カテゴリー : 堆肥・肥料

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米ぬかから学ぶ土のこと

ドンピエロさんによる写真ACからの写真 味噌の熟成の過程から土の形成のヒントがあるはずの続き 前回の記事では味噌の熟成中に常温にも関わらず速やかにメイラード反応が起こっている。 メイラード反応といえば、土の形成における腐植の生成に関与している反応で、味噌の熟成を参考にすれば土の形成の重要な部分が見えてくるかもという内容を記載した。 合わせて、ポリフェノール量の多い黒大豆では味噌の熟成が難しいという内容から、ポリフェノールもメイラード反応に影響を与えているのでは?と追記を加えた。 ...

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秀品率向上の新たな課題は亜鉛をどう加えるか?

バークの下の落ち葉たち 先日、ミカンの木の下で白い綺麗な細根がどうやって出来るか?が話題になった。 色々と試したこととその結果の話題が続いたが、ふと重要な事に気が付いた。 発根促進の一例で、乳酸菌は植物の発根を促進するか?の記事で発根に関するオーキシンは亜鉛と一緒になって効果を発揮するという話題があった。 この内容に従って、ミカンの木の下に視点を戻すと、 オーキシンやそれ以外の有機酸の条件は満たしているけれども、亜鉛はどうなんだろう?と話題を振ってみると、微量要素も検知する土壌...

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肥料が花粉の量と質に影響を与えるか?

photolandさんによる写真ACからの写真 もっと素材太郎さんによる写真ACからの写真 巣箱から蜜を抽出する手順を考慮すると、ハチミツの味に花粉が影響を与えている可能性が十分に有り得る。 前回のミツバチは巣に花粉を持ち帰るの記事で、植物の種類毎に花粉粒の量に違いがあることがわかった。 となると気になるのが、人の手が加わる(肥料等)ことで花粉の質や量が変わることがあるのか?ということだろう。 とその前に触れておかなければならないこととして、 キキくんさんによ...

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酵母の細胞壁でβ-グルカンの他に

酵母の細胞壁の記事に引き続き、酵母の細胞壁についてを見る。 酵母の細胞壁と糸状菌(キノコ)の細胞壁の違いが分かれば、話題の酵母エキスの価値が更にわかるかもしれない。 前回は酵母の細胞壁の建築でいえば鉄筋に当たるβ-グルカンについて見た。 β-グルカンは酵母と糸状菌(キノコ)で形が異なるらしい。 この内容を踏まえた上で、 中島佑 酵母のキチンはどのように生合成されるか - 化学と生物 Vol.38, No.11, 2000の冒頭に興味深い文章があったので抜粋する。 /***...

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酵母の細胞壁

前回の酵母β-グルカンを理解する為にグリコシド結合を見るで糖同士がどのように繋がっていくのかを見た。 それを踏まえた上で酵母の細胞壁周りについて見ていくことにする。 最初に酵母の細胞壁周辺の構造を見ていくと、 ※大矢禎一 門田裕志共著 酵母の細胞壁合成はどのように制御されているか - 化学と生物 Vol.35, No.2, 1997 85ページ 図1 出芽酵母の細胞壁の構造を引用 酵母の細胞壁はβ-グルカン、マンノタンパク質で構成されていて、β-グルカンは鉄筋で、マンノタ...

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黒糖とショ糖再び

acworksさんによる写真ACからの写真 フルクトースとは?の記事でスクロースについて見たので、再び話題を黒糖に戻す。 HiCさんによる写真ACからの写真 黒糖(黒砂糖)とは、砂糖に精製する前の不純物を含む糖のことである。 不純物で語弊がないように補足しておくと、ショ糖以外のものを不純物と見なして、これはこれで良い影響を与えるものが多い。 ということを踏まえた上で、Google検索で黒糖の成分を見てみると、 栄養成分表 黒砂糖 分量 100 g あたり ...

