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京都環境フェスティバル2020「冬でも楽しめる自然探究」のワークショップで話をしました。

カテゴリー : 自然現象

 

トマトの整枝作業中に服に付く緑のシミは何だ?

トマトの芽かきや葉かきの作業を白い服を着て行うと、洗濯ではほぼ落ちない緑のシミが付く。合わせて作業中にトマト特有の匂いもある。このシミは他の植物では服に付くのはあまりないので、葉緑素が含まれた汁ではなく他のものだろう。栽培のヒントがありそうだから調べてみることにした。検索してみたらトマトはなぜ青臭い? -「青臭い」香り成分を「甘い緑の香り」にする酵素を特定- | Research at Kobeのページに辿り着いた。どうやら、植物における脂肪酸の役割の記事...

 

トマトと菌根菌

トマトにケイ素を施用した時の効果を考えてみるまでの記事で、トマトがケイ素の非集積型の植物に分類されていてケイ素を必要としていないと思いきや、実は葉ではケイ素を欲していて、根のケイ素輸送体の一部が欠損していたことで、適切に葉にケイ素を運搬できていないという可能性が高い事を記載した。前回までの記事では、ケイ素(ケイ酸)を葉面散布で与えれば良いのでは?という視点で話を進めたが、葉面散布以外でふと菌根菌と共生したトマトではどうだろう?という事が頭に浮かんだ。結論から言うと、お恥ずかしなが...

 

光ストレス軽減の為の紫外線照射は有効か?

前回の光ストレス緩和の為のフラボノイドの記事で、強い光の受光で気孔が閉じるという内容を記載した。強い光を受光することによって考えられることは・光合成の明反応で得られた電子から活性酸素が発生する・紫外線を受光することによって活性酸素が発生するの二つだろうか。前回の記事では紫外線フィルターとして、フラボノイドに触れた。このフラボノイドは種類によっては淡黄等もあるため、紫外線以外でも太陽光の一部の波長を反射しているかもしれなくて、紫外線以外でもフィルターの役割を持ってい...

 

山菜のワラビは何処にある?

まだ直接お会いしたことがないSOY CMSのユーザからワラビが送られてきた。ワラビはアク抜きが大変な食材ですが、アク抜きされた状態であったのが大変有り難い。早速美味しく頂きました。ワラビに関して、二点程話題に挙がったので、今回はその話を書いてみたい。近所でワラビを含めた山菜採りは可能か?この問に関して、近所の一番大きな山に行ってしまえば、いずれは見つかるだろうけれども、植物学の知識があるわけだし、近所にいるかどうかを予想してみる。ワラビ...

 

低木の根元の倒木にキノコ

里山っぽい管理がされている場所のとある傾斜にて、細い木の根元に倒木があった。その倒木には小さなキノコが生えていた。この倒木がキノコを介して土に還っていくことを思うと、森林の循環というものが良く出来ている事を改めて実感する。この話の先にトリコデルマと聞いて思い出す師の言葉の記事で触れたような展開があるとすると、小さな木の倒木一本からでも学べる事が多いなと。

 

丁寧か雑か

送粉を学んでいる時、下記の内容を読んだ。スダジイの尾状花序の上をハナバチが歩くハナバチ(ミツバチ含む)は花を壊さずに花蜜と花粉を持ち去るが、※口吻が届かない花では、花弁を破いて口吻を挿入するという話があるクリの花にハナムグリが集まるハナムグリは蕊を切りながら(花を壊しながら)花粉を持ち去る。この内容を踏まえた上で、再び開花中のクリの木を見てみると、花の一部が褐色になっているところがあった。先日、この場所にはハ...

 

クリの花は昆虫にとってのパラダイスと思いきや

クリの木に注目してみると、花粉や花の量が多いからか、ミツバチ、ハナムグリやハエが多く集まってくる。昆虫にとって手っ取り早く栄養価の高いものを摂取できるのでパラダイスのようなものなのだろう。あまりにも昆虫が多く集まってくるので、様々なところに視点を移してみると、花に集まる昆虫を狙っているであろうカエルやクモを見かける。写真のカエルはどうやって高いところにやってきたのだろう?こんな高いところに居るのは、やっぱりここが餌場としてパラダイスだからな...

