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カテゴリー : 市場/page-4

 

砂漠を旅する商人たちとメロン

スイカは野菜か果物か?こういうやり取りを一度はしたことがあると思う。別に定義なんて栽培したり食べたりといった時にはどうでも良い話ではあるんだけど、定義しておいたことで判断できることって多々あると思う。ちなみにスイカは定義上では野菜です。この話を踏まえた上で、同じウリ科の作物であるメロンは野菜か果物か?というのも当然話題に挙がるかと思いますが、その話の前にちょっとした小話でも書こうかと思います。学部生の頃、研究室で教授がある写...

 

ラウンドアップという除草剤の今後は?

有効成分がグリホサートイソプロピルアミン塩という除草剤がある。ホームセンターでよく見る農薬の一つラウンドアップという名前で売られていることが多い。非選択性といわれる、全植物を即座に枯らす除草剤として扱われている。ラウンドアップ - Wikipedia植物特有の器官にダメージを与え、更に速攻で分解される成分であるため、安全性の高い農薬とされている。このラウンドアップですが、安全性に関する論文を色々と探してみたら、下記の様なものがあった。Glyphosate’s Su...

 

耕作放棄地の解消を掲げている団体の就農支援を受けてはいけない

これから就農という名の起業を目指す人は耕作放棄地の解消を掲げている団体の就農支援は受けてはいけない。今回はその理由を書いていくことにしよう。今回の話は前に書いた世間の就農支援について思うことの続きね。この話の前に下記の記事を読むと良いです。耕作放棄地問題について書いてみる耕作放棄地問題について書いてみる2耕作放棄地問題について書いてみる3要約すると、耕作放棄地は栽培者の高齢化ではなく、儲からない畑で誰もここでは栽培したくない土地だから放棄されているということ現に...

 

遺伝子組み換えの手法の使いどころ

あぁ、今日は書くことが思いつかない。そうそう、オーガニックとGMO、突き詰めると同じことが起こってる↑ この手の記事を書いている時、知り合いからメッセージが届いたんだった。遺伝子組み換えを研究しているのですか?っていやいや、たまたま学部の時に育種学を勉強していて、大学院の時に形質転換(遺伝子組み換え)を使って研究をしたことがある程度ですよ。形質転換を使って研究?大学院を中退してからとある農村に行って、農業を営む方々から大学で研究されてい...

 

非殺虫性のBTは人の癌細胞を選択的に破壊する

BT剤という名の生物農薬で枯草菌の仲間のバチルス・チューリンゲンシスという細菌が生成する結晶性タンパクは、鱗翅目等の昆虫に摂取されると、摂取した昆虫を死に追いやるという内容を記載した。このBTなんだけど、色々と調べていたら九州大学で興味深いテーマの論文が発表されていた。Cytocidal Actions of Parasporin-2, an Anti-tumor Crystal Toxin from Bacillus thuringiensisざっくりと書くと、非殺虫性のバチル...

 

オーガニックとGMO、突き詰めると同じことが起こってる

アブラナ科作物の葉の上でイモムシはミイラになって死んでいた先日記載した葉物野菜の葉の上でイモムシがミイラになって死んでいた。畝間にもイモムシの死体がゴロゴロしていたという話※この写真はイメージですここは農薬を使用せずに栽培をしている畑(オーガニック)で、たくさんの箇所で様々な種類の野菜で同様の現象が発生していた。症状はBT剤を使用した時と同じ様なもので、作物自身が殺虫性のある結晶性タンパクを持っていた可能性が高い。BT剤という名の生物農薬...

 

BT剤という名の生物農薬

農学の学部で受講するレベルの説明になるけど、BT剤というのはバチルス・チューリンゲンシスという枯草菌の仲間が合成する殺虫性の結晶性タンパク質を抽出したものを指す。BTというのは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の頭文字をとってそう読んでいる。蝶(チョウ)や蛾(ガ)といった鱗翅目の昆虫がこのタンパクを摂取すると、アブラナ科作物の葉の上でイモムシはミイラになって死んでいたこんな感じで干からびて死ぬとのこと。※食欲の低...

 

花オクラを油で揚げてみた

花オクラ、俗にいうエディブルフラワー(食べられる花)を頂いたとのことで、天ぷらにしていただいて食べた。花って切り取ってから急激に品質が落ちるので、一般的に高級食材として扱われることが多い。天ぷらにすることで、パリッとした食感とほんのりとある蜜の味収穫してすぐに加工場に持って行って油で揚げることができれば、エディブルフラワーの品質って落ちにくくなるのかな?なんてことをふと思った。

 

遺伝子組み換え作物の摂取で癌が減らせるとしたら?

