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カテゴリー : 稲作

稲作には米の栽培以上に様々な社会問題を解決する可能性を秘めている
 

除草剤のVLCFAE阻害剤が選択性を持つ理由

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VLCFAE阻害剤の選択性は、植物のグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)という酵素の活性の違いに起因します。GSTはグルタチオンを利用して除草剤を解毒するため、イネなど活性の高い植物は抵抗性を示し、ターゲットのイヌビエ等は効きやすいとされます。しかし、グルタチオンは光合成や耐寒性にも重要な役割を果たすため、除草剤の解毒に消費されることで、一見影響を受けない作物も長期的に見れば生育に間接的な負荷がかかる可能性があります。したがって、除草剤の効果を維持しつつ作物の健全な生育を促すには、グルタチオン合成を促進する肥培管理が重要となるでしょう。

 

ヒエ剤のVLCFAE阻害剤

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前回の記事で、ALS阻害剤が土壌劣化によりイネにも薬効を及ぼす可能性に言及し、本記事ではヒエ剤のVLCFAE阻害剤に注目。これは、植物クチクラや細胞膜の主成分である超長鎖脂肪酸の伸長酵素を阻害する除草剤です。この除草剤は選択性を持つとされますが、もし選択性に見落としがあれば、イネのクチクラ合成に悪影響を与え、いもち病にかかりやすくなる懸念があります。ALS阻害剤と同様に、VLCFAE阻害剤の選択性を生化学的な観点から詳細に検証し、潜在的なイネへの影響を徹底的に把握する必要性を訴えています。

 

稲作でよく散布する除草剤は鉄の問題を回避してからの方が良いのでは?

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稲作で多用されるALS阻害剤は特定雑草に効果を発揮しますが、イネ自身はシトクロムP450酵素でこれを無毒化しています。しかし、この酵素の働きには鉄が不可欠。筆者は、大規模な田で慢性的な鉄欠乏が進んでいる可能性を指摘し、この状態でALS阻害剤を散布すると、イネの解毒能力が低下し、生育不良や収穫物の秀品率激減といった深刻な悪影響を招く恐れがあると警鐘を鳴らします。除草剤散布前に土壌の鉄問題(欠乏や利用効率の悪さ)を回避する対策の重要性を強く提言しています。

 

アレロパシー物質のDIMBOAは腐植の構成要因として取り込まれるか?

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本記事は、イヌビエが分泌するアレロパシー物質DIMBOAが腐植の構成要因として取り込まれる可能性を考察しています。DIMBOAは、C-3とN-4の箇所が鉄に強力なキレート結合を形成し、鉄を介して腐植と結合することで、腐植構造を大きくする可能性を指摘。また、C-2のヘミアセタール構造はタンニンと反応し、DIMBOAが腐植の一部となる可能性も示唆しています。もしDIMBOAが腐植に取り込まれれば、イネとの競合におけるイヌビエ対策が容易になるかもしれない、と結論付けています。

 

稲作の除草剤で重要なアセト乳酸とは何か?

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強害雑草コナギの除草剤抵抗性を切り口に、「稲作の除草剤で重要なアセト乳酸とは何か?」を深掘りする記事。水稲の主要な除草剤であるアセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤に焦点を当て、アセト乳酸がバリンやロイシンなど分枝鎖アミノ酸の生合成前駆体であることを解説します。さらに、その名称「α-アセト乳酸」の化学的な意味を詳細に分解。アセト基やα位の概念まで掘り下げ、除草剤の作用メカニズムと化学的背景への理解を深めます。

 

イネとムギネ酸

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本ブログ記事は、イヌビエのアレロパシー物質DIMBOAが鉄吸収に関与する可能性から、イネとイヌビエの「鉄の奪い合い」に着目。イネの鉄吸収メカニズムに疑問を抱き、ムギネ酸戦略を推測するも、大阪大学の研究でイネのムギネ酸分泌能が低いことが判明する。この知見は、乾田直播(陸稲)における鉄吸収の難しさや、土壌ケア・菌根菌活用に伴う大規模栽培での懸念事項を浮き彫りにする。筆者は、一連の考察を通じて、稲作における鉄の存在感が予想以上に大きいことを改めて強調している。

 

