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カテゴリー : ビタミン・ミネラル・味/page-9

 

ミカンの果皮に含まれる色素たち

植物にとってのリン酸佐賀県のハウスみかんの産地で、バークの下にあったミカンの枝葉で赤紫の箇所があった。この色は様々な植物のリン酸欠乏で、これより少し赤みがかった色素を見たことがあるぞとリン酸欠乏周りから調べてみた。様々な植物はリン酸欠乏の時はアントシアニンを蓄積させるらしいので、上の写真の赤紫も分解中のアントシアニンなのだろうかとアントシアンのことを調べてみると事にする。色について、花弁の特集ではあるけれども、下記のページに興味深い記述があ

 

ビフィズス菌は多様な糖分解酵素を持つ

前々回の体内で乳糖が分解された先の記事でラクターゼ活性持続症の方が牛乳に含まれる乳糖を分解したらグルコースとガラクトースに分かれ、癌化した細胞はガラクトースを多く欲するであろうことを記載した。前回の乳酸菌と乳糖と乳酸発酵の記事で牛乳を乳酸菌によって乳酸発酵させると、乳糖から生成されたグルコースは乳酸発酵に利用され、ガラクトースは細胞外へ排出されるという内容を記載した。これを踏まえた上で、ガラクトースの消費周りのことを把握したくなって検索してみた。

 

乳酸菌と乳糖と乳酸発酵

前回の体内で乳糖が分解された先と前々回の牛乳とラクターゼ活性持続症の記事で、乳糖が血中である一定以上の濃度を超えたり、乳糖が分解された際に生成されるガラクトースという単糖がエネルギー以外の面で人体に何らかの影響を与えることを見てきた。これらの話題を踏まえ気になってくるのが、乳酸菌の健康効果に迫る乳を乳酸菌等によって発酵させたヨーグルトは乳糖を分解しているのだろうか?ということだろう。牛乳と比較して、腹を下したという話題が挙がりにくいヨー

 

体内で乳糖が分解された先

牛乳とラクターゼ活性持続症前回、牛乳に含まれる乳糖が血中である程度以上含まれると毒性を示し、人が成長するに従って乳糖の分解が出来なくなるということを記載した。成人しても牛乳を飲み続けられる人はラクターゼ活性持続症という症状により、乳糖を分解するラクターゼが合成され続け、ラクターゼにより乳糖は血中に含まれることなく消化される。牛乳が体に悪いという話題は実は乳糖だけではなく、乳糖を分解した時に生成されるものも挙げられることが多い。B

 

牛乳とラクターゼ活性持続症

乳酸菌の健康効果に迫るから続く乳酸菌を調べていたことは、巷で乳製品は体に悪いと言われていることが、一体何の要因が体に悪いと判断しているか?を知りたかったことが発端となる。これから始まる話をする前に事前に伝えておきたいこととして、私は乳製品、特にチーズが好きで、チーズの味が良い以上にチーズの発酵文化に人類の英知を感じている程だ。レンネットの発見とレンネットの代替品の開発の話は感動する。レンネット - WikipediaビタミンB12を合成する

 

生きて腸まで届く乳酸菌

1日1個のリンゴは医者を遠ざけるということわざがある。毎日リンゴを食べていたら、病気になりにくくなって、病院に行く回数が減るというという解釈で良いだろう。1日1個のリンゴは医者を遠ざける - Wikipediaこの話を初めて聞いた時、合わせて下記のような話も聞いた。リンゴにはオリゴ糖が豊富に含まれている。人体ではオリゴ糖を分解・消化することが出来ず、腸まで届く。腸内のビフィズス菌はオリゴ糖を分解出来て腸内細菌叢で優位になる。腸内細菌叢とビフィズス菌

 

腸内細菌叢とビフィズス菌

腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)、または腸内フローラという用語がいて、人の腸内にはビフィズス菌、乳酸菌、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌、毒素産生性大腸菌や緑膿菌などの細菌が住み着いていることを意味する。日常的に摂取する食べ物に影響され、腸内細菌叢で優位になる細菌が異なるらしい。ビフィズス菌が優位になれば健康に良く、毒素産生大腸菌あたりが優位になれば健康を害すというイメージがあるだろう。このイメージを元に下記のような話がある。/**********************

