カテゴリー : 植物栄養

ブログ内検索
 

トウモロコシの穂発芽

知人が菜園でトウモロコシの爆裂種(ポップコーン)を育てていて、昨日収穫していたんだけど、 カメムシやらカビなりで秀品率が低いと嘆いていた。 収穫した数本のうち、一本だけだけど、 穂に付いていた時点で発芽していたものがあった。 これは米で言うところの穂発芽に近いな。 穂発芽はタネの休眠性が低い品種において、 収穫前の多量の降雨によって発生するとされる。 確かに今年は雨が多かったけど、 収穫した数本の内、たった一本、しかも一箇所だけとなると、 これは休眠失敗...

Read More…

 

葉面散布と尿素

大雨が続きますねで大雨のことを書いた。 雷雨時の窒素固定?の前に話は大きく変わるけど葉面散布について書いておきたい。 葉面散布とは作物の栽培時に、肥料成分を溶かした溶液を葉に対して散布して、 葉から養分を吸収させる仕組みである。 つまりは葉からも何らかの養分を吸収できる仕組みがあることになる。 散布の際の肥料の濃度は世間でノウハウがかなり溜まっているから、 そのノウハウに従うということでここでは一切触れません。 ここで触れたい内容は葉からの吸収に関することで...

Read More…

 

茄子の糠漬けで鮮やかな色を残すことを考える

前回のナスの漬物で残したい色素のことがわかった上で、 ナスの糠漬けに話を戻したい。 茄子の糠漬けで鮮やかな色の基は何か? 質問者に糠漬けの構成を聞いてみたところ、下記の返答があった。 糠以外は焼ミョウバン、第一酸化鉄、昆布、鷹の爪をいれております。丸まま調味液漬やカットの調味液漬は良い色ばかりです。 論文にある構成は含んでいるね。 これらを踏まえた上で、質問にあった着色が悪い茄子の漬物を見ておくと、 こんな感じ。 とりあえず今の話をまとめておく...

Read More…

 

栽培開始前に土壌に十分量の鉄が入っているか?

九条ねぎの京都知七さんで連作障害の話をしましたで酸化還元酵素の話が頻繁に出てきたので、 必然的に鉄のことを多く触れることになり、 質問でも当然鉄のことが挙がる。 鉄は鉱物にたくさん含まれているとはいえ、 無茶な連作では鉄欠乏が見られるようになる。 ※特に水田で 作物と鉄まとめ どんな質問かといえば、 普段の施肥設計では十分量の鉄が含まれているのか? というもの。 ここでは量は控えるけど、 注目の資材、ベントナイトについて知ろう 基肥としてベ...

Read More…

 

ソテツは蘇る鉄と書いて蘇鉄

昨日のNHKのブラタモリで奄美大島を紹介していた。 そこで大島紬の泥染めという落ち着いた深く薄い黒の染め物の染め方を紹介していた。 ブラタモリ - NHK この染め物はテーチ木(車輪梅)から抽出したタンニン酸と (キャプチャはNHK_PR |NHKオンラインから作成しました) 泥田にある酸化されていない鉄が反応した時に深みのある黒色に化学反応を起こす。 染め物で鉄を利用すると当然、泥田の鉄は消費されるわけで年々減っていく。 そこで歴史的に行われている対応として、...

Read More…

 

サツマイモを切ったら、規則正しい褐色の点

サツマイモを切ったら、維管束に合わせて褐色になってた。 う〜ん 病気でなく木化しているように見えるんだよな。 導管の細胞は成長に従って、 機能だけ残して核はなくなるらしいし、 ストレスでこうなったのかな? こうなったサツマイモをゆでて食べると、 パサパサしていて苦いし… 何らかの要素が欠乏していたことによるストレスかな? ホウ素という栽培に潜む罠

Read More…

 

カルシウム過剰によるカルシウム欠乏

トマトの栽培でよく聞く尻腐れ病 病気と書いているけど、カルシウム欠乏が原因みたいで、 尻腐れが出た畑ではカルシウムを与えるようにと指導を受けることが多い。 しかしだよ、 カルシウムを与えてトマトの尻腐れが治まる方が少なく、 大半は尻腐れが悪化する。 悪化するにも関わらず、この手の指導が行われ続けているのは、 背景にリービッヒの最小律の考え方があるからだろう。 リービッヒの無機栄養説 現代の栽培において、 栽培をははじめる前に石灰でpHを調整しておく。 安...

