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京都環境フェスティバル2020「冬でも楽しめる自然探究」のワークショップで話をしました。

カテゴリー : ビタミン・ミネラル・味

美味しい野菜は食べると健康になり、病気になりにくくなるという仮説を元に野菜の美味しさを追求する。美味しい野菜が広まることで病気のリスクを減らし、昨今の健康保険の圧迫を少しでも軽減したい
 

トマト果実の割れを回避するために葉のシンク強度を考える

前回のトマトの果実のヒビ割れ問題に触れてみるの記事に引き続き、トマト果実の割れについて触れてみる。果実の割れの要因を整理すると・果皮が柔らかい状態・果実に急激に水が移行してきたであり、果皮を硬くすると、極力果実に水を移行させないという二つの切り口で問題を回避出来る。果皮の硬さについては、カルシウムの適切な吸収になるので、要因の後者の果実への水の移行とリンクする。水の移行についてわかっている事を整理すると、カルシウム過剰によるカルシウム欠乏当たり...

 

若山神社のシイ林の開花編

広葉樹の森を眺めてみての記事で見てきたクリーム色の箇所がこんもりしている木を近くで見たくて、ツブラジイの林で有名な若山神社に向かった。若山神社のシイ林木が高くて上部の花が見えないので、階段を登り上から見れる場所から見てみた。超望遠レンズでなんとか撮影できたけれども、圧倒的な花の量だ。シイの木は虫媒花なので、これだけ大量に花が咲いていたら、それはもうたくさんの昆虫がやってくるのだろうな。シイの花はクリに似た独特な匂いがあるが、シイの花にはクリ...

 

赤紫蘇の色が気になった

前回の地獄の窯の蓋の記事でキランソウという草についてを調べた。この草は薬草として非常に優れていて、前回の記事では触れなかったが医者殺しという異名がある程の薬効があるらしい。薬効の主な物質は一種のフラボノイドと二種のステロイドでだった。この内容を見てふと頭に浮かんだのが、赤紫蘇(シソ)の色素は何だろう?ということ。講義の意味でのフラボノイド(アントシアニン)だよな?黄色い色素のフラボノイドpHによるアントシアニンの色の変わり方を見るということで検...

 

地獄の釜の蓋

倒木の下で発芽するドングリの記事に引き続き、里山のような環境での話。カエデの木だったか?木の根元あたりで、とあるロゼットの草が目に付いた。花の上に葉が展開しているように見えるので、珍しい形だなと思った。受粉かタネの散布はアリが関わっているのかな?帰宅してから調べられるように写真を撮影しておくことにした。成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑を開いてみたところ、自信はないがおそらくシソ科のキランソウ(金瘡小草)ではないか?と判断している。...

 

イチゴの栽培は難しいの続き

イチゴの栽培は難しいの話の続きイチゴは栽培の旬とニーズがズレているため、生育上得意としていない環境での栽培になり、病気になりやすく、虫の被害を受けやすい。更に栽培を難しくする要因として、ミツバチによる花粉の媒介がある以上、むやみに殺虫剤を使用することができないということもある。そんなイチゴの栽培だけれども、よく見聞きする内容として下記がある・うどんこ病・炭疽病・ハダニ※各々写真はなしイチゴのハウス栽培とうどんこ病で気になった事があるので、今回の記事...

 

フキノトウの天ぷらを食べた

先日、フキノトウの天ぷらを食べた。フキノトウは苦味が強いが、何故か美味いと感じる不思議な味がする。動物において苦味は中毒死を回避する防衛本能のようなものだけれども、フキノトウの天ぷらはもう少し食べたいと思った。ネズミがドングリを食すこの苦味は一体何なのだろう?フキはキク科フキ属に属する多年草の草本植物になる。フキ - Wikipediaフキノトウはトウ(新芽のよなもの)であるため、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている。他におそらく自身...