 

続・乳酸菌の健康効果に迫る

前回の乳酸菌の健康効果に迫るに引き続き、今回も乳酸菌(の特に発酵)について触れる。By Photo Credit: Janice Haney CarrContent Providers(s): CDC/ Pete Wardell - This media comes from the Centers for Disease Control and Prevention's Public Health Image Library (PHIL), with identificatio

 

乳酸菌の健康効果に迫る

先日、箱に記載されているフレーズが気になったのでグリコのビスコを購入した。ビスコ | 【公式】江崎グリコ(Glico)箱の上の箇所におなかにやさしい乳酸菌が1億個!と記載されていた。最近いろんなところで乳酸菌という記載のある商品を見かける。ちょうど、ビタミンB12を合成する細菌を求めて糠漬けで豊富に含まれるビタミンB1海苔や糠漬けで細菌によって栄養価が上がることが気になりだしていたので、良い機会なので乳酸菌に触れてみることに

 

フェニルプロパノイド類が持つであろうもう一つの健康効果

フェニルプロパノイド類が血糖値の上昇を緩やかにするはず前回はフェニルプロパノイド類で話題に挙がったα-グルコシダーゼという酵素を阻害すると何が良いのか?について触れてみた。今回はリノール酸自動酸化阻害について触れてみる。はじめに自動酸化について整理する。自動酸化は酸素か紫外線の片方、もしくは両方の作用を受け、勝手に物質が酸化する作用を指す。つまりは空気中に触れているだけで勝手に酸化するものを指し、使用中の容器を適当に扱って、食品油が日に

 

フェニルプロパノイド類が血糖値の上昇を緩やかにするはず

ポリフェノールとは何か?フェニルプロパノイド類前回の記事でポリフェノールの一種であるフェニルプロパノイド類について触れた。GFDL, Linkケイ皮酸 - Wikipediaフェニルプロパノイド類は芳香族のアミノ酸であるフェニルアラニンが脱アミノ化して出来たケイヒ酸を基に合成されるフェニール性化合物を指す。人がケイヒ酸を摂取すると抗酸化作用、α-グルコシダーゼ阻害作用とリノール酸自動酸化阻害作用が観測された研究結果があることを前回の記事で紹介し

 

ポリフェノールとは何か?フェニルプロパノイド類

イチゴの果実の着色を担う物質は何か?前回のポリフェノールとは何か?フラボノイド類でポリフェノールの内のフラボノイド類に触れた。上記の記事内でポリフェノールには他にフェニルプロパノイド類とタンニン類があるという記載をした。今回はフェニルプロパノイド類について触れることにする。フェニルプロパノイドというのは、By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Linkフェニルアラニン - Wikipedia芳香族のア

 

ポリフェノールとは何か?フラボノイド類

ブロッコリの根に秘めたる可能性の続きになるけれども、(人にとって)野菜のポテンシャルを高める為には栄養価の向上は欠かせない。栽培で野菜の栄養価を高める為には、栄養が人にとっての働きと野菜自身にとっての働きを知る必要があるはずだ。という背景の元、植物体内で合成されたビタミン等が自身でどのように働いているのか?を調べることにした。今の所、ビタミンの大半は光合成や代謝周辺で働いているものが多いなという印象になった。となると、野菜の品質は光合成が盛んに行われいることで大体

 

ブロッコリの根に秘めたる可能性

植物の高温耐性とイソチオシアネート最近、野菜の栄養価と栄養となる物質が野菜の体内でどのように働いているか?を調べている。この背景には、栄養価の高い野菜は栽培地の地質や気候条件と栽培者の腕によるものが主の要因だとして、気候条件はどうにもならないけれども、野菜自身で(人にとって有用な)栄養素がどのように働いているか?を把握すれば、肥培管理にポジティブな影響を与えるだろうという予測をしているからだ。最初のとっつきとして、ビタミンを見てきた。※ミネラルは肥料の方で頻繁に挙

 