学生の頃にふと思ったことがある。癌を軽減する遺伝子組み換え作物が誕生したとして、それでも大半の人は遺伝子組み換え作物を悪しきものだとして否定し続けるのだろうかって。この話を書く前に前提として、遺伝子組み換えの歴史についてを記載しておく遺伝子組み換えには第一世代、第二世代といった形で様々な取り組みが行われてきた。第一世代は一般的に知られている除草剤耐性を持たせて、どんな草でも枯らす農薬を使用しても枯れない作物であるとか、特定の昆虫の食害があった場合にその昆虫...

 

情報を共有すれば集団は強くなる

遺伝子組み換えは日常的に起こっているの続きで、遺伝子組み換えの手法に入る前にプラスミドについてを記載しておく。とある細菌の群集があったとして、そこに殺菌剤をまく。とある細菌は急激に死滅して、群衆毎消滅するかと思いきや、死滅せずに生き残っている。この細菌を殺菌しようと同じ殺菌剤をまくんだけど効かない。おそらく耐性を持ったのだろう。細菌は細胞分裂を行って増殖していくので、一定間隔で全体の2乗ずつ増えていく。生き残った細菌が1個体...

 

遺伝子組み換えは日常的に起こっている

F1種子の欠点京都府立植物園で見知らぬおばちゃんから質問されてからはじまったF1種子の話ですが、せっかくなので遺伝子組み換え作物についての話も書いていきたいと思う。F1種子は種に対してある程度以上の知識がなければ話題に挙がることはないが、遺伝子組み換え作物はそういう知識がなくても話題に挙がる程定着しているワードであり、F1種子以上に悪いイメージが付いている言葉でもあると思う。遺伝子組み換え作物は人為的に生み出された生物だとかね。今まで頭ごなしに否定している...

 

F1種子の欠点

種採りという名の経費でF1種子は統計的に有利で経営面で見ても特だよと記載したけど、F1種子には大きな欠点がある。私は学部は農学部で育種学研究室に所属していました。なんで院で農学ではなく理学にしたのかは機会があれば書く。育種学を研究するためには当然遺伝学というものが必要となり、遺伝学を追求すると分子生物学というものも知っておく必要がある。分子生物学というのは、簡潔に書くとDNAそのものを研究する学問で、DNAは様々な要因によって制御されていることを知...

 

観葉植物は水やりの回数が多い方が栽培は楽かもしれない

冬あたりにサボテンをいただいて育て始めた。新しいサボテンが出てきて、可もなく不可もなく成長できているのかなとサボテンを育ててみて思った。よく、サボテンを枯らしてしまう程、植物の管理ができないと言う人がいるけど、おそらくだけどサボテンは他の植物よりも管理が大変だ。ほとんど水やりをしなくて放っておいて良いと言うけど、放っておくというのは頻繁にかまうよりも難しい。例えばアサガオだけど、集まって強靭な一本今、うちのプランタで...

 

種採りという名の経費

F1種子と雑種強勢までで、F1種子というのが、統計的な手法を用いて品質をコントロールした産物であって、遺伝子組み換え(バイオテクノロジー)といった手法を用いずに行うことが可能という内容を記載した。バイオテクノロジーを使用せずにF1種子を生み出しているわけで、根性を出せば、F1種子から同じ様なクオリティの子孫を得ることが可能だけど、それは相当難しい話である。それ以外でも、種採り自体がそもそも採算に合わないという話があるわけで、今回はその話でも書こうかと思います。例えば、...

 

F1種子と雑種強勢

F1種子からの種採りで要素を追加してみるとまでの話で、F1種子から種採りしたF2世代の品質はばらつき、F3世代でF1世代の品質を確実にしたければ、P世代と同じ形質の親を得なければ確保しなければならないけど、確率から見て相当難しい。ちなみに品質がばらつくのがなぜ問題なのか?を例を用いて書いておくと、背丈が整っていることのすごさと違和感たとえば、イネはハーベスタ(収穫用の機械)に合わせて背丈を整えたとする。ハーベスター - Wikipedia品質(形質)が...

 

F1種子からの種採りで要素を追加してみると

F1種子から種採りしてみたらでAA、aaとAaという形質があって、Aaを高品質とし、AAとaaは低品質だけど親株として重要。という例を元にF2の品質が如何にばらつくかという内容を記載した。これだったら、親株用の種採りはそんなに難しくないんじゃね?という話になるので、今回はもう少し深いところを見ていくとする。ここで遺伝について深く触れる気はないので、さらっと流すけど、遺伝はいろんな要因が重なっての結果なので、AAやaa以外にも他にも要素というものがある。ナズナの...