 

ヘアリーベッチ米栽培という取り組みで思うこと

前回のヘアリーベッチの可能性を探るの記事を書いている時に、ヘアリーベッチのことを検索していたら、兵庫県の東播磨での取り組みで、ヘアリーベッチ米という栽培方法を見かけた。兵庫県/知ってください・食べてください。東播磨の農畜水産物!!ヘアリーベッチをレンゲ米栽培のように田植えの前に緑肥として利用する栽培で、化学肥料の削減を目的として素晴らしい取り組みだと思う反面、農薬の使用量が増えるだろうなという不安もある。何故、そのような不安があるかというと、ヘアリーベッチ米と合わせて...

 

兵庫の某進学校に通う高校生に肥料の話をした時のこと

何年前だったかな?兵庫県の某進学校の高校生から肥料の話で質問があるので行っても良いですか?と連絡があり、遠路はるばる京都にきて話をした時の話をしよう。こちらにやってきた高校生は二人で、ニ人共高校三年だった。一人はたしか某国立大学の理科三類に現役合格をしていたはず。そんな彼らがわざわざ京都に来て、何の話をしたいのかな?と思っていたところ、肥料について本やネットでは分からない事を聞きたいとのことだった。先に彼らとの肥料の話に入る前に雑談になるが、彼らが高校の生物の授業のプ...

 

キノコで食品軟化

キノコを調べていると、食以外で様々な視点を得られるわけで、マッシュルームの栽培から温床培土の事を考えるの記事では、有機栽培の技術の評価の視点を得る事ができた。引き続き、何か興味深いことがないかと調べてみることにする。検索をしていたら、ブナシメジに関して、岡田昌己等 ブナシメジに含まれるプロテアーゼの筋原線維タンパク質分解作用 - 日本家政学会誌 Vol.66 No.1 19〜24 (2015)という研究報告に辿り着いた。要約すると、ブナシメジの子実体(普段食べている部...

 

マッシュルームの人工栽培から堆肥の熟成を学ぶ

キノコの事を網羅的に調べていて、Wikipediaでマッシュルームのページを読んでいた時に興味深い内容が記載されていたので紹介する。紹介の前にマッシュルームそのものの話だけれども、日本でマッシュルームの近縁種について触れておくと、ハラタケになる。一般的に雨の後野原や草地に見つけることができるらしい。ハラタケ - Wikipediaこの内容を踏まえた上で、マッシュルーム - Wikipediaに記載されているマッシュルームの人工栽培についてだけれども、※上の写真は育...

 

ブナシメジとバナナの皮

キノコとヤシャブシの記事までで最近キノコの話題をよく挙げている。キノコの事を学ぶ理由は大きく二つあって、一つはブナシメジの廃菌床を活用したいの記事にあるように堆肥の深い理解の為に必要で、もう一つは今は伏せておいて、そのうち記載することにする。今までの記事で菌床栽培出来るキノコは大体が腐生菌で菌根菌のキノコは菌床栽培できないという事がわかった。※ただし、ホンシメジにように例外的に菌床栽培できるキノコもいる香りマツタケ,味シメジのホンシメジ菌床栽培で更に何かないか?を検索...

 

独特の食感のキクラゲ

キクラゲ目キクラゲ科のキクラゲは中華料理の食材としてよく見かける食用キノコ。キクラゲを小学館の図鑑NEO きのこで調べてみるとアラゲキクラゲという名前のキノコではあるが、ブナ科のコナラの枯れ木に生えている写真がある。キクラゲがブナ科の木に生えている写真を見て、私の中でのブナ科の木の存在感は更に増した。ナメコが生える環境はどんな所?キクラゲの栄養を見ると、ビタミンDが圧倒的に多いという記述をよく見かける。キクラゲといえば独特な弾力のある食感で、この食感がビタミン...

 

冬に生えるキノコのヒラタケ

ナメコが生える環境はどんな所?の記事に引き続き、今回はヒラタケについて調べてみる。ヒラタケを小学館の図鑑NEO きのこで調べてみると、ハラタケ目に属するキノコで、冬に生える数少ないキノコのうちの一つと紹介されている。ヒラタケ(エリンギも含む)も食料品店で時々見かけるキノコの一つなので、栄養の方も見ておくことにする。冬に生える数少ないキノコということで、耐寒性が栄養価に影響しているかもしれない。きのこの成分と効用:林野庁に記載されている内容を参考にすると、ヒラタケは亜鉛、ナ...