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実体顕微鏡で土と混ぜたコロイド化したベントナイトを見る

今回は実体顕微鏡で土と混ぜたベントナイトを見るの記事の続き。 上記の記事では粘土鉱物の持つ吸着性が周辺の土壌粒子をくっつけて塊になっていることを見たことを紹介した。 話は少し戻って、粘土鉱物の特徴を改めて挙げてみると、 ・(農学寄りの視点で)微粒であること (0.002mm以下の粒子) ・鉱物学的性質の変動が著しい ・層状珪酸塩鉱物 ・水を重要な成分として、OHもしくはH2Oの形で含まれる ・イオン交換能、膨潤性、有機物その他との複合体形成能などを示すことが多い ということを...

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実体顕微鏡で土と混ぜたベントナイトを見る

冬の土の中には生き物がいっぱいの記事で生ゴミを埋めている土を掘り出して実体顕微鏡を使って土を見た。 せっかく顕微鏡で見たんだから他にも見たいものがあるだろう。 その見たいものというのが、 消臭と有機物の吸着を目的として投入したベントナイトを原材料とした粘土鉱物だ。 土に生ゴミを埋めるという日課 この粘土鉱物はスメクタイトという2:1型粘土鉱物を主として、他に緑泥石も含まれている。 緑泥石という名の粘土鉱物 土壌の専門書には土は粘土鉱物を中心としてそこに有機物...

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土に生ゴミを埋めるという日課

二酸化炭素の排出を少しでも減らすために、 よくある手の一つである生ごみを土に埋めることをしている。 生ごみを埋めた後は、 生ごみにネコの砂(ベントナイト)を混ぜて土を被せている。 緑泥石からベントナイト系粘土鉱物肥料を考える このベントナイトには消臭効果を狙う他、生ごみが土壌の微生物らに消費される際に発生する有機物が溶けた液体を気化させずに土に吸着させて、二酸化炭素の排出量を防ぎつつ、後にこの場所に草を生やした際に発根量の増加に貢献しつつ、二酸化炭素の吸...

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枕状溶岩の空隙にはゼオライトが充填されている

知識が増えてから、前に読んでいた本を読むと、前はあまり気に留めなかった内容も目について面白い。 理解できることが増えるとアンテナが広がって視野が広がるということか。 ただ、理解の幅が広がると、初心の頃の発想を無くしてしまうので大きなトレードオフでもある。 恩師が知識が増えても、初心の頃の発想力があることが大事だと私に伝え、 自身の専門の本はあまり読まず、なるべく専門から離れ遠回りしろと私を指導したのは、初心の発想力を大事にしてほしいという気持ちからだったのだろう。 冒頭の話はこ...

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1:1型粘土鉱物に秘められた可能性

粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考えるで粘土鉱物で正の電荷周りの内容を整理していた時に思い出したことがある。 記事タイトルが思い出せなかったので思い出した内容が記載されている記事のURLはなしだけれども、土壌粒子中の正の電荷に病原性の糸状菌が引き付けられ不活性になるという内容を以前どこかで見たというもの。 病原性の糸状菌が不活性になると記載したけれども、そう都合よく病原性の菌だけの選択性は無いだろうけれども、そこは良しとする。 上記のURL先の記事の内容を整理すると、 非...

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カルシウムで団粒構造形成を促進を謳う土壌改良剤

粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考えるの記事で、粘土鉱物がどのように有機物と結合するのか?についてを見て、非結晶もしくは1:1型粘土鉱物であれば、正の電荷を帯びやすいということを見た。 正の電荷を帯びにくい2:1型粘土鉱物ではどうなのか?ということで、この解を求める上でヒントになりそうなこととして、 カオリン鉱物と極性低分子有機化合物との複合体の話題を見た。 ここで注目すべきはカリウムが層状珪酸塩鉱物の一つの面と酢酸イオンの間にカリウムが架橋のように入り込んでいるこ...