ヨモギはビタミンAが豊富らしい

前回、ヨモギが体に良いと言われるけれどもその要因は何だろう?という話題が挙がったという話を記載した。ヨモギ独特の苦味はマグネシウム(苦土)からきているのか?それとも他にあるのだろうか?というわけで、早速検索してみると、ヨモギ(蓬)の作用・活用について - 帝塚山大学現代生活学部紀要 第9号 1 ~9 (2013)という読み物に行き着いた。ヨモギについての効能について抜粋すると、玉露等よりは劣るが高い抗酸化作用があり、他の高い抗酸化作用を持つ食材よりも多い量を使用出

 

もう春ですね。落ち葉の間からヨモギ

久しぶりの晴れの日、落ち葉が敷き詰められた林床で、おそらくヨモギらしき葉が落ち葉の間から出てきていた。最近栄養に興味がある我が家で、ヨモギは体に良いと良く聞くけれども、あの苦味が体に良いのかな?という話題が挙がった。自分の今までの経験からの引き出しから、苦味があって健康に良いという栄養は何だろう?と考えてみたところ、そういえば、マグネシウムが舐めてみると苦いから苦土(くど)と呼ばれていることを思い出した。苦土と書いてクド。マ

 

植物の高温耐性とイソチオシアネート

イソチオシアネートの健康効果を探る前回、菜の花に豊富に含まれると言われるイソチオシアネートが持つ解毒作用について触れた。とは言っても解毒酵素誘導作用であって、解毒酵素自体は見ていない。今回は人体の影響よりも知りたい植物体内ではイソチオシアネートは一体何に使われているか?で、早速検索してみてとある論文に行き着いた。その論文というのが、植物の熱耐性向上物質とその利用 沙漠研究25-4, 301-304 (2016)というもの読むと

 

イソチオシアネートの健康効果を探る

菜の花で寒い時期に体内にたまった老廃物を排出しよう前回、冬の寒い時期の代謝が落ちる時期にたまった老廃物(毒素)に対してアブラナ科の野菜が有効だという話を良く聞くという内容を記載した。有効成分はイソチオシアネートと呼ぶらしい。この話の背景には何があるのだろうか?調べてみることにした。いつものGoogle Scholarで検索してみたところ、イソチオシアネートによるがんの化学予防の可能性 - 岡山大学農学部学術報告 Vol. 95, 87-

 

菜の花で寒い時期に体内にたまった老廃物を排出しよう

昨日、食用菜の花を食べた。菜の花を見た時にいつも思い出すのが、菜の花には冬の間にたまった毒素を出す効果があると言われること。冬の間にたまった毒素という表現は冬の寒い時に代謝が下がることで体内に余分なものがたまるということらしい。毒素を出すという表現が出回っている以上、その根拠となる研究結果があるはずなので探してみることにした。菜の花はアブラナ科の植物の開花前の蕾なので、この形状でかなり類似しているものとして、ブロッコリは栄養豊富

 

ビタミンB12を合成する細菌を求めて

一言で海苔と言っても種類は様々前回の記事で海苔にはビタミンB12が豊富に含まれていると言われているけれども、海苔の中でも紅藻と緑藻の間でビタミンB12が含まれている量が大きく異なる。ということを記載した。ビタミンB12の合成量の要因は共生する微生物に因るらしい。話は海苔から離れ、ビタミンB12を合成する細菌についてどれ程わかっていることがあるのだろう?という疑問が生じ、早速、Googleの論文検索サービスで検索してみた。Google Scholar検索

 

一言で海苔と言っても種類は様々

Google検索というものは便利なもので、食材名 + 栄養素で検索をすると、このように食材あたりの栄養素の含有量の検索フォームが表示される。焼き海苔のビタミンB12の含有量は57.6μgとのこと海苔といっても紅藻、緑藻や藍藻の海苔があるため、種類の指定が出来ることも素晴らしい。真核藻類の誕生この検索を使って太陽と海と藻類たちの記事の続きを始めよう。陸上植物の作物にはほぼ含まれていないとされるビタミンB12が、海苔に豊富に含まれ

 

