カテゴリー : 堆肥・肥料

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もう春ですね。落ち葉の間からヨモギ

久しぶりの晴れの日、 落ち葉が敷き詰められた林床で、 おそらくヨモギらしき葉が落ち葉の間から出てきていた。 最近栄養に興味がある我が家で、 ヨモギは体に良いと良く聞くけれども、あの苦味が体に良いのかな? という話題が挙がった。 自分の今までの経験からの引き出しから、 苦味があって健康に良いという栄養は何だろう?と考えてみたところ、 そういえば、 マグネシウムが舐めてみると苦いから苦土(くど)と呼ばれていることを思い出した。 苦土と書いてクド。マグネシウ...

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過酸化水素が関与する酵素

酸素供給剤が効く時に働く酵素で酸素供給剤こと過酸化石灰から発生する過酸化水素から酸素を発生させる酵素であるカタラーゼを見た。 カタラーゼは過酸化石灰を酸化する際に補酵素としてマンガンとヘムを利用するのだという。 ビタミンを理解する為に補酵素を知る 過酸化水素が関与する酵素を思い返してみると、 キノコがリグニンを分解する際に利用するリグニンペルオキシダーゼという酵素で過酸化水素を利用していた。 キノコは消毒液がお好き? 化学反応は下記になる。 フェノール性化合物 ...

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栽培の中心にはいつも化学

時が流れるものははやいもので、 私が大学院を休学して京丹後で住み込みをしながら栽培を学んだのはかれこれ10数年前 私は(今でいうところの)スタートアップの初期メンバとして、 職人の長年の技術を短期間で習得することが出来る漠然とした何かを発見するをテーマとして、 栽培技術を習得しつつ、テーマを解決する解を考えながら日々を過ごしていた。 師は農薬を使わない栽培を行い、 所々で草と共存するような半自然栽培のような栽培を行っていて、 NHKテレビテキスト やさいの時...

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嫌気発酵の米ぬかボカシに作物への発根促進効果はあるか?

過酸化水素が自然に発生している個所はどこだろう? 前の記事で米ぬかを嫌気的に発酵する米ぬかボカシは、 発酵中に過酸化水素を蓄積させるのでは? という内容を記載した。 実際のところ、 発酵中に過酸化水素が蓄積されているか?は測定していないのでわからないけれども、 まぁ、そういうことはおいといて、 今回は師匠の元で栽培を学んでいた時に感じたことを書くことにしよう。 以前、 米ぬかボカシの効果を把握しようということで、 米ぬかボカシを鋤き込んだ畝と当時流行っ...

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石灰窒素の作用機序

土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?で緑肥のヘアリーベッチに土壌消毒の代替になる可能性があるのではないか? という内容を記載した。 この話の背景として、 ヘアリーベッチには強力なアレロパシーがあり、 周辺の草の発芽を促して枯らすという報告があることがある。 ヘアリーベッチの根からはシアナミドが分泌されるという報告があり、 シアナミドというのは土壌消毒で用いる石灰窒素の有効成分でもある。 ヘアリーベッチが土壌消毒の代替になるか?を判断するためには シアナミドの作用がどのよ...

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土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?

前回のエンドウの寒さへの強さの秘密はどこにあるのかい?の記事を作成している時にふと思ったことがある。 前回の草は○○エンドウという名前が付いている草だと思うけれども、 緑肥のヘアリーベッチの底力 緑肥でこの草の仲間にヘアリーベッチという草がある。 このヘアリーベッチという緑肥はマメ科で根粒菌との共生で窒素固定が出来るだけでなく、 根から分泌されるアレロパシーで周辺の草を抑え込む。 アレロパシーの仕組みは どうやら周辺の草のタネの休眠を早期に打破し、 適切な...

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過酸化水素が自然に発生している個所はどこだろう?