 

F1種子から種採りしてみたら

F1種子からタネ採り出来ないって本当?でF1が何なのかを記載した。これから市販のF1種子から採種したタネは期待した品質ではないという話を書く。あくまでイメージなので、今回書いた内容がそのまま正しいというわけではありません。例です。今、AA、aaとAaという形質があったとする。Aaが高品質野菜だとして、AAとaaは品質がよろしくないとする。タネ会社はAAとaaの形質の株を毎年発芽させることができれば、交配したタネは必ず高品質の株になる。これがF1種子ね。...

 

F1種子からタネ採り出来ないって本当?

先日、植物園で花の写真を撮っていると、見知らぬおばさんに声をかけられた。話に流れは端折るけど、おばさんに「あなたは植物学を研究していたのですか?」と聞かれ、「そうです。」と返答すると下記の様な質問がきた。「市販のタネはタネとりできないと聞くけど、それは本当ですか?」とおそらくおばさんはF1種子について聞いてきたのだろうな。それを前提にして、「タネとりはできるけど、そのタネで栽培しても期待する収量は得られませんよ」と返答した。確かにタネが出来ない雄性不稔性という...

 

ポップコーンは爆裂するトウモロコシ

昨日、ポップコーンを見た。これを見て思い出した。そういや、講義でポップコーンの話が出てきたな。テストに出るかもしれないって覚えたよ。ポップコーンはトウモロコシの爆裂(ポップ)種ってね。爆裂(ポップ)するトウモロコシ(コーン)だからポップコーンポップコーン - Wikipedia油をまぶして炒ると中の水分が膨張して胚乳も膨張する。※胚乳はイネでいうと普段食べるところね。これって、デンプンの粘性が強い品種だから爆裂しても耐えられるってことなのか...

 

水田を見て、イネが選抜された訳を想像する

水田を見ると思い出す。歴史の教科書では、農民はコメを年貢として納めていたので、コメを食べる機会はなかなかなく贅沢品だった。その代わりに粟(アワ)とか稗(ヒエ)をよく食べていたと。大学の頃の肥料学の講義で、そんなことはないだろうと先生が言った。だって、イネは水田で育てられる。田に水を張ることによって草抑えができるし、逆に水を抜くことによって水に強い草の草抑えができる。これは後々、研究でわかってくるんだけど、葉から根に酸...

 

白詰草の上は気持ちいい

クローバの根圏で起こっていることシロクローバ、和名ではシロツメグサと呼ぶ。シロは色の白、ツメクサは詰め草。梱包材として刈り取って詰めるために活用されていたらしい。今風の梱包材が現れる前は、出荷場の近くにクローバを育てておいて、それを刈り取って程よく乾燥させると、それはもういい感じの梱包材になるらしい。しかも、クローバの強さは劣悪な環境でも育ち、マメ科で養分が少なくても良いので、工業利用にはうってつけ。そのクローバだけど、きっと刈り取る前でも気持ちいいんだろ...

 

南房総族よりビワが届いた

今年もまた南房総のナイスガイからビワを頂いた。…おっと。今年もって書いたけど、このサイトは昨年の今頃はまだなかったな。ということで、昨年の今頃も運営していたというていで改めて、今年もまた南房総のナイスガイからビワを頂いた。そして開けた。箱からビワを出した。食べた。感想は…語彙力が足りなくて、この場で味について綺麗に伝えることはできそうにないので、味についての感想は控えることにする。ブログ、見てやっ...

 

耕作放棄地問題について書いてみる3

耕作放棄地問題について書いてみる2で連続して畑がある地域での耕作放棄地の発生パターンを書いた。今回は山間部での耕作放棄地のパターンを書きたいと思う。たとえば、こんな感じで、畑の先に山や森があるところで、上記の様な区分の畑があるとする。ここで耕作放棄地が発生しやすい箇所といえば、山や森に隣接しているAとBの畑。何故かといえば、森からの獣(たとえば、イノシシやシカ)に畑を荒らされるからで、この手の畑では、このような感じでフェンスを立てて自衛をしていかなけ...

 

耕作放棄地問題について書いてみる2

耕作放棄地問題について書いてみる前回、耕作放棄地は儲からないところで発生すると書いた。儲からないというのは重機が入りにくい畑のことで、要は便が悪いところに他ならない。この話を踏まえたうえで、電車の窓から見える畑とかを見てみなよ。意外なところが耕作放棄地になってるから。車窓からこんな景色って見えるでしょ。何故か高架下付近の畑とか、真ん中あたりがぽつんと放棄されていたりする。これには理由があって、たとえば、とある地域にこんな感じで畑が区画整備されていた...