 

クリの花にハナムグリが集まる

マテバシイとクリの開花まであと少しの記事でもう少しでクリの木が開花する旨を記載した。先日、この木の横を通った際に遠目ではわからないが、いくつか尾状花序が開花していた。まだ開花量が少ないので虫媒花のブナ科の花特有の匂いは感じなかった。若山神社のシイ林の開花編それでも圧倒的な蜜と花粉量があるわけで、花に昆虫が集まっていた。この昆虫は腹に毛があるので、主に花粉を食すハナムグリだろう。ハルジオンが見つからないクリの木に集まっているハナム...

 

スダジイの尾状花序の上をハナバチが歩く

近所の道の街路樹に満開のスダジイがある。圧倒的な花の数だ。圧倒的な花の数であるため、いろんな昆虫がこの木を訪れ、ハチの翅音が凄い事になっていた。そんなスダジイの花で念願のあの動きを見た。それは、写真ではわかりにくいが、ハナバチがスダジイの尾状の雄花序の上を歩いて移動することを。尾状花序 - Wikipedia以前、知人の養蜂家が動画で公開していて、あまりにも面白い動きをしていたので、いつかは見てみたいと思っていたが、...

 

林の林床に鮮やかな実

里山のような環境で赤い実が目立つ背丈の低い草のような木のような植物を見かけた。背丈は1mに満たない程なので、もしかしてこれはクサイチゴの実か?クサイチゴは60cm程度の背丈になるらしいが、木本植物として扱われている。茎が木化するからか?クサイチゴ - Wikipedia冒頭の写真では実が多いように見えるが、林を見回してみると、ざっと見えた実の数が10個程だった。どんな動物がクサイチゴの実を食べるか?知らないけれども、動物たちにとって実は贅沢品なんだろうなと。...

 

降雨時の水の逃げ道に住む草たち

上の写真は小川のように見えるけれども、雨の日の翌日に水の逃げ道として出来ている場所。晴れの日が数日続くと、ここは靴で普通に歩ける場所になっている。反対側を見ると、写真の上部に細かい砂や泥が堆積している場所がある。降雨直前であればおそらくここにも水が流れていて、ちょっと高台なので比較的早くに水が引く場所なのだろう。一つ上の写真に戻って、写真上部の場所が高台なので、撮影時では上の写真の矢印のように迂回して水が流れている。再び砂や泥が...

 

シイのいる緑地の林縁にハリエンジュ?

今住んでいるところの隣にある丘が生産緑地になっていて、大量の花を咲かせている木があったなと行ってみた。記憶通り、今の時期にこんもりと咲いていた。花の形や木の周りの匂いからシイの木であるはず。この生産緑地から何か学べる事がないかと林縁に沿って歩いてみたところ、マメ科の木が生えていた。この木はエンジュか?もしくはハリエンジュ(ニセアカシア)か?ニセアカシアのアレロパシーエンジュの事は知らないけれども、ハリエン...

 

丘の上の木の下で

丘の一番上あたりに一本の木があって、その周辺は人の手が程よく入っていて、土はあまり肥えていない(ように見える)。この木はブナ科のアベマキかな?と思っているんだけれども、この木の根元をよくよく見てみると、幼苗の群衆が出来ていた。大きな葉に細い鋸歯があって、葉の裏が白いのでアベマキの幼苗だと思う。おそらくこの幼苗たちは、この木で実ったドングリなのだろうと想像している。あまり肥えていないように見える傾斜において、...

 

今年もアザミの季節になったので、昨年から見てきたものを整理しよう

今年もノアザミの開花の季節が到来した。昨年のちょうど今頃、アザミの群生を探しに広葉樹の林の林床への記事で林縁の端でやたらと昆虫が集まっているところを見かけて、注意深く見てみるとそこにはアザミの群生が形成されていて、アザミ含め、林縁の外側を注目するようになった。せっかくノアザミの開花を見たことだし、ノアザミから続く一年で得たことを整理してみることにしようか。森林と植物の開花のパターンを大きく4つに分ける事にした。途中、森林を学ぶ上でブナ科の木の理解が超重要であること...

