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カテゴリー : 自然現象/page-7

 

沈水植物が獲得した形質

前回の生活の身近にいる水草の記事で、イネという抽水植物の水草が水田で生育するために獲得した機能が、ROLバリアで根の先端に酸素を運ぶ形質だということを記載した。イネの抽水植物以外に水草は他にも3種類あると定義されていて、水草とは何だろう?植物が完全に水中で生育している沈水植物では、根でROLバリアが発達していようが、そもそも葉が水の外にいるわけではないので意味がない。沈水植物が水中で生息する上で課題だったことが何であったのか?というと、水中で光合成に必

 

シダとササのせめぎ合い

とある林の林床にて、草がたくさん茂っていて、しかも白が疎らな個所がある。おそらくだけれども、先にシダ植物が群生を形成して、その後、被子植物で単子葉植物のササ(イネ科タケ亜科)が中心部から茂り始めたのだろう。ササが茂り始めた個所は日当たりが良い。日当たりが良い故に茂ったのだろう。この写真をよく見ると奥側にはシダの群生が広がっているので、こうやってシダ植物は林床の日が当たりにくい場所に追いやられているのだなと。恐竜が

 

ショウガの根茎腐敗病とストラメノパイル

高知県の四万十町農業者ネットワークさんで肥料の話をしましたの際にショウガ栽培で根茎腐敗病という病気に困っているという話題が頻繁に挙がりました。この病気は一体何なのだろう?と気になったので調べてみることにした。※写真:しょうが 根茎腐敗病 : こうち農業ネットより引用ショウガの根茎腐敗病はその名の通り、根茎が腐敗する病気で、フハイカビという卵菌類の感染が原因となる病気である。フハイカビ - Wikipedia防除に入る前に卵菌について触れてみること

 

藻類の光合成産物が深いところへと沈降する

藻類とは何だろう?の続きで、今回は海での藻類の光合成について触れてみる。前回、海の表層にいる微細藻類の行う光合成、つまりは二酸化炭素の消費と有機物の生産量は、陸上の植物らに匹敵する程の量だと推定されている。藻類は海における食物連鎖の根本にあるため、海の様々な生物の餌になる。陸上の食物連鎖と異なる点として、食物連鎖時に発生する各種有機物は二酸化炭素として大気に戻るものが一部、海底へと沈降していくものも無視できない量あると推定されている。

 

藻類とは何だろう?

最近、コケ、シダや藻を見ている理由として、地球全体の二酸化炭素の収支を理解する上で光合成を把握する必要があると感じたところが非常に大きい。大気中の温室効果ガスを減らしたい透き通るような緑のコケの葉シダ植物を求め、川の上流へ光合成の明反応他にも大きな理由があるけれども、その内容は後日にして、今は触れないでおく。先日、塩類集積を起こしているハウスの中で、陸上で生きる藻である土壌藻に触れた。土壌藻に目を向けて水を頻繁に与えているところ

 

マツの幹の割れ目に住む地衣類たちの上のコケたち

前回、道端のマツの幹で地衣類が幹表面にはほとんど繁殖していないのに、幹の割れ目に沿うように繁殖していることを記載した。マツの幹の割れ目に住む地衣類たち前回の続きで、複数あるマツの幹の割れ目を見てみることにした。その内で一番目立ったものが、地衣類が繁殖しているであろう個所に、更にコケが生えていたこと。おそらくこのコケたちは、幹表面の皮が地面に落ちても生育を続けるのだろうな。マツと言えば、荒れ地から森へと生態

 

マツの幹の割れ目に住む地衣類たち

街路樹の松。幹には上の写真のようにヒビが生えている。このヒビをよく見ると割れ目に沿って地衣類の菌が繁殖している。地衣類という菌たちの巧みな生き方割れ目以外のところを見ると、地衣類は繁殖していない。マツの表面には地衣類が嫌う何かがあるのか?割れ目周辺の環境が良いのか?木が老いると朽ちる前から幹が比較的大きな菌の住処になるのだなとここのマツを見て思った。