たかがイヌビエ、されどイヌビエ

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本記事は、イヌビエのアレロパシー物質DIMBOAが水田土壌に与える深刻な影響を指摘。DIMBOAはギ酸を放出し鉄をキレートすることで、粘土鉱物の風化を早め、鉄の溶脱を促進し、結果的に土壌劣化を加速させるメカニズムを解説しています。イヌビエの繁茂は大規模稲作で放置されがちであり、この土壌劣化問題は無視できません。幸い、田の物理性改善でイヌビエが生えなくなった事例もあることから、早急な土壌劣化ケア方法の確立が急務であると提言します。

 

DIMBOAの構造の続き

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イヌタデのアレロパシー物質であるDIMBOAは、その構造に「ヒドロキサム酸」を含むことが判明しました。カルボニル基と窒素、ヒドロキシ基が結合したこの構造は、強力なキレート作用を持ちます。これにより、植物の鉄などの微量要素吸収を阻害し、競合植物や土壌微生物の生育を抑制する可能性が示唆されました。筆者はこの作用を、大規模稲作における慢性的な鉄欠乏問題やイヌムギの繁殖と関連付け、土壌の物理性改善によるイヌムギ減少も鉄欠乏解決に起因する可能性を考察しています。

 

DIMBOAの構造

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このブログ記事は、イヌビエのアレロパシー物質であるDIMBOAの化学構造について詳細に解説しています。正式名称「2,4-dihydroxy-7-methoxy-1,4-benzoxazin-3-one」に基づき、各置換基の位置や環構造の意味をひも解きます。環内の酸素を起点とする番号付けや、ベンゼン環と共有する炭素に番号を割り振らないといった専門的なルールを具体例で説明し、DIMBOAの構造理解を深めます。これにより、今後のアレロパシー物質に関する詳細な解説の基礎を築く内容となっています。

 

イヌビエのアレロパシー

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イネが分泌するアレロパシー物質モミラクトンBに対し、なぜ厄介な雑草イヌビエが強いのかを深掘りする記事。東京大学の研究では、イヌビエ自身もモミラクトン類似化合物の遺伝子を持つ可能性が示唆され、これがイネの防御機構を回避する理由と推察される。さらに、イヌビエはトウモロコシ由来のDIMBOAというアレロパシー物質を分泌し、これがイネに影響を与え、水田での優位性を確立している可能性が高いと指摘。DIMBOAの特性を深掘りすることで、イネの秀品率向上に繋がる知見が得られると期待を述べている。

 

黄色い花の群生とキツネアザミ

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稲作技術向上のため、タガラシが繁茂する田の調査中に、耕作放棄地でタガラシ似の黄色い花の群生とキツネアザミが共存する光景を発見。筆者は、黄色い花が分泌するアレロパシー物質に対するキツネアザミの耐性や、その特性に注目しています。周辺で唯一キツネアザミが目立つこの場所から、稲作の秀品率向上に繋がる重要なヒントが得られる可能性を探る記事です。

 

田の横にタガラシが繁茂していると困るよね

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知人から田の横に繁茂するタガラシの相談を受け、筆者はその生態を調査。タガラシは富栄養な湿地を好むとされるが、写真の場所が本当に富栄養なのか疑問を抱く。筆者は、同じ水系の上流域の田畑からの肥料(特に安価な家畜糞)の流出が原因ではないかと推測。地域的に土の保肥力が低いことも流出を助長している可能性を指摘する。タガラシの繁茂は米の収量低下につながると言われ、その原因がタガラシが合成するラヌンクリンではないかと考察し、この状況を回避したいと考えている。

 

タガラシ、漢字で書くと田辛子か田枯らし

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このブログ記事では、以前取り上げたキンポウゲ科のキツネノボタンの調査をきっかけに、同科の「タガラシ」という植物に興味を持った経緯が語られています。筆者は、過去に撮影して放置していた見覚えのある植物がタガラシであることを突き止めました。タガラシの漢字表記には、有毒成分が辛いことに由来する「田辛子」と、イネの収量低下に繋がることに由来する「田枯らし」の2つの説があることを紹介。特に「田枯らし」の説に注目し、キツネノボタンが生える田にも同様の影響が出ないか懸念を表明しています。タガラシの有毒成分については、今後の記事で詳しく触れる予定です。

 

レンゲの田にいる黄色い花は何だ?

