カテゴリー : 土壌環境/page-1

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過ぎたるは猶及ばざるが如し

ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち | 山と溪谷社 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち 先日の記事で土壌学の研究者が書いた本を紹介した。 地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る この本では、 土壌の成り立ちから、 研究者は栽培においての土壌でどの点を意識しているのか? という流れから 世界のマーケットに潜む問題まで書いている。 中盤の土壌でどの点を意識しているのか?は 前回紹...

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木の根元にサルノコシカケ

寺の境内の階段横に植わっている木の根元で、 色が違うコブのようなものが出来ていた。 この特徴的な形状は、 サルノコシカケというキノコだろうか? サルノコシカケはキノコに限らず、 菌の専門書でも頻繁に登場し気になっていたもの。 本によくかかれている内容として、 写真に写っている個所は子実体(生殖器官:他のキノコでいうところの傘)で 他のキノコとは異なり非常に硬いとのこと。 ※サルが腰掛けても折れない? キノコが行う自身の再構築 サルノコシカケに...

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地質時代から土壌の形成に触れることでpHのことを知る

前にこんな話を聞いた。 土壌分析でpHの項目があるけれども、 指導員の誰に聞いても明確なことを答えてくれる人はいなかった。 この話は、 とある地域ではかなりの有名な生産法人からの話だった。 pHが低い、つまりは土壌の酸性化は 栽培指導書に必ずといって良い程掲載されている肥料成分の溶解性の図によって丁寧に説明されている。 適正のpHを考える 作物が肥料の各成分を適切に吸収できなくなったら、 それは生理障害に繋がるわけで、 生理障害から虫や病気に対しても弱くなる。 ...

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葉がとても紅いヤブガラシ

ざっそう|福音館書店 ざっそうという絵本がある。 これは道端の草に視点を当てた本で、 身近で見られる様々な草が登場する。 この本にはヤブガラシという草が登場する。 ヤブガラシといえば、 栽培環境は草達が教えてくれる よくわからないけれども、 栽培者にとって良い土になると自然と消える草で、 環境指標植物として扱っている。 話は戻って 絵本の中でヤブガラシが登場すると、 「これはヤブガラシじゃない」という意見が挙がる。 絵本の中では、 ...

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畑作の間に稲作をかますということ

土作りをせずに強い肥料で無理くり栽培までもっていたとか、 作物の旬を考慮しない栽培が終わった後や 過度な連作の後は 客土で川砂を入れる意義再び 次作は畑作ではなく水田をかませ という話をよく聞く。 畑作の連作で土壌の酸化が進んで排水性等が向上していたかもしれないけれども、 それらのメリットを犠牲にしてでも水田をやるべきだと言う。 メリットは大きく3つで 1つ目は残留した強い生理的酸性肥料を水田に水を入出することで濃度を下げること 生理的酸性肥料って何? ...

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温室効果ガスのメタンは水田から発生する

随分前から騒がれている地球温暖化 温暖化の原因は大気中の二酸化炭素の濃度が上がることで、 本来地球から放射されるはずであった熱が逃げずに残る というのが定説のざっくりとした概要となる。 二酸化炭素の上昇は、 地中に埋没された炭素を石油、石炭といった形で掘り出し、 燃料として使用した際に発生する副産物である。 大気中の温室効果ガスを減らしたい 温暖化に影響を与えるものは二酸化炭素だけではない。 有名なものにメタンがある。 そのままでも発火しても温室効果ガスの...

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風よけとしての緑肥

近所でソルガム(ソルゴー、モロコシ)で四方囲っている畑を見かける。 ソルガムと言えば栽培終了後の土壌の団粒構造の形成が最も多いとされる緑肥で、 緑肥を使いこなす前に 支柱根は株を浮かせる程強靭な根 強靭な根によってしっかりと根付き、 この根付きによって地上部の背丈も高くなる。 背丈が高いことに合わせ、C4型光合成を行うので、 CO2の固定量も非常に多いのが特徴である。 C4型光合成の二酸化炭素濃縮 更に酸性土壌にも強く、 残留肥料も貪欲に吸収するから、 ...

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刈り取られたイネがひこばえとして蘇る

近所の稲作の収穫後の水田で、 ひこばえが生え始めていた。 ひこばえが獣を引き寄せる 見ての通り、 周辺は若干浸水していて土壌全体で酸素が少ない状態なのだろう。 そんな中で、 刈り取られて弱っているのに、 改めて葉を生やし生き残ろうとする執念というものは凄いものだと感心する。 このストレス環境下において、 地下部の還元状態の土壌でも守りを固めているのだろうか?と 先日投稿した植物の根への酸素の運搬とROLバリアの内容が頭に浮かぶ。 刈り取られたイネ...

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窒素欠乏下で奮闘する光合成細菌たち

栽培している者であれば一度は見聞きしたことがあるものに光合成細菌の話題があるだろう。 光合成は植物だけのものではなく、 細菌の中には太陽からの光を活用出来るものがたくさんいる。 By ja:User:NEON / User:NEON_ja - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, Link その内の一つが光合成細菌であって、 シアノバクテリア(藍藻)と呼ばれているものいる。 光合成細菌 - WIkipedia 藍藻 - Wikipedia シ...

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イネ科緑肥の効果、再考の再考

良い土にはふんだんに酸素が入るもの 前回の記事で 良い土にふんだんに酸素が入るのは、 良い土によって発根量が増えた草の根から酸素が漏れることに因るものではないか? という内容を記載した。 仮にこの内容が正しいとすると、 マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 京都市内の某法人で様々な良い効果をもたらしたネギの通路でのマルチムギの緑肥が、 土壌中の酸素の面でも素晴らしい効果を発揮しているように見えてくる。 先に今までの良い結果が下記の記事に記載されているので、 ...