青枯病の原因菌について調べてみたの記事までで、 多くの栽培者を悩ませる青枯病は芳香族カルボン酸 + 二価鉄 + 過酸化カルシウムの組み合わせで土壌消毒を行うと発生を抑制できるという県境結果が報告されたということを記載した。 過酸化カルシウムから過酸化水素が発生し、 その過酸化水素が二価鉄とのフェントン反応によって強力な活性酸素を発生させ、 その活性酸素に触れた青枯病の原因菌が死滅するという流れだ。 上記の組み合わせで 過酸化水素を施用するより過酸化カルシウムを施用した方が効果...

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ポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制

SNSのタイムラインを眺めていたら、 とても印象に残った研究のプレスリリースがあったので 今回はその研究成果が広まって欲しいという願いを込めて紹介する。 紹介したい研究結果というのは、 Generation of hydroxyl radicals by Fe-polyphenol-activated CaO2 as a potential treatment for soil-borne diseases Cláudio Kendi Morikawa Scientific Repo...

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植物が利用しやすいシリカはどこにある?

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用 前回の珪藻はガラスの殻に包まれるの記事で、 珪藻はどうやってケイ酸を取得しているのか?が気になった と記載した。 この疑問に少し応えてくれる記事が検索に引っかかったので 今回の記事ではその紹介。 地球上のケイ素の循環と生物の関わり - バイオミディア 2015年 第2号によると、 海洋性の珪藻に焦点を当て、 被殻の材料は水溶性のケイ酸(Si[OH]4)とされ、 水溶性のケイ酸は主に鉱物態シリカの風化作用によっ...

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クロレラ肥料

By ja:User:NEON / User:NEON_ja - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link クロレラ - Wikipedia 健康食品としてのクロレラまでの記事で微細藻類の緑藻のクロレラを見てきた。 健康食品としてのクロレラは高タンパク(相対的に糖質が少なくなる)、微量要素をふんだんに含み、 更に消化を良くする為に細胞壁を破砕していることで、 逆に使い勝手の良い植物繊維の断片を豊富に含まれていると言える。 前の記事では触れなかったけれど...

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食用キノコから発見されたストロビルリン

ネギのべと病もストラメノパイル 前回、ネギ栽培で厄介なべと病に触れた。 べと病はフハイカビという卵菌類由来の病気であることを記載した。 べと病でいろいろと読んでいたら、 べと病対策で頻繁に使用されているとある農薬の作用点が目に付いた。 有効成分がアゾキシストロビンという農薬だ。 食用キノコ(シメジ)から発見されたストロビルリンと同様の作用がある。 ストロビルリンの作用点はミトコンドリア内の複合体Ⅲを阻害して、 生物の電池であるATPの合成を阻害して死滅...

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ネギのべと病もストラメノパイル

ショウガの根茎腐敗病とストラメノパイルで ショウガの根茎腐敗病は卵菌類という原生生物由来の病気であると触れた。 ショウガの根茎腐敗病の対策の前に、 他の作物で卵菌由来の病気がないか?調べてみることにした。 で、色々と振り返ってみたら、 ネギのべと病も卵菌由来の病気であった。 ※上の写真はべと病の初期症状だとされる べと病で振り返ってみると、 亜リン酸カリの葉面散布が有効であると以前触れた。 亜リン酸肥料、再考 もし、亜リン酸カリが卵菌に対し...

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シイタケの老菌から考える廃菌床堆肥の質

シイタケが老いる 前回までのあらすじ キノコ展にいってシイタケの原木栽培と菌床栽培を見たが、 菌床栽培の方のキノコ(子実体)が私のイメージするシイタケではなかった。 イメージするシイタケというのは、 こんな感じで、 イメージと異なる理由というのが菌床栽培の方が老菌であったから。 これで私の中にあった一つの大きな疑問が解消された。 それは、 キノコの栽培者が菌床でキノコが生え尽くしたからではなく菌床全体に菌糸が回った時に栽培を止める ことで、 廃菌...

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シイタケが老いる

シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て 前回の記事で上の写真のキノコがシイタケなのか?迷ってしまって、 記事作成中にキーボードでシイタケと打つ手が止まってしまった。 記憶を辿って、 これがシイタケだとラベリングされていたことを必死に思い出し、 勇気を振り絞ってシイタケと打った。 シイタケといえば、 これだろう。 この迷いが大事なことに気が付く要因となった。 先日、新ヤマケイポケットガイド きのこ | 山と溪谷社を購入した。 先日...

