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カテゴリー : 古典園芸

日本には優れた園芸文化があった。園芸文化は優雅な人たちではなく、町の人たちの日常と共に形成され。ほら小道を歩けばそこにはたくさんの園芸がある。
 

ケヤキは国産の広葉樹の最優良材

昼間でも暗いと感じる程大きく育つ槻の記事でケヤキについて触れ始めた。ケヤキについて理解するためのヒントとなるものは何だろう?とケヤキに関する読み物を読んでいたら、チロースという用語を見かけたので、今回はチロースについて触れていきたい。ちなみにWikipediaでケヤキとチロースに関して触れている箇所をピックアップしておくと、/*********************************************/日本の材としては、ジャパニーズ・ウイスキーの樽に使われること...

 

昼間でも暗いと感じる程大きく育つ槻

今住んでいる場所が高槻と呼ばれている場所で、地名に木偏に規で槻(ツキ)という漢字が当てられている。槻(ツキ)というのは、ニレ科のケヤキの古名になるらしい。※槻でツキノキと読むこともあるらしい。古名ということは現在使用されている名前もあり漢字もあるわけで、ケヤキの漢字を調べてみると欅と書く。※欅の漢字は複雑なので、拡大表示で確認できるサイトのリンクを掲載しておく欅 | 漢字一字 | 漢字ペディアケヤキといえば木材として良く聞くが、お恥ずかしな...

 

患いを無くすムクロジの木

小3の息子の学校の宿題で自学ノートというものがあって、自分でテーマを決めて調べるという内容がある。ネタに困っていたので、割れにくいシャボン玉の液の作り方を提案した。※シャボン玉を提案したのは、最近弟がシャボン玉遊びにはまっているため割れにくいシャボン玉を考える前に必要な知識として、界面活性剤と表面張力(水分子同士の引っ張り合う力)があるので、これらの用語の解説をした。一般展着剤の界面活性解説をした上で、4個の話に展開出来るようになったので、自学...

 

何故神事にヒサカキを用いるのだろう?

榊と柃の記事でモッコク科のヒサカキについて触れた。ヒサカキは学部生の頃に受講した景観園芸学でサカキ同様重要な木の一つとして扱われていた記憶がある。サカキとヒサカキの人の社会における主な用途は神事に使用すること。ここで気になるのは、神事はすべてサカキにすれば良いのでは?ということがある。この疑問に関して、サカキとヒサカキの生息地の知見が役に立つと何処かで読んだ。最近愛用している樹皮・葉でわかる 樹木図鑑|成美堂出版でサカキとヒサカキの分布を比較してみ...

 

榊と柃

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの続きまでの記事で木偏に神と書いて榊(サカキ)について見てきた。前回の記事まででは昔の人々はサカキの何処に神秘性を感じたのだろうか?という疑問が解消できなかったので、今回は園芸学でサカキと同じぐらい重要だと習う同じモッコク科のヒサカキについて見てみることにする。ヒサカキを漢字で書くと、姫と榊で姫榊と書いたり、木偏に令で柃と書くそうだ。前者はまだ榊が入っているが、後者は命令や令和の令が旁として使われている。...

 

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの続き

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの記事で神事に用いられるサカキ(榊)について触れた。古来の日本では植物や先端が尖ったものに神様の力が宿るという考え方があり、1年を通して緑の葉をつける常緑樹も神の恩恵を受けると考えられていて、サカキがそれに当てはまる。サカキをもっと知る為に山と渓谷社から出版されている林将之著 くらべてわかる木の葉っぱを開き、常緑樹の木々の葉を俯瞰してみることにした。サカキの葉は全縁でのっぺりした葉の常緑樹に分類され、この分類には...

 

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたい

もう一つの梓の楸までの記事で木偏の漢字を見ていたら、日本の歴史に触れることが多くなった。漢字には昔を生きた人々の思いが込められている事を実感する。この話に流れで触れておかなければならない木がある。それは、モッコク科のサカキだろう。サカキに当てたれた漢字はいろいろあるが、真先に思いつくのが木偏に神で榊だろう。学生の頃に受講した景観園芸学でサカキとヒサカキ(柃)は重要だと教わったことで印象深い木となっている。講義ではサカキは神事で用いるとい...

