ブログ内検索
とにかく速いブログサイトを目指す

カテゴリー : 稲作/page-1

SOY CMSマニュアルページ作成中

SOY CMSの開発秘話を投稿しました。→SOY CMSの開発秘話
 

水位センサーからどのようなデータが得られるか?

制御用水位センサーを使ってみるの記事で、簡易的な水位センサーを購入して、Micro:bitに繋いで、水を入れたタッパーにセンサーを刺してみた。水に対して深く刺す(センサーに触れた水の接地面が増える)程、Micro:bitのディスプレイに出力された数値が大きくなる。どうやら、センサー表面が水に触れると通電して電流が発生するらしい。これらの内容を踏まえた上で、水位センサーの仕組みを見ていきたい。「水位センサー + 仕組み」で検索をしてみたら、レベルスイッチ・液面計...

 

制御用水位センサーを使ってみる

農業とICTを頻繁に見聞きするようになった。作物の栽培の自動化を目標として様々な機械が開発されている中、稲作の自動化が現実味を帯びている。稲作は水草(抽水植物)という特徴から、低肥料で多収の作物かつ、機械化による省力化が進んでいる。最近はトラクタや田植え機の自動運転の開発が盛んで、運転の熟練者でない方でも綺麗に整地できる流れが進んでいる。自動操舵トラクター:農林水産省稲作の自動化で自動運転以外に何かあるか?を調べてみたら、水位と水温測定に関するものがあった。 ...

 

物理性を改善した田では浮草が増えにくいのか?

今回記載する内容は個人的に感じたことなので、あくまでメモ程度として残す。いつも観測している物理性を改善した田にて、稲作は栽培中に土壌環境の向上ができる確信を得た時々用水路から浮草が入ってくるけれども、この浮草が増殖することを見なくなった。藻も田植えした直後のみでその後は増殖しなくなった。比較的大きな魚が浮草を食べるらしいけれども、田にその手の魚はいないので、浮草にとっては増殖しやすい環境であるはず。土の物理性・化学性が向上して、土から養分が...

 

稲WCSと藁サイレージ

飼料米の品種選定は何を意識する?の記事で、稲WCS(ホールクロップサイレージ)の話題があって、学生の頃の畜産実習を思い出した。サイレージというのは、サイロという建物に刈り取った牧草を敷き詰め嫌気発酵をした飼料のことを指す。サイロ - Wikipediaただ、サイロでの管理が大変なため、丸めた稲わらを空気を遮断できる包装でくるんで嫌気環境にするのが最近の主流らしい。ちなみに牧草の発酵は葉についていた乳酸菌が行うとされている。サイレージという名前を聞いて、オー...

 

飼料米の品種選定は何を意識する?

ゴールデンライスにはどんな遺伝子を導入したのだろう?までの記事で飼料米についてを見てきた。飼料米についてを調べていて、気になってきたのが米の品種で、負担食べている品種は確か食味の向上の為に低タンパク、高デンプンの品種を用いていたはず。この特徴により、収量が減っているかもしれず、畜産で用いるには贅沢過ぎるような気がしている。というわけで、早速飼料米の品種について検索をしてみたら、農林水産省のサイトの多収品種に取り組むに当たって-多収品種の栽培マニュアル-:農林水産省にたどり着いた。...

 

先発組のオタマジャクシたち

定期的に観測している田のイネの葉色が薄緑で欠乏症も出ていなくて良い感じだ。葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすい現時点で地上部の生育が抑えられているので、連日の猛暑日に突入してもきっと耐えてくれるだろうと期待している。※初期生育で地上部の葉の展開が穏やかな場合、地下部の発根が優先しているこれらのイネの間をよく見ると、カエルがいた。田植え直後に孵化したオタマジャクシが無事にカエルになったのね。ここと周辺の田植えが大体一ヶ月前で、田の水が減る時期になる...

 

ゴールデンライスにはどんな遺伝子を導入したのだろう?

