今回は水田で行われていた植物を利用した雑草対策の続き。


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前回の記事で水田に刈り取ったクズ等を与えることで、雑草防除を行っていたという内容を記載した。

この内容は詳しく把握しておくべきだと思い、詳しく調べることにした。


古い研究報告ではあるが、発芽・生育試験による雑草・作物からの他感作用植物の検索 - 雑草研究Vol.35 (4)362~370(1990)に興味深い記載があった。

レタスの発芽試験において、クズの葉には発芽開始時間を遅らせる効果があり、クズの根には発芽開始時間を早める効果があるという記載があった。


水田雑草のタネががレタスと同じような傾向を示すと仮定して話を進めると、雑草防除にはクズの葉から抽出した化合物を用いるのが有効である可能性が高い。




では、クズの葉にどんな成分が含まれているのか?を把握しておくことにする。


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以前、葛粉のイソフラボンという記事でクズに含まれる化合物に触れたので改めて見てみることにする。


Daidzein

Slashme - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる


始めにダイゼインというフラボノイドについて触れておく。

ダイゼインはクズに含まれる化合物で、複数の配糖体があるようだ。

ダイゼイン - Wikipedia


左端のヒドロキシ基(-OH)に糖が付与されたものを


Daidzin


ダイジン(7-O-グルコシド)と呼び、これは主に葉に含まれているようだ。

ダイジン - Wikipedia


もう一つの配糖体として、


Puerarin


プエラリン(8-C-グルコシド)があり、これは主に根に含まれているようだ。

プエラリン - Wikipedia


右端のヒドロキシ基(-OH)がメチル化した


Formononetin


ホルモノネチンもある。

ホルモノネチン - Wikipedia


クズの根の化学成分 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターによるとクズの根から分泌されている化合物としてホルモノネチンの記載がある。


今回挙げた化合物で葉の方の記載にあったダイジンに雑草防除の効果があるのか?

それとも、ダイジンを合成する過程で合成されたフェノール性の化合物に効果があるのか?


現時点で触れた内容ではまだわからないが、クズの葉を有効活用すれば雑草を防除できる可能性が高いことはわかった。