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シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て

2018年10月27日(土)〜28日(日)で 京都府立植物園内でキノコ展が催されていた。 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ キノコ見習いの立場として是非とも行かねばということで行ってみた。 木の根元にサルノコシカケ キノコ展には顕微鏡が数台置かれていて、 キノコの菌糸体が観察できるようになっている他、 道端で見かけることが出来るキノコや 食べたら危ない猛毒のキノコが展示されていた。 他に ...

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稲作からダイズ転作へ

過ぎたるは猶及ばざるが如しに引き続き、 ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち この本からの話題。 減反政策の一つとして、 水田で米の栽培を止めて、ダイズやソバの栽培を始めるのであれば補助金を出すよ というものがある。 畑作の間に稲作をかますということ 米、つまるところは稲作は想像通り、 定期的に田に水は入れて栽培する。 水が...

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過ぎたるは猶及ばざるが如し

ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち 先日の記事で土壌学の研究者が書いた本を紹介した。 地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る この本では、 土壌の成り立ちから、 研究者は栽培においての土壌でどの点を意識しているのか? という流れから 世界のマーケットに潜む問題まで書いている。 中盤の土壌でどの点を意識しているのか?は 前回紹...

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地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る

前にこんな話を聞いた。 土壌分析でpHの項目があるけれども、 指導員の誰に聞いても明確なことを答えてくれる人はいなかった。 この話は、 とある地域ではかなりの有名な生産法人からの話だった。 pHが低い、つまりは土壌の酸性化は 栽培指導書に必ずといって良い程掲載されている肥料成分の溶解性の図によって丁寧に説明されている。 適正のpHを考える 作物が肥料の各成分を適切に吸収できなくなったら、 それは生理障害に繋がるわけで、 生理障害から虫や病気に対しても弱くなる。 ...

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風よけとしての緑肥

近所でソルガム(ソルゴー、モロコシ)で四方囲っている畑を見かける。 ソルガムと言えば栽培終了後の土壌の団粒構造の形成が最も多いとされる緑肥で、 緑肥を使いこなす前に 支柱根は株を浮かせる程強靭な根 強靭な根によってしっかりと根付き、 この根付きによって地上部の背丈も高くなる。 背丈が高いことに合わせ、C4型光合成を行うので、 CO2の固定量も非常に多いのが特徴である。 C4型光合成の二酸化炭素濃縮 更に酸性土壌にも強く、 残留肥料も貪欲に吸収するから、 ...

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イネ科緑肥の効果、再考の再考

良い土にはふんだんに酸素が入るもの 前回の記事で 良い土にふんだんに酸素が入るのは、 良い土によって発根量が増えた草の根から酸素が漏れることに因るものではないか? という内容を記載した。 仮にこの内容が正しいとすると、 マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 京都市内の某法人で様々な良い効果をもたらしたネギの通路でのマルチムギの緑肥が、 土壌中の酸素の面でも素晴らしい効果を発揮しているように見えてくる。 先に今までの良い結果が下記の記事に記載されているので、 ...

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C4型光合成の二酸化炭素濃縮

前回の光合成速度の高い植物はどこにいる?の記事で、 C4型光合成回路(以下、C4回路と略す)を持つ植物らの光合成量が抜群に高い という内容を記載した。 先日からの光合成による大気中のCO2を固定する量を増やしたいという流れにおいてC4回路は外せないので、 今回の記事で改めてみることにした。 以前、夏に活躍!C4回路の植物たちという記事で、 C4植物はC3植物が行うような光合成を行いつつ、 吸収した二酸化炭素の一部を有機酸の形にして貯蔵する という内容を記載した。 ...

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重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄

光合成の明反応-後編までの記事で 植物は太陽光を受光することで光合成を行うわけだけれども、 その光合成という反応において最も注目されているのが電子の移動であって、 その電子の移動には多くの鉄(特に二価鉄)が必要とされることがわかった。 ※実際には鉄を含むタンパク質 鉄はFe2+とFe3+の状態をとり、 二価鉄は前者のFe2+の方を指す。 プラスが一つ少ない、つまりは電子e-が一つ多い。 鉄は電子を受け取りやすく離しやすいという特徴があるため、 鉄は電子の運搬に関わる。 ...

