二週間前の長野に戻って 大鹿村の中央構造線安康露頭 とある直売所の横にあったリンゴ農園。 リンゴの木というものは思い返してみたら、 こうまじまじと見る機会ははじめてかもということで、 いろいろと見てみると、 話に聞く通り、 リンゴの果実が成る箇所は成人男性の手が届く範囲のところになるように剪定されているのね と農家の努力を感じた。 草も管理されていて、 その中でも気になったのが、 農園の土の至るところにシロクローバが生えていた...

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石灰岩の地帯での栽培

愛知県の渥美半島での栽培で渥美半島に訪れた時、 渥美で栽培指導されている方から興味深い話を得た。 山の上に炭酸石灰 山口県のとある地域では、石灰岩が非常に多いので、 栽培中にpHが上がってしまうことが頻繁に発生する。 このような地域では、 石灰の使用をどれだけ気を付けるかで収穫できるか?が決まる。 はじめに石灰の使用目的を確認すると、 栽培前の石灰というのは栽培中に下がってしまったpHを中性にするために利用する。 石灰はpHを調整する為に使うもの 栽培...

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余分な養分は緑肥に吸わせろ。石灰過多の場合

余分な養分は緑肥に吸わせろ。リン過剰の場合までで、 土壌分析の結果で高ECやリン酸過多は緑肥に吸収させ、 すき込んで土に還すと団粒構造の成分として安定して、 過多による悪影響は減るだろうという予想が出来た。 今まで話題に挙げたもの以外で過多になりやすいものとして、 炭酸石灰(リン酸石灰も含む)と硫酸石灰があるけれども、 これらはどうだろう? 老朽化水田は文字通り泥沼 緑肥は密集させることにより効果を発揮する上、 根がしっかりと生えるものを選択するので、 作中や...

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余分な養分は緑肥に吸わせろ。リン過剰の場合

前回までのあらすじ 土壌分析の結果である値が極端に高い場合、 それを緑肥をかますことで改善を試みるとして、 緑肥に過剰な養分を吸わせて、その緑肥をすき込むと、 結果的に過剰な養分は土に還ってしまうのはないか? それに対して、 吸収された養分が体内でどのように変化し、 それが土壌の鉱物と接することでどのようになるのか? そのような視点で見ると、 高EC(硝酸態窒素が多い)の場合は団粒構造の一部となるんだろうな。 というところまでが前回の話 余分な養分は緑肥に吸わせろ。...

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余分な養分は緑肥に吸わせろ。高ECの場合

前回のあらすじ 土壌分析で特定の値が過剰であった場合、 一作休んで緑肥をかますことによって緑肥に過剰な養分を吸わせたとする。 その緑肥をすき込んだら、過剰な養分は土に還って結局同じではないか? という話題が挙がった。 結果は違っていて、 何故違うのか?を丁寧に考えていこう。 土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ 続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよ 今回はECが吹っ切れている場合を考えたい。 ECが高くなる要因は即効性の水溶性の肥料分を多用した場合で、 ...

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土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ

緑肥の話をしていたら、 下記のような話題が挙がった。 緑肥を使いこなす 例えば、 続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよ 土壌分析である値が極端に高かったとする。 その分析結果に対して 栽培と畜産の未来のために補足 一作分、緑肥をかまして、 緑肥に余剰分の養分を吸わせて、その緑肥をすき込んだら、 結果吸わせた養分がそのまま土に入ってしまって、 ほぼ結果は変わらないのではないか?と。 しかし、 予想に反して、土のコンディションは緑肥をかます...

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とある地域で白絹病が蔓延

とある地域で白絹病が蔓延しているという連絡があった。 作物名を明記すると地域を特定できてしまうため、 作物名は控えさせていただきます。 白絹病をざっくりと書くと、 (写真:野菜に病原性を示す Sclerotium 属菌 微生物遺伝資源利用マニュアル (32)(2012)の2ページより引用) 写真のように根の周りに絹っぽい菌糸がまとわりつくように広がり、 根、茎が水浸状に軟化腐敗した後、重症な株は枯死する。 様々な作物に対して影響を与え、 果菜類では深刻な被害と...

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秋晴れの午後に木の根元にキノコたち

近所にある公園の木の根元で、 キノコが大量に発生していた。 キノコが大量に発生していたのはこの木だけではなく、 周辺の木にも同様にキノコが発生していた。 撮影した日はいわゆる秋晴れと呼ばれる日で、 その日までの天気をしばらく思い返してみても、 晴れの日が続いていた。 今はキノコが生えやすい季節なのだろうか? 9月中盤を越え、朝露が多い季節にはなったけど、 この写真を撮影したのは夕方前だ。 朝露による湿り気はない。 この記事で何が言いたいかと言...

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土壌分析アプリSoil3 on SOY Shop

以前から開発していた土壌分析アプリSoil2ですが、 調査を兼ねて大幅に改修してSoil3を開発しました。 ※Soil3はSOY Shopのマイページの拡張として動作します 土壌分析アプリsoil2 by Go Soil3でできることをまとめると、 事業所や各ほ場を登録し、 住所、面積やGoogle Mapsと連動して、位置情報とストリートビューの向きを設定する。 これによりアプリを介して畑の土の色や周囲の情報を現地に行かずともある程度把握することができる。 ...

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家畜糞は堆肥熟成の起爆剤と成り得るか?

まずは上から圧をかける 籾殻や、 枝は腐植になるか? 枝葉といった有機物から堆肥を作る時、 微生物を活発化させる窒素源として牛糞なり鶏糞を混ぜておく という話を良く聞く。 この話を聞く度にいつも不思議に思うことがある。 なんで枝葉みたいな構造の大きなものを分解させる時の起爆剤として、 カロリーの少ない窒素分が主体の資材を活用するのだろう?と おそらくこれは、 NPKという概念の弊害だろうと考えている。 肥料成分としての窒素(N) 鶏糞を例にとる...

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培土に含まれる白い粒

昨日、ハウス内で10分程、人が来るのを待っていたので、 足元にあった培土を見ていた。 培土というのは、 こんな感じでセルトレイと呼ばれるところにタネを蒔いて、 育苗施設等で一括管理して、 ある程度の苗になったら畑に植える。 このセルなりポットに入れる土を培土と呼んでいる。 でだ、 培土をまじまじと見てみると、 ほとんどが後に腐植になりそう(もしくはもうなっている)軟らかい木質系の資材が大半で、 鉱物系は白い粒しか見られない。 土壌...

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ラッカセイの殻を土にすばやく還したい

ベランダにプランタを置いて、 生ゴミを土に還している。 もちろん臭いは気にしているので、 生ゴミを捨てる際は深く掘って埋めている。 そんな中でやってしまったのが、 ラッカセイの殻を入れすぎたことだろう。 ラッカセイの殻は軽いので、すぐにプランタ表層に現れる。 これは当たり前で、 ラッカセイの殻は隙間が多いので、 隙間の間に土が落ちていくから、 必然的にラッカセイが上の方に持ち上がる。 ラッカセイの殻による隙間の多さのため、 土の中に空気が入りす...

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