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粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考える

注目の資材、ゼオライトについて再びの続きまでの記事の後、下記のような話題になった。 粘土鉱物を肥料として活用する目的は腐植の蓄積が主だけれども、結局のところどうやって粘土鉱物はどうやって腐植と繋がっているの? 枝は腐植になるか?の記事で、 (農文協 作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 198ページの図を参考にして作成) モデルではあるけれども、土壌表面にあるアルミニウム(Al)と有機物同士の結合の図を紹介した。 これは見ての通り、粘土鉱物とポリフェノールのよ...

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注目の資材、ゼオライトについて再びの続き

前回の注目の資材、ゼオライトについて再びの記事に引き続き、ゼオライトについて調べることにしよう。 栽培におけるゼオライトはベントナイトとよく比較される。 ベントナイトに求めるものはイオン交換(CEC)であって、ゼオライトにも同様のことを求めている。 緑泥石からベントナイト系粘土鉱物肥料を考える これはあまり話題に挙がらないけれども、鉱物系肥料に微量要素を求めることもあり、ベントナイトでも同様の効果を狙っている。 何故ゼオライトではなく、モンモリロナイトを推すのか? 最後の話題...

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注目の資材、ゼオライトについて再び

く溶性苦土と緑泥石の記事までで粘土鉱物の基礎の理解が少し前進した。 この流れで再び注目の資材であるゼオライトについて触れてみることをにしよう。 注目の資材、ゼオライトについて知ろう 先に注意だけれども、 栽培におけるゼオライトは粘土鉱物系の資材として扱われるけれども、 粘土鉱物学の本によるとゼオライトはその他の鉱物の節で取り上げられているので、ゼオライトは粘土鉱物ではない。 この内容を踏まえた上で、ゼオライトについて再び整理してみる。 ゼオライトは和名が沸石と呼ばれ...

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く溶性苦土と緑泥石

基肥として推している肥料に水マグというものがある。 推している理由は下記の記事に詳しい記載があるので興味があればご覧ください。 土壌のpHを上げたい時は - 京都農販日誌 記事中に説明があった ロングマグ - 株式会社京都農販 ロングマグは2つの苦土の塩がブレンドされた即効性と緩効性を兼ね備えた苦土肥料になっているが、 主成分の一つがブルーサイトという水酸化鉱物を粉砕したものになっている。 ※苦土=マグネシウム 苦土と書いてクド。マグネシウムのこと ...

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緑泥石からベントナイト系粘土鉱物肥料を考える

緑泥石から土の形成を考えるの記事までで2:1型粘土鉱物である緑泥石について見てきた。 緑泥石は2:1型でありながら、スメクタイト(モンモリロナイト)等の2:1型粘土鉱物のような高いCECはではない。 その理由は 他の2:1型であれば、層間水がある箇所にMg八面体等の層間物質が挿入されている為、層間水による陽イオン交換性を発揮しないことが要因である。 ただし、風化と有機酸による処理を経ると緑泥石はスメクタイトのように層間水が形成されて、膨潤性と陽イオン交換性が生じるとされる...

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粘土鉱物が出来る場所、続成作用

粘土鉱物が出来る場所、海底風化の記事で 海底風化が陸で起こる風化とは異なるという内容を記載した。 海底で風化して粘土鉱物が生成される場合、海水等に含まれるミネラルイオンや硫酸イオンを何らかの形で含み、それらが隆起後の風化で粘土に何らかの作用を与えることに触れた。 海底に限らずだけれども、風化した鉱物は必ず底に溜まる。 海底で底に溜まる(堆積する)ということは、 このよう(図では中央の最も高く堆積したもの)に海のプレートに載っているものが海溝に近づくにつれて、...

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大阪層群の海成粘土層

大阪の豊中市を流れる千里川に行ってきた。 ミニガイドNo.25「大阪の地質 見どころガイド」 - 大阪市立自然史博物館友の会ネットショップによると、千里園を流れる千里川には大阪層群の海成粘土層が観察出来るらしい。 その海成粘土層というのが、 これだ。 いずれは川の侵食作用によってこの露頭は消滅してしまうだろうけれども、ガイドブックによるとしばらく観察出来るらしい。 この粘土を見て今まで疑問であった土の形成に関する様々なことが繋がった気がした。 何が...