 

もう一つの梓の楸

梓弓こそが真の弓の記事で木偏に辛と書いて梓と書くアズサという木について触れた。とはいっても、実際にアズサという名前の木はなく、Bostonian13 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる現在ではミズメ(水芽)という木がアズサだと考えられているそうだ。梓が特定の木を指さず、いくつかの木の意味を持つのは何故だろう?佐道健 木へんを読む - 学芸出版社で梓について読んでみると、中国で梓は古来、百木の長という意味があったらしい。...

 

梓弓こそが真の弓

檀という字に込められた思いを想像するまでの記事でマユミという木についての内容を読んでいると、マユミに合わせてアズサ(梓)という木の話題をよく見かける。マユミを漢字で書くと檀もしくは真弓であり、弓に関する木であるが、弓に関する木は他にもあるらしい。その一つが梓弓(あずさゆみ)になる。いつものごとく、佐道健 木へんを読む - 学芸出版社の内容を参考にすると、諸説あるらしいが、古事記などでアズサで作った弓は真の弓であるという描写があるそうだ。それ故、梓弓は神事に用いられる弓...

 

檀という字に込められた思いを想像する

木偏に亶と書いて檀の記事でマユミという木について触れた。マユミは弓を作る為の木材として重宝するらしく、漢字で書くと真弓と書く。もう一つの書き方として檀があり、この漢字にはどんな思いが込められているのか?が気になった。ただ、旁の亶(タンやセン)の意味とマユミの木の特性が合っていないように見える。そこで、檀に似た漢字で木も関連している仏壇の壇を知れば何かわかるかもしれないと思い調べてみることにした。今回の話題で真先に頭に浮かぶのが仏壇の木材はマ...

 

木偏に亶と書いて檀

木偏に真と書いて槙に引き続き、佐道健 木へんを読む - 学芸出版社を読んでいる。日本の神話に登場する木を知っていくと、古代の人々が暮らしていた環境が薄っすら頭に浮かぶようになってくる。今までは政に関わる木が多かったが、政と同じぐらい重要な事として戦があるわけで、木製で強烈な武器として現存する弓について興味が湧いてきたので、弓に関する木を探してみることにした。木偏に亶(タンやセン)と書いて檀(マユミ)と読む木がある。このマユミという木の名前を...

 

木偏に真と書いて槙

木偏に彡と書いて杉の記事に引き続き、日本の神話に登場する木の話題。スサノオノミコトの抜いた毛から誕生したとされる木が、スギ(杉)、マキ(槙)、ヒノキ(檜)とクスノキ(樟)であった。スギ、ヒノキとクスノキを見て、どれも木材として神話に関係しそうな用途で用いられていた。今回は木偏に真と書いて槙と書くマキについて触れていくことにする。※木偏に皮で柀と書いてマキと読むそうだまず旁の真だけれども、真実の真ということで正しいという意味合いを持つ。これを...

 

木偏に彡と書いて杉

木偏に會または会と書いて檜の記事に引き続き、日本の神話においてスサノオノミコトの毛から誕生したとされる木の杉について見ていく。スギは古代史の船の材木は何か?の記事で古代の船の主の材木として利用されると記載したので、神話に登場する四種の木として扱われる事に関して納得出来る。ただ、これだけだと何か面白い内容を逃しているような気がするので、もう少し見ていく。いつものようにスギの漢字について見ていく。スギは木偏に旁が彡(さん)で杉と書く。彡には毛髪の飾りの紋様...

 

木偏に會または会と書いて檜

鳥之石楠船の記事でクスノキ(漢字で樟か楠と書く)について見た。日本の神話で、クスノキはスギ(杉)、ヒノキ(檜)、マキ(柀)と一緒にスサノオノミコトの抜いた毛から誕生したことになっている。ここで気になったのが、ヒノキの事で、今回はヒノキについて触れてみる。ヒノキは漢字で木偏に旁が會(ヱ)で檜と書く。會 - ウィクショナリー日本語版によると旁の會には人が集まるという意味があり、異体字として会があるそうだ。であれば、桧という字はどのように読むか?...