前回の第二世代遺伝子組み換え作物のゴールデンライスの記事で、コメの胚乳の箇所にベータカロテンを蓄積するゴールデンライスについて見てみた。せっかくの機会なので、もうちょい深くゴールデンライスに触れてみようと検索をしてみることにして、小松晃 形質転換技術による品質・成分育種の可能性 - 農業および園芸 第81巻 第1号 2006にたどり着いた。International Rice Research Institute (IRRI) - https://www.flickr.com/p...

 

第二世代遺伝子組み換え作物のゴールデンライス

稲作のポテンシャルと飼料米の記事で、飼料米についてを見た。日本の畜産の現在において主の飼料は海外のトウモロコシやコムギらしいが、トウモロコシから飼料米に転換したら何を意識すべきか?という視点で見てみた。研究所が公開している資料によると、個人的に一番の大きな違いに見えたのは色素であるカロテノイドだった。飼料米を主にした時に、カロテノイドを補完するとしたら、カボチャやパプリカで、後者のパプリカを用いるとすれば、海外依存度合いが高いらしく、飼...

 

稲作のポテンシャルと飼料米

連日の猛暑の中、稲作はとてつもない可能性を秘めているなと感じる事が多い。抽水植物という水草に分類されているイネが栽培化されたことで、水資源を豊富に活用できるようになった。水生植物であるイネの根腐れについて考える田に水を入れることで、上流にあるミネラルや粘土鉱物を田に入れることで低肥料栽培になりつつ、水の蒸散により、周囲と自身の熱を逃がすことができ猛暑に強い。光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討する田に水を張...

 

森林の保水力を考えたの続き

森林の保水力を考えたいの記事で、川の上流の森と川の水量の関係を知るために色々と調べた。川の上流でスギやヒノキといった針葉樹林を植林すると、消失保水量の観点で川の水量が減る傾向にあるそうだ。これはスギやヒノキといった成長の早い木が水を消費して、川に解放する水量を減らしてしまうからだそうだ。では、よく森に木を植えると天然のダムのようになるといった話はどのように考えれば良いのだろうか?前回紹介した読み物中では、森に木を植えることで、貯水ではなく、洪水防止を強調していた。...

 

全国の田で腐植の量を1%高めると二酸化炭素の削減はどれくらいになるのだろう

連日猛暑日の話題を見かける。まだ6月なのに既に猛暑日が始まっているのかと思うと、8月の気候がどうなるのだろうか?と不安になる。そんなときにふと頭に浮かんだ事がある。日本全国の水田で腐植の量を1%上げる事ができたら、どれほどの炭素量になるのだろう?と。土に含まれる腐植の量はどれくらい?の記事で、土壌診断で腐植の量が3%の時の腐植の量を計算した。概算で腐植の数値が1%上がる毎に 1t / a の腐植こと炭素化合物が埋没されたと見ていい。※1a = 1反...

 

田植え後の最初の難所のジャンボタニシをどうにかできないものか

ジャンボタニシが活着したばかりの稲をよじ登っている。よじ登ったまま折るといったことで稲が傷付いているのが見える。ジャンボタニシは田で越冬するらしく、冬の耕起によって個体数を減らせるという内容をよく見かけ、冬期のレンゲ栽培と相性が悪いなと思いつつも、用水路から田に水を入れる時に入ってくるので、薬剤や捕獲で対処になるのだろう。中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?ジャンボタニシは食用として輸入され、国内で養殖が始まったらしいが、養殖業の廃業により野生化したという経緯...

 

稲作に秘められた大きな可能性

稲作に関して挙がった話題があるので投稿しておく。稲作は昔から野菜の栽培と比較して、少ない肥料で栽培できると言われている。野菜と比較して、肥料の重量の桁数が1桁違う程で、現在観測中の物理性の改善を行っているところでは、更に肥料の施肥量を減らしている。なぜこんなにも肥料が少なくて良いのか?の今のところわかっている事が、川の資源(微量要素や土壌改良としての粘土)を有効活用しやすいこと田に水を張る + 鉄粉で田の土が自然に窒素固定を行い始めるこ...