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堆肥の製造過程の最終工程時の変化に迫るの続き

堆肥の製造過程の最終工程時の変化に迫るの記事では堆肥中にトレハロースがどれほど残ったか?に注目した。 堆肥の熟成に関与する菌たちは乾燥ストレスに晒されるとトレハロースを減らしてグリセロールを増やすという話題になった。 よくよく考えたら、 堆肥製造は乾燥ストレスよりも高温のストレスに晒される方が早く、最高に温度が高くなった時は湯気が出て、熱くて触れない状態になる。 この時、木質成分を分解していた菌たちはどんな反応をしているのだろう? キノコの糸状菌とは異なるけれども、酵母...

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植物は痛みを感じた時にグルタミン酸を用いて全身に伝えている

Glutamate triggers long-distance, calcium-based plant defense signaling - Science 14 Sep 2018:Vol. 361, 1112-1115 という研究報告を見かけた。 うま味が痛みを伝えている!?-植物が傷つけられたことを感じ、全身へ伝える仕組みを解明-(大学院理工学研究科 豊田 正嗣准教授) - 埼玉大学 が冒頭の報告の日本語の解説となる。 要約すると、葉が幼虫に食害されたり、ハサミで一部を切る...

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堆肥の製造過程の最終工程時の変化に迫る

写真の場所は京都農販で推している菌床堆肥の製品化する前に追熟を行っている工場の一部 栽培の終わったキノコの培地を集めて熟しつつ乾燥して重量を軽くしている最中の様子。 マッシュORG - 京都農販 市販の良い堆肥というのは熟しているのはもちろんのこと、 水分をとにかく飛ばし、袋詰を終えた後に袋の中で栽培でふさわしくないような病原性微生物が増殖しないような環境にしていないことが大事。 詰まるところ、 追熟に関与した微生物らにとっても商品化した堆肥は乾燥ストレスにさらされている事に...

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一部のキノコにはトレハロースがふんだんに含まれているらしい

植物の根でトレハロースを吸収して、それを活用するのか?の記事でトレニアという花卉園芸作物の培地でショ糖の代わりにトレハロースを添加したら生存期間が長くなったという研究報告を紹介した。 植物はおそらく根からトレハロースを吸収することが出来、トレハロースをポジティブに活用出来るはずだと予想出来る。 ここで再びWikipediaからトレハロースに関することを抜粋すると、 /********************************************************/ ...

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植物の根でトレハロースを吸収して、それを活用するのか?

前回のボカシ肥作りの材料でトレハロースの添加を見かけたという記事で、記事名通り、ボカシ肥の材料としてトレハロースを入れるという内容を見かけ、トレハロースの検討を行った。 トレハロースは昆虫、キノコや酵母で普遍的に合成されている糖であるため、おそらくボカシ肥の材料としてはコスト高ではないかなと判断した。 ただ、ここで話を終わらせるのは勿体無いということで、コウジカビ等が積極的に発酵に関与するボカシ肥ではトレハロースの濃度が高いであろうと仮説を立て、ボカシ肥施肥時に作物に何らかの影響を与えていな...

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ボカシ肥作りの材料でトレハロースの添加を見かけた

嫌気発酵の米ぬかボカシに作物への発根促進効果はあるか? ボカシ肥作りで材料でトレハロースを入れているという内容を見かけた。 何故これから発酵させるものに対してトレハロースを加えるか?ということが気になった。 何故ならば、トレハロースは真核生物の微生物、つまりは糸状菌等の菌が日常的に合成するものであって、 植物が菌根菌に感染した際に植物の根と菌が交換するものであったり、 ペニシリウム・ロックフォルティとラウリン酸と菌根菌 酵母による発酵食品のパンの中にもトレハロースが含まれ...