 

広葉樹の森を眺めてみて

林の上部をクリーム色の何かが覆うの記事に引き続き、森林を見る話を続けてみる。超望遠レンズを持って、摂津峡の山を撮影してみた。撮影した箇所は木の上部がクリーム色になって目立っている木で、この木はおそらくツブラジイでは?と当たりを付けている。それを確認するために超望遠レンズで撮影してみたのがこの写真なのだけれども、この写真を眺めていたら、写真左上が気になった。赤い丸で囲った箇所にあったのはどうやらフジの花らしい。カシの木...

 

林の上部をクリーム色の何かが覆う

遠くの木を意識するようになって、今の時期に林の上の方でクリーム色に覆われている箇所が時々目に付くようになった。はじめてみたような感覚に陥るので、意識していないと認識しないということを痛感する。意識していないことで、今まで目から入る様々な情報を取りこぼしていたのだろうなと…なんて前置きはここまでにしておいて、近くで見れたわけではないので、この木が何なのか?を判断する術はないけれども、クリーム色で覆うように花を展開する木としてシイの木がある。※時期的にツブラジ...

 

森林の縁から木々の棲み分けを学ぶ

林縁の風媒花の木々までの記事で見てきた林の縁にあるブナ科の落葉樹と常緑樹で、どちらも開花を終え、常緑樹の方では葉が大体出揃ったところだろうか。常緑樹の方の色が黄色っぽいので、常緑樹の葉は展開を続けている。以前、常緑樹はおそらくアベマキで、常緑樹はおそらくアラカシだと記載した。落葉高木の下のドングリたちアベマキと言えば、大きなドングリを実らせる事を連想して、アラカシのドングリは遅れて熟すアラカシといえば、ドングリのイラストで定番の形をしている。 ...

 

菌耕はキノコの菌糸に注目するべきではないだろうか?

土壌中で発生する酸素の発生源を探るまでの記事で、菌耕という技術で物理性が改善されるという報告はミミズに因るものではないか?という話題を投稿してきた。土壌微生物の生態系の観点で流石に素人が培養した少量の菌の液体が土壌に大きな影響を与えるはずがない。それでも菌耕が広まっているということは、何らかの目に見える現象があるわけで、それは無碍にできない。なので今まで得てきた知見を元に菌耕というものを見てきた。改めて又聞きではあるが、実践している方から聞いた話を整理してみる。 ...

 

林縁の風媒花の木々

(おそらく)アベマキと(おそらく)アラカシの話の続き。これらの木に近づいて葉の周りをよくよく見てみると、どちらの木も尾状の花序が垂れているように展開している。今の私の知識レベルでは開花前なのか開花しているのか?の判断はできない。どちらの木も雌花序と雄花序があるらしく、風媒花であるため、受粉に昆虫の媒介は必要としない。少々強い風が吹くと、枝が大きく揺れて、その時に花粉が飛ぶのだろう。風媒花 - Wikipedia...

 

初春の緑地の林縁の木々たち

大阪府高槻市にある芥川緑地の端。ここの写真は以前も何度か話題に挙げた事がある。落葉性の木の下の常緑性の木冬の写真とか。この場所は注目していて、ブナ科の落葉樹(おそらくアベマキ)と常緑樹(おそらくアラカシ)の棲み分けが一目瞭然で、森林を学ぶ上で良質な教材になると思っている。ブナ科の系統を見る再び冬の写真と比べることで、アラカシを囲うようにアベマキが展開していて、光の競合でアラカシが負けているように見えるが、実は負けておらず棲み分けをしている事がよくわかる。 ...

 

倒木の下で発芽するドングリ

倒木の傾斜でふと目についた箇所がある。目についた箇所は矢印の箇所になる。大きなドングリが発芽していた。このドングリは何だろう?大きなドングリといえばアベマキとクヌギがある。ドングリたちの休眠性の記事でアベマキはあまり休眠をせず、クヌギは休眠をして初春に発芽するという内容を記載した。であれば、写真のドングリは芽生えたばかりに見えるのでクヌギか?と思いたいところだけれども、発芽してからどれ程の日数で写真のような長さまで根が伸長するのか?がわからない...