 

田の藻から始まる食物連鎖

6月も中旬に差し掛かり、大体の田で田植えが終わりつつある。田植え前の入水や田植え後のしばらくの静置をしている田では、田の出水の箇所あたりで藻や浮草が発生している箇所がある。おそらくこれは耕起や代掻きで土に付着していた有機物が田の水に遊離したものを吸収して増殖したものだろう。乾土効果について考える上の写真は明確な葉の形状が見られないので、微細藻類(以後、藻とする)の方だけれども、よくよく見てみると、藻の群生の間から茶色い箇所が広がりつつある。...

 

物理性を向上した田での機械植えの田植え

今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたことの記事等で触れているレンゲ米栽培をしている方の田で、今年も無事に田植えが終了したそうだ。いや、まだ無事に終了したとは判断できない。この田は例年通り、機械植えをしているのだが、土壌の物理性の改善による土質の変化により、機械の方が想定していない環境になっていることで、機械の方が想定した動きにならないということをたまに聞く。稲作は栽培中に土壌環境の向上ができる確信を得たの記事で触れた通り、土...

 

レンゲを育てていた田に鳥が集まる

いつも歩いている道沿いにある田では続々と入水が始まっていた。上の写真の箇所は冬期にレンゲを栽培していて、一ヶ月程前にレンゲを刈り倒した田で、刈草を鋤き込まずに入水を始めた。この写真ではわかりにくいが、鳥がたくさん集まっている。写真では矢印が5本だが、周りにはたくさん鳥が飛び回っている。田に入水したことで、土の中にいた生物らが大慌てで地表に出てきたのだろう。それを狙って鳥たちが集まってきたと思われる。他のレンゲ栽培をしていない田での入水ではこ...

 

カエルは田に入水することを心待ちにしているのか?

夏も近づき、近所の田では入水が徐々に始まっている。上の写真の田は撮影日の前日に入水を行っていた。入水後の次の日にこの田の横を歩いていたら、カエルらしき鳴き声が聞こえる。鳴き声の方に近づいてみたら、田の横の用水路にカエルが二匹いた。冬眠明けでこれから産卵をするカエルもいるのだろうか。最近知ったことだけれども、田で生まれ育ったカエルは近隣の林に移動して冬眠して、春になったら再び田に戻ってきて産卵をするという話がある。写真に写っているカエルが...

 

稲作は栽培中に土壌環境の向上ができる確信を得た

定期的に立ち寄っているレンゲ米栽培の田で、ちょうどレンゲの鋤き込みを行っていたので、土を見つつ立ち話をした。レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちた写真ではわかりにくいが、周辺の田と比較して、灰色の土が黒く色味がかかっていて、土の弾力が増していた。比較用として、周辺で土作りを行っていなくて似たような時期に耕起をした場所の土を載せておく。大体同じような尺で写真を撮るように心がけたが、前者の土の方が土の粒子が細かくなっている。触ってみると、...

 

レンゲ栽培の効果は田植え後の雑草管理にも影響を与える

レンゲにアレロパシーがあるのかな?と気になったので調べてみたら、アレロパシーではないが興味深い内容に辿り着いた。レンゲと水で雑草を抑える -レンゲによる休耕田の雑草管理- 静岡県/農林技術研究所によると、レンゲは生産量が少ないため、土壌を被覆して他の草の競合になるのは難しいけれども、レンゲ後に田に入水すると速やかに分解されて、土壌表面を有機酸を含んだ有機物の層が形成され、土壌表面が露出しているにも関わらず、草の発生は抑制されたそうだ。昨年度の稲作で除草作業が発生しなか...

 

稲作を二次代謝物の観点から眺めてみると

ナズナのタネの死滅について考えるまでの記事で、裏作のレンゲ栽培時に田一面をナズナが占めた事を考える。ナズナから重要な何かを得られる可能性を感じるわけで、イネ、レンゲとナズナの相互関係について貪欲に調べる事にしている。とりあえず、思いついたものとして、イネにはモミラクトンというアレロパシー物質があったなと。モミラクトンは葉では抗菌性を示すファイトアレキシンとして、根圏ではアレロパシー物質として働く二次代謝物だ。モミラクトンの分泌量の増加を追うナズナではどうだろう?と検索...