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光合成の明反応-後編

光合成の明反応-前編 前回、光合成の明反応の詳細を見て、 水から電子を取り出して、その電子の動きを見つつ、 各所で動いている物質のことを見た。 とはいっても、 すべてを見たわけではないので、 今回は残りを見ていく。 はじめに図の中央にあるシトクロムb6fを見ると、 この個所はシトクロムがたくさんある場所で、 シトクロムというのは、 酸化還元機能を持つヘム鉄を含有するヘムタンパク質である。 シトクロム - Wikipedia ヘムは By NE...

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光合成の明反応-前編

先日の畑作を続けることは難しいという記事の前編と後編で、 畑作を続けることで起こりうる秀品率の低下を光合成の生産量の低下と免疫の低下の2つの要素に分け、 後者の免疫(防御も含む)の方を触れた。 免疫や防御は芳香族のアミノ酸が重要な要素になっていて、 芳香族のアミノ酸を活用する為にいくつかの金属酵素を挙げた。 この時挙げた金属酵素は、 あまりに微量なため、施肥時に気にすることはないけれども、 土壌にある量は地質に大きく依存しているため、 場所によってはやくになくなるのでは?...

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畑作を続けることは難しい-後編

畑作を続けることは難しい-前編で土の良さに気を付けていても、 畑作を続ける限り、秀品率が落ち続けることがある ということを記載した。 秀品率が落ちたと感じる要因は何だろうか? 収穫までの期間が長くなったとか、 防除に入らなければならない回数が増えたとか。 収穫までの期間が長くなるというのは光合成が落ちることによるので、 光合成に関する要素が減ったことになる。 光合成についてはそのうち触れることにするので、 今回はこれ以上触れない。 後者の防除の入る回数が増えた...

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畑作を続けることは難しい-前編

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるで紹介した施肥方法をされているほ場で、 ネギの連作をし続けたところ、 極度な連作であればやはり徐々に調子が悪くなっていく。 話を聞くに、 調子が悪くなったからということで途中で緑肥をかましても、 調子が戻るということはなさそうだ。 これは土を理解する上で大きなチャンスだということで、 現状を考察してみる。 施肥設計の見直しで一番改善したい個所というのは、 作物の発根量の向上で、 発根量の向上は土壌...

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発根に関することをまとめてみると

前回の酵母エキス入り肥料の効果の記事で 酵母の細胞壁であるβ-グルカンの断片を植物が根から吸収すると発根が促進される。 という研究結果を見た。 酵母というのは単細胞のように振る舞っているが、 実際のところは細菌ではなく菌として扱われ、 ざっくりとしたまとめ方になるけれども、 大腸菌のような細菌ではなく、キノコのような菌類の方に分類されている。 菌と細菌について それを踏まえた上で、 今まで挙がってきた発根に関する内容をまとめてみる。 酸素供...

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酵母エキス入り肥料の効果

酸素供給剤を試した方からを投稿した時、 SNS経由でビール酵母でも同じ効果がありますというコメントがありました。 実際には前者は酸素の供給で、 後者は何らかの発根促進であるはずだから、 本質的には違うことを見ていることになるのだけれども、 それはまぁ良しとしておこう。 この話以外でも酵母入りの肥料を使って秀品率が高くなったという話を時々聞く。 酵母肥料がハマった時は作物の発根量が増える。 これは一体どういうことなのだろう?と背景を調べてみたところ、 ビール酵母細胞壁...

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キノコの廃培地は再利用せずに焼却している

前回の記事に引き続き、 とある農村を変えたキノコたち 農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました 今回の話も現代農業9月号の原稿を作成した時に知った話。 先に前回の内容を軽く触れておくと、 クレジット:photolibrary 木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ これといった産業がない村において、キノコの栽培を行ったことで外貨を稼げるようになった。 外貨というのは自身の村以外の地域で売れたということで、 キノコの...