 

レンゲの花が咲いた

昨年から引き続き様子を見ている某所のレンゲ米栽培の田だけれども、今年はレンゲのタネを播種する前に土壌改良剤を使用している。土壌改良材は粘土鉱物と黒糖肥料なんだけれども、この田を管理している方曰く、昨年よりもレンゲの背丈が高くなっているらしい。レンゲの播種は稲作収穫後のすぐ後人にとっての旨味成分が植物の発根を促進するか?これから先の話は個人的なメモの内容になるが、田の隅でレンゲの花を咲かせた。端といえば、田の端の草がこんもりしているところを見ての記事...

 

林縁の外側の更に外側の更に先へ

今回は前回のスズメノエンドウの花は誰を呼ぶ?の記事の続き。スズメノエンドウというとても小さな花の花粉はどの昆虫に依るものなのか?が気になったので検索をしてみたら、カラスノエンドウ つぼみ受粉というページに辿り着いた。近縁種のカラスノエンドウであるが、ページのタイトルでわかる通り、カラスノエンドウはどうやらつぼみ受粉を行っているそうだ。スズメノエンドウはカラスノエンドウの近縁種なので、同様につぼみ受粉を行っているとみて良いだろう。つぼみ受粉といえば、ホトケノザの唇形花と閉鎖...

 

アオカビから発見された抗生物質ペニシリン

抗生物質を生成する菌や細菌の話題になった。例えば、アオカビとか放線菌とか。Y_tambe - Y_tambe's file, CC 表示-継承 3.0, リンクによるアオカビことペニシリウム属の菌といえば、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる菌から発見された世界初の抗生物質だろう。ペニシリンはβ-ラクタム系抗生物質に分類されるらしく、この分類は上の化学式の中心の四角の構造を持つものの総称であるらしい。...

 

グロムス門の菌根菌とは何か?

Mike Guether - 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, リンクによる前回のグロムス門の菌根菌を理解する為に古い分類法についてを学ぶの記事に引き続き、作物栽培で頻繁に話題が挙がるグロムス門の菌根菌について触れる。グロムス門の菌根菌はアーバスキュラ菌根菌やAM菌根菌と呼ばれる事が多い。※以後、AM菌と略す前回の記事では、AM菌は以前は接合菌として扱われていて、この写真のような大きな子実体(キノコ)は形成しないと記載した。森を学ぶ為にブナ...

 

グロムス門の菌根菌を理解する為に古い分類法についてを学ぶ

コウジカビが人の町にやってきたを含め、最近の課題は学術の面で菌について解明されている事を知る事で、直近では菌類のふしぎ 第2版 形とはたらきの驚異の多様性 - 東海大学出版部の本を足がかりにしている。そろそろ見ていきたい菌の一つにMike Guether - 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, リンクによる栽培で超重要だとされる菌根菌がある。菌根菌というのはその名の通り、植物の根と共生して、菌根というものを形成する。上の写真を見ての通り、植物の根と比...

 

コウジカビが人の町にやってきた

上の写真は無料の素材サイトからダウンロードしてきたアスペルギルス属のカビの写真。コウジカビで検索した時に表示されたページなので、これをコウジカビことA. oryzaeとしておこう。前回のマメをかもしつづけたオリゼーの事を知りたいの記事で、長年テレオモルフ(有性生殖)の方が見つからなくて不完全菌とされていたコウジカビはDNA解析の技術の発展に伴い、マユハキタケ科の菌であることがわかった内容を記載した。コウジカビのテレオモルフを調べている時に見つけたページで、マユハキタケ|京都府...

 

マメをかもしつづけたオリゼーの事を知りたい

菌の生活環と不完全菌の記事で、菌(カビ)に二つの名前がある理由について触れた。今まで菌に二つの名前がある理由はしっくりこなかったけれども、菌類のふしぎ 第2版 形とはたらきの驚異の多様性 - 東海大学出版部の本で菌の分類の歴史から丁寧に説明している為の明確なイメージを持てるようになった。今回は前回の話の余談だけれども、菌の生活環には有性生殖の期間のテレオモルフと無性生殖の期間のアナモルフがあり、アナモルフの方しかわからなかった菌を不完全菌とした。※上記の話は菌の分類の内、子嚢菌類...