 

レンゲ栽培の効果を高める為に

安江多輔編著 レンゲ全書 来歴・性状・栽培・利用文化 農文協を読んでいて、ふと目についたところがあったので紹介する。レンゲは水田の裏作(稲作をしていない時期、晩秋から冬期を経て初春を指す)に栽培する。それは詰まるところ水田特有の粘土質の土壌でありながら、レンゲと共生をする根粒菌は適度な乾燥がなければ共生がうまくいかないそうだ。水田は水持ちをよくするように改良を加えられた土壌であるため、乾燥というものが難しい。レンゲ自体はマメ科で深根性であり、水を多く欲するという特徴がある。 ...

 

ナズナのタネの死滅について考える

レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちたの記事で、夏期灌水中のナズナ種子の死滅について触れた。種子の死滅について考える時に、逆に灌水しっぱなしにも関わらず生き残るタネがいることが不思議でしょうがなくなった。生き残るタネとそうでないタネ。この違いは何なのだろう?タネの死滅について考えてみることにした。タネの死について考えられることとして、タネの中身が食べられるか腐る事が挙げられる。腐るという現象も水田中のカビや細菌の作用に因るものなので、食べられると同義...

 

レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちた

いつも観測しているレンゲ米の水田だけれども、今年はナバナが田一面を占め、一斉に開花した。物理性の改善 + レンゲの栽培で植生は変化したか?開花したということは、当然、実を付けてタネを落とす。ナズナは自家受粉だったので、花粉の持ち出し量はほぼないはずで、タネに微量要素やリン酸がパックされた状態になる。タネはほぼ重力散布であったはずなので、そのままの場所にタネを落とし、タネとしての養分持ち出し量は気にしなくて良いはず。なんてことを考えていたらふと気になった...

 

レンゲを育てている田が増えました

毎日農道を歩いているのだけれども、ちらほらとレンゲが咲いている事に気が付いた。レンゲが咲いている田はどこも昨年はレンゲが生えていなかったので、今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたことの記事で紹介した田の成果を見て、マネをし始めたのだろうか?そうであれば、良い傾向になりつつあるなと。ただ、レンゲ栽培には注意点があり、その分の詰めがないので、見様見真似では成果がでなさそうで、栽培はやはり感と経験だけではどうにもならな...

 

田の中心の環境は過酷であるか?

レンゲとナズナは共存しているのか?の記事以降、田の草の生え方を気にしている。気になった田の一つに、この箇所がある。見ての通り、田が草で覆われている。この田が冬期の荒起こしをしているか?は覚えていない。上の写真の左下に白い花の群生があるわけだけれども、近くで見ると、こんな感じ。咲いている花は、どれも果実が細長いのでアブラナ科のタネツケバナである可能性が高い。田の縁で群生を形成しているのは、縁のみトラクターで耕起...

 

レンゲの花が咲きそうだ

今回は一記録として残す。レンゲとナズナは共存しているのか?の記事までで見たレンゲを育てている田のレンゲで、開花が始まっていた。今年は去年程レンゲは生育しなかったな。レンゲとナズナは共存ではなく競合していたということになるのかな?

 

レンゲとナズナは共存しているのか?

畑や田全面で同一の植物種が覆ったところを俯瞰してみると、色々と見えてくるものがあって、時々緑肥で覆ってみると良い事があると思っている。この写真は物理性の改善 + レンゲの栽培で植生は変化したか?の記事で触れたレンゲを播種した田だけれども、前年度と比較して、ナズナが田一面を覆った。ナズナが枯れた頃にレンゲが旺盛になって一面レンゲの花が開花するだろうと期待しているけれども、実際はどうなるのか?という事も興味がある。このナズナの草原を俯瞰してみると、...

 

物理性の改善 + レンゲの栽培で植生は変化したか?

レンゲ畑がナズナの花で白い絨毯化したの記事で、レンゲを栽培している田でレンゲが旺盛になる前にナズナが一斉に開花した内容を記載した。昨年ここはどんな感じか?気になったので、昨年の写真を探してみた。昨年ナズナが端の方にいて、中心部分はレンゲが占めていた。レンゲのタネをどれ程昨年に似せて蒔いたか?がわからないのでなんとも言えないが、昨年よりもレンゲの勢いが弱く感じる。ナズナが広まったのは、単純にナズナのタネが中心に向かってたくさん散布されたからか?そ...