 

池の縁に落ち葉が積もる

最近、湿地に目が行く。上の写真の湿地は落ち葉が堆積してできた湿地だ。イネ科の草とアブラナ科のタネツケバナの仲間だろうか?背丈が低い草が繁茂していた。二番目の写真の個所は、つい最近までは落ち葉が堆積していないで、写真に写っている草が根付くことができなかった個所だろう。流れの少ない池は、いずれは上流からの土砂、周辺の木々の落ち葉、堆積した個所で発芽することができた植物たちによって、光合成産物が堆積していずれは埋まる。

 

石表面を覆うコケ達とコケに根付く草たち

何度も書いているような内容だけれども、上から常に水が流れてくる石の表面に草が生えている。草は石表面に根付いたコケに根付いている。いや、根付いているというより、コケ表面になんとかくっついているという表現の方が正しいだろうか?コケの群生に根付く植物たちに記載通り、コケの仮根は養分吸収ではなく、自身の体を支える為に機能していると言われている。コケは水や養分を根からではなく、葉自身で受け止め、体内に取り込んでいるとされる。コ

 

寒い時期に活発なクローバに落ち葉が積もる

オーキシンと落葉性の記事までで、今年も毎年恒例となる落ち葉について触れてみた。紅色の色素は光合成時に発生するこぼれ電子の回収役だとして、その回収役が落葉と共に土へと落ち、その色素(の成分)が土へと移行する。これを踏まえた上で、落ち葉に包まれたクローバに目を向けてみる。クローバといえば、私自身の持つイメージでは、根圏に自身にとって有用な微生物を集めるのが得意と特徴がある。クローバの根圏で起こっていること落ち葉に含まれる紅色の色

 

オーキシンと落葉性

昨日の紅葉と黄葉の落葉がいずれは土に還るに引き続き、落葉の話を続けることにする。某SNSで知人が落葉にはオーキシンが関与しているという投稿をしていたので私の方でも調べてみた。Wikipediaでわかりやすい文章があったので抜粋してみると、/************************************************/落葉は葉柄と茎との間に離層と呼ばれる境が形成されることで始まる。この層は、葉が盛んに生長する時期に既に作られており、互いに

 

庭園に置かれた石に思いを馳せる

先日、庭園を模倣されたところにあった石を見ていたところ、後ろから庭師らしき方から声をかけられた。この石は最も価格が高い石だと伝えられた。最も価格が高いというのが、この場所のことを指すのか?もっと広域でのことであるのか?は聞いていないが、この石は京都市内の山でとれたものになるらしい。見ての通り、薄い層が何層にも重なったもので、触らせてもらったところ、薄い層は見た目とは裏腹に非常に硬かった。規則的な層の厚さが連続している

 

川の端の堆積地が茂る

河川敷の草は11月中旬にも関わらず旺盛に茂っている。川すれすれのところでもなかなかの背丈になっている。この時期の川の水は冷たい。それなのに、こんなにも旺盛になるのは、やはり水に溶けている養分が豊富なのか?野菜の美味しさを求めて川へお互いの根から発せられる熱というものが、川の冷たさよりも上になるのか?植物の根への酸素の運搬とROLバリア河川敷は先日の記事と同じ石が堆積した場所のはずなのにこんなにも旺盛なところを

 

鱗翅目の幼虫が真っ白になっていたんだって

写真を掲載することができないのだけれども、ちょうど2年前あったりにSNS経由で知人から一枚の写真が届いた。その写真は有機栽培をされている方の畑が4年目を迎えたあたりで、畑にいた作物を食害する鱗翅目の幼虫の至るところから白い菌糸が出ている写真だった。その姿は※図はhttp://www.silk.or.jp/silk_gijyutu/pdf/8-4_5setsu.pdfの144ページ目より引用カイコの白きょう病にそっくりであった。※上の写真の下の方

 