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牛糞堆肥による土作りを勧めてくる方の腕は確かか?

11月頃になると毎年栽培について話す機会が多くなってくる。 その中でかなりの頻度で質問される内容について書いておくことにする。 牛糞等の家畜糞堆肥に依る土作りのことだ。 家畜糞は成分的には有機質肥料に近いものがあって、土作り用の堆肥ではない。 堆肥という名前で読んでいるのが諸悪の根源で、牛糞堆肥で土作りを行うことは望ましくない。 ※牛糞を有機質肥料と捉えて超高品質の米を収穫している方がいる。 家畜糞堆肥による土作りを止める勇気を この手の話をすると、 そんなはずは...

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何故ゼオライトではなく、モンモリロナイトを推すのか?

堆肥の使用の際に粘土鉱物を使用するが、 何故ゼオライトではなくベントナイト(モンモリロナイト)を推しているのは?という話題になった。 ※今回の記事はベントナイトは主にモンモリロナイトで構成され、ゼオライトは沸石ということになっているが、ベントナイトの説明でよく記載されている火山灰が変性作用によって形成されたものが多いということをイメージして投稿している。 ※朝倉書店 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版によるとベントナイトの方はスメクタイトとして扱われているもの ベントナイ...

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枯草菌の研究で使われる培地はどんなもの?

前回の乳酸菌の培養の知見を堆肥製造の知見に活かせるか?の記事で乳酸菌の培地の構成を見た。 培地というのは微生物の研究において、調査したい微生物のみを増殖させて解析を行うための一種の微生物の住処で、微生物の研究において最適な培地の探索が難関だと言われる。 人工的なものではあるけれども、培地の構成には自分の知りたい微生物の特徴を探る為のヒントが詰まっていると言える。 この話を聞くと、おそらく頭に浮かんでくる土壌微生物がいるはずで、その微生物の培地も気になるはずだ。 そう! 枯草...

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乳酸菌の培養の知見を堆肥製造の知見に活かせるか?

Arancioさんによる写真ACからの写真 前回、ライ麦パンのパン種であるサワードウについて触れた。 HiCさんによる写真ACからの写真 ※写真はドライイースト サワードウはイースト + 乳酸菌で乳酸菌はライ麦の実に自生している菌を培養するそうだ。 乳酸菌の培養の話題で乳酸菌はちょっと贅沢な細菌らしく、培養には糖類やアミノ酸以外にビタミン等も意識する必要がある。 ふと堆肥として微生物を活用する時、ビタミンを意識するといった話題を見たことがないなと思った。 学生...

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パンから得られる知見を栽培に活かせるか?

前回のパンから得られる知見を堆肥製造に活かせるか?の記事では、 はなたれ君さんによる写真ACからの写真 パンの外側のクラストカラーのメイラード反応において、 焼き上げる前のパン生地に乳糖と乳タンパクを添加すると反応の温度帯が下がるという内容を記載した。 今回は今まで同様、 吉野精一著 BLUE BACKS パンの科学 しあわせな香りと食感の秘密に記載されている内容からハッとしたことを紹介する。 上記の本のパン作りのメカニズムの章の乳酸菌と酵母の共同作業...

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パンから得られる知見を堆肥製造に活かせるか?

パン生地に脱脂粉乳でクラストカラーの改善の記事で はなたれ君さんによる写真ACからの写真 パンのクラストの綺麗な褐色はメイラード反応とキャラメル反応に依るもので、メイラード反応は乳糖や乳タンパクを加えるとメイラード反応の温度帯が低くなるらしいという内容を記載した。 合わせて文中で腐植酸はメイラード反応と紅茶の製造の話題の際に挙がった酵素的褐変に依るものが主らしいと内容も記載した。 酵素的褐変は常温で進行するとして、 紅茶の製造は酵素的褐変を活用する アルミニウ...

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国産小麦はグルテンの量が少ない?