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火山灰に含まれる粘土鉱物たち

写真:高アルカリ性の温泉から土を考える 先日、 肥料として売られている粘土鉱物の中に黒っぽい砂が入っているけれども、 この黒っぽい粒子は一体何なのだろう? という話題があった。 粘土鉱物肥料は2:1型の粘土鉱物で、 これらは火山灰が海に堆積して含水鉱物として変成したものである。 注目の資材、ベントナイトについて知ろう ブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャル 火山灰は玄武岩質から安山岩質と粘性が比較的低い火山から火山灰で形成されている。 玄武岩を磨く...

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農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました

明日、2018年8月5日発売の 農文協の現代農業9月号で執行役員として関わらせていただいている京都農販の紹介をしていただきました。 具体的な内容は、 廃菌床堆肥を薦める根拠と廃菌床堆肥を利用した方の土壌の変化のレポートで、 根拠の方のたたき台を私の方で作成しました。 栽培の何らかのヒントになれば幸いです。 書店で見かけた際はぜひ手にとって、 よろしければ購入してご覧ください。 廃菌床堆肥以外でも キノコを食す方の記事でも面白い記事がありますので、 ...

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廃菌床の堆肥としての利用の注意点2

前回の廃菌床の堆肥としての利用の注意点の続き キノコ栽培を終えた直後の廃菌床を作物栽培の土と混ぜ込むことについてで、 前回は糸状菌と植物の根の養分の吸収の効率という観点から、 作物が菌に養分の競合で負けて弱体化する可能性があると記載した。 もう一点注意点がある。 それは生長中の菌糸の吸収ゾーンでの養分吸収の仕組みだ。 話は端折って端的に書くと、 菌糸は細胞外から養分を吸収する際にプロトン(H+)を排出しつつカリウムを細胞内に取り込み、 その際に発生する勾配を利用して伸長し...

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廃菌床の堆肥としての利用の注意点

銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 廃菌床の話の時に下記のような意見が挙がった。 廃菌床を使った時に障害が発生することはないのか? 答えは 廃菌床の質によって深刻な障害が発生することがある というところだろうか。 深刻な障害というのは窒素飢餓だろう。 山の木々の間にあるとある切り株で ここでもう一つ話題に挙がるのが、 最近のキノコ栽培の培地はC/N比が低いコーンコブだろう? コーンコブで窒素飢餓が発生するわけがない。 というところだろうか ...

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台風・大雨の自然災害の被害を軽減するために

先週、西日本豪雨という自然災害があり、 広島を中心に西日本で多大な被害があった。 平成30年7月豪雨 - Wikipedia 今回の豪雨で京都では、 福知山や舞鶴といった京都北部でトウガラシのハウスに水が入り込んで浸水したというニュースが流れ、 今年の野菜の価格が高騰するのでは?と話題に挙がることが多い。 そんな中、 豪雨が止んでから農作物の被害を確認しに行った方から興味深い話を聞いた。 それは、 豪雨の前から即効性の酸素供給剤を畝の上にバラマキだろうが出来たところ...

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イネ科とマメ科の緑肥の混播

ハウスミカンの木の下には腐朽菌がいないのか?の最後で師と播種した緑肥のことを思い出したと記載した。 今回の話は写真が無いのだけれども、 前に某所で切り開いた際の土砂を畑に大量に入れたことで秀品率が激減してしまったところがあって、 その畑での栽培は諦め、半年間全面緑肥にしたところがあった。 その時に選んだ緑肥というのが、 エンバクと (アルサイ)クローバの混播だった。 アルサイクローバというのは、 シロクローバとアカクローバのちょうど中間あたりの...

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エンドファイトと呼ばれる菌たち

ハウスミカンの木の下には腐朽菌がいないのか? 前回の話で、ハウスミカンの栽培はハウス内で数年に渡って栽培、 除草管理等でハウス内に生える草は年々単一化に向かい、 単一化するが故に土壌の微生物の多様性は低下すると考えられている。 そこで緑肥で単一化を避ける話題に触れかかったけれども、 その前に、 農文協 エンドファイトの働きと使い方 前回ちらっと出てきたエンドファイトについて触れておきたい。 エンドファイトというのはエンドが内で、ファイトが植物という...