抗ガン剤としてのサナギタケのコルジセピン

冬虫夏草の生態について知りたいの記事までで、ヨトウ対策としてサナギタケは有効であるか?を知るために、冬虫夏草とサナギタケの生態・培養・応用 | 官報・政府刊行物、法律・経済専門書店 | - 政府刊行物サービスステーション 株式会社かんぽうサナギタケの人工培養や生態を見てきた。人工培養から得られた知見として、By Jose Ramon Pato from Coruña, España - Cordyceps militaris

 

冬虫夏草の生態について知りたい

By Jose Ramon Pato from Coruña, España - Cordyceps militaris, CC 表示-継承 3.0, Linkサナギタケ - Wikipediaほ場における鱗翅目の個体数を減らす為に着目した冬虫夏草のサナギタケ。注)狭義の冬虫夏草はコウモリガに寄生するシネンシストウチュウカソウのみを指すサナギタケの胞子はどこにいる?の記事で、サナギタケの胞子は鱗翅目の蛹(さなぎ)だけでなく、周辺の木

 

ナメコの粘液

ナメコの味噌汁を飲んだ。ナメコと言えばヌルヌルの食感のキノコだろう。最近はキノコを知りたいという欲があるので、シイタケの原木栽培と菌床栽培を見てサナギタケの胞子はどこにいる?いつものごとく、まずは手元にある本から当たってみる。市販のナメコはおがくず栽培した幼菌を袋詰したもので、完全に傘を開いた成菌との形が大きくことなるらしい。傘の粘液は生長すると失われ、色も淡色となる。※新ヤマケイポケットガイド きのこ | 山と溪谷社

 

サナギタケの胞子はどこにいる?

虫に寄生するキノコの冬虫夏草先日の投稿をSNSに投稿したら、下記のようなコメントが返ってきた。/**************************************************/サナギタケ、たまに見ますね。むかし、腐葉土入れたらハウス内でも結構出ました。確かに土の中で殺す手段があれば、ヨトウ対策にはベストですね。業界にそまってしまうと、ヨトウは土の中に潜むからなかなか防除できない、と固定観念が染みついてしまって。そんな自分の頭に渇を入れていただきました。

 

虫に寄生するキノコの冬虫夏草

先日の京都府立植物園のキノコ展で冬虫夏草を見た。シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て冬虫夏草というのはバッカクキン科トウチュウカソウ属の寄生菌で、昆虫に寄生して、体内の養分を元に子実体を作るキノコを指す。※薬用で用いられる冬虫夏草は昆虫の種類も限定されている冬虫夏草を見るのははじめて見るのだけれども、キノコに詳しい方曰く、探せば良く見られるキノコになるらしい。展示会にいた方と雑談していた時だけれども、バッカクキンという名前を聞いて、植物にも寄

 

毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち

コケとは何だろう?という記事で紹介した研成社のコケの生物学 (のぎへんのほん)という本の最後の章にホンモンジゴケという銅でできたものの近くに生息するコケが紹介されていた。仏閣にある青銅製の何らかを住処にする。他にムラサキヒシャクゴケの体内には高濃度のアルミニウムを蓄積する種がいるという記載もあった。このコケはアルミニウムの他に鉄も多く蓄積するらしい。鉄は除いたとして、銅やアルミニウムは結合力が高く、細胞内において低濃度でなければならないか?まったく入れては

 

林床のシダ植物たち

近所にある公園内の森っぽいところへ行った。植林・植樹の前にの記事で触れた内容によると、林床でシダ植物や低木が生えていないと、森の木々たちは健全に生育出来ないとあった。上の写真のような状況が理想に近い状態ということになる。シダは加湿のところでないと旺盛に生えないという特徴があるため、周りで木が生い茂っていて、木の葉の蒸散によって林床が湿っていないとおそらくシダは旺盛に成長しないだろう。悩ましいところだ。話は変わって

 

季節外れのサクラ咲く

先日のニュースで台風の影響で10月なのにサクラが咲いているというものがあった。というわけで、早速、開花しているサクラを探しに出かけた。一つの花を咲かせている木を見つけた。秋に咲くサクラもあるので、念の為に春に咲くサクラの品種であるか?を調べたところ、写真の品種は問題なく春に咲くサクラのようだ。秋に見る桜このサクラが咲いた原因は、台風によって落葉してしまったことが原因らしい。冬を超え、春になって花を咲かせるサクラは