 

菌の生活環と不完全菌

トリコデルマを理解する為に古い分類法についてを学ぶの記事に引き続き、一つの菌に二つの名前がある事について触れていこう。今回の内容は菌類のふしぎ 第2版 形とはたらきの驚異の多様性 - 東海大学出版部を参考にして進める。前提の知識として、菌(カビ)の生活環には二つのステージがある。This image was created by user Brian Seitzman at Mushroom Observer, a source for mycological image...

 

トリコデルマを理解する為に古い分類法についてを学ぶ

いずれどこかで詳細を記載する事になるだろうけれども、最近、カビについて細部まで理解する必要が出てきた。とっかかりとして、当ブログでもカビに関する本をいくつか紹介しているけれども、それらを読んでもしっくりこなかったものがある。US Department of Agriculture, Agricultural Research Service, Systematic Botany and Mycology Laboratory, [1], パブリック・ドメイン, リンクによる...

 

スミレの花にはどんな昆虫がやってくるのだろう?

スミレの見分け方の記事に引き続き、スミレから植物を学ぶ。スミレの形で特徴的な箇所が、ガクを突き抜けているように見える花の形状だ。実際にはガクは上から下に向かっていて、横に細長い花弁がぶら下がっているという表現が良いだろうか?矢印で示した箇所を距(キョ)と呼び、距に花蜜がたまる仕組みになっている。花は下を向き、細長い形をしているということは、この花の蜜にたどり着けるのは、花にぶら下がる事が出来、口吻を伸ばすことが出来るということで、ハナバチに特化した形だ...

 

キノコとヤシャブシ

トリュフ型キノコのショウロの記事でマツ科の木と共生するキノコ(外生菌根菌)についてに触れた。木と共生するキノコとして、森を学ぶ為にブナ科の木々を学ぶ※photolibrary香りマツタケ,味シメジのホンシメジブナ科の木と共生するテングダケやホンシメジに触れた。他に冒頭のリンク先の記事のマツ科とショウロや、マツタケといったキノコもある。他にキノコと共生する木として挙がるのがカバノキ科の木になるらしいが、カバノキという名前を見て、名...

 

トリュフ型キノコのショウロ

独特の食感のキクラゲまでの記事で食用キノコの生態や栄養価について触れてきた。何かを理解する上で、網羅的に整理することで見える事があるので、引き続き食用キノコについて触れる事にする。Andreas Kunze - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる今回触れたいキノコはトリュフ型キノコのショウロという食用キノコだ。ショウロは漢字で松露と書き、針葉樹林のマツ林に生えるらしいが、どうやら何処のマツ林でも生えるというわけではなさそうで、更に菌根...

 

冬に生えるキノコのヒラタケ

ナメコが生える環境はどんな所?の記事に引き続き、今回はヒラタケについて調べてみる。ヒラタケを小学館の図鑑NEO きのこで調べてみると、ハラタケ目に属するキノコで、冬に生える数少ないキノコのうちの一つと紹介されている。ヒラタケ(エリンギも含む)も食料品店で時々見かけるキノコの一つなので、栄養の方も見ておくことにする。冬に生える数少ないキノコということで、耐寒性が栄養価に影響しているかもしれない。きのこの成分と効用:林野庁に記載されている内容を参考にすると、ヒラタケは亜鉛、ナ...

 

ナメコが生える環境はどんな所?

人工栽培されているキノコが天然ではどのような環境で生育しているのか?を知れば何か得られるかもしれない。珍しいキノコだったマイタケの記事までの過程でそう思うようになってきた。今回は食卓によく挙がるナメコについて調べてみることにする。小学館の図鑑NEO きのこを開いてみると、ナメコはハラタケ目のスギタケの仲間として扱われている。見られる環境の項目を読んでみると、主にブナの枯れ木と記載されていて、例としてコナラの枯れ木に群生しているナメコの写真が掲載され...

 

珍しいキノコだったマイタケ

会社名としてよく聞くキノコにマイタケというものがある。このマイタケというキノコが気になったので調べてみることにした。マイタケはトンビマイタケ科に属するキノコで、小学館の図鑑NEO きのこによると、伐採された木の幹にキノコカワラタケや木の根元にサルノコシカケサルノコシカケと近縁の扱いになっていた。マイタケの見られる環境は生きているブナ科の大木の根元であるらしく、根元に堆積した有機物を餌にしている腐生菌で(木材腐朽菌)あるらしい。 ...