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ハウスミカン栽培の銅欠乏

ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らないから話は戻って、 不調なミカンの木からの漂白の落ち葉での(おそらく)銅欠乏の話をする。 ミカンの栽培マニュアルに目を通した時頻繁に挙がったこととして、 ・ミカンは石灰を好む ・ミカンは弱酸性域の土質を好む ・水はけの良い場所を好む ミカンではなく果樹について調べた時、たまに ・お礼肥(収穫後に与える肥料)では硫酸銅を与える とあった。 これらの内容が目についた時にふと (JA全農 肥料農薬部 施...

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ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない

不調なミカンの木からの漂白の落ち葉の続き ハウスミカンを栽培されている方から、 年々ミカンの落葉が土に還りにくくなっている気がする という意見が挙がった。 ミカンに限らず果樹全般の話になるとは思うが、 果樹の秀品率を決める上で重要な要因として細根の発生がある。 事前に読んだ栽培マニュアル等に記載されている内容から、 おそらく樹木の細根は季節的な要素で発生と分解を繰り返すのだろうと捉えているけれども、 細根はおそらく土壌の物理性の高いところで発根しやすい傾向にあ...

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おがくずは堆肥として利用できるか?

先日、おがくずが大量にあって、これを堆肥化したいという話が挙がった。 おがくずはC/N比が高く、そのまま土に鋤き込むとよろしくないと解釈されている木質資材で、 出来ることであれば、白色腐朽菌の分解を経た上で使用したい資材である。 リグニンの分解に関与する白色腐朽菌 おがくずというのもを見ておくと、 木材を加工する際にノコギリで切るわけだけれども、 ノコギリで切断する際に細かい木の屑が発生する。 これがおがくずなわけで、 幹の断面でいうところの中心部(芯材:写真でい...

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褐色腐朽菌のいるところではリグニンはどうなるか?

水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?で表題の通り、 水耕栽培の培地であるヤシガラにキノコが生えたものは堆肥として利用できるか? という疑問に対して、 前回は上の写真のキノコの特定から始めた。 生育環境等からこのキノコは褐色腐朽菌に分類されるのではないか? とアタリを付けた。 堆肥として活用したいのは、 木質成分であるリグニンが酸化されて断片化したものであれば、 土とよく混ざるという前提で話を進めている。 枝は腐植になるか? この前提に対して、 褐...

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水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?

ブログの読者の方と大きなキノコを見て思い出す師の言葉の話をしていて、 下記のような質問を受けた。 トマトの水耕栽培で利用しているヤシガラで、 使用期限が迫ってくると、 こんな感じで黄色いキノコが生えてくるけれども、 もしかしてベンチで利用しているヤシガラは良質な廃菌床堆肥になるのでは?と 堆肥に求める成分として土壌の有機物の蓄積モデルを元にアタリを付けると、 木質成分が腐朽菌によって分解された時の(ポリ)フェ二ルプロパノイドの可能性が高く...

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とある籾殻が敷かれた通路の上での戦い

有機栽培等でよく見かける通路を籾殻で覆うことで、 草抑えをしつつ保水させる。 上から降ってくる雨水を直接土に当てないことで土を締めないようにする。 おがくず堆肥を利用している畑の土を籾殻で覆うと、 冒頭の写真のようなキノコを早朝に時々見かける。 白色腐朽菌とトリコデルマの戦いの記事を意識して見ると、 このキノコは今まさに他の菌との戦いを行っていて、 籾殻で保水性を高め、 降雨で土の締め付けを回避して空気が入りやすい状態になっていて 窒素分少なめ、グルコース多めで優位...

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大きなキノコを見て思い出す師の言葉

以前、私にとっての農業とSOY Shopという記事で 下記のような内容を記載した。 /**********************************************************/ ある日、堆肥のまき方で師に注意を受けます。 指示したことをしていないではないか!と。 普通に考えたら私は正しい施用を行っていたのですが、 師はそれが違うというのです。 試しにその場所をそのままにしてくれたのですが、 確かに師が施用した箇所と私が施用した箇所では結果に...