 

グラスエンドファイトとヨトウ

今年はヨトウの被害がひどかったという方が多かった。ヨトウというのはヨトウガという鱗翅目の昆虫で、その中でもヨトウの幼虫による食害がひどい。ヨトウガ - Wikipediaこの話を聞いた時、そういえばヨトウに関する文章をどこかで読んだぞということを思い出し、帰宅してから本棚を漁ってみた。共立出版 基礎から学べる菌類生態学の内生菌の章でヨトウに関する興味深い記事があった。その個所を抜粋してみると/****************

 

山の鉄が川を経て海へ

飛騨小坂の三ツ滝昨年、飛騨小坂の巌立峡を訪れた時に、案内所に居た方から、この川の水にはマグネシウム、カルシウムと腐植酸にキレートされた二価鉄が多い。という話を伺い、これらの養分が川から海へと流れ、海の生き物たちの養分として利用される。という話も伺った。先日、ブログの読者と話をしていて、ちょうどこの話題が挙がったので触れてみることにする。最初に腐植酸について触れてみよう。フリー写真素材ぱくたそ山の森などの木が

 

コケと針葉樹の落葉

針葉樹の街路樹があるところのすぐ横の道で、針葉樹からの落葉がコケの上に載っていた個所があった。ヒノキ科ヒノキ属の植物を求めて可哀想だが、このコケを道から剥がしてみると、予想した通りコケの遷移が分解され黒っぽくなった有機物があった。この少し右を見てみると、先に落葉した針葉樹の葉にコケが覆う形で、コケが針葉樹の葉を取り込んでいた。詳しく見てみると、黒っぽくなっている個所が少しで、大半はコケの上

 

木の根元にサルノコシカケ

寺の境内の階段横に植わっている木の根元で、色が違うコブのようなものが出来ていた。この特徴的な形状は、サルノコシカケというキノコだろうか?サルノコシカケはキノコに限らず、菌の専門書でも頻繁に登場し気になっていたもの。本によくかかれている内容として、写真に写っている個所は子実体(生殖器官:他のキノコでいうところの傘)で他のキノコとは異なり非常に硬いとのこと。※サルが腰掛けても折れない?キノコが行う自身の再構築サルノコ

 

温室効果ガスのメタンは水田から発生する

随分前から騒がれている地球温暖化温暖化の原因は大気中の二酸化炭素の濃度が上がることで、本来地球から放射されるはずであった熱が逃げずに残るというのが定説のざっくりとした概要となる。二酸化炭素の上昇は、地中に埋没された炭素を石油、石炭といった形で掘り出し、燃料として使用した際に発生する副産物である。大気中の温室効果ガスを減らしたい温暖化に影響を与えるものは二酸化炭素だけではない。有名なものにメタンがある。そのままでも発火しても温室効果ガスのメタン

 

風よけとしての緑肥

近所でソルガム(ソルゴー、モロコシ)で四方囲っている畑を見かける。ソルガムと言えば栽培終了後の土壌の団粒構造の形成が最も多いとされる緑肥で、緑肥を使いこなす前に支柱根は株を浮かせる程強靭な根強靭な根によってしっかりと根付き、この根付きによって地上部の背丈も高くなる。背丈が高いことに合わせ、C4型光合成を行うので、CO2の固定量も非常に多いのが特徴である。C4型光合成の二酸化炭素濃縮更に酸性土壌にも強く、残留肥料も貪欲に吸収するか

 

窒素欠乏下で奮闘する光合成細菌たち

栽培している者であれば一度は見聞きしたことがあるものに光合成細菌の話題があるだろう。光合成は植物だけのものではなく、細菌の中には太陽からの光を活用出来るものがたくさんいる。By ja:User:NEON / User:NEON_ja - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, Linkその内の一つが光合成細菌であって、シアノバクテリア(藍藻)と呼ばれているものいる。光合成細菌 - WIkipedia藍藻 - Wikipediaシアノバク

