カテゴリー : 堆肥・肥料

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シイタケの老菌から考える廃菌床堆肥の質

シイタケが老いる 前回までのあらすじ キノコ展にいってシイタケの原木栽培と菌床栽培を見たが、 菌床栽培の方のキノコ(子実体)が私のイメージするシイタケではなかった。 イメージするシイタケというのは、 こんな感じで、 イメージと異なる理由というのが菌床栽培の方が老菌であったから。 これで私の中にあった一つの大きな疑問が解消された。 それは、 キノコの栽培者が菌床でキノコが生え尽くしたからではなく菌床全体に菌糸が回った時に栽培を止める ことで、 廃菌...

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シイタケが老いる

シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て 前回の記事で上の写真のキノコがシイタケなのか?迷ってしまって、 記事作成中にキーボードでシイタケと打つ手が止まってしまった。 記憶を辿って、 これがシイタケだとラベリングされていたことを必死に思い出し、 勇気を振り絞ってシイタケと打った。 シイタケといえば、 これだろう。 この迷いが大事なことに気が付く要因となった。 先日、新ヤマケイポケットガイド きのこ | 山と溪谷社を購入した。 先日...

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シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て

2018年10月27日(土)〜28日(日)で 京都府立植物園内でキノコ展が催されていた。 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ キノコ見習いの立場として是非とも行かねばということで行ってみた。 木の根元にサルノコシカケ キノコ展には顕微鏡が数台置かれていて、 キノコの菌糸体が観察できるようになっている他、 道端で見かけることが出来るキノコや 食べたら危ない猛毒のキノコが展示されていた。 他に ...

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稲作からダイズ転作へ

過ぎたるは猶及ばざるが如しに引き続き、 ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち この本からの話題。 減反政策の一つとして、 水田で米の栽培を止めて、ダイズやソバの栽培を始めるのであれば補助金を出すよ というものがある。 畑作の間に稲作をかますということ 米、つまるところは稲作は想像通り、 定期的に田に水は入れて栽培する。 水が...

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過ぎたるは猶及ばざるが如し

ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち 先日の記事で土壌学の研究者が書いた本を紹介した。 地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る この本では、 土壌の成り立ちから、 研究者は栽培においての土壌でどの点を意識しているのか? という流れから 世界のマーケットに潜む問題まで書いている。 中盤の土壌でどの点を意識しているのか?は 前回紹...

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地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る

前にこんな話を聞いた。 土壌分析でpHの項目があるけれども、 指導員の誰に聞いても明確なことを答えてくれる人はいなかった。 この話は、 とある地域ではかなりの有名な生産法人からの話だった。 pHが低い、つまりは土壌の酸性化は 栽培指導書に必ずといって良い程掲載されている肥料成分の溶解性の図によって丁寧に説明されている。 適正のpHを考える 作物が肥料の各成分を適切に吸収できなくなったら、 それは生理障害に繋がるわけで、 生理障害から虫や病気に対しても弱くなる。 ...

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風よけとしての緑肥

近所でソルガム(ソルゴー、モロコシ)で四方囲っている畑を見かける。 ソルガムと言えば栽培終了後の土壌の団粒構造の形成が最も多いとされる緑肥で、 緑肥を使いこなす前に 支柱根は株を浮かせる程強靭な根 強靭な根によってしっかりと根付き、 この根付きによって地上部の背丈も高くなる。 背丈が高いことに合わせ、C4型光合成を行うので、 CO2の固定量も非常に多いのが特徴である。 C4型光合成の二酸化炭素濃縮 更に酸性土壌にも強く、 残留肥料も貪欲に吸収するから、 ...

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イネ科緑肥の効果、再考の再考

良い土にはふんだんに酸素が入るもの 前回の記事で 良い土にふんだんに酸素が入るのは、 良い土によって発根量が増えた草の根から酸素が漏れることに因るものではないか? という内容を記載した。 仮にこの内容が正しいとすると、 マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 京都市内の某法人で様々な良い効果をもたらしたネギの通路でのマルチムギの緑肥が、 土壌中の酸素の面でも素晴らしい効果を発揮しているように見えてくる。 先に今までの良い結果が下記の記事に記載されているので、 ...

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C4型光合成の二酸化炭素濃縮

前回の光合成速度の高い植物はどこにいる?の記事で、 C4型光合成回路(以下、C4回路と略す)を持つ植物らの光合成量が抜群に高い という内容を記載した。 先日からの光合成による大気中のCO2を固定する量を増やしたいという流れにおいてC4回路は外せないので、 今回の記事で改めてみることにした。 以前、夏に活躍!C4回路の植物たちという記事で、 C4植物はC3植物が行うような光合成を行いつつ、 吸収した二酸化炭素の一部を有機酸の形にして貯蔵する という内容を記載した。 ...

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重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄

光合成の明反応-後編までの記事で 植物は太陽光を受光することで光合成を行うわけだけれども、 その光合成という反応において最も注目されているのが電子の移動であって、 その電子の移動には多くの鉄(特に二価鉄)が必要とされることがわかった。 ※実際には鉄を含むタンパク質 鉄はFe2+とFe3+の状態をとり、 二価鉄は前者のFe2+の方を指す。 プラスが一つ少ない、つまりは電子e-が一つ多い。 鉄は電子を受け取りやすく離しやすいという特徴があるため、 鉄は電子の運搬に関わる。 ...