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先日記事にしたレンゲの田とは別の、昨年から稲作を始めた田で一面に咲き誇る鮮やかな黄色い花に気づいた筆者。撮影した写真をもとに検索した結果、この花はキンポウゲ科キンポウゲ属の「キツネノボタン」に酷似しており、特に葉が無毛であることから外来種のトゲミノキツネノボタンである可能性が高いと推測しています。この黄色い花が特定の田でのみ目立つ現状から、筆者は今後の稲作継続で植生が変化し、やがて姿を消すのではないかと推測。来年以降もその変化を注意深く見守っていく意向を示しました。

 

レンゲは開花したが、ミツバチはまだあまりやってきていないらしい

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知人が新たに借りた田で育てているレンゲが、ちらほら開花を始めました。本来、レンゲは開花前に鋤き込み緑肥としますが、今年は景観や時期的な問題で鋤き込みができていない状況です。筆者は、開花した花の形から、まだミツバチがほとんど訪れていないと推測しています。知人は秀品率の高い栽培者として筆者も信頼しており、頻繁に田に足を運んでその様子を観察。今年の彼の稲作がどのような結果になるのか、大いに期待を寄せている様子が伝わります。記事ではレンゲの栽培状況と、知人の稲作への強い関心が綴られています。

 

耕作放棄地から水稲に戻して二年目の土でカラスノエンドウを見かけた

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京都農販の技術顧問である筆者は、耕作放棄地から水田へ転換し、レンゲで土壌改良を進める顧客の田を訪問。稲作再開二年目のこの田で、昨年は見られなかったはずのマメ科植物「カラスノエンドウ」を発見しました。綿毛で飛ぶ草ではないため、近隣からの飛来は考えにくく、埋没種子の発芽、土質変化、あるいは何らかの運搬手段など、その出現経路は不明です。筆者はこのカラスノエンドウの生態や出現理由について、理解を深めたいと考えています。

 

田の規模拡大はレンゲから

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京都農販の技術顧問である筆者が、肥料購入者の田を定期的に訪問する中で、特に土壌改良により生産性を大幅に向上させ、規模拡大中の顧客の田に注目しています。記事では、その顧客が土壌改良の一環として栽培しているレンゲの生育状況を報告。田に植えられたレンゲの葉が鮮やかな緑色で美しく育っている様子を写真とともに紹介し、土壌の状態の良さを示唆しています。筆者は、このレンゲ栽培が今後の田にどのような良い変化をもたらし、生産性をさらに向上させるのか、その進捗に大きな期待を寄せています。

 

乳白粒は何故食味が下がるのか?

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「乳白粒」とは、米の成長初期から中期に高温や低日照が原因で、デンプンが十分に生成されず米粒内に空気が多く入り、光が乱反射して白く見える米を指します。筆者は透明感のないご飯の食味低下に疑問を抱き、農水省の情報を参照。その結果、空気量の多さが食感に影響し、デンプン不足が甘味の低下を招くため、乳白粒は食味が下がると結論付けました。これは、白色の花弁が空気で白く見える現象とも共通しています。

 

今年の最大の出来事はNHKテレビテキスト やさいの時間 2025年12-1月号になるだろう

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今年の最大の出来事は、NHK「やさいの時間」2025年12-1月号に「働く土づくり」企画の講師として掲載されたこと。読者からは多くの反響があり、特に稲作の知識向上に携わった人物からは「反収・秀品率向上と経費削減の知識が8ページに簡潔にまとまっていて良かった」との評価が寄せられた。筆者はこの反響を受け、全国の栽培現場が複雑に考えられすぎ、それが作業時間や経費の肥大化につながっているという課題意識を持つ。過去の経験から、NHKテキスト掲載の効果は半年ほど続くと見込んでおり、2026年5月頃まで新たな機会が舞い込むことを楽しみにしている。

 

イネ科の草の群衆に紫色の葉の草

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収穫を終えたレンゲ米の水田で、一際目を引く紫色の葉の草。これは収穫後も耕されずに育ったレンゲが、寒さの中で発芽・成長した姿です。葉が紫色になるのは、植物が寒さから身を守りつつ、葉緑素をフィルターすることで光合成の生産性をギリギリまで維持しようとする「攻めの戦略」の表れ。筆者は、その自然界の知恵とたくましい生命力に深く感銘を受け、逆境に立ち向かう「生きるための攻めの姿勢」を自らも見習いたいと綴ります。自然の神秘と、困難な状況下での力強さを感じさせる考察です。

 

強く還元された土は土壌分析に影響を与えるか?