 

イネ科緑肥の効果、再考の再考

良い土にはふんだんに酸素が入るもの前回の記事で、良い土にふんだんに酸素が入るのは、良い土によって発根量が増えた草の根から酸素が漏れることに因るものではないか?という内容を記載した。仮にこの内容が正しいとすると、マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む京都市内の某法人で様々な良い効果をもたらしたネギの通路でのマルチムギの緑肥が、土壌中の酸素の面でも素晴らしい効果を発揮しているように見えてくる。先に今までの良い結果が下記の記事に記載されているので、そちらを読ん

 

大型台風の後のキノコたち

近所の公園の根元に大きなキノコが生えた。大きなキノコのため、公園で遊んでいる子どもたちもなぜか大はしゃぎ。このキノコたちが生えているのに気がついたのは今週の月曜日で、おそらくその数日前からキノコは生えだしたのだろう。ここのキノコは、昨年も大きなキノコが生えていて、何らかの学びがあるかもと思い、公園に行く度に見ていた。秋晴れの午後に木の根元にキノコたち昨年は10月初旬にキノコが生えた。今年は1ヶ月早い。去年と今年の大き

 

光合成速度の高い植物はどこにいる?

光合成の明反応-前編先日の記事で植物の成長を知るには光合成を知るべきということ光合成という生化学反応での各物質の動きを調べた。これらの動きを調べている時に植物によって葉の面積あたりの光合成量が違うという内容を見かけた。というわけで今回は上記の内容を絡めた上で、日頃からなんとなく思っていることを書いてみたい。光合成のエネルギー変換と物質変換 - 株式会社 化学同人光合成の詳細を知るための取っ掛かりとして、2010年代中頃までの(人工光合成を含む)光合成の

 

樫ヶ壁と河岸段丘

六呂師高原の池ケ原湿原前回の岩屑なだれにより形成された湿地に引き続き、※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 湿地は上の図では右から二番目の標高の高い個所になる看板に記載された左端の樫ヶ壁(かしがかべ)に行ってみた。樫ヶ壁というのは、岩屑なだれによって堆積した個所が付近にある一級河川の九頭竜川の作用によって削られ、高さ50m、長さ約1.2kmの大きな壁が形成されたと考えられている。上の図は川が流れているようには見えないが、

 

六呂師高原の池ケ原湿原

大矢谷白山神社の巨大岩塊前回の記事で福井県勝山市のジオパークで、山体崩壊によって発生した岩屑なだれで転がってきた巨岩を見たという内容を記載した。※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影この地図で言うところの左から二番目の大矢谷集落で、今回の記事では右側の六呂師高原に行った時のことを記載する。六呂師高原は緩やかな傾斜が広がっていて、酪農の牧場が広がっていた。牧場をしばらく進むと、池ケ原湿原の看板が見えてきた。

 

大矢谷白山神社の巨大岩塊

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク - 福井県勝山市前回の記事で福井県勝山市にある恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークに行ったという内容を記載した。勝山ジオパークは古い地帯で日本で最も多くの恐竜化石を発掘した地域で有名であるけれども、※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影火山活動関連の山体崩壊による岩屑(がんせつ)なだれによる地形も有名である。山体崩壊 - Wikipedia岩屑なだれが発生した地域は緩やかな傾斜となり、スキー場として最適な地形とな

 

木の新陳代謝と地衣類たち

最近、菌について調べることが多くなったら、公園にある木を見ると、幹表面にいる地衣類やコケに注意が向いてしまう。地衣類という菌たちの巧みな生き方木の幹という過酷な環境において、先に地衣類が定着して有機物を貯め、その後にコケが定着したのだろう。地衣類たちが定着した幹表面は、いずれは剥がれ落ち、木の根元に落ちていく。落ちた幹表面で落ちた向きによって地衣類が定着し続けたり、離れたりと様々な

 

アスファルトのちょっとした水滴が涼しげ

比較的日陰の時間が長い道で、おそらくヌスビトハギであろう草が繁茂していた。萩は群れた方が良さそうだ繁茂しつつ、葉が枯れていないように見えていれば、朝方、葉の上におそらく溢泌液らしき水滴が葉の上にあった。溢泌液に虫が集まる真夏の地面が熱せられる中、アスファルトの一角で水滴があるというだけでなんとも涼し気な気持ちになれるものだ。将来、すすしげな(地温が上がりにくい)アスファルトというものは出来るのだろうか?