 

レンゲ畑がナズナの花で白い絨毯化した

平日はほぼ毎日訪れているレンゲ米を栽培している田にて、暖かい日が続くようになったからか、今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたこと白い花が一斉に咲き始めて、白い絨毯と化した。この花は何だろうと近づいてみると、アブラナ科のナズナ(通称ぺんぺん草)だった。この田ではレンゲの開花付近まで耕さないので、ナズナは確実に結実してタネを落とすだろう。去年はこんなにも白い絨毯化していなかったので、おそらく物理性...

 

昨今の社会情勢から日本の食糧事情が如何に脆弱かを痛感する

SNSを眺めていたら、農学博士の方が昨今の社会情勢により塩化カリの入手が困難になるかもしれないと投稿していた。尿素と塩化カリウムの肥料のとしての使いどころ農林水産省の平成21年の発表によると、/**************************************************/塩化加里はカナダ、ロシア、ベラルーシ等の4か国で世界の7割以上を産出/**************************************************/肥料...

 

今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたこと

植物系の方の今年一年の振り返りをしてみたい。今年最大のトピックといえばなんと言っても、大阪府高槻市の清水っ粉の製造と普及に取り組んでいる方が私の仮説を信じて行った物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作のインパクトだった。中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得た用水路が整備された田で中干しを行うことが慣習であった稲作において、昨年の栽培で中干しは不要だと当たりを付けての挑戦は予想を遥かに超える成果へと繋がった。中干しを行わないという選択...

 

レンゲが発芽している田にハトが集まる

いつも観察している田にハトが集まっていた。田の草々が養分や環境の不均等を教えてくれる土を突きながら進んでいるのだけれども、何があるのだろう?収穫時のこぼれタネであれば、収穫からしばらく経過しているので時期的に遅い。何を目的にして集まっているのだろう?レンゲではなさそうだし、よく分からなかった。虫でもいるのかな?一応、記録として残しておく。

 

水田でカワニナの餌の付着珪酸を増やすには

水田の落葉の破砕食者を探せの記事で、水田での破砕食者はカワニナが候補に挙がる事がわかった。カワニナというのはホタルの幼虫の成長にとって重要だと言われている為、水田に落葉を入れることでカワニナが増えて、カワニナの増加によってホタルが増えるという好循環が発生するかもしれないという淡い期待が湧いた。前回の記事でカワニナの餌について、落葉の他に付着珪藻と水底に堆積した有機物であることを記載した。これに対して一つ懸念事項がある。懸念に対してJAグループ石川がわかりやすい内容を公開し...

 

水田の落葉の破砕食者を探せ

前回の落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?の記事で落葉落枝に藻類増殖抑制作用があることを記載した。記載したと書いたが、作用自体は私の想像になっている。落葉落枝の藻類増殖抑制作用があるという事実を踏まえた上で、中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得た改めて、水田の方を見ていきたい。肥料としてのヤシャブシの葉は養分以上の肥効があるかもしれないまでの記事で水田に落葉広葉樹の葉を肥料として与えていたらしいという記事を記載したが、水田で落葉を食...

 

落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?

東京図書出版から出版されている松井明著 ダム建設、水田整備と水生生物という本を読んでいる。読むきっかけを先に挙げておくと、中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事までの話に主題となっている栽培は生態系を意識することで利益率が高まるという予想に対して、水田の生態系の理解を深めたいという事が背景にある。冒頭の本は前半がダム建設が川の生態系に与える影響で、後半が水田整備が田周辺の生態系に与える影響となっている。前者のダムはこんな感じで想像しやすいが、...

 

田の草々が養分や環境の不均等を教えてくれる

いつも観察している物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作を行っている方の田で、写真の右下の箇所が、物理性の向上を徹底的に行った田では、一雨から得られる安心感が圧倒的に違う草がたくさん生えている事が気になった。生えている草は人為的に播種したレンゲではなく単子葉が目立っているので自然に生えた草になる。この草が生えている箇所は用水路から田に入水する一番近い箇所で、富栄養状態(もしくは地温が高い場所)になっている可能性が非常に高いところになる。夏の稲作時に田に...

