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EFポリマーという土壌改良材が衝撃だったので、その内容を記載していきたい。

個人的には令和の肥料革命クラスの発明品だと思っている。

EF Polymer株式会社 l EFポリマーコーポレートサイト


事の発端は今年の夏があまりにも猛暑で水管理が大変だったという方から、EFポリマーはどうだろうか?と質問があり、関与している会社の方がメーカーに問い合わせをしたことだった。


EFポリマーとは、食品残渣※を主の原料として製造された高吸水性樹脂になる。

※現在は主にカンキツの果皮が主体らしいが、他の残渣でも製造可能


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自身の体積の30倍近くの吸水力があり、


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上の写真のような水の確保が難しく干ばつしている土壌で作物の栽培ができるようになることを目的として開発された土壌改良材となっている。


日本であれば、砂地や塩類集積した土壌で効果を発揮すると予想されているので、事の発端の夏の水管理にも適している。




ここまでの話であれば、保水性が上がるのはわかるが、令和の肥料革命というのは言い過ぎだろうと思うかもしれない。


これからEFポリマーをいくつか試した内、予想を遥かに超える結果になったことを見ていくことにする。


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吸水したEFポリマーはよく見てみると、


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小さな粒状になっていた。


植物性の堆肥にEFポリマーを混ぜてから水を与えたり、一旦吸水したEFポリマーを植物性の堆肥に混ぜたりすると、


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上の写真のようにEFポリマーの粒が堆肥の保水性を補強するように取り込まれる。


EFポリマーが畑の土の一箇所で大量に留まることなく、周辺の肥料のパフォーマンスを高めてくれる可能性が高い。




更に衝撃的だったのが、


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有機物がほぼ無い重粘土質の土への反応だ。


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重粘土質の土に水を与えコロイド化した時にEFポリマーをふりかけて30分程放置したところ、


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粘土 + 水では、泥水の状態のままであったところ、


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粘土 + EFポリマー + 水では、水がなくなっていて、通気通水性が高そうな隙間が自然発生していた。

※EFポリマーは規定量よりも多めに使用している。


接近して確認してみると、


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EFポリマーが粒状になっていて、ポリマーが中心になり粘土粒子を引き付けて、団粒構造のような形になっていた。


土の保水性を高める為に投入したEFポリマーなのに、まさか排水性まで高めるなんて、試す前は全く想像出来なかった。


百聞は一見に如かずとはこのことだと痛感した。




EFポリマーは食品残渣の内、植物繊維(セルロースやペクチン)を主の原料としているそうで、土壌に散布した後は土壌の微生物によって1年程かけて分解されるそうだ。


メーカーは1年で完全に分解されると謳っているが、原料が植物繊維であれば分解されるのは勿体なく、団粒構造の一部として取り込まれてほしい。

土壌の保水性の向上を考える1


であれば、EFポリマーは腐植と併用することが望ましいことになる。


あともう一点効果を発揮するシチュエーションとして、


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粘土質の畑で緑肥の播種前にEFポリマーを施肥しておくことで、物理性の改善を行い発根を促進して、緑肥の効果を高めるといったところだろうか。


EFポリマー自身が光合成産物によって製造された有機物であるため、二酸化炭素埋没に直結するという点も素晴らしい。


余談

EFポリマーから酸っぱい匂いがするので、酢酸等が含まれているかも。

育苗等で使用する時はpHを意識した方が良いかもしれない。


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