 

鳥之石楠船

 神武東征とシイの木までの記事で様々な木に当たっている漢字の歴史を調べていたら、次から次へと興味深い内容に繋がり、漢字に込められた思いに感動している。前回の記事では、シイに当てられている椎という漢字と古事記について調べてみたら、※上の写真はイメージ古代の船で用いる椎棹(しひさを)という漕ぐための棒の話題にたどり着いた。ここで改めて、fitm - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる古代の船の材料となったクス...

 

神武東征とシイの木

木偏に隹と書いて椎の記事の後、古事記と椎で検索で検索をしていたら、古事記ではなく日本書紀であったが椎根津彦(古事記では槁根津日子)という日本神話に登場する神の話題にたどり着いた。槁根津日子 – 國學院大學 古典文化学事業に拠ると、神武東征において、船に関する何かで活躍した神であるそうだ。日本書紀の方の椎根津彦の方で話を進めると、※上の写真はイメージ椎は椎棹(しいさを)という椎の木で作った船の棹(さお)を指し、根は親愛を意味する接尾語、津は以前触れたが古代の港に...

 

クヌギを漢字で書くと何になる?

木偏に隹と書いて椎の記事でブナ科のシイに当てられた漢字を見た。シイは木偏に鳥を意味する隹(ふるとり)で椎になっていたが、なぜ陰樹で極相種になり得るシイに鳥が当てられているのか?が不明だった。この理由はいずれどこかでわかるかもしれないので、話を先に進めることにする。シイの次に触れたいものとして、クヌギがある。前回の記事で紹介した古事記の植物 - 倉敷市のページにクヌギの漢字が歴木になっていた。歴という漢字で真っ先に頭に浮かんだのが、歴史や履歴で時に関...

 

木偏に隹と書いて椎

木偏に匊で椈の記事までで、森林を学ぶ上での一手として、漢字を学び直し、木と共に生きた人たちの気持ちを触れようとブナの漢字を調べた。今回は他のブナ科の木について触れていくことにする。ブナ科の木を思い浮かべてみると、シイの花は様々な生物にとってボーナスのようなものだと思うコナラやクヌギではなく、シイが頭に浮かぶ。シイといえば、シイの実が頭に浮かぶだろう。このシイだけれども、漢字では木偏に隹(ふるとり)と書いて椎が当てられている。隹に...

 

木偏に匊で椈

ヒイラギの葉には歯牙があるまでの記事で木の名前に当てられた漢字について見てきた。事の発端はマツに当てられた松という漢字を眺めていたら、旁(字の右側)が公(おおやけ)になっていたので、気になって日本におけるマツを調べていったら、予想を遥かに超える古代史のロマンが詰まっていて、漢字を勉強し直すのも良いなと思い始めた。数年前に森林について学ぶ機会が訪れ、雑木林に行く機会を増やしたが、木は変化の時間が長い為、草よりも理解することが難しいと感じている。なんて書くと草の理解に関して自...

 

非常食としてのヒシの実

忍者の撒菱の記事で忍者が使う撒菱(マキビシ)は菱(ヒシ)の実を原型として作られたという内容を記載した。このヒシは忍者が追手に対して足元に撒いて歩きにくくするといった使い方の他に、袋に入れてそのまま投げて武器にしたり、皮を割ってタネを非常食として食べるといったことをするそうだ。この話を聞いた時に、タネは量が少ないので非常食として腹は満たされないだろうと頭に浮かんだ。であれば、ヒシには他の効果、例えば身近にあったものを採って食べた時に腹を下したとして、その薬効としてヒシを摂取する...

 

忍者の撒菱

先日、伊賀流忍者の方から忍者の心得や技についての話を聞いた。伊賀流忍術学園 京都道場 | 大人も子供も本気で学ぶ忍術の寺子屋剣道をやっていた身として、忍者の技で最も感銘を受けたのは忍刀とその刀に特化した剣術だけれども、今回の本題は別になるのでここでは触れない事にする。忍者の話の中でとある植物の実の話題があった。この実は菱(ヒシ)と呼ばれる植物の実であるらしい。中にタネが入っているらしく、皮のトゲは触ると痛い。名前からわかる通り、忍者の戦いで名前を頻...