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ふかふかで黒い田の土の腐植量が、そうでない土より少ないという土壌分析結果に疑問を抱いた筆者は、採土方法に原因がある可能性を探る。JAの資料で水稲の採土時期が「荒おこし~代かき前」とされていることに着目。荒おこし前の土が還元状態にあるため、採土・分析過程で酸化されることで、腐植や有機物の酸化分解、あるいは酸化鉄(Ⅱ)酸化時の腐植の紛失が起こり、見かけ上の腐植量や保肥力(CEC)が低下したのではないかと推測。この仮説を検証するため、荒おこし後やレンゲ刈り取り後に改めて土壌分析を行う必要性を提示している。

 

土が黒くなる要因は何だ?

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本記事は、収量が多い田の土が黒く柔らかいにもかかわらず、土壌分析で腐植量が少ないという矛盾から「土が黒くなる要因」を考察しています。土の黒さの要因として、一般的に腐植の蓄積と、還元された鉄(酸化鉄(Ⅱ))の存在が挙げられます。特に水田のような還元環境では鉄の還元が頻繁に起こるため、冒頭事例の黒い土は、腐植が少ない代わりに還元鉄が多い可能性が示唆されます。しかし、土の「ふかふか感」との食い違いから、筆者はまだ見落としている要因があるとし、さらなる検討を促しています。

 

アキアカネのヤゴが好む田はどんなところ?

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アキアカネの激減が農薬や水田の乾田化・減少に起因する可能性に触れ、筆者の不安から「万葉と令和をつなぐアキアカネ」を紹介。この本によると、アキアカネが多く羽化する田は、農機具利用があっても、ヤゴの死滅を避けるために水切り(中干し)の時期を遅らせ、除草剤の使用を控える点が重要だと判明しました。筆者は有機栽培での除草剤の課題に疑問を呈しつつ、収穫後のレンゲ播種がアキアカネのヤゴに与える影響について新たな問いを投げかけています。アキアカネ保護には中干し時期と除草剤が鍵となる可能性が示唆されました。

 

田でよく見かけるクモの名は?

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このブログ記事では、筆者が田んぼで発見したクモの正体と捕食行動について解説しています。前足が長く後ろ足が短い特徴から「アシナガグモ」と特定。Wikipediaの情報に基づき、アシナガグモは夕方から網を張り、夜間に虫を捕らえること、また、ユスリカなど昆虫が多い場所では網を張らずに直接捕食することを紹介しています。稲作の害虫であるウンカなども捕食対象となる可能性に触れ、田んぼの生態系におけるクモの役割に焦点を当てています。最後に、田んぼにボウフラがいるかという素朴な疑問を提示し、読者の興味を引きます。

 

ウスバキトンボの成虫は何を捕食している?

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本記事は、ジャンボタニシの天敵であるウスバキトンボのヤゴが増えれば、成虫が稲作・畑作に貢献するのではという期待を背景に、「成虫は何を捕食するのか?」という問いから始まります。軽量で長距離移動するウスバキトンボの主な捕食対象は、カやハエなどの小昆虫です。農業害虫のカメムシやアザミウマを捕食するか調査したところ、報告は見当たらず、筆者はカメムシには大きすぎ、アザミウマには小さすぎると推測。もしウスバキトンボの成虫が農業害虫の天敵であれば、もっと注目されるだろうという筆者の見解が述べられています。

 

ジャンボタニシの天敵のウスバキトンボの産卵時期はいつか?

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稲作でのジャンボタニシ繁茂は、栽培者の管理、特に「中干し」が根本原因だと記事は指摘しています。ジャンボタニシの稚貝の天敵はウスバキトンボのヤゴ、成貝の天敵はオタマジャクシとされています。ウスバキトンボは毎年大陸から飛来し、5月頃に第一世代が産卵し、ヤゴは6〜7月中旬頃に活動。第二世代はお盆前後に第三世代を産卵します。しかし、ヤゴやオタマジャクシは中干しで死滅する一方、ジャンボタニシの稚貝は乾燥に耐えます。結果として、中干しが天敵のいない環境を作り出し、ジャンボタニシの増加を助長していると警鐘を鳴らしています。

 

ウスバキトンボは何に惹かれて、物理性を改善した田に集まっているのだろう?