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光合成の明反応-後編

光合成の明反応-前編 前回、光合成の明反応の詳細を見て、 水から電子を取り出して、その電子の動きを見つつ、 各所で動いている物質のことを見た。 とはいっても、 すべてを見たわけではないので、 今回は残りを見ていく。 はじめに図の中央にあるシトクロムb6fを見ると、 この個所はシトクロムがたくさんある場所で、 シトクロムというのは、 酸化還元機能を持つヘム鉄を含有するヘムタンパク質である。 シトクロム - Wikipedia ヘムは By NE...

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光合成の明反応-前編

先日の畑作を続けることは難しいという記事の前編と後編で、 畑作を続けることで起こりうる秀品率の低下を光合成の生産量の低下と免疫の低下の2つの要素に分け、 後者の免疫(防御も含む)の方を触れた。 免疫や防御は芳香族のアミノ酸が重要な要素になっていて、 芳香族のアミノ酸を活用する為にいくつかの金属酵素を挙げた。 この時挙げた金属酵素は、 あまりに微量なため、施肥時に気にすることはないけれども、 土壌にある量は地質に大きく依存しているため、 場所によってはやくになくなるのでは?...

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畑作を続けることは難しい-後編

畑作を続けることは難しい-前編で土の良さに気を付けていても、 畑作を続ける限り、秀品率が落ち続けることがある ということを記載した。 秀品率が落ちたと感じる要因は何だろうか? 収穫までの期間が長くなったとか、 防除に入らなければならない回数が増えたとか。 収穫までの期間が長くなるというのは光合成が落ちることによるので、 光合成に関する要素が減ったことになる。 光合成についてはそのうち触れることにするので、 今回はこれ以上触れない。 後者の防除の入る回数が増えた...

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畑作を続けることは難しい-前編

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるで紹介した施肥方法をされているほ場で、 ネギの連作をし続けたところ、 極度な連作であればやはり徐々に調子が悪くなっていく。 話を聞くに、 調子が悪くなったからということで途中で緑肥をかましても、 調子が戻るということはなさそうだ。 これは土を理解する上で大きなチャンスだということで、 現状を考察してみる。 施肥設計の見直しで一番改善したい個所というのは、 作物の発根量の向上で、 発根量の向上は土壌...

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発根に関することをまとめてみると

前回の酵母エキス入り肥料の効果の記事で 酵母の細胞壁であるβ-グルカンの断片を植物が根から吸収すると発根が促進される。 という研究結果を見た。 酵母というのは単細胞のように振る舞っているが、 実際のところは細菌ではなく菌として扱われ、 ざっくりとしたまとめ方になるけれども、 大腸菌のような細菌ではなく、キノコのような菌類の方に分類されている。 菌と細菌について それを踏まえた上で、 今まで挙がってきた発根に関する内容をまとめてみる。 酸素供...

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酵母エキス入り肥料の効果

酸素供給剤を試した方からを投稿した時、 SNS経由でビール酵母でも同じ効果がありますというコメントがありました。 実際には前者は酸素の供給で、 後者は何らかの発根促進であるはずだから、 本質的には違うことを見ていることになるのだけれども、 それはまぁ良しとしておこう。 この話以外でも酵母入りの肥料を使って秀品率が高くなったという話を時々聞く。 酵母肥料がハマった時は作物の発根量が増える。 これは一体どういうことなのだろう?と背景を調べてみたところ、 ビール酵母細胞壁...

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キノコの廃培地は再利用せずに焼却している

前回の記事に引き続き、 とある農村を変えたキノコたち 農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました 今回の話も現代農業9月号の原稿を作成した時に知った話。 先に前回の内容を軽く触れておくと、 クレジット:photolibrary 木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ これといった産業がない村において、キノコの栽培を行ったことで外貨を稼げるようになった。 外貨というのは自身の村以外の地域で売れたということで、 キノコの...

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火山灰に含まれる粘土鉱物たち

写真:高アルカリ性の温泉から土を考える 先日、 肥料として売られている粘土鉱物の中に黒っぽい砂が入っているけれども、 この黒っぽい粒子は一体何なのだろう? という話題があった。 粘土鉱物肥料は2:1型の粘土鉱物で、 これらは火山灰が海に堆積して含水鉱物として変成したものである。 注目の資材、ベントナイトについて知ろう ブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャル 火山灰は玄武岩質から安山岩質と粘性が比較的低い火山から火山灰で形成されている。 玄武岩を磨く...

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農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました

明日、2018年8月5日発売の 農文協の現代農業9月号で執行役員として関わらせていただいている京都農販の紹介をしていただきました。 具体的な内容は、 廃菌床堆肥を薦める根拠と廃菌床堆肥を利用した方の土壌の変化のレポートで、 根拠の方のたたき台を私の方で作成しました。 栽培の何らかのヒントになれば幸いです。 書店で見かけた際はぜひ手にとって、 よろしければ購入してご覧ください。 廃菌床堆肥以外でも キノコを食す方の記事でも面白い記事がありますので、 ...

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廃菌床の堆肥としての利用の注意点2

前回の廃菌床の堆肥としての利用の注意点の続き キノコ栽培を終えた直後の廃菌床を作物栽培の土と混ぜ込むことについてで、 前回は糸状菌と植物の根の養分の吸収の効率という観点から、 作物が菌に養分の競合で負けて弱体化する可能性があると記載した。 もう一点注意点がある。 それは生長中の菌糸の吸収ゾーンでの養分吸収の仕組みだ。 話は端折って端的に書くと、 菌糸は細胞外から養分を吸収する際にプロトン(H+)を排出しつつカリウムを細胞内に取り込み、 その際に発生する勾配を利用して伸長し...

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