 

続・栽培と畜産の未来のために

結構前に栽培と畜産の未来のためにという記事で、畜産から発生する産業廃棄物である家畜糞は、栽培直線の土作りには利用せず、家畜糞施用 → イネ科の緑肥をかます → 栽培という手順を踏んで、家畜糞の効果を可能な限り高める為に、秀品率の関係ない緑肥に吸わせて、しかも有用な形にして鋤き込んで、次作以降の栽培を楽にすべきで、あわよくば、研修生を受け入れるような方が緑肥を栽培して、研修生にその畑を引き継ぐという流れが理想的ではないか?という内容を記載した。先日の

 

硬いチャートの表面で土ができる

唐突だが、スコリアという多孔質の塊発泡している火山岩(玄武岩 or スコリア等)や記憶の中では真砂土は白かった全体は硬いけれども、部分的に脆い花崗岩であれば、風化して土になるのはイメージしやすいけれども、花崗岩から真砂土へチャートという海の圧で固められ、固まる時に二酸化ケイ素を集めて更に固い岩が風化するのはイメージが難しい。話は変わって岩が土になる時に最初に地衣類が岩肌について表面から削る

 

切り株は白色の菌糸によって中心から朽ちる

人工林のとある個所で切り株を発見。中心から朽ちているみたいで、中心部から空洞になっている。空洞の個所には落ち葉が入っている。菌糸に覆われた個所は細かくなっていて、ある程度細かくなったら自然に剥がれ落ちるのだろう。リグニンの分解に関与する白色腐朽菌剥がれ落ちた木材の断片が切り株の中央に集まる。その上から落ち葉が落ちてきて覆う。中心部の更に下にはおそらく根であった有機物がたくさんあるだろう。おそらくそこには砂

 

メタンハイドレートと火山活動

好気性メタン資化性菌によるメタンの酸化の記事までで、海底の底でメタンハイドレートが生成され蓄積したり、空気中に放出されたメタンが酸素を消費して二酸化炭素へと変わることを見た。これらを踏まえた上で、やっと恐竜と石炭と酸素の話の続きをすることが出来る。今までの話を簡単にまとめると、※上の図は地質時代 - Wikipediaより引用古生代に石炭紀という時代があり、この時代は巨大なシダが繁茂していたとされる。巨大なシダが巨大になるに当たっての最

 

好気性メタン資化性菌によるメタンの酸化

そのままでも発火しても温室効果ガスのメタンの続き有機物が嫌気的な環境におかれると、最終的にメタンになるという話を記載した。メタンはそのままは非常に強力な温室効果ガスで、発火させると二酸化炭素を排出する。このメタンを調べる時に解説 メタン生成と嫌気メタン酸化の酵素化学 化学と生物 Vol. 52, No. 5, 2014を読んだのだけれども、冒頭に下記が記載されていた。/*******************************************

 

そのままでも発火しても温室効果ガスのメタン

前回の雨と川の作用で有機物が海底へ運ばれるで海底という低温、嫌気と高圧の環境でメタンハイドレートが生成されるという内容を記載した。メタンハイドレートはそのうち触れるとして、今回はメタンそのものに触れておくことにする。By Ben Mills - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Linkメタン - Wikipediaメタンというのは化学式がCH4の気体で、都市ガスの主成分として利用される。ガスということで燃やすために利用され、完全燃焼すると、

 