 

ヒイラギの葉には歯牙がある

ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?までの記事でヒイラギについて見てきた。ヒイラギは漢字で書くと、疼木もしくは柊と書く。前者の疼木は葉が刺々しく触れると痛い事に拠る。ここまで痛い葉になるためには葉が厚くなければならず、森林の中では当然陰樹となる。陰樹の耐陰性とは何か?陰樹は陽樹と比較して成長が遅い傾向にあるので、庭木として植えた場合に重宝する。他に縁起が良いとされ、他の木には見られない晩秋に花を咲かせるという特徴も相成って、木偏に冬で柊の漢字が当てら...

 

ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?

木偏に冬と書いて柊の記事で木偏に冬と書いて柊(ヒイラギ)と読む植物について触れた。古事記の時代からヒイラギの独特な葉の形に霊力があると考えられていた木であって、以前は比比羅木という漢字が当てられていたそうだ。では、何故今は柊という漢字になっているのだろう?その理由を知るために成美堂出版から出版されている樹皮・葉でわかる樹木図鑑でヒイラギを開いてみることにした。樹皮・葉でわかる 樹木図鑑|成美堂出版すぐに目についたのが、ヒイラギの花期が11〜12月になっ...

 

木偏に冬と書いて柊

アカマツはアンモニア態窒素を好むまでの記事で木偏に公(おおやけ)と書いて松(マツ)と読む事の成り立ちが気になって調べてみたら、思った以上に様々な知見に触れることができた。もしかしたら、他の木の漢字を見ても同じような体験が出来るかもと思い、佐道健 木へんを読む - 学芸出版社という本を購入してみた。開いてすぐに木偏の漢字を並べた目次のページがあったのだけれども、難読すぎて9割方読めなかった。読めないということは今はまだ知らないということで、新たに出会える知見がた...

 

アカマツと刀

山に生えるマツの記事でアカマツについて触れた。アカマツはクロマツ同様、他の植物が生育しにくい場所で生息する木であった。そんなアカマツだけれども、マツタケ狩りのような人の暮らしと密接に関わる話もあるわけで、アカマツの利用を調べていったら面白い知見が見つかるのではないか?と思い検索を続けてみた。マツと伝統をキーワードとして検索してみたら、松炭の森づくりプロジェクト - 伝統工芸木炭生産技術保存会にたどり着いた。松原の維持と松明の記事で記載した内容になるが、マツは燃料と...

 

山に生えるマツ

マツの葉と潮風までの記事で海岸に生息するクロマツについて触れてきた。一旦クロマツについてはここまでにしておいて、今度は他のマツについて見ていく。これから見ていきたいマツはアカマツになる。アカマツは山道で時々見かけるらしいが、針葉樹林のマツであるため森林の生存競争ではおそらく不利であるはず。この疑問を解消する為にアカマツについて調べていくことにする。アカマツといえばマツタケを外生菌根菌として共生することで有名だ。マツタケの...

 

マツの葉と潮風

松脂とは何か?までの記事でマツと日本人についてを見てきている。マツが浜辺を生息域として、他の植物が生育出来ない環境で生育していることに強さを見出し、松原の維持管理をすることで松脂といった燃料を得ることが出来る。更にマツから湧き出た水は美味しいときたら、マツを神格化したくなる気持ちはわかる。この話で触れておくべき話は他にもある。それは、マツが潮風に強いという特徴だろう。この内容に触れるために、他植物が潮風に弱い要因は一体何なのか?に触れておく必要がある。...

 

松原の維持と松明

マツの外生菌根菌と海水の記事で他の植物が生息できない塩分が高い環境において、クロマツは塩分が高いところで活発になる外生菌根菌と共生していることによって適応している事を知った。この手の耐性を持つ菌は、有機物が蓄積して様々な化学的要因に対して緩衝性を得た土壌では劣勢になり、宿主のクロマツの環境に対するアドバンテージを失い生息域の縮小につながる。であるはずなのに、三保松原といった歴史のある松原が日本各地に残っているのは何らかの理由があるはずで、その理由が記載されているページがあったので紹介...