ビタミンB12のコバラミン

ビタミンB9の葉酸ホウレンソウにはビタミンB9である葉酸が豊富に含まれているという内容を以前投稿した。葉酸はビタミンB12と協働で人体で重要な合成に関与しているということも合わせて記載した。植物でも同じかと調べてみたら、植物(論文ではシロイヌナズナ)では葉酸は光合成産物からデンプンへ変換する調整をしていることを知った。植物にとっての葉酸植物にはビタミンB12は含まれいない。※現時点の情報量では植物には極少量含まれている可能性もあるではビタミンB

 

植物にとっての葉酸

前回の記事でホウレンソウに豊富に含まれる葉酸について触れた。ビタミンB9の葉酸人体においてビタミンB12と協働でDNAの合成に関与するということを知ったので、植物でもおそらく同じだろうと予想した。同じであればホウレンソウにビタミンB12が含まれているはずだと、ビタミンB12を含む野菜を調べてみたところ、ビタミンB12を含む野菜が見当たらない。葉酸の働きは人体と植物で異なるのか?そこで二つのことが頭に浮かんだ。一つは葉酸は乳酸菌の増殖因子として発

 

ビタミンB9の葉酸

高pHの土壌を好みつつ、鉄を欲するホウレンソウ前回の記事でホウレンソウには葉酸が多いという記載をした。葉酸は別名ビタミンB9として扱われている水溶性のビタミンの一種である。さっそく、葉酸について調べてみると、/***************************************************/葉酸とは、狭義にはプテロイルモノグルタミン酸を指すが、広義には補酵素型、すなわち、還元型、一炭素単位置換型及びこれらのポリグルタミン酸型も含む総称名である

 

高pHの土壌を好みつつ、鉄を欲するホウレンソウ

先日、蛇紋岩というpHが高くなりやすい地域でカリウム肥料を意識的に入れホウレンソウを育てたら生育が良かったという話を聞いた。京都北部の舞鶴全般の土壌の考察菠薐草(ホウレンソウ)と聞いて連想することと言えば、・pHが低い土壌では発芽しない・鉄分やカルシウム、ビタミンA、ビタミンCやビタミンKが豊富あたりだろうか。赤橙色の色素からビタミンAができる遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策ブロッコリは栄養豊富ホウレンソウはpH高めを好むため

 

ビタミンB3のナイアシン

現在放送中のNHKの連続テレビ小説で、インスタントラーメンを発明した方をモデルにした物語が放送されている。連続テレビ小説「まんぷく」|NHKオンライン先週、やっとインスタントラーメンが開発された。劇中でインスタントラーメンの栄養価の分析を行うシーンで、インスタントラーメンにはナイアシン(他にも沢山のビタミン)が多く含まれているという返答があった。ナイアシンというのはよく聞くけれども、実際に何なのだろう?と気になったので調べてみることにした。身近でナイアシン

 

未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用

植物にとってビタミンB6とは?の続きまでの記事で、ビタミンB6が活性酸素に対して抗酸化作用があることがわかった。今まで見てきた活性酸素は電子を多く持って不安定になった酸素や水が、更なる安定を求めて、他の物質から電子を抜き取る作用があって、取られた物質は電子を取られることによって脆くなる。電子は糊付けの意味を持っていると捉えれば、電子を取られることで崩壊するすることはイメージしやすい。量子力学で生命の謎を解く抗酸化作用のある物質とは、活性酸素にいち早く電子を与えて、他の物質

 

植物にとってビタミンB6とは?の続き

前回の植物にとってビタミンB6とは?に引き続き、ビタミンB6について検索し続けたところ、下記の論文が引っかかった。Multiple roles for Vitamin B 6 in plant acclimation to UV-B | Scientific Reports 04 February 2019ディスカッションのパートにて、植物体内でのビタミンB6の働き(仮説)が整理されていたので紹介すると、ビタミンB6ことPLP(ピリドキサールリン酸)がシステインとヘムの生合成に関与し

 

植物にとってビタミンB6とは?