雨と川の作用で有機物が海底へ運ばれる

太古の国王も洪水に悩んでたんだってよ大雨の最中や翌日に川を見ると、混濁した水が流れている。この水はどこに行くのか?と言えば、もちろん下流から海へを流れる。この混濁した水には何が含まれているのか?といえば、上流にあった砂利とか土とかだろう。土にだけ焦点を絞ってみると、土壌のアルミニウムが腐植を守る土といえば(粘土)鉱物と有機物で、有機物と言えば炭素を含んだ化合物で糖とかタンパクとか、それらが分解された時に発生する有機酸等も有機物になる。糖の万

 

恐竜と石炭と酸素

今回の記事は地球について興味を持ち始めた駆け出しのペーペーがなんとなく思ったことを書いてみたものになるので、内容の正誤は大目に見て暖かく見守っていてください。恐竜好きな子は多いらしい。ひょんなことから我が家でも恐竜についての話題が挙がることが多くなってきた。良い機会なので恐竜についての本を読んでみることにした。恐竜は個体差に依るけれども、大きいもので10メートルを超える種というものが結構な数いる。現在陸上で生息する生物で最も大きいものはゾウかキリンだろうか

 

大気中の温室効果ガスを減らしたい

20年前ぐらいの夏、35℃を超える猛暑日は年に数回あった程度らしい。連日の猛暑日は温室効果ガスである二酸化炭素やメタンが大気中に増えたことが原因である可能性が高いと気象庁が発表しているのはよく聞く話だろう。地球温暖化で台風が大型化、今後も増え続ける?(海洋研究開発機構) | ブルーバックス | 講談社地中に埋まっていた石炭や石油といった炭素源を発電等で燃やしてエネルギーを取り出し、その余剰分となった二酸化炭素が大気中に拡散される。二酸化炭素によって平均気温が高まり、それにより降雨量も増

 

豪雨ニモマケズ、暴風ニモマケズ

川に来た。二週間前の豪雨で今見えている場所はすべて見えなかった程増水した個所は、今ではいつも通りの水位に戻っている。見えている個所すべてが増水したということは、目の前に見える草たちは浸水したわけだ。これらの植物に寄ってみると、川の流れに従って倒れていて、上の方は緑の葉が残っている。この草をよくよく見てみると、根元の方では新しい脇芽が出ていた。これを見て、ただただ単純にこの草は強いなという感想を抱いた。

 

台風・大雨の自然災害の被害を軽減するために

先週、西日本豪雨という自然災害があり、広島を中心に西日本で多大な被害があった。平成30年7月豪雨 - Wikipedia今回の豪雨で京都では、福知山や舞鶴といった京都北部でトウガラシのハウスに水が入り込んで浸水したというニュースが流れ、今年の野菜の価格が高騰するのでは?と話題に挙がることが多い。そんな中、豪雨が止んでから農作物の被害を確認しに行った方から興味深い話を聞いた。それは、豪雨の前から速効性の酸素供給剤を畝の上にバラマキだろうが出来たところでは、被害の割合が0

 

植物と菌の集めた滴

とある土で周りに有機物が見当たらないのに菌糸が生えている場所があった。おそらく土と混ぜた有機物に菌糸が生えたのだろう。その菌糸をいくつか見ていくと、こんな状態の植物を見かけた。この植物はおそらくだけど病気というわけではない。たまたま発芽した個所に菌糸が生えたパターンだろう。ということは菌糸の方も病原性ではないはず。葉の周りに滴が出来て、葉の周りに水があったり、光が不規則に反射するだろうから、植物にとって想定外のことが起こるはずだ

 

大きなキノコを見て思い出す師の言葉

以前、私にとっての農業とSOY Shopという記事で下記のような内容を記載した。/**********************************************************/ある日、堆肥のまき方で師に注意を受けます。指示したことをしていないではないか!と。普通に考えたら私は正しい施用を行っていたのですが、師はそれが違うというのです。試しにその場所をそのままにしてくれたのですが、確かに師が施用した箇所と私が施用した箇所では結果に雲梯の差が出たの


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