 

古事記に記載された尾津岬の一本松を想像する

ヤマトと松の記事で日本人にとって松は古事記の時代ですでに神格化されていたであろうことがわかった。古事記では倭健命(ヤマトタケル)が一本松を親友のように感じていたと記載したが、この内容で一つ気になったことがある。それは尾津岬の一本松のことだ。尾津岬と検索をしても、尾津岬というものは見つからず、尾津と付いた神社が、名古屋市の西部の高台を指していて、全然岬がありそうな気配がない場所になっている。ここでふと頭に浮かんだのが、尾津岬に津という...

 

ヤマトと松

木偏に公と書いて松の記事でマツの名の由来は神を待つや、緑を保つ等から転じたものだという諸説があるという内容を記載した。ここで一つ違和感があるのが、マツが植わっている所は神に関する神社ではなく、寺のような庭園のイメージが強く、寺と神はなんかしっくりこない。もしかして、マツを神格化したのは仏教伝来よりも前になるのか?と思い、ヤマトとマツについて検索をしてみた。講談社から松と日本人(有岡利幸著)という本が出版されているらしく、丁寧なことに特設ページまで用意してくれているので...

 

木偏に公と書いて松

寺に植えられていたマツを見てた。今までマツについてあまり注目してこなかったので、このマツが何マツなのか?はわからない。マツを見ていて、何故こんなにもマツは特別扱いなのだろう?と気になった。例えば、現代では少なくなったけれども、庭付きの家に住んだら、庭木としてマツを植えるといった一種の富に関するステータスとか。マツの漢字が木偏に公(おおやけ)で松なのも特別感を彷彿させる。生物学を学んだ身として、進化論的に比較的古い時代に誕生したとか、成長が早く潮風に...

 

渋柿の渋さはどうやって消える?

歩いていると、いろんなところで柿(カキ)の実がたくさん付いた木をよく見かける。カキノキを見ていた時にふと頭に浮かんだ事があるので、今回はその内容を整理していこう。カキといえば渋柿という用語がある。渋柿は食べると渋いカキを指し、この渋さの要因というのはカキに含まれるタンニンに因るものだ。ヒトがタンニンを摂取して渋いと感じるのは、タンニンがミネラルと反応してしまい、ミネラルの吸収を抑制してしまうためで、渋みを毒と捉えている。苦味や渋みのタンニンこんなカキの渋みだけ...

 

春の七草のなずなの効能

春の七草のはこべらの効能の記事に引き続き、春の七草について。春の七草を用いた七草粥が正月の食生活から日常に戻る上での健康効果を期待したものであるならば、気になってくるものが、※春の七草粥として食す時はナズナはまだ開花していないなずな(薺:ナズナ)を食した時の健康効果ではないだろうか?ナズナはアブラナ科の草で、同じ科にはコマツナやケール等の健康効果を謳った作物が多い為、ナズナも健康効果が高いことはなんとなく想像できるが、今後の教養として一応検索をしておくと、いつ...

 

春の七草のはこべらの効能

シソ科のホトケノザを七草がゆの食材として用いて大丈夫か?に引き続き、今回も春の七草について触れる。春の七草にはひょろっと長いハコベという草が含まれている。春の七草でははこべらと表記されている草で、コハコベやミドリハコベがはこべらに該当するらしい。春の七草といえば、正月の食生活から日常に戻る時に粥の具として食すものだと聞いた事があり、健康の面で理に適っていたりするそうだ。であれば、コハコベにも薬効成分があるはずだ。とその前にハコベと栽培に関して一つ話題がある...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続きの続き

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続きまでの記事でナシとリンゴの栄養の比較について見てきた。今回はナシについて更に見るべき内容について見ていきたい。農水省にあった主な果物の健康機能性という資料に様々な果実の健康効果について記載されていた。この資料ではナシに関して、Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるソルビトールという糖アルコールを挙げていた。このソルビトールは吸水作用があり便の軟化に繋がり...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続き

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続き。前回はナシとリンゴの栄養成分のうち、ビタミンやミネラルを見てきた。今回はリンゴの方にあったリンゴポリフェノールに関して、ナシの方はどうなのか?ということを見ていく。リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?リンゴポリフェノールの方では、カテキンが1〜14個つながった(重合した)プロシアニジンというポリフェノールがあり、摂取すると腸内細菌叢に変化が見られ体調を整えるという話題があった。ナシの方はどうなのだろう?ということで検索をしてみると...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違い