前回、ブロッコリに豊富に含まれているビタミンB6について触れた。代謝で重要なビタミンB6人体でビタミンB6を摂取すると、ビタミンB6が補酵素的な働きでタンパクや脂質の代謝に関わるということを知った。ビタミンを理解する為に補酵素を知る実際に知りたいのは、栄養素としてのビタミンB6ではなく、ビタミンB6ことピリドキシンは実際に合成した植物内でどのように働いているのか?早速検索してみたところ、ビタミンB6は高等植物の根の成長に必須である - 〔ビタミン80巻2号(2月)

 

代謝で重要なビタミンB6

酸素発生型光合成の誕生の前にまでの記事で、酵素と補酵素に触れたので、人と植物でビタミンKの使用は異なるものなんだなまでの記事で書き残していたブロッコリに含まれるビタミンB6の話題に戻ってこれる。早速、いつものように厚生労働省にあるビタミンB6を読んでみると、ビタミンB6 - 厚生労働省ビタミンB6活性を有する化合物は、上記の3画像はビタミンB6 - 厚生労働省 157ページより引用ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)

 

酸素供給剤が効く時に働く酵素

ビタミンを理解する為に補酵素を知る前回、補酵素というものに触れた。補酵素には実際にどのようなものがあるのか?イメージがつかみやすくするため、普段よく効く肥料周りで関与している酵素と補酵素に触れてみよう。過酸化石灰、よく聞く名称としては酸素供給剤というものがある。台風・大雨の自然災害の被害を軽減するために反応は最初に水に溶けることによって、CaO2 + 2H2O → Ca(OH)2 + H2O2過酸化石灰から水酸

 

ビタミンを理解する為に補酵素を知る

ビタミンに触れてから時々目にする補酵素という文字。補酵素といえば高校生物で習うものだけれども、補酵素の多くはビタミンということでビタミンを知ることで避けることができないものなので、ビタミンを頻繁に話題に挙げていることタイミングで触れておく。人と植物でビタミンKの使用は異なるものなんだな糠漬けで豊富に含まれるビタミンB1最初に酵素について触れておく。酵素を学ぶ上で有名な図がある。左が酵素で右が基質。そもそも酵素というものは基質と呼ばれるものを、切

 

人と植物でビタミンKの使用は異なるものなんだな

ブロッコリは栄養豊富前回、ブロッコリに含まれる栄養を調べてみたところ、ビタミンKというものが豊富に含まれるという文章を見かけた。ビタミンKを調べてみたら、どうやらこれは光合成が行われる光化学系Ⅰ内の電子の運搬を担うキノンの一種であった。光合成の明反応光合成時の電子の運搬に関わる物質が、人体ではどのように作用しているのか?今回はそれを見ていこう。ビタミンKは体内で消化されるとある酵素の補酵素となる。この酵素はGlaタンパク質と

 

ブロッコリは栄養豊富

ブロッコリが食卓にあがる頻度が非常に多い我が家。目にする頻度が多いと気になってくるのが栄養だろう。ブロッコリは花が咲く直前の花菜になり、生存で最も大事な繁殖である開花のために養分を貯えているはずだから、食材としても栄養豊富となるだろう。栄養はビタミンCやビタミンEを多く含むという記述をよく見かけるが、これは今まで調べてきたものから多く含まれていることは納得できる。アーモンドはビタミンEが豊富遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策他に見かけるのが

 

ビタミンAとロドプシン

星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人確か上記の本だったと思うけれども、生物の誕生から進化におけるロドプシンの誕生について記載していた。ロドプシンと言えば、人体では目で何かを見る時に活用しているタンパクだけれども、目を持たないバクテリア(やアーキア)にもロドプシンがあるという記述があった。地衣類という菌たちの巧みな生き方細菌内のロドプシンことバクテリオロドプシンというタンパク何に使われているのか?人体におけるロドプシンはオプシンと呼ばれるタン

 

赤橙色の色素からビタミンAができる

冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないというけれど前回の記事でかぼちゃには豊富なビタミンが含まれていると記載した。今回の記事の前フリとして、果実のオレンジ色は光合成時に活躍する集光作用を持つ色素で、この色素は生物の進化においてかなり古い時期に獲得した形質であると記載した。上記を踏まえた上で、今回はビタミンAについて触れる。早速、厚生労働省にある脂溶性ビタミンのPDFを読んでみると、ビタミンAに該当する物質は50種類にも及ぶが、その中でよく話題にあがるβ-