 

耕作放棄地問題について書いてみる

今朝、地方での人材不足が深刻化というニュースを見ながら話したことでも書こうと思う。テーマは地方で人材確保は難しいと思うことについて。私は横浜という街で育ち、学生の頃に関西にきて、都市や農村を転々と経験した。その中で感じたことなのだが、地方で優秀な若者が定着することは難しすぎると感じた。これは耕作放棄地や新規就農支援にもつながることだから、耕作放棄地問題も人的な根深い問題なのだなと痛感している。世間の就農支援について思うこと続・世間の就農支援について思うこと...

 

続・就農支援としてのファーマーズマーケットについて思うこと

就農支援としてのファーマーズマーケットについて思うことファーマーズマーケットはかけた時間の割に売上が少ない。しかし、対面販売を行うのであれば、営業的な面があるのではないか?ということが挙がるけど、新規就農者ではおそらくそれはない。なぜならば…ファーマーズマーケットとは、地域の生産者農家が複数軒集まって、自分の農場でつくった農産物を持ち寄り、消費者に直接販売するスタイルの市場なので、旬を外した野菜を出さない限り、全員が競合商品とな...

 

就農支援としてのファーマーズマーケットについて思うこと

世間の就農支援について思うこと続・世間の就農支援について思うこと二回にわたって就農支援を行っている人が賞賛されているのがおかしいという内容を記載した。就農は牧歌的な何かではなく、他の産業と何ら変わらない起業そのものであって、安易に条件の悪い土地に斡旋するとか、無職やニートを集めて農村に送って就農させたりと、それは絶対に間違えている。無職やニート、都会で精神を病んだ人が村社会に行ったら起業できるってか?それはほぼないだろ。あと、 ...

 

続・世間の就農支援について思うこと

世間の就農支援について思うことで世の中の就農支援が無責任すぎるのに、就農支援が美談となっているのはなにかおかしいということを記載した。その就農支援の負の部分がこちらにきはじめつつあるので、今回は続きを書きます。巷にあふれる就農支援を見ると、就農したのは良いけど、売上が上がらずに生活がきつくなるという話が高頻度で耳にするわけだけど、就農支援を積極的にしている組織はその問題に対して下記の対応をとって、これは社会的に良いことだと告知する...

 

世間の就農支援について思うこと

巷でいろいろと就農支援の文字を見る。この文字を見ると違和感を感じることがあるので、そろそろその違和感を書いていきたいと思います。マイファーム、農業教える通信制高校  :日本経済新聞この手の記事ね、若手農業事業者を育成するという記事、この内容にもツッコミたいことが山ほどあるけど、就農支援も受けられる。※自営や生産法人の雇用や研修生受け入れは当然除くこれね。何か巷では就農を躍起になって増やそうとしていて、就農支援を行っている人が美談扱い...

 

濃縮トマトのドライトマト

先日の京丹後の帰り際に濃縮トマトで作ったドライトマトをいただいた。普段市場に出回っている、目方を増やした水っぽいトマトではなく、果実の中身を凝縮させた美味のトマトで作ったドライトマト水気も程よく残っていて、良い出来だという。このドライトマト、味噌汁の出汁の代わりに入れると良いということで、朝食の味噌汁に入れて食べた。トマトのほんのりとした酸味が効いて、たしかに、言われた通り味噌汁の質が上がった。こういうト...

 

「虫が付いてる野菜は美味しい」は嘘 エンジニア思考で考える新しい農業という記事に対して

先日、ネットで広まった「虫が付いてる野菜は美味しい」は嘘 エンジニア思考で考える新しい農業という記事ですが、触れないでおこうと放置していましたが、昨日Facebookを見ていてとある投稿を見て、怒りと悲しさが出てきて我慢できなくなったので思っていることを書くことにします。いち社会人として、こういうことを書くのはよろしくないことですが、ここでもやもやしていると先に進めない気がして、投稿することにします。上のリンクの記事の概要は綺麗に作物を育てると虫に付かず、虫に食われる野菜は美味しく...

 

肥料成分の偽装に関する意見について

最近ニュースで見かける肥料成分の偽装だけど、あの偽装により、認証取り消しを受けた方もいて、残念な気持ちでなりません。認証取り消しも大きい話ですが、それ以上に大きな話として、偽装している成分の残留性が強いことが全然出てこないというのはかなりの問題だと思います。一体何の話をしているのか?ということをまとめると、肥料メーカーが成分偽装 JA全農が回収始める NHKニュースの内容で、JA全農=全国農業協同組合連合会は、秋田市の肥料メーカーが有機質の原料の割合を偽って製造した肥料を東日本の...


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