前回のフランスパンは他の国のパンと何が違う?の記事で、 フランスの国土から収穫できる小麦はグルテンの量が少なく粘弾性が低い為、粘弾性を低下させるような糖や油脂類をパン生地作成で使用することが出来ずにハードパンになった。 という話を記載した。 この話を見て、ふと日本の小麦もグルテン量が少なく、粘弾性が必要なパンや麺に向いていないという話を思い出した。 拙い作物学の知識を一生懸命思い出すと、確か品種の問題ではなく、日本の土質や気候の問題だったはず。 国産小麦の大きな特徴として、グル...

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冬野菜の生産性の向上は地温から

今回の話と上の写真の時期があっていないけれども、 冬野菜の生産性を上げる為にはどうすれば良いか?という話題があった。 生産性を上げるならば、土を徹底的に見直すことという当たり前の返答になるのだけれども、 それだと目標決めが難しくなるので焦点を絞ってみる。 焦点を絞る為に師のところの話を持ち出そう。 栽培の中心にはいつも化学や野菜の美味しさとは何だろう?の記事で話題に挙げた魔法のような栽培環境なんだけれども、 驚きの成長の速さ、且つ美味しい野菜が収穫できた畑で顕著に...

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曽爾高原はススキの連作障害に困らなかったのだろうか?

曽爾高原のススキたちが土とは何か?を教えてくれる 曽爾高原のススキを見ていて、 栽培に関与する者であれば不思議に思うことがある。 ススキの需要が減って一時期はスギの山になったことがあるらしいけれども、スギの期間を除いたとしても、古典のレベルの時代からずっとススキを育てていた。 ススキの連作障害問題に困ったことはないのか? ということ 連作障害といえば養分に依るものと特定の病原性微生物が増加するものに依るものがあるけれども、古典の時代からの連作であればどちらの問題も発生して...

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食害虫防除としての草生栽培の可能性を探る

チョウ目昆虫の幼虫の休眠の記事までで昆虫の事を色々と見てきて思ったことがある。 それは前にも触れた草生栽培の食害虫の防除の可能性だ。 草生栽培は課題を明確化するかもしれない 地域のお年寄り達は畑に草を生やしたら虫が多くなるから畑を綺麗にしておけというけれども、 虫に対する防除というのは株を健康に育てた上で抵抗性誘導することだ。 周辺の畑が抵抗性誘導をしていたとしたら、 腕の無い栽培者の畑が集中砲火を食らうわけで技術力がないことが露呈される。 病害虫の予防は御早め...

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年々勢いが増すと予想される台風に対して出来ることはあるか?

何年前だったか、農研機構の研究報告会の案内がきて参加してみた時の事、 米の育種(品種改良)の話題で、温暖化により米の秀品率が落ちると予想される為、高温耐性のイネの品種の開発が急務という報告があった。 この話は高温耐性だけで話が終わらず、台風の被害の軽減の話題にも繋がっていった。 演者は気象学は専門ではないということを添えた上で、 izu3さんによる写真ACからの写真 今後の台風は年々数が減る代わりに一つずつの台風は大型化する為、台風軽減の対策は急務であると報告していた。...

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グリーンタフはどこにある?

シリケイトメルト内の水による反応までの記事でグリーンタフの形成に関連する現象を見てきた。 粘土鉱物の話題になると時々聞かれることとして、 秋田で採掘できる粘土鉱物が土壌改良効果が高いという話題が挙がる。 昨日の記事までを参考にすると、 各地のグリーンタフの肥料としての質を判断できるようになったかもしれない。 現時点での知識で秋田で採掘できる粘土鉱物を判断してみよう。 … とその前に、 そもそも日本列島でグリーンタフ(Green Tuff)が分布しているところはどこ...