 

今年もひこばえをちらほらと見かける

ひこばえを見かけた。ひこばえは米の収穫後に田を耕さずに株を放置したことと、栽培中の肥料分の残りによって再生した株が再び実を付ける現象で、農村では重大な問題の一つになっている。ひこばえが獣を引き寄せる今年、ひこばえを見て思ったことがある。ひこばえ形成に使われる肥料をレンゲ等の緑肥の生育に利用できれば良いのになと。物理性の向上を徹底的に行った田では、一雨から得られる安心感が圧倒的に違う米の収穫後に耕起するのは大変なので放置するという流れになるだろうけれども、中干しをし...

 

尿素水不足のニュースから稲作への影響を考える

NHKのニュースを見ると、時々尿素水の話題が挙がる。日本ではないが、尿素水の入手が困難になり、産業に影響を与えているとか。韓国で排ガスの浄化に必要な尿素水が不足 物流への影響懸念 | 環境 | NHKニュースこの影響は近いうちに日本にも影響を与えるかもしれない。この情勢を見て、懸念すべき内容がある。もし何らかの理由により肥料で尿素が使えなくなったらどうなるのだろうか?と尿素と聞いて連想するのが、稲作等で利用する一発肥料に含まれている被覆尿素があ...

 

中干し無しの稲作をするに当たって、レンゲの播種が間に合わなかった時にすべきこと

稲作をされている方に中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事内容にある物理性の改善 + 中干しなしの栽培で見られた現象と考察を伝えたところ、詳細を知りたいとのことで検討会の資料を渡した。当ブログに記載されている事がすべてなので、資料ではなくこの記事から過去記事にさかのぼってもらえば良いのだけれども、まぁ、良しとする。資料を踏まえた上で一つ挙がった意見に、今から(時期的な話)ではレンゲの播種は間に合わないので物理性の改善はできないというものだった。レンゲは安価に土の...

 

稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良い

中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?の記事にちょっと関連すること。ジャンボタニシの防除として散布するリン酸第二鉄の残りは土壌の微生物の作用によって消費される。その際に鉄が土壌に還元されるわけだけれども、それに関連して頭に浮かんだことがある。東南アジアの稲作事情を聞いたの記事で触れたけれども、田に水を張りっぱなしにすると、二酸化炭素よりも強烈な温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素が生成される。強力な温室効果ガスの一酸化二窒素他に懸念される事として、...

 

中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?

中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事で乾田での稲作では土壌の物理性を高めた上で中干しをしないことが環境負荷が少なくしつつ利益率を高める上で有効であるとアタリを付けている。中干しをしない事での課題の一つに収穫前の肥料の効きが強くなってしまう状態になり、田植え前の減肥が重要になる。中干しをしないことで、田の窒素固定能が高まりつつ、入水に因り金属系の養分は確保できるが、相対的にリン酸の量が減ってしまうのでは?という懸念がある。※リン酸も入水により得られるが、他の金属...

 

観測している範囲で今年最も良くなかった田がしていること

一枚の田だけやたらとイヌビエらしき草が生えている観測している範囲で今年最も栽培が悪かった田も引き続き見ている。この手の田は一つの悪手ではなく、複数の要因が重なり合って、悪い状態を生み出しているので、栽培期間外でも悪手の対応をしているはず。ちなみにこの田では大掛かりな除草作業が何度も発生して、除草作業を行ったところは坪枯れのように米が収穫できていなかったので、除草作業のコスト + 収量の低下を招いて利益率は相当低くなっていた。で、話は戻り、昨日この田では、...

 

物理性の向上を徹底的に行った田では、一雨から得られる安心感が圧倒的に違う

昨日、住んでいる地域で久しぶりに雨が降った気がする。いつも観測している物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの田の土もしっかりと雨に当たっている。中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たここの田では来年の稲作に向けての土作りとして今年もレンゲのタネの播種済みで、土をよくよく見てみると、様々な草の発芽が始まっていた。この土は物理性の改善を徹底的に行っているので、排水性と保水性がしっかりとしていて、一雨降った後の安心感が半端ない。水...