日本でのナシの栽培はいつから始まったのか?の記事で日本でのナシの栽培の歴史は長いことを記載した。この先は無理やりな展開になるが、ナシとリンゴが非常に近い果実だとすると、ナシが西回りで渡来し、リンゴが東回りで渡来したと言える。であれば、カンキツでいうところの清見タンゴールのような東回りのカンキツと西回りのカンキツが交配した品種はナシとリンゴの間にあるのだろうか?という疑問が生じるところだが、その話題は一旦触れないでおく。清見タンゴールとりあえず今回はナシとリンゴ...

 

カンキツを巡る旅

今年最も印象に残った出来事といえば、なんと言っても和歌山県海南市の下津にある六本樹の丘に関することだろう。六本樹の丘というのは、お菓子の神様こと田道間守(たじまもり)命が垂仁天皇の命を受け、常世国(とこよのくに)にあるという不老長寿の非時香菓(ときじくのかくのこのみ)の木を持ち帰り植えた場所だと言われている。常世国は海のかなたにあるとされた異郷で永遠不変の国を指し、非時香菓はカンキツのヤマトタチバナを指す。田道間守命は大和国に戻った時に常世国に似た場所を探し、ヤマトタチバナの木を...

 

日本でのナシの栽培はいつから始まったのか?

日本でのリンゴの栽培はいつから始まったのか?の続きまでの記事でリンゴの栽培の歴史をざっくりと見てきた。リンゴもカンキツ同様、東回り経路と西回り経路があるみたいだけれども、東回り経路の方のワリンゴの栽培は廃れてしまったようだ。ここでふと気になった事がある。リンゴと同じバラ科のナシの栽培の歴史はどうなっているのだろう?※リンゴはバラ科リンゴ属、ナシはバラ科ナシ属検索をしてみたら、川崎市:ナシの話のページに下記のように記載されていた。/***********...

 

日本でのリンゴの栽培はいつから始まったのか?の続き

日本でのリンゴの栽培はいつから始まったのか?の続き。日本のリンゴの栽培の歴史を調べてみたら、平安時代あたりに中国から渡来したワリンゴが始まりだとされる。ただ、このワリンゴは明治時代に栽培が盛んになったセイヨウリンゴの登場によって下火となり、希少作物になってしまう。このセイヨウリンゴは一体何処からやってきたのか?検索をしてみたら、アジア西部を原産とし、ヨーロッパからアメリカを経て日本にやってきたらしい。リンゴ#歴史 - Wikipediaこれは西回り経路だと...

 

日本でのリンゴの栽培はいつから始まったのか?

リンゴの果皮の赤色は何の色素か?までの記事で、リンゴに含まれるリンゴポリフェノールについて見てきた。リンゴもヤマトタチバナのような歴史的なドラマがあるのかな?と気になったので、調べてみることにした。明治時代を舞台にして、とある剣客の主人公の漫画がある。その漫画で主人公一行は北海道に訪れ、元新選組の役人と出会う。その役人の名は阿部十郎といい、リンゴの普及に尽力を注いだとされる。阿部十郎 - Wikipediaこの話から推測すると、リンゴは明治時代前後...

 

キンカンと陳皮と風邪の予防

清見タンゴールまでの記事で色々なカンキツについて触れてきた。カンキツの大きな分類で触れていないものとして金柑(キンカン)があるので触れておく。キンカンは皮をむかずにまるごと食べれるカンキツという位置付けになっている。興味深いのが漢方にあるミカンの果皮で作られた陳皮と同様の効果を得られつつ、カンキツの果肉に含まれる健康効果も望めるということだ。陳皮で注目される成分として、ヘスペリジンとシネフリンがあり、下記の記事で触れてきた。カンキツのフラボノイドであるヘスペリジン...

 

イヨカンの親のダンシーとは何か?