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粘土鉱物が出来る場所

前回の記事では、粘性の高い流紋岩質の岩の中の石英に注目して、 石英に凍結しない水を含んでいる強度の低下に関与している可能性があることが分かった。 土を理解する為に石英を見詰める この現象は石英に限らず、珪酸塩鉱物に言え、 これこそが、ベントナイト資材の白っぽい方に当たるのではないかと。 ちなみに 株式会社誠文堂新光社から出版されている増補版 鉱物・岩石入門の126ページの人間が利用する鉱物の章で、沸石凝灰岩の紹介があり、 流紋岩質の凝灰岩...

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竹野のグリーンタフを見ながら土の形成に思いを馳せる

山陰海岸ジオパークの竹野町田久日のグリーンタフの記事で 兵庫県の竹野海岸付近で、 とても綺麗なグリーンタフを見た。 あまりの綺麗さに感動したし、それ以上に今まで栽培面で疑問に思っていた事に対して何らかの突破口が見えた気がした。 グリーンタフに抱いていた疑問が何だったのか?の前に、 改めてグリーンタフに触れると、 タフという用語には凝灰岩という意味があり、 凝灰岩の採石場跡に行ってきた グリーンタフは火山岩が形成される際に水を含む事で、火山岩中の...

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山陰海岸ジオパークの竹野町田久日のグリーンタフ

以前、世界ジオパークである山陰海岸ジオパークの玄武洞と浦富海岸を訪れた。 赤土の理解のために玄武洞へ 浦富海岸で大きな花崗岩と出会う これらの個所は地質系で各地を周り始めたばかりで、 拠点で書籍を購入する習慣がなく、今思えば残念に思う。 フォッサマグナと地すべりと農業 大鹿村の中央構造線安康露頭 先週の日曜日にふと思い立って、 山陰海岸ジオパーク宛に下記のページでダウンロードできるガイドブックを売ってくれないかとお問い合わせをしてみた。 ※玄武洞から何を得たか?という内...

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ヨトウ対策は植物ホルモンの視点から

栽培でヨトウに困っているという話をよく聞く。 ヨトウというのはヨトウガの幼虫で、所謂イモムシだ。 チョウを含む鱗翅目の幼虫の中で夜行性の部類に入る。 ヨトウガ - Wikipedia 前回のカリバチとミツバチの誕生の誕生の話を踏まえると、 カリバチは暗くなったら巣に帰るので、 その後に活動する夜行性の幼虫というのはニッチを狙ってきたなと感心する。 ヨトウガを防除するために殺虫剤を利用する方が多いけれども、 昼は地中に潜っている為、防除の時間帯を遅くしなければ効かないと...

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アザミウマによる食害の軽減の一手としてのジャスモン酸

害虫獣実写フリー素材 | MiraiS 前回の病気の予防は昆虫を意識し、昆虫から学べの記事で、作物の病気の感染は虫に食害された穴から病原菌が体内に侵入することで発病することが多い為、食害被害を減らすことこそが予防に繋がるという内容を記載した。 であれば、病気の予防は適切なタイミングで殺虫剤を使用することになるわけだけれども、その前に触れておきたいことがある。 というわけでアザミウマと植物の相互関係について調べた時の結果を紹介する。 アザミウマと植物の生物間相互作用とそ...

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椰子の実の脂肪酸と菌根菌

前回のヤシガラを試したら綺麗な細根が増えたらしいの記事で、ヤシガラを試したら細根が増えたというやりとりから、ヤシガラの元である椰子の実の成分を調べ、ヤシガラにも多少実の成分が含まれているであろうという仮定から、脂肪酸が植物の根に与える影響を調べてみたら、菌根菌であるアーバスキュラー(AM)菌の単独培養の研究に行き着いた。 今回は更に椰子の実に含まれる脂肪酸の内、 By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Link ...

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ヤシガラを試したら綺麗な細根が増えたらしい

綺麗な細根の発根量を増やしたいと試行錯誤されている方から、 ヤシガラを組み込んだら発根の質が挙がったという話を聞いた。 発根に良い影響を与える成分があるのでしょうか?と質問があった。 ヤシガラ肥料と言えば、土壌の排水性を向上させる為に活用される方が多く、 繊維質が豊富で、カリが比較的多めの肥料として出回っている。 カリは根肥と言われるので、カリが発根に良い影響を与えたのだろうか? 繊維質を入れたことで根腐れしにくくなったという要因もあるだろうけれども、 それだっ...