 

建物の生け垣にサザンカ再び

サザンカが咲いていた。花の散り方からおそらくサザンカだと判断した。このサザンカだけれども、建物の生け垣にサザンカの記事で見たサザンカと同じ場所に生えている木だったりする。前の記事が昨年(2020)の12月上旬で、今が2021年2月上旬で、年末年始は開花していなかったはず。※年末年始の開花の有無はあまり意識していなかったので自信はない。年末年始に開花していなかったことが正しかったとすると、このサザンカにとって短期間に二回開花条件が訪れた事になる。比較的暖かい日が何度...

 

シイタケ栽培における原木との相性とは何だ?

前回のシイタケのシイは何だ?の記事で、シイタケ菌と原木には相性があり、クヌギ等のブナ科の木が相性が良いとされていた。この相性を決める要因は一体何なのだろう?樹皮に含まれるタンニンの量か?植物と昆虫の攻防。ポリフェノールクヌギ等の樹皮にはタンニンが多く含まれているらしいので、それはないか。シイタケ菌を含む糸状菌はタンニンを有効活用できそうだし。アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性なんて思いながら、検索してみたところ、古い論文ではあるが興味深い研究報告...

 

石垣の隙間のロゼット

道を歩いていると時々見かける石垣の石の隙間にロゼットが生えていた。おそらくここは山の一部を切り、山崩れを防止する為に石を作り壁を作った(はず)であれば、この草の根が伸長した先にあるのはあまり養分が取られていない母岩に近い土があるはずだ。本山寺の枕状溶岩の上を歩いて土を見る養分があまり取られていなければ、鉱物由来の微量要素が豊富なはずで、たとえNPKのN(窒素)が少なかろうが、光合成に必要な養分は多いわけで、土がなく不利な環境に見えつつも、いきいきと生育でき...

 

ドングリの殻斗は何の為にあるのか?

前回の持ち帰ったドングリから昆虫の幼虫が出てきたよの記事で、持ち帰ったドングリの表面に穴が空いて、中から昆虫の幼虫が出てきた事を記載した。それに合わせて、ドングリの殻斗とは何だろう?という話をした。ブナを探しに大阪北部の妙見山へブナ科の共通祖先の殻斗の形に近いと考えられているブナの殻斗を見ると、殻斗が外敵から堅果を守っているのは一目瞭然だろう。若山神社のシイ林比較的古くから生存しているシイ属のツブラジイの殻斗を見ても、ブナ同様に...

 

持ち帰ったドングリから昆虫の幼虫が出てきたよ

家に持ち帰ったドングリを机の上に置いていたら、堅果の表面に丸い穴ができて、そこからこうちゅう目の昆虫っぽい幼虫が出てきた。これはドングリ採集していたらよくある話だろう。この話をここで終わらせるのは勿体ないので、話を進める。この幼虫はおそらくゾウムシだろうけれども、この幼虫はいつドングリの中に入ったのだろうか?※シギゾウムシ?それがわかる素晴らしい動画があるので、そのリンクを紹介する。どんぐりと虫 | NHK for School - ゾウムシがコナラのどんぐりに産...

 

林縁の外側の更に外側へ

初冬の雑木林の林縁の外に立つ。写真奥はカシ等のブナ科の木が茂る林になっていて、ブナ科の系統を見る再び手前はアワダチソウだろうか?キク科の草が繁茂しているのが目立っている。秋のアワダチソウとススキ間の攻防今回はこのアワダチソウの群生よりも更に林の外側に目を向けると、ロゼット等が繁茂している場所がある。上から見て目立っているのは、セリやマメ科の草あたり。この草の群生をかき分けてみると、アワダチソウらしきロゼッ...

 

雑木林に一本のサザンカ

高槻の芥川緑地にて、雑木林内を歩ける場所でちょうど光が差し込む場所に低木で開花している木を見かけた。緑地の林縁の木々たちおそらくサザンカだろうなと。シイ林の林床にて改めて冒頭の写真を見ると、写真右上から光が差込、右側の方が枝が茂っているように見え、茂りに合わせて花の数も多いように見える。※木の左側の花は幹の近くに多いような…確かサザンカの花には鳥が集まるイメージがあるので、雑木林の上から見たら、ぽっかりとあいた隙間に花がたくさんあるように見えるのかな?...