Read More…

 

リービッヒの無機栄養説

農業史、肥料を扱うにあたって忘れてはならないのが、 ユストゥス・フォン・リービッヒと彼が提唱した無機栄養説だろう。 ユストゥス・フォン・リービッヒ - Wikipedia リービッヒは化学者で あらゆる植物の栄養源は腐植のような有機物ではなく、炭酸ガス、アンモニア(または硝酸)、水、リン酸、硫酸、ケイ酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの無機物質である という無機栄養説を唱えた。 さらに最小律という 植物の生長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量のもっ...

Read More…

 

揚げたニンジン、焼いたニンジンはなぜこんなにも甘いのだろう?

セレクトファームから破棄のニンジンをもらったので、 ニンジンを短冊切りにして衣をつけて揚げてもらって食べた。 甘い! ニンジンは破棄が出やすいので、 前にバーベキューに持って行って短冊切りにして炭で焼いた時もとんでもなく甘かった。 なぜ、揚げたり焼いたりするとこんなにも甘くなるのだろう? って食卓で話題に挙げたら、 水分がとんで養分の濃度が上がったからじゃない? と返答がありました。 夢がないなぁ〜 なんかこうもっと、 イネの様に中にある甘さの成分が...

Read More…

 

果実内発芽から見える土の状態

これはカボチャの果実の断面だけど、 普段のカボチャと違ってなんかおかしい。 果実内のタネが発芽しているのね。 この現象を果実内発芽といい、 果実の生理障害の一つとして栽培上の大きな問題の一つである。 そもそも、 果実内ではなぜタネが発芽しないのか? というのがこの話の前にあって、 本来果実の中では熟す過程の間にアブシジン酸というホルモンが合成され、 タネがそのホルモンに触れることで休眠状態に入り発芽しなくなる。 何らかの条件により果実内でアブシジン...

Read More…

 

ヒルガオ科の強さに頼る

ヒルガオは強い ヒルガオ(科)の草は強いということを記載した。 周囲の背の高い植物に巻き付いて、 すぐにてっぺんをとってしまう強さは半端ないものがあるだろう。 そんなヒルガオ(科)の強さ、 変化アサガオのタネを蒔きました アサガオの様な園芸ではなく、 作物として活用できないだろうか? アサガオはとある作物の品種改良のために、 戦争前後で盛んに研究されていたらしい。 そう! ヒルガオ科の作物といえば、 サツマイモ。 ...

Read More…

 

鉄過剰症で見えてくるマンガンの存在

作物と鉄まとめで鉄過剰症になるとマンガン欠乏が発生しやすいと記載した。 マンガンとは一体何で、 欠乏すると何が問題なのか? これを知らなければ、 鉄過剰症が深刻であるのか?判断できない。 というわけで調べてみる。 マンガンMnは鉄と同じように、 生体内でMn2+ → Mn3+の様に変化し、生体内での酸化還元に関わっている。 細かい説明はおいといて、 朝倉書店 植物栄養・肥料の辞典 102ページのマンガンの項目を読むと、 鉄よりも配位力(タンパクに包...

Read More…

 

鉄と上手なお付き合い

鉄という物質がある。 鉄をイオン化させると、Fe2+とFe3+という2つの形をとる。 酸化鉄(Ⅱ)や酸化鉄(Ⅲ)という形で今までよくでてきたよね。 還元剤としてのシュウ酸? これは1つの電子を放出しやすく受け取りやすいという鉄イオンの大きな特徴らしい。 放出しやすく受け取りやすいということは、 どこかで発生した電子を保管しやすく、どこかで使いやすいという意味を示している。 だから、 (画像:5-アミノレブリン酸の農業利用に関する技術開発 Regulatio...