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毎日観察している物理性改善田に、夕方になると数えきれないほどのウスバキトンボが集まる現象が確認されました。これは周辺の田では見られない特異な光景です。記事では、ウスバキトンボの幼虫がジャンボタニシの稚貝の天敵であることに触れつつも、筆者はなぜ特定の田にウスバキトンボが集中するのか、その理由を深く考察。物理性改善田が持つイネの香り成分など、何らかの「目印」に惹かれているのではないかと推測し、その要因解明に思いを馳せています。

 

田に浮かぶ段ボールの上にカエル

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田んぼに再び投入された段ボールが、水面に浮かんだままになっている。以前ジャンボタニシが集まると紹介された段ボールだが、今回はその上にカエルが一匹乗っていた。カエルは通常、田の端に張り付いていることが多いが、浮き上がった段ボールの上はより快適な休憩場所となっているようだ。周囲の田んぼが水を抜いているため、この田には多くのカエルが集まっており、イネの食害性昆虫を捕食してくれると期待されている。

 

中干し無しの田を見ていて思うこと

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筆者の地域で、中干しを行わず、物理性改善、レンゲ活用、減肥・無農薬栽培を実践する田がある。この田は毎年、地域の反収、品質、利益率で一番を達成。管理者が栽培方法を丁寧に教えても、誰も模倣しない状況に筆者は疑問を呈している。一方で、その隣の田は耕作放棄地となっており、成功事例が広まらない現状との対比を示している。

 

家畜糞のメタン発酵時に得られる消化液は大規模稲作の問題を解決する可能性があるのでは?

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家畜糞のメタン発酵で得られる消化液は、大規模稲作の課題解決に貢献する可能性があります。この消化液はアンモニア態窒素が豊富で、土壌改良材として期待され、特に稲わらの腐熟促進に有効と考えられます。従来の石灰窒素と異なり殺菌作用がないため、微生物の活動を阻害せず、微量要素(鉄や亜鉛など)の補給源としても有望です。これにより、区画整備された水稲の弱点を補強できる可能性があります。しかし、豪雪地域での大規模稲作では、雪の下で微生物(特に枯草菌)が活動し、無機窒素を利用して稲わらの腐熟を進められるかどうかが懸念点として挙げられます。

 

家畜排泄物のメタン発酵の際に生成される消化液で沈殿しやすい金属は残るか?の続き

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家畜糞のメタン発酵消化液は亜鉛や銅などの微量要素、腐植酸様物質、カリウムが豊富で、リン酸は少なめです。アンモニア態窒素が多く高pHなのが難点ですが、汚泥混合がなければ重金属は許容範囲。水稲の収穫後のお礼肥として有効で、冬を挟むことでアンモニアの影響を軽減し、藁の腐熟促進や有機物・微量要素の補給に役立つと考察されています。

 

昨年まで耕作放棄地だった田の除草事情

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成功を収める農家が、新たに元耕作放棄地で稲作を開始。従来の土壌改良、レンゲ使用、中干し無しといった農法を適用したにもかかわらず、この田ではイネの根元から大きな雑草が多発。既存の田では見られなかった現象で、放棄地に残った雑草の種が原因とみられる。この草は収穫効率を下げ、利益率に影響する可能性があり、改めて稲作における土作りの重要性が示された。

 

ジャンボタニシが段ボールに集まっている

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いつも見ている田んぼで、水面に浮かんでいた段ボールが水を吸って沈んでいるのを発見。よく見ると、その段ボールに大量のジャンボタニシが集まっており、食べられたような痕跡が残されていた。筆者は、水を吸って柔らかくなった段ボールをジャンボタニシが食べているのではないかと推測。ゴキブリも段ボールを食べることからあり得るとしつつ、果たして段ボールから養分を得られるのかという疑問を呈している。

 

土壌改良した田でカエルがたくさん泳いでいる

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土壌改良した田んぼで、オタマジャクシからカエルになったばかりのカエルやヤゴを多数確認。周辺の田んぼより水位が高く、生育に適した環境が影響していると考えられる。害虫を捕食する生物が多いことは安心材料だが、中干しでこれらの生物がいなくなる田んぼを見ると、日本の食糧事情に不安を感じる。中干しの歴史は浅いという記事も参照。

 

田で繁茂したアゾラはリン酸欠乏の指標になるのでは?