 

冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないというけれど

風邪にはかぼちゃが良いとよく聞く。風邪が悪化して辛い症状が続くと、よく効くものにすがりたくなる。先週から喉の痛みと鼻水で困っていたので、ふと冒頭のフレーズを思い出し、一体かぼちゃの何が風邪に良いのだろう?と気になった。かぼちゃにはβ-カロテンをはじめ、ビタミンCやE、B1、B2、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれている。かぼちゃの基本情報|もっと野菜を。もっと食卓に。|キユーピーβ-カロテンは一旦おいといて、

 

植物ではビタミンCの合成はどのように行われるか?

/** Geminiが自動生成した概要 **/
二価鉄は植物の生育に必須の微量要素だが、その扱いは難しい。光合成、呼吸、窒素固定など生命活動の根幹に関わる多くの酵素の活性中心として機能する一方で、過剰な二価鉄は活性酸素を発生させ、細胞に損傷を与える。そのため、植物は巧妙な制御機構を備えている。鉄の吸収、輸送、貯蔵、利用を調節するタンパク質群が働き、必要量を確保しつつ過剰を防いでいる。鉄欠乏になるとクロロシス(葉の黄化)などの症状が現れ、生育が阻害される。土壌pHや他の金属イオンの存在も鉄の吸収に影響を与えるため、適切な土壌管理が重要となる。

 

遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策

昨年の後半から光合成ってなんだろうな?と思うようになり、とりあえず書籍から光合成のことを読み始めた。光合成の明反応光合成からコケが気になり出した。コケはおそらく陸上に進出した最初の植物だろうからということで。コケとは何だろう?コケの前は?と意識を向けてみると、コケの前には車軸藻という緑色藻類で、その前は?と辿っていくと、太陽から注がれる光のエネルギーを活用できる藍藻類(シアノバクテリア)に行き着く。藍藻類のユレモはゆらゆらと動くその前は様々な紅色硫黄細菌等

 

ビタミンCの多い食材と言えば?

インフルエンザが流行っている昨今、頻繁に耳にするのが、風邪にはビタミンCが効くということ。真偽の程は置いといて、様々なところでビタミンCの話題が挙がるので、ビタミンCについて知っておくことは損ではないだろう。そもそもの話、知っていて損な話というのはほとんどないのだけれどね。知って損するのは、毎週欠かさず見ている番組の先の展開だろうか?ビタミンCが多い食材と聞いて真っ先に思いつくのがレモン等の柑橘類の果実になるけれども、今後の展開を考えて、ビタミンC

 

糠漬けで豊富に含まれるビタミンB1

糠漬けの栄養に迫る前回の記事で野菜を糠に漬けて乳酸発酵をすると、米ぬかにあったビタミンB1(チアミン)が野菜の方に移行するという内容を記載した。せっかくの機会なので、ビタミンB1がどういうものなのか?を見ていくことにする。さっそくビタミンで検索してみると、厚生労働省がまとめている水溶性のビタミンのPDFが見つかった。水溶性ビタミン - 厚生労働省上記PDFからビタミンB1に関しての諸々をピックアップしてみると、水溶性ビタミン - 厚生労働省

 

糠漬けの栄養に迫る

最近我が家では、妻が漬物体験をしてきて、漬物の話題がよく挙がる。漬物といえば、漬けることで増える栄養素があったなと思い出した。ちょうど食と健康、特に食材の持つ各種栄養素が食材になる前にどのような役割を持っていたか?に興味があるので触れてみることにする。その前に、ぬか漬けに関して以前投稿した記事をリンクに張っておく。糠漬けを探る漬物は野菜の洗浄後に高濃度の食塩に漬けることで、細胞膜の浸透圧を高め(?)、膜を破って内容物を染み出させる。漬物の種類によっ

 

ポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制

SNSのタイムラインを眺めていたら、とても印象に残った研究のプレスリリースがあったので今回はその研究成果が広まって欲しいという願いを込めて紹介する。紹介したい研究結果というのは、Generation of hydroxyl radicals by Fe-polyphenol-activated CaO2 as a potential treatment for soil-borne diseases Cláudio Kendi Morikawa Scientific R

