カテゴリー : 堆肥・肥料

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アミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれど、再考

昨年の中頃に話題に挙げたアミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれどだけど、 前回は動物性の方のみ各アミノ酸の含有量を入手できたけど、 植物性の方は入手できなかった。 先日、再び話題になって、植物性の方のアミノ酸の含有量を教えていただいた。 ただし、頂いた表は解釈しにくい数字で扱われていたため、 各アミノ酸の含有比という形で作り変えてみた。 というわけで早速、植物性であるサトウキビの廃糖蜜由来のアミノ酸肥料の構成比だけど、 アスパラギン酸 7.5 ...

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植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版のサイトカイニンの章で周辺の栄養と発根についての記述があった。 その内容を記載する前に、サイトカイニンについて触れておくと、 高校生物においてのざっくりととしたサイトカイニンの説明に留めるけれども、 By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link サイトカイニン - Wikipedia シュート(枝)の発生の促進で、オーキシンの逆の働きをする。 オーキシンと脇芽と不定根 オ...

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酸素供給剤を試した方から

事件です。葱のハウス栽培にて。京丹後より酸素供給剤を仕込んだ畝とそうでない畝との違いがヤバいよ!と写真が送られてきました。初期はあまり変わらず20cm位から差が出たと。その時期がどんな条件だったか、追及します!#京都農販 #京丹後 #九条葱 pic.twitter.com/V3zuxU1Jw9 — Kyoto-nouhan (@KyotoNouhan) 2018年1月11日 昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった...

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個々のアミノ酸は植物にどのような効果をもたらすのか?

昨年末からの課題の一つで、 アミノ酸には、プロリンやグルタミンといった様々な種類があるけれども、 それらが植物にどのように作用しているか調べて話して欲しい というものがある。 生化学を勉強した者であれば、 アミノ酸のそれぞれの構造、 有機態窒素とは何ですか? ここでいうR(側鎖)の箇所に入るものが何か?によって、 アミノ酸同士が結合して、タンパクになった時の折りたたみの規則に貢献する。 という認識になるだろう。 ※RにH(水素)が入った場合はグリシンという糖原...

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有機態窒素とは何ですか?

最近、農業関係の仕事をしていて化学の勉強をしている方から、 下記のような質問があった。 肥料で有機態窒素という名前がよく挙げるけど、有機態窒素とは何ですか? 劣化で減った保肥力を増やせ 一般的に有機質肥料を使用した時の有効な窒素分であることはなんとなくわかるけれども、実態を知りたい。 とのこと。 有機と言えば当然無機もあって、 ざっくりと書くと、有機というのは炭素(C)を含む化合物で、炭酸、重炭酸塩(XCO3 or XHCO3 Xは何らかのミネラル)は除く。 ...

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鉱物の風化と植物の死が石を土へと変える

同型置換で粘土鉱物の持つ保肥力を高める 前回までで、火山由来の岩石で最も多い長石が自然界の諸々の作用によって粘土鉱物になり、 粘土鉱物から更に作用を受け保肥力を増すことを記載した。 土壌のアルミニウムが腐植を守る 以前、土壌中のアルミニウムが腐植を捉えるという事を記載した。 腐植というのは、 成果を求めるためにシンプルに捉えたとすると、 植物の死骸が土壌の微生物によって分解されたもの。 腐植と粘土鉱物が結合することで、 腐植が粘土鉱物が更に変質してしまう...

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同型置換で粘土鉱物の持つ保肥力を高める

粘土鉱物の構造 前回、粘土鉱物はSi四面体とAl八面体が交互に重なって、 粘土鉱物の種類によっては層の間に水が溜まる構造であった。 土壌学の粘土鉱物のトピックで必ず挙がる内容として、 何らかの作用によってCECが高まるタイミングがあり、 それを同型置換と呼ぶ。 この同型置換を見てみよう … とはいっても、 物理は得意ではないので、 栽培で役に立つところまで Si四面体を図で書くと、 真ん中にSi(珪素)が位置し、頂点がO(酸素)で構成さ...

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粘土鉱物の構造

石由来の保肥力までの記事で、粘土鉱物の理解をするために各所をまわったと記載した。 今までさんざん1:1型や2:1型と記載してきたけれども、 そろそろここらへんの話題にも触れていこうかと思う。 施肥診断技術者ハンドブック 2003 JA全農 肥料農薬部 33ページより引用 いつも引用しているハンドブックに粘土鉱物の構造が記載されている。 上の段が1:1型粘土鉱物のカオリナイト等 下の段の左側が2:1型粘土鉱物のモンモリロナイト等 下の段の右には2:1:1型粘土鉱物が記載さ...

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粘土鉱物を理解する旅3

粘土鉱物を理解する旅2までで、 栽培で有用なアロフェンと非アロフェンの2:1型等の粘土鉱物はどちらもアルミノ珪酸塩が変質したものであることがわかった。 アルミノ珪酸塩というのは、長石と呼ばれているものだ。 長石というのはざっくりというと、SiO4で形成された隙間に何らかのミネラルが入り、 うちの一部にアルミニウムが入り込んでいるもの。 アルミニウムは今まで結合力が強い故に毒性があるけれども、 結合力の高さを逆手に取ると、土壌中の腐植を蓄えておける仕組みとなることを記載してきた。 ...

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粘土鉱物を理解する旅2

粘土鉱物を理解する旅 前回、 今年は粘土鉱物を理解するために、様々な場所に行ってみた。 という内容を記載した。 まるでRPGゲームの主人公みたいな感覚で、 行く先々(特にジオパーク)で次に行くべき情報(博物館が発行する書籍)が記載されていて、 知識という武器を得ながら次の場所へ向かう という事を繰り返し、 アカデミックで地質学を一切触れてこなかった生物野郎が、 なんとか各地の地質から情報を得られるようになった(はず)。 何故そんなにも粘土鉱物を理解したかったか...