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水田でアゾラが繁茂し赤くなっているのは、リン酸欠乏の可能性がある。特に鉄不足の地域では、リン酸が有効に利用されず、イネの発根不良を招き、硫化水素ガスや除草剤の影響を受けやすくなる。多収品種はリン酸要求量が多く、影響を受けやすい可能性がある。アゾラ対策の除草剤がイネに悪影響を及ぼすことも考えられ、注意が必要だ。

 

アカウキクサのアゾラ

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アカウキクサ(アゾラ)は水生シダ類で、ラン藻と共生し窒素固定を行う水草。緑肥としても利用される。通常は緑色だが、秋には赤くなる。しかし、写真のアカウキクサは7月初旬にも関わらずほぼ全体が赤色。なぜ赤い色素を合成するのか、条件が分かれば土壌の状態を把握できる可能性がある。

 

田の水表面を覆い赤く見せるアゾラたち

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福井県越前市や鯖江市の田でアゾラ(アカウキクサ)が大量発生している様子が写真とともに紹介されています。筆者は、アゾラが絶滅危惧種であるにも関わらず、田を覆い尽くすほど繁殖していることに疑問を感じています。葉が赤く光合成に不利なはずのアゾラが繁茂しているのは、土壌の劣化が原因ではないかと推測し、除草剤を使う前に土壌改良をすべきではないかと述べています。

 

米どころの福井県越前市の武生地区の稲作

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福井県越前市武生地区の稲作地帯を視察。パイプラインで水を引くため、水田間で水のやり取りがないのが特徴。水質は不明だが、生活排水の流入がない点はメリット。土壌分析では、2:1型粘土鉱物と腐植が少ない傾向。砂岩地質のため、鉄分の自然増加も期待薄。水質と土壌の特性から、光合成促進には工夫が必要と感じた。

 

福井県越前市武生の稲作の栽培者向けに秀品率の向上の話をしました

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福井県越前市武生の稲作栽培者向けに、稲の秀品率向上に関する講演を実施。事前に土壌分析結果や地質情報、田の整備状況を分析し、栽培されている田の弱点を特定。最小限の労力で解決できる対策を提案しました。

 

中干し無しの田でウスバキトンボがたくさん集まっているような気がする

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中干しなしの田んぼにウスバキトンボが大量に集まっている。高い水位が原因か、カマキリ同様にトンボを惹きつける要因があるのか不明。もしトンボが産卵すれば、ヤゴが大量発生しジャンボタニシの稚貝を捕食する可能性がある。トンボが集まることを考えると、今の時期に水位を下げるのは得策ではないかもしれないが、ジャンボタニシの食害も懸念される。

 

カマキリはどうやって田で育っているイネに移動するのだろう?

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息子と夕方の田んぼ観察が日課。物理性改善した田には多様な生き物がおり、息子は夢中。筆者は稲の生育状況を確認中、カマキリが稲にいるのを発見。水面を泳いで稲に辿り着く姿を目撃。田んぼ周辺にはカマキリが多数。アメンボも多く、カマキリが捕食した昆虫の食べ残しをアメンボが食べる可能性を考察。カマキリの意外な一面に驚いた。

 

稲作の土壌分析で注意すべき点

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稲作土壌分析でまず見るべきはpH。pH5.5以下は鉄の溶脱を招き秋落ちの原因に。土壌pH低下は2:1型粘土鉱物(モンモリロナイト等)の減少が原因の可能性があり、これらは風化でpHを上げる働きを持つ。相談者の土壌ではpH改善傾向が見られ、CEC向上も確認。2:1型粘土鉱物の施肥が効果を発揮していると考えられる。土壌劣化は2:1型粘土鉱物の消耗と捉えられ、ケイ酸供給不足にも繋がるため、猛暑対策としても重要。

 

粘土鉱物は植物性の有機物と結合する事でコロイド化し難くなるのか?