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白色腐朽菌とトリコデルマの戦い2

前回の白色腐朽菌とトリコデルマの戦いで白色腐朽菌とトリコデルマは培地上で陣取り合戦をしていて、 培地に硫酸アンモニウム(硫安)を添加するとトリコデルマが活性化する という内容を記載した。 この内容は 先日紹介した共立出版のるキノコとカビの生態学という本に記載されていた。 この白色腐朽菌とトリコデルマの関係だけれども、 もう一点興味深い結果の実験があるので紹介すると、 白色腐朽菌が活性化した培地にトリコデルマの菌を投入する時、 培地上に添加した糖の種類でどの...

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白色腐朽菌とトリコデルマの戦い

先日紹介した共立出版のるキノコとカビの生態学という本で、 倒木が土に還る際の後半で白色腐朽菌とトリコデルマという菌が競合を始める という内容が記載されていた。 この話を紹介する前にトリコデルマについて触れておくと、 /***********************************************************/ トリコデルマ属は、子嚢菌門ボタンタケ科に属する菌類で、森林土壌中や落葉、枯れ木に生息するごく普通の菌類である。落ち葉や枯れ木を分解する腐生的な面も...

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リグニンの分解に関与する白色腐朽菌

木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ 前回の記事でおがくずを主成分とした堆肥を作りたければ、 キノコ栽培から学ぶと良いだろうということで、 共立出版から出版されているキノコとカビの生態学という本を購入した。 ということを記載した。 取り急ぎ、 枯れ木(倒木)がどのようなステップを経て分解されるのか?をまとめてみると、 最初に倒木の表面にあるちょっとした分解しやすい有機物が土壌の様々な微生物によって分解される。 ある程度分解されると残るのが木質...

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木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ

銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 おがくず堆肥を上手に作りたければ、 普段から作っている農家に聞くのではなく、 キノコ栽培をしている方に学べ こういうことを聞いたことがある人がいるはずだ。 各有私も師がキノコの廃培地が凄いと聞いた時、師の勧めで廃培地をくださったキノコ農家の方にいろいろと伺ったものだ。 なぜならば、 おがくず堆肥のパフォーマンスが最大になるのは、 キノコ(木材腐朽菌)がおがくずの上で活躍仕切ってからになるわけで、 活躍のノウハウを...

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菌床の主成分で使用されるコーンコブとは何だろう?

銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 当ブログでちょくちょく話題として挙がる廃菌床堆肥だけれども、 成分を事細かく見る必要が出てきたので、 よく使用している廃菌床堆肥の肥料袋を改めて確認することになった。 キノコの堆肥 エコマッシュ - 株式会社京都農販 その肥料袋には菌床としておがくずではなく、 コーンコブが主成分となっていた。 コーンコブとはトウモロコシの芯を粉砕したものだ。 一昔前は未利用農業廃棄物として扱われていた代物で、 今は家...

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イネ科緑肥の効果、再考

マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 昨日の記事で、 ネギの周年栽培において、土地不足で畑を休ませられるタイミングがないので、 ネギの畝の間に緑肥のマルチムギを育ててみたら、 予想以上の結果となったという報告があった と記載した。 この記事からなぜマルチムギがこんなにもハマったのか? という話題になったのでまとめてみることにした。 はじめに緑肥を使用する前の背景だけれども、 局所的ひび割れ、植物にとって過酷な領域 もともとは露地で上の写真のようにひび割れが...

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マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む

スギナが繁茂する程使い尽くした畑。 それでも休めない畑に。クリーニングしながら栽培するこの方法は思ってた以上にハマったようです。 #京都農販 #テマイラズ pic.twitter.com/zzVQF6wcys — Kyoto-nouhan (@KyotoNouhan) 2018年6月12日 昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった。 この話の背景を記載すると、 年間の収穫目標が高いことにより畑を休ませることがで...

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