イヨカンの誕生地は何処だ?の記事で、イヨカンは何処で誕生したか?を探ったが、結局何処であったか?はわからなかった。誕生に関して一点気になることがあるので、今回はその内容に触れる。少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した | 農研機構の図を見ると、イヨカンは海紅柑(カイコウカン)とダンシーの交配種ということになっている。気になったというのは後者のダンシーの方で、ダンシーについて検索をしてみたら、※上の写真は紅みかんのイメージ紅ミカン...

 

イヨカンの誕生地は何処だ?

先日、ミカンを栽培している方と話をしていたら、伊予柑(イヨカン)は愛媛で誕生したカンキツではないという話題になった。伊予というのは、伊予国(いよのくに)を指し、現在の愛媛県を指す。伊予国 - Wikipediaそんな伊予という文字を当てたイヨカンが愛媛で誕生していないということはどういうことなのか?イヨカンの歴史を確認しておくことにした。Wikipediaのイヨカンの歴史を読んでみると、/*******************************/...

 

香酸カンキツが持つポリメトキシフラボノイド

Bioika0201 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる香酸カンキツの記事で香りが強く、酸味も強く、主に調味料として用いられるカンキツを香酸カンキツと呼ぶという内容を記載した。上の写真は新姫(ニイヒメ)と呼ばれる香酸カンキツで、日本のカンキツ(田道間守)の伝説を引き継ぐ種であるので注目しているのだけれども、これらのカンキツの果皮にポリメトキシフラボノイドが豊富に含まれていることで世間でも注目されているらしい。例えば、ノビレチン等ポリメトキシ...

 

香酸カンキツ

Foto: Johann Werfring, CC 表示-継承 3.0, リンクによる人々はレモンやシトロンを珍重したまでの記事で人の歴史とカンキツの広がりについて触れてきたが、カンキツの広がりは美味しさではなくて、香りや健康効果の方が重要であった。であれば、把握しておきたいこととして、カンキツの果実に含まれる成分の内、どれが香りや健康効果を担うのか?であるため、それらの成分を調べてみることにした。はじめに香り成分をたどることだけれども、カンキツ類の内、香りを重要視し...

 

自然発生したとされる三種のカンキツたち

原書房から出版されている食の図書館 - オレンジの歴史に引き続き、食の図書館 - レモンの歴史を読んでいる。レモンの歴史 - 原書房レモンもオレンジと同じカンキツに分類されるが、レモンはレモンで独特の広がり方をしていて興味深い。レモンの栽培が世界各地へ広がっていったことに関して興味があれば、上記の本を読んでもらうとして、これからカンキツを深く学ぶために必要なことをメモとして記載しておく。上記の本には下記の記載があった。/********************...

 

オレンジの分類

原書房から出版されている食の図書館 - オレンジの歴史という本を読んでいる。オレンジの歴史 - 原書房この本はオレンジの歴史から、オレンジの種類や産業の内容を経て、人の生活とオレンジについて触れている。この本で、今後のカンキツの文献を読むにあたって整理しておくべき内容としてオレンジの分類についての記載があったので、内容の整理の意味合いで挙げていくことにする。本書ではオレンジの分類に関する検討について記載されており、最近の食用柑橘類の分類として、シトロン、ブンタン、マンダリ...

 

地中海性気候と温暖湿潤気候で育つカンキツたち

西回り経由で広がっていったカンキツたちの記事でオレンジに触れたけれども、オレンジの皮の厚さについて気になったので検索をしてみた。民間のサイト且つ引用元の記載がないページだったけれども、理にかなった理由が記載されていたページを見かけたので引用すると、/****************************************************/オレンジの皮が厚いのにはきちんと理由があり、オレンジが主に栽培されている地域は、ヨーロッパなどの乾燥した地域です。その為、皮を薄くし...

 

西回り経由で広がっていったカンキツたち

一灯舎から出版されている柑橘類の文化誌 人と歴史との関わりを読んだ。柑橘類の文化誌 人と歴史との関わり | 既刊 | Ittoshaこの本はヨーロッパを中心としたカンキツ(主にレモンとオレンジ)の広がりについて記載されている。カンキツの原産地といえば、インド付近なので、日本から見たら西に広がっていったカンキツたちというイメージで見ることが出来る。ヨーロッパにおけるカンキツの広まりは宗教的な宗教的な意味合いが強かったのが意外で、日本でも常世神とナミア...


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