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栽培中に作物が感じているストレスとは何だろう?

肥料に関しての質問で、 収穫時期をはやめたいや葉物野菜をなるべく長く収穫できるようにしたい といった内容が挙がることがある。 これは作物の成長ははやくしつつ、開花は遅くしたいということで、 肥料で実現できるとすれば、健康に育った野菜は人の健康へと繋がるはずの記事の内容に繋がっていく。 実際に上記のようなことは肥料で可能であるのか?が気になるところだけれども、 この話に関して興味深い内容がある。 葉面散布等の追肥では、 アミノサンプロ - 株式会社京都農...

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人にとっての旨味成分が植物の発根を促進するか?

野菜の美味しさとは何だろう?カロテノイドの話で、 横濱鶏という鶏肉から煮ると黄金色の油が出てくるという話題があった。 これは所謂ダシにあたるので鶏肉から出てくるダシについて調べてみたら、イノシン酸という物質名が出てきた。 パブリック・ドメイン, Link イノシン酸  Wikipedia イノシン酸といえば、鶏肉に限らず、 魚粉(魚系のダシ)にも含まれている三大旨味要素の一つ。 野菜の美味しさとは何だろう?食味の向上の記事で魚粉肥料で作物の品...

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野菜の美味しさとは何だろう?マグネシウム

不思議に思っていることがある。 マグネシウムは苦い土と書いて苦土(くど)と読む。 これはマグネシウムを舐めると苦いということが由来らしい。 苦土と書いてクド。マグネシウムのこと 海水塩から抽出できる苦汁(にがり)の主成分が塩化マグネシウムで、苦汁は文字通り苦いらしい。 にがり - Wikipedia 苦味と言えば、人体にとってなるべく避けたい味のはずだけれども、 昨今の健康に関する情報ではマグネシウムの重要性を頻繁に見聞きする。 何故マグネシウムは苦いのだろう? ...

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野菜の美味しさとは何だろう?カリウム

露地、ハウスに限らずカリウムが不足しているという症状を頻繁に見かける。 不調の畑でカリウムの追肥を多めにしてみてはというだけで幾分問題が軽減されるのがその証拠。 最初に疑えというぐらいカリウムは大事 農学を学ぶ際によく言われることとして カリウムは土壌や川から引いた水に豊富に含まれているから欠乏しにくい ということがあるけれども、 あそこの畑がカリ不足 それはあくまで土を大切に労った方の畑での畑のはずで、 感と経験の名の元に隣の畑が良かったからうちもそれをするの方針では、...

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野菜の美味しさとは何だろう?ポリアミン

HiCさんによる写真ACからの写真 前回の野菜の美味しさとは何だろう?オルニチンの記事で、 だだちゃ豆に豊富に含まれている旨味成分であるオルニチンについて触れた。 前回の内容でのオルニチンは、 有害なアンモニアを尿素回路を経て、害が少ない尿素へと変わる反応の際に利用されることを見た。 今回は植物体内で他にないか?ということで追加で検索してみた際に見つけた内容を紹介する。 草野 友延 植物におけるポリアミン研究の現状 Regulation of Plant Gr...

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野菜の美味しさとは何だろう?オルニチン

HiCさんによる写真ACからの写真 前回の野菜の美味しさとは何だろう?GABAのことの記事で、 美味しい枝豆ことだだちゃ豆の特徴の一つにGABAの多さがあった。 他に目立った特徴として旨味の成分であるオルニチンも多かった。 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link オルニチンといえば、 ガイムさんによる写真ACからの写真 シジミに多く含まれる旨味成分ということで有名だ。 人がオルニチンを摂取すると...

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