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良い土にはふんだんに酸素が入るもの

前々から疑問に思っていたことがある。 良さは矛盾の中にある フカフカの栽培にとって良い土になって、 土の中に酸素が行き渡るということがあるけれども、 拡散のみで酸素が土の中に行き渡るのだろうか? ということ。 良い土は植物の根も土壌中の微生物も活発になるため、 土全体の酸素の消費量は増える。 このような条件下で土壌中に十分な酸素が行き渡るのだろうか? この疑問を一気に解決させてくれるのが、 先日話題に挙げたROLだった。 植物の根への酸素の運搬とROLバ...

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植物の根への酸素の運搬とROLバリア

小さな池の真ん中で 前回の記事でおそらくヒエの仲間と思われる草が、 水位の低い池で生育していた内容を記載した。 水位の低い湿地で生育できたとしても、 草である以上、根も呼吸するわけで、根でも酸素を要求する。 湿地で生育する有名な作物としてイネがあるけれども 背丈が整っていることのすごさと違和感 イネの根ももちろんのこと、根は酸素を要求する。 これらの湿地に強い植物は、 葉や茎から吸収した酸素を通気組織を介して根に酸素を送る機能が発達しているとされてい...

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小さな池の真ん中で

池の真ん中あたりにヒエっぽい草が生えていた。 水の中で根付くことが出来る草は強いなとこの写真からひしひしと感じる。 このヒエにとって、 周りに競合となり得る草がいない。 このヒエっぽい草以外の草は除草されたのでは? という疑問が生じるだろうが、 根元の落ち葉等の有機物の具合を見て、 ここ最近、除草管理等をされた形跡はない。 根元で発芽している草が見られる。 もし、ここが管理されずにいると、 いずれは落ち葉が堆積して水位が下がり、 ...

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二酸化炭素濃縮後の有機酸は光合成以外でも使用されるか?

前回のC4型光合成の二酸化炭素濃縮では、 C4植物では二酸化炭素をリンゴ酸にするというCO2を濃縮して以後の光合成に利用するために蓄える という内容を記述した。 光合成の内容の一部としてリンゴ酸という名前を挙げたけれども、 リンゴ酸といえば、コムギで土壌中にアルミニウムがある場合に根から分泌させるという内容があった。 酸性土壌で生きる植物たち リンゴ酸がアルミニウムをキレートして、 アルミニウムの根に対する毒性をなくすというものだ。 コムギはC3植物なので、 二酸化...

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六呂師高原の池ケ原湿原

大矢谷白山神社の巨大岩塊 前回の記事で福井県勝山市のジオパークで、 山体崩壊によって発生した岩屑なだれで転がってきた巨岩を見た という内容を記載した。 ※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 この地図で言うところの左から二番目の大矢谷集落で、 今回の記事では右側の六呂師高原に行った時のことを記載する。 六呂師高原は緩やかな傾斜が広がっていて、 酪農の牧場が広がっていた。 牧場をしばらく進むと、 池ケ原湿原の看板が見えてきた。 こ...

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大矢谷白山神社の巨大岩塊

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク - 福井県勝山市 前回の記事で福井県勝山市にある 恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークに行ったという内容を記載した。 勝山ジオパークは古い地帯で日本で最も多くの恐竜化石を発掘した地域で有名であるけれども、 ※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 火山活動関連の山体崩壊による岩屑(がんせつ)なだれによる地形も有名である。 山体崩壊 - Wikipedia 岩屑なだれが発生した地域は緩やかな傾斜となり、 スキー場として最適な地形となるた...

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あの山に海底火山の跡はあるか?

二価鉄を求めて-後編までの話で、 植物の光合成には二価鉄が大事だけれども過剰症には注意という生理的なものから 安山岩、玄武岩質的火山から流れる川には有機酸でキレートされた鉄がある という内容を記載した。 これらの内容を踏まえ、 ここ最近、特徴のある地域をいろいろと行ってみて思ったことがある。 台風でも倒伏しないイネ 粘性の低い火山の火山灰(凝灰岩も含む)や火成岩を母岩とする地域では生育が良いという定説があるが、 ブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャル ...

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畑作を続けることは難しい-後編

畑作を続けることは難しい-前編で土の良さに気を付けていても、 畑作を続ける限り、秀品率が落ち続けることがある ということを記載した。 秀品率が落ちたと感じる要因は何だろうか? 収穫までの期間が長くなったとか、 防除に入らなければならない回数が増えたとか。 収穫までの期間が長くなるというのは光合成が落ちることによるので、 光合成に関する要素が減ったことになる。 光合成についてはそのうち触れることにするので、 今回はこれ以上触れない。 後者の防除の入る回数が増えた...

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目に見えない銅欠乏

いろんなところにいってもやっと思い始めることがある。 それは虫による食害や病気の発生というものが銅欠乏の指標ではないか?と 食害や病気が全くないというわけではなく、 年々、これらの症状が目立ってくることが銅欠乏ではないか?と なぜそう思ったか? はじめに 植物にとっての銅は防御の要であるリグニンの合成に関わっている。 銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 続いて、 良い土壌の要因となる腐植の蓄積にも銅が関わっている。 良い土壌では発根が顕著...

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畑作を続けることは難しい-前編

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるで紹介した施肥方法をされているほ場で、 ネギの連作をし続けたところ、 極度な連作であればやはり徐々に調子が悪くなっていく。 話を聞くに、 調子が悪くなったからということで途中で緑肥をかましても、 調子が戻るということはなさそうだ。 これは土を理解する上で大きなチャンスだということで、 現状を考察してみる。 施肥設計の見直しで一番改善したい個所というのは、 作物の発根量の向上で、 発根量の向上は土壌...

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