 

アーモンドはビタミンEが豊富

アーモンドを食べた。アーモンドは美味い。やめるにやめられない。アーモンドは高いから少量にしなければならないけれども、アーモンドはやめられない。前にある人が、マメは人にとって大事なものが沢山含まれているから、人はマメ食をやめることができないのだろうともっともらしいことを言ってたことを思い出す。※アーモンドはマメ科ではなくバラ科なので上記の格言を利用する場合は注意が必要アーモンド - Wikipediaアーモンドが入っていた袋には、食物繊維、鉄とビタミ

 

ツユクサは一次細胞壁でフェニルプロパノイドを持って何をする?

今までの記事で、作物が虫による食害や病原性微生物の感染に強くなるために、細胞壁、特にリグニンの活用が大事であることを記載し、秀品率を高める為にリグニンの合成が大事では?という内容を記載してきた。目に見えない銅欠乏植物が細胞壁を構成する時、最初にセルロースを主体とし各セルロースを結合させる為にヘミセルロースやペクチンといったものを付着させる一次細胞壁の形成の過程と、一次細胞壁を構成して細胞の分裂が終了した後に、細胞壁を更に強固にするためにリグニン等を付着させる二次細胞壁の形成の過程

 

ホンモンジゴケ(銅コケ)と出会う

2018年11月9日(金)〜11日(日)で京都府立植物園内で苔・こけ・コケ展が催されていた。京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページコケから土壌に関する有用な情報が得られるかもしれないと注目しはじめたところなので行ってみた。毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち展示場の奥に進むと、青みがかった色の石のところにコケが生えているものが目についた。今度探しに行こうと思っていたホンモンジゴケではないか!

 

山の鉄が川を経て海へ

飛騨小坂の三ツ滝昨年、飛騨小坂の巌立峡を訪れた時に、案内所に居た方から、この川の水にはマグネシウム、カルシウムと腐植酸にキレートされた二価鉄が多い。という話を伺い、これらの養分が川から海へと流れ、海の生き物たちの養分として利用される。という話も伺った。先日、ブログの読者と話をしていて、ちょうどこの話題が挙がったので触れてみることにする。最初に腐植酸について触れてみよう。フリー写真素材ぱくたそ山の森などの木が

 

C4型光合成の二酸化炭素濃縮

前回の光合成速度の高い植物はどこにいる?の記事で、C4型光合成回路(以下、C4回路と略す)を持つ植物らの光合成量が抜群に高いという内容を記載した。先日からの光合成による大気中のCO2を固定する量を増やしたいという流れにおいてC4回路は外せないので、今回の記事で改めてみることにした。以前、夏に活躍!C4回路の植物たちという記事で、C4植物はC3植物が行うような光合成を行いつつ、吸収した二酸化炭素の一部を有機酸の形にして貯蔵するという内容を記載した。今回の話に入る前に簡単

 

二価鉄を求めて-後編

二価鉄を求めて-前編-で鉱泉から含鉄(Ⅱ)の水質は山の岩石に因ることがわかるという内容を記載した。山の岩石という内容で挙げておきたいのが、かんらん石、輝石や角閃石といった有色鉱物だろう。これらの鉱物には鉄やマグネシウムを含むだけでなく、他の様々な微量要素を含む鉱物もある。その中でも更に取り上げたいのが、かんらん石だ。かんらん石といえば、今まで苦土とケイ酸の話題として挙げた。栽培にとっての苦土の基のかんらん石植物はどのようにしてシ

 

二価鉄を求めて-前編

重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄前回までの記事までで、植物の光合成では多量な二価鉄を必要としていて、植物は二価鉄を得る為に光合成産物の一部を使用して調達するということを記載した。二価鉄は過剰症になりやすいということも記載した。二価鉄と言えば思い出すのが、岐阜県の飛騨小坂にある巌立峡(がんだてきょう)だろう。飛騨小坂の巌立峡巌立峡とは火山の噴火により形成された溶岩流が川の風化作用によって削られてできた渓谷で、現在も溶


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