肥料教室でアサヒバイオサイクル社が開発をしたX-RCSの話をしていた時に身近で入手できる資材で代替できるか?という話題が挙がり、活性種という観点であれば消毒液の主成分の過酸化水素でも似たような効果を発揮できるという返答をした。
植物活性イノベーション「X-RCS」|アグリ事業|アサヒバイオサイクル
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実際に過酸化水素(酸素材)を日常的に散布し続けた事例というものはあって、発根の促進の効果が見られていた。
酸素材を散布する時は鉄剤(二価鉄)との併用が厳禁とされているが、活性炭素種の場合は厳禁どころかむしろ推奨になっていて、ふと活性炭素種と二価鉄の反応が気になった。
今回の疑問に関して、どこから整理すれば良いだろうか?
まずはX-RCS(クロスアールシーエス)について触れておこう。
X-RCSはビール製造の際に生じるビール酵母の細胞膜を水熱処理という反応を経て断片化したβ-グルカンにする。
このβ-グルカンは還元剤として働き、酸化した鉄を与えると
断片化したβ-グルカン + Fe(Ⅲ) → 活性炭素種(RCS) + Fe(Ⅱ)
という反応がある。
RCSは植物の何処かに触れるだけで刺激となり、ストレスの軽減等の効果を発揮する。
この時発生する活性炭素種の構造は不明だと開発に携わった方は言っていた。
過酸化水素と鉄剤については下記のような反応がある。
過酸化水素 + 鉄(Ⅱ) → ヒドロキシラジカル + 鉄(Ⅲ)
※鉄(Ⅱ)と鉄(Ⅲ)は実際はキレート剤により錯体を形成している
過酸化水素はX-RCSのように作用する可能性はあるが、ヒドロキシラジカルは強力な酸化剤になるため、炎症の要因になる。
X-RCSの方も過酸化水素とヒドロキシラジカルのような関係の反応はあるのだろうか?ということが気になったということに繋がる。
X-RCSで発生する活性炭素種の構造が不明である以上、これ以上考える事は難しいが今まであった内容から考えてみることにする。
恐らく誰もが考える事だけれども、詳しく記載されているものは発見されていないので、あくまで個人的な見解として残す。

酵母のβ-グルカンはグルコースがβ-1,3かβ-1,6の結合で繋がったポリマーであるそうだ。
これを亜臨界水の温度帯で処理すると、加水分解されて還元性の高いグルコースになるはず。
ここでふと思ったことがあり脱線すると、細胞壁に含まれるタンパクも亜臨界水の温度帯で処理するとアミノ酸の形に断片化されるはずで、この温度帯であればグルコースとアミノ酸がメイラード反応を起し、

マルトール等のメラノイジンが生成されるかもしれない。
他に生成AIのGeminiにメイラード反応時に生成されて還元性の強い化合物の候補で、

レダクチン酸を挙げた。
この2つの化合物で常温環境で鉄(Ⅲ)との反応について訪ねたら、マルトールの方は鉄と錯体を形成する可能性があり、レダクチン酸は炭素ラジカルを生成する可能性があるという返答が返ってきた。
この2つの返答が正しかったとすると、X-RCSの効果がうっすらと見えてきたことになる。
なんて脱線はここまでにしておきたいところだけれども、長くなったので今回はここまでにしておく。