Read More…

 

親から子への贈り物

卵の梱包に蕎麦殻を 店で売られている鶏の卵には、 白玉と赤玉(茶?)がある。 実際、何が違うの? と養鶏の方に聞いてみると、 色以外特に違いはないらしい。 赤玉の方が美味しそうに見えて売りやすいから、 赤玉を出荷する方が多いそうだ。 そんなことはおいといて、 この色付きの殻。 なぜ色を付いているか?という疑問があるだろう。 何の意味があるのだろうか? 以前、この事のついて調べてみたけど、 大きく分けて二つの可能性があると考えられていた。 ...

Read More…

 

マグネシウムを中心に置いて

苦土と書いてクド。マグネシウムのことでマグネシウム(苦土)が光合成を行うクロロフィルにとって大事な成分で、 マグネシウムが不足すると葉の緑色が薄くなって黄色葉になると記載した。 例えば、 葉が黄色になったからマグネシウムを与える。 それで必ず解決すればいいけど、 そうでないことも多々ある。 マグネシウムだけでクロロフィルができるわけではないので、 クロロフィルについて見ていこうと思う。 クロロフィル - Wikipedia これはクロロフィルの一種の...

Read More…

 

苦土と書いてクド。マグネシウムのこと

苦土と書かれた肥料をよく見る。 苦土というのはマグネシウムのことで、 マグネシウムといえばニガリ等。 マグネシウムを含むものを舐めてみて苦かったから苦土といいはじめたらしい。 本当かな? で、 栽培において結構発生するのが苦土欠。 マグネシウムは必須要素に次ぐ必要な要素で、 多くの量を必要とするけど、諸々の理由があって欠乏しやすい。 では、 マグネシウム欠乏とはどのような症状か? ということを見てみると、 葉が黄色のなる症状で、 ...

Read More…

 

マメを食え、マメを

昨日は節分だったので、歳の数だけダイズを食べた 先日ダイズを食った。 それは昨日の記事を見ればわかるか! このダイズにはイソフラボンというものが含まれいて、 それが女性ホルモンのエストロゲンに類似しているらしい。 イソフラボンはエストロゲン受容体のアゴニストとして扱われているけど、 イソフラボンが多すぎると拮抗する可能性もあると ※アゴニスト:ホルモンの様に働く作動薬 アゴニスト - Wikipedia って下記の論文に記載されていた。 大豆イソフラボン類の代...

Read More…

 

昨日は節分だったので、歳の数だけダイズを食べた

昨日、節分だったので、 年の数だけダイズを食った。 … 年の数以上にダイズを食べました。 そういや先日、 節分に年の数だけダイズを食べるのは理に適っている。 これから春に向けて、 ダイズの中にあるイソフラボンという成分が 女性の体調を整えるとのこと。 イソフラボン - Wikipedia 年の数を食べるとちょうどいいらしい。 そういや、 ホウ素という栽培に潜む罠 ダイズ油粕にホウ素がたくさん含まれている。 ホウ素と言えば、 実...

Read More…

 

ジャガイモを割ったら中が染まってた

もらったジャガイモを切ってみたら、 中はこんな感じで褐色になってた。 調べてみたら、 どうやら褐色心腐という生理障害っぽい。 これは肥大期に高温、 もしくは乾燥状態におかれると発生するらしく、 要は 夏から秋に向けての時期に雨が少なく灌水しない もしくは 土壌の保水性が少ない箇所で栽培すると発生するらしい。 ジャガイモってさ、 あまり堆肥を突っ込まないところで栽培するでしょ。 そうなって、 雨の少ない年になるとこの手の障害が発生す...

Read More…

 

硝化細菌が植物の根の周りで頑張ってる

知人が微生物の勉強をしたいということで、 微生物のきほんが分かる本を探していたところ、 誠文堂新光社から出ていた図解でよくわかる土壌微生物のきほんという本に出会った。 これはとても良い本で、 農業という業界でしょっちゅう見かける胡散臭い微生物農法から脱却するための一手となる本だった。 微生物農法を実践している方と出会うと、 どう考えても良い土の目標とは異なる微生物 例えば、 低pH、嫌気で活発になる細菌の活躍によって土壌を良くしようと奮闘する。 少し...

Read More…