 

東南アジアの稲作事情を聞いた

先日、テレビのニュースで田から排出される温室効果ガスの量が多く、温室効果ガスの発生を抑える技術が急務という旨の内容が報じられていた。ここでいう温室効果ガスはメタンのことで、田に未熟な有機物がある状態で水を張り、嫌気の状態が続く事によって、メタン生成菌により有機物からメタンが生成される。中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事で田の物理性を改善することにより、メタンの生成と埋没炭素量や燃料の使用量を天秤にかけて温室効果ガスの固定量が多いのではないか?という予想が...

 

大豆肉の普及には稲作の活用が重要であるはずだ

前回の大豆肉に注目しているの記事で、記事名通り大豆肉に注目している。注目の理由は上記のリンク先の記事で挙げたのでこの場で再び触れることはしないことにする。日本でダイズの栽培といえば、稲作からの転作が有名なのだけれども、懸念事項がいくつかあるのも有名だ。それは、田では水持ちが重要されているが、ダイズでは土壌に酸素が入るような物理性が必要となる。※物理性≒団粒構造の形成により土のガス交換が活発になる物理性や排水性を向上させると田に戻せなくなるという心配が生じる。 ...

 

大豆肉に注目している

大豆肉に注目している。元コンサルの方がSNSでこれからの時代は環境を唱うビジネスが儲かるという内容を見て、その一つとして大豆肉を挙げていたことが注目の発端となっている。「動物の肉を食べるなんて……ドン引きです」と言われる日がくるかも。 | Books&Apps等何故大豆肉が環境に貢献できるか?というと、肉牛の飼育が、思った以上に環境負荷の大きい産業になっていることに起因するらしい。例えば、・牛肉一人分を生産するのに、10倍の穀物、つまりは10人分の穀物...

 

稲作で急激な水温の変動は避けるべきか?

中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事の続き。物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の作業の確認の際に下記のような話題が挙がった。※写真は無料素材のサイトからダウンロード上の写真のような感じの配置の田で、肥培管理が一緒にも関わらず、下の田の収量が多い場合があった。それとも水が何枚の田を経ることで地温が上昇したのか?それとも上の田で溶脱した、もしくはろ過された成分が下の田に何らかの影響を与えているのか?他にも要因はあるかもしれない。...

 

中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得た

高槻米の米粉「清水っ粉」からできた米粉めんを頂いたの記事で記載したが、今年の物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の作業の確認を行った。今年の稲作で最も気になった事が、中干しなしの田の水が澄んでいるの記事で触れた内容の田にイネ以外の草が一切生えていなかったということだ。実際に行った管理作業を確認したところ、除草作業は田植えの2週間後に一度行ったのみで、その後はジャンボタニシの卵の駆除で田を歩いたぐらいで、それ以外は一切放置だったとのこと。※ジャンボタニ...

 

高槻米の米粉「清水っ粉」からできた米粉めんを頂いた

昨年同様、高槻の原の生協で物理性の改善 + レンゲ栽培 + 中干し無しの稲作の検討会を行いまして、その際に、高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いました大阪産(もん)に認定されている高槻「清水っ粉」でできた米粉めんを頂いた。大阪産(もん)名品の会高槻清水地域産ブランド米粉 「清水っ粉」試食した感想は、うどんのような歯ごたえが有りつつ、そうめんのような滑らかな舌触りで、米のような甘みがほんのり残っていて、新たな麺料理とい...

 

田からはじめる総合的病害虫管理の続き

稲作の中干しという管理技術の歴史は浅いの記事の続き。前回の記事で、/********************************************************/水田には優れた有機物の蓄積能があり、イネの蒸散による周辺の気候を穏やかにする特性がある中で、灌水と乾土を繰り返すのは、水田のもつ優れた機能を無くしてしまう可能性すらある。/********************************************************/という内容を...


Powered by SOY CMS  ↑トップへ