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水田の水が濁る原因として、土壌中の植物性有機物(特にタンニン)の量が関係している可能性がある。タンニンは粘土鉱物中のアルミニウムや鉄と結合し、粘土鉱物を凝集させる。その結果、粘土はコロイド化し難くなり、田の水が澄みやすくなると考えられる。また、タンニンと粘土鉱物の結合は土壌の物理性を長期的に向上させる可能性がある。

 

田植え後の水田の水が濁ったままなのは何故なのだろうか?

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田植え後の水田の濁りが気になる。秀品率の低い田で濁りが続く原因として、過剰な代掻きや未分解有機物の存在が考えられる。ベテラン農家の指導による管理方法の差は少ないため、土壌の状態が影響している可能性が高い。畑作から転換した田で濁りが続く場合、土壌鉱物の劣化による腐植や金属系養分の保持能力の低下、リン酸やカルシウムの過剰蓄積が考えられる。特に粘土鉱物が関与する土壌鉱物の劣化は、コロイド化により濁りが解消されにくい。

 

物理性の改善を行っている田の田植え2025

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物理性改善、レンゲ、中干し無し栽培の田で2025年も田植えが無事終了。注目は、隣接する新しい田んぼでの稲作開始。土作りからの過程を追うことで、既存の田との比較を通して土や肥料に関する知見が深まることが期待される。2つの田んぼを観察することで、より深い理解が得られるだろう。

 

新しい田での土作り

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稲作面積を拡大する人が、数年耕作されていない田で稲作を始める。長年放置された田は土が硬く、草も深く根を張っているため、物理性(特に保水性)の改善が必須。草を土に混ぜ込むことで改善が見込めるが、代かきや田植え作業に支障がないか懸念されるため、様子を見ながら進める。

 

レンゲの開花を見たが、気候はまだ寒い

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寒暖差が激しい今日この頃、レンゲ米の田んぼでレンゲの開花を確認した。4月下旬並みの暖かさの後、寒さが戻ってきたため、開花はまばらで、集合花もまだ円盤状。ハナバチは訪れておらず、蜜や花粉は残っている状態。ここ数日の寒さで、ハナバチは活動していないようだ。通常、レンゲの開花は、気温上昇と共に活発化し、ハナバチの訪花を促す。しかし、寒暖差の影響で開花と訪花活動のタイミングがずれている様子。

 

米粉を使った菓子パンや惣菜パン

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高谷ベーカリーは高槻産米粉を使ったパン作りに力を入れており、米粉パンの種類を増やすなど積極的に活動している。米粉の普及活動の一環として、米粉麺や米粉を使ったビールの風味向上にも取り組んでいる。さらに米粉の品質向上を目指し、稲作の栽培技術検討にも力を入れている。今回、様々な形状の米粉パンを試食。メロンパンやきんぴらごぼうパンなど、クラムの食感も多様で興味深い。社会情勢による米不足が懸念される一方、稲作技術の向上により米余りの可能性もある。生産調整ではなく、米粉のような新たな利用価値を高めることで、米の有効活用に繋がる。高谷ベーカリーの米粉への取り組みは、米の新たな可能性を示す好例と言える。

 

米粉の伝道師高谷 レモンのゴールデンエール

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稲作農家から、米粉を活用したビール「レモンのゴールデンエール」の試作品を頂いた。このビールは、高槻市の醸造所「BEER BASE 高槻」で製造されたもので、水溶性と甘さに優れた清水っ粉を使用することで、麦芽の雑味を抑え、飲みやすい仕上がりになっている。米の甘みと高品質な栽培方法により、苦みが少なく日本酒とは異なる味わいだ。米粉は、粉末状であることから発酵食品の品質向上に役立つ可能性を秘めていると感じた。

 

今年も天日干しのレンゲ米を頂いた

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今年も最高食味評価を受けたレンゲ米をいただいた。昨年同様、栽培過程と合わせて報告があった。今年の栽培では高温対策が課題となった。詳細は「京都農販日誌」に掲載されているが、水田の水温上昇を抑えるため、昼間に水を流し続ける「かけ流し」の有効性について検討している。かけ流しは水温低下に効果がある一方、水資源の浪費、肥料流出の可能性、水温の急激な変化による稲へのストレスなどが懸念される。そのため、水温と稲の生育状況を綿密に観察し、かけ流しの実施時間や水量を調整する必要がある。費用対効果も考慮し、最適な高温対策を模索している。


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