レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で田植えの前にレンゲを育てたところは土壌の三要素のうちの生物相が顕著に変わっている可能性が高く、それに伴い有機一発肥料の有機成分の肥効が前倒しになる可能性があることを記載した。

※実際にはレンゲ分の有機物があるため、パターンは大きく崩れる可能性があると記載している


稲作でよく見かける一発肥料について


個人的な見解ではレンゲ米の栽培では有機一発肥料よりも無機一発肥料の方が良いのではないか?と予想しているが、無機は無機で注意すべきことがある。


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今までの記事では窒素源は主に尿素で話を進めてきたけれども、


Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる


リン安(MAPやDAPと表記されることがある)というものもよく含まれている。

細かいことを記載すると、初期生育でリン酸が欲しいので、肥料全体ではリン安の方が先に利用されるように設計されているだろう。

※尿素は無機肥料として扱われいるが、実際は土壌の微生物による反応が必要

発酵鶏糞ができるまで3:一次発酵編


これらの肥料に限らず、共通して言えることの一つに、肥料を効かせる為には水が絶対に必要ということがある。

肥料成分が水に溶けることではじめて根が成分を吸い上げることができるということに起因している。




ここで一つ頭に浮かぶことがある。



稲作の中干しの意義を整理するの記事で中干しの意義中で触れていなかった事の一つに、肥料の効きを抑制して発根を発根を促進するということがある。

肥料の効きを抑制する仕組みというのが上で触れた肥料を水に触れさせないという事で、乾燥によって土壌中の水分量が減れば、それに合わせて肥料の肥効を抑えることができる。


ここまでの内容を踏まえた上で、



レンゲ米栽培に限らず、有機物が増えた土では中干しをしてもなかなかひび割れを起こさないという環境では、土壌中の水分量が減らないので、中干しによる肥料の効きの抑制効果は低くなる。



これは個人的な予想だけれども、中干し後の中盤後期以降の肥効が前倒しになる可能性が非常に高いので、慣行向けに設計された無機一発肥料をレンゲ米栽培で使用する場合、後半に肥料切れを起こす可能性がある。


もし、レンゲ米栽培で一発肥料を使用したい場合は、肥効を遅いものにオーダーメイド対応する必要があるかもしれない。