 

シイ林の林床にて

少し前の話になるけれども、若山神社のシイ林を囲むようにカシ林の記事の若山神社のシイ林で、カシ林との棲み分け以外でも注目すべき箇所があった。若山神社という名からこのシイ林には神社があって、当然のことながら参道がある。参道は人が歩ける為に一定感覚の幅の道が整備されている。そこには森林生態学の用語で言うところのギャップの状態になっている。ギャップというのは森林が部分的に壊れていて、林冠のような上を覆うものがないため光が差し込む。ギャップダイナミクス - Wikipedia...

 

シイの木が優先種にならない地域があるらしい

前回の森林生態系の物質循環の続きの記事で森林の生産性の制御要因である窒素に注目し、処理に困っている家畜糞を施用するとどうなるのだろう?という話題を挙げたけれども、この話題の前に知ることがあると記載して締めた。今回の話題に直接関係あるかはわからないけれども、名古屋大学出版会から出版されている広木詔三著 森林の系統生態学 -ブナ科を中心にに興味深い話題があった。それは九州南部におけるシイ類の生育についてだ。シイ類といえば、今までスダジイとツブラジイに触れた...

 

森林生態系の物質循環の続き

前回の森林生態系の物質循環の記事で森林における窒素とリン酸の循環についてを触れた。森林の生態系の制御要因(ある要素によって森林全体の生産性が制御されている)が水と窒素(とリン酸も含むかも)だと考えられている事を知り、ふと頭に浮かんだことがある。牛糞堆肥による土作りを勧めてくる方の腕は確かか?森の土に一次発酵以降の家畜糞を撒いたら森林の生産性は向上するのだろうか?発酵鶏糞ができるまで3:一次発酵編家畜糞の熟成が進む程、硝酸塩等の無機窒素の量が増え、有機態...

 

森林生態系の物質循環

本山寺の枕状溶岩の上を歩いて土を見るの記事まででわかるように森林を学ぶために歩いている。学ぶ時は事前に何らかの入門書を読んでおくのは必須で、朝倉書店から出版されている石井弘明(編集代表) 森林生態学を選んだ。この本の終盤に森林生態系の物質循環という章があり、興味深い用語に触れた。森林の生産性の制限要因というものがあり、水や窒素の循環が挙げられていた。降雨が少ない地域では水の量で森林の生産性が決まるし、降雨が多い地域では窒素等の要素が多ければ多いほど生産性は増す...

 

とある林縁の冬を迎える前の様子

久しぶりに上の写真の場所に行ってきた。この場所はどこかというと、今年の5月に森林の事を学ぶきっかけになったところで、ノアザミがたくさん自生している。アザミの群生を探しに広葉樹の林の林床へ冒頭の写真を見直すと、5月の綺麗さはないけれども、林縁をよくよく見てみると、とても大きなロゼットがたくさんいた。この葉の鋸歯の激しさやトゲの量は間違いなくノアザミだ。この時期にしては大きすぎやしないか!ということでノアザミの事を検索してみ...

 

ブナ科の風媒花の木々

前回の若山神社のシイ林を囲むようにカシ林の記事で、シイとカシが棲み分けしているという内容を記載した。この棲み分けというのが、ブナ科の木の種子と果実の大きさが意味するものの記事で作成したイメージそのものだった。これらの内容に新たな知見を加えてみる。※コナラ属のクヌギの花ブナ科の木には風媒花と虫媒花があり、名古屋大学出版会から出版されている広木詔三著 森林の系統生態学 -ブナ科を中心にを参考に整理すると、赤枠で囲った...

 

若山神社のシイ林を囲むようにカシ林

なぜそこにブナがいる?の記事までで、ブナ科の木の植生が徐々に見えるようになった気がしている。本当にほんの少しだけどね。この流れを踏まえ、再び、若山神社のシイ林について触れてみる。神社の境内の端にある道を歩いている時、ツブラジイのドングリの中にカシのドングリが混じっている事が目に付く。カシのドングリは境内の中心あたりで見かけることはない。ここで境内に記載されている内容を持ち出すと、/****************...


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