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粘土鉱物を理解する旅

もう今年も一週間ちょっと。 今年一年は、昨年からなんだけど、石を理解するために各地に訪れた一年だった。 石を理解するためには地質を知る必要があり、 地質を理解するためには歴史を知る必要があり、 そんなこんなが重なり合って、結局各地に行ったことになる。 桜島と火山灰 浦富海岸で大きな花崗岩と出会う 飛水峡で日本最古の石が発見された フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線 大鹿村の中央構造線安康露頭 飛騨小坂の巌立峡 とりあえずはジオパークなり、博物館なり、各現象がわかりやすい...

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乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

小さな乾燥ストレスの積み重ね 前回までの乾燥ストレスと虫による食害の話をまとめると、 虫はおそらくプロリンを欲しがっている。 植物はプロリンを合成するトリガーとして乾燥ストレス(or 高塩ストレス)がある。 保水性・排水性を高めることで、葉内のプロリンの高濃度蓄積は避けられるはずで、 虫の食害を減らすことができるのではないか? 前回までは乾燥ストレスを見ていたけれども、 今回は高塩ストレスを見ていく。 高塩ストレスというのは土壌分析におけるECの値のことで、 前作の...

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客土で川砂を入れる意義再び

九条ねぎの京都知七さんで社内研修の復習をしましたで新鮮な鉱物という内容があったので、 細かい川砂を調達して畑に入れたら良くなったという話題があった。 正直驚きでした。 話は変わって、高アルカリ性の温泉から土を考えるでとある鉱物が変質して粘土に変わる際、 水素イオンを取り込み周囲のpHを上げながら粘土になるものがあるという内容を記載した。 それを踏まえた上で、客土で川砂を入れる意義について再び触れてみることにする。 水田は川から重要なものを受け取る 川砂客土の...

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仙台市内で肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、 仙台市内のセミナールームで肥料関係者向けの施肥設計の話をしました。 お互いに向上できればと思います。

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枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ3

前回、京都と大阪の県境にある本山寺周辺で 海底火山により生成された枕状溶岩と、枕状溶岩が風化して出来た土を見た。 風化してできた土は真っ黒な土をしていた。 枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ2 本山寺周辺では地質の観察ポイントが大きく分けて4箇所あるので、 露頭紹介 -西山,川久保渓谷中流に見られる緑色岩周辺-より引用 一部改変 本山寺から少し離れて、 川久保渓谷というところに向かってみた。 地図の真ん中辺りのヘアピンカーブより右側に...

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緑肥を活用する意義

先日緑肥のことが話題に挙がった。 栽培後に草は勝手に生えてくるから、それを育てれば良いのでは?と 土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ 今まで何度か緑肥を活用したことがある身からの意見だとそれは否で、 栽培後に後から勝手に生えてくる草を活用できるのは、 土壌がそれなりの段階に入ってからだった。 とりあえず、イネを一例にしてみて、 伝統的なレンゲ米を挙げてみると、 老朽化水田は冬場の対応次第 レンゲ米というのは、 稲作が終わった後にレンゲというマメ科の植物を育て...

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綺麗なリンゴの木の下で

話は二週間前の長野に戻って 大鹿村の中央構造線安康露頭 とある直売所の横にあったリンゴ農園。 リンゴの木というものは思い返してみたら、 こうまじまじと見る機会ははじめてかもということで、 いろいろと見てみると、 話に聞く通り、 リンゴの果実が成る箇所は成人男性の手が届く範囲のところになるように剪定されているのね と農家の努力を感じた。 草も管理されていて、 その中でも気になったのが、 農園の土の至るところにシロクローバが生えていた...

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石灰岩の地帯での栽培

愛知県の渥美半島での栽培で渥美半島に訪れた時、 渥美で栽培指導されている方から興味深い話を得た。 山の上に炭酸石灰 山口県のとある地域では、石灰岩が非常に多いので、 栽培中にpHが上がってしまうことが頻繁に発生する。 このような地域では、 石灰の使用をどれだけ気を付けるかで収穫できるか?が決まる。 はじめに石灰の使用目的を確認すると、 栽培前の石灰というのは栽培中に下がってしまったpHを中性にするために利用する。 石灰はpHを調整する為に使うもの 栽培...

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余分な養分は緑肥に吸わせろ。石灰過多の場合

余分な養分は緑肥に吸わせろ。リン過剰の場合までで、 土壌分析の結果で高ECやリン酸過多は緑肥に吸収させ、 すき込んで土に還すと団粒構造の成分として安定して、 過多による悪影響は減るだろうという予想が出来た。 今まで話題に挙げたもの以外で過多になりやすいものとして、 炭酸石灰(リン酸石灰も含む)と硫酸石灰があるけれども、 これらはどうだろう? 老朽化水田は文字通り泥沼 緑肥は密集させることにより効果を発揮する上、 根がしっかりと生えるものを選択するので、 作中や...

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余分な養分は緑肥に吸わせろ。リン過剰の場合

前回までのあらすじ 土壌分析の結果である値が極端に高い場合、 それを緑肥をかますことで改善を試みるとして、 緑肥に過剰な養分を吸わせて、その緑肥をすき込むと、 結果的に過剰な養分は土に還ってしまうのはないか? それに対して、 吸収された養分が体内でどのように変化し、 それが土壌の鉱物と接することでどのようになるのか? そのような視点で見ると、 高EC(硝酸態窒素が多い)の場合は団粒構造の一部となるんだろうな。 というところまでが前回の話 余分な養分は緑肥に吸わせろ。...

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