 

珍しいキノコだったマイタケ

会社名としてよく聞くキノコにマイタケというものがある。このマイタケというキノコが気になったので調べてみることにした。マイタケはトンビマイタケ科に属するキノコで、小学館の図鑑NEO きのこによると、伐採された木の幹にキノコカワラタケや木の根元にサルノコシカケサルノコシカケと近縁の扱いになっていた。マイタケの見られる環境は生きているブナ科の大木の根元であるらしく、根元に堆積した有機物を餌にしている腐生菌で(木材腐朽菌)あるらしい。 ...

 

香りマツタケの香りはどんなもの?

※photolibrary前回の香りマツタケ,味シメジのホンシメジの記事で、記事名にもある香りがマツタケで味はシメジのホンシメジを見た。味のシメジはブナシメジあたりを指すとして、香りの方が残っているので、今回はマツタケの香りについて見ることにする。最初にマツタケの香りについて調べてみると、Calvero - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる1-オクテン-3-オールという不飽和アルコールに辿り着いた。※アルコールは-O...

 

香りマツタケ,味シメジのホンシメジ

前回のブナシメジに豊富に含まれる成分を知りたいの記事で、シメジ科のブナシメジについてを見た。ここで気になったのが、シメジといえばブナシメジの事を指すのか?それとも、他にもシメジというキノコはあるのか?ということで、小学館の図鑑NEO きのこを開いてシメジの内容を確認してみたところ、※photolibraryホンシメジ(写真上)やハタケシメジ(写真なし)があることがわかった。面白い事に、ブナシメジは腐生菌(枯木や倒木を養分とする)が、ホンシメ...

 

ブナシメジに豊富に含まれる成分を知りたい

前回のキノコは種類によって栄養価が異なるのか?の記事で、市場には様々な種類の食用キノコがあるけれども、これらのキノコの栄養価はどれ程異なるのだろう?という事が気になった調べてみた。最初の取っ掛かりとして、抗酸化作用の資料を見つけて、エノキダケやシイタケ等が抗酸化作用が高い事を知った。ここで次に気になったのが、抗酸化作用が低いとされるキノコの他の成分を調べれば、冒頭の目的であるキノコ毎の栄養価の違いの理解に近づくことが出来るのでは?と思い、抗酸化作用が一番下ではないけれ...

 

キノコは種類によって栄養価が異なるのか?

最近、よく見かける内容で、風邪の予防でキノコを食べようというもの。キノコから摂取できるビタミンDが免疫の調整に有効であるらしい。ビタミンDの前駆体を体に組み込むキノコたちビタミンD#作用のメカニズム - Wikipediaここでふと気になったこととして、野菜であれば思いつくものとして、ダイコンやシュンギクと種類に対して栄養価が異なる事が想像できるけれども、キノコはそこらへんの区分が曖昧だよなと。やはりキノコでも種類によって大きく栄養価が異なったりするのかな?マツタ...

 

昨日は節分だったので歳の数以上のマメを食べた

昨日は節分だった。今年は100年近くぶりに2月2日が節分だった。節分といえば歳の数の炒った食べるという風習があるけれども、翌日安くなったものを買い込んで、おやつとして食べるという人が結構な人数いるはず。炒ったダイズはなんかやめられないからね。ついつい、歳の数以上に食べ続けてしまう。昨日は節分だったので、歳の数だけダイズを食べたの記事でも書いたけれども、節分の日に歳の数だけ炒ったダイズを食べるのは栄養学の面で理にかなっているらしい。上記リンクの記事からはや五年。...

 

家畜糞による土作りの土から収穫した野菜の摂取は健康に繋がるか?

硝酸イオンの人体への影響を知りたいの続きまでの記事で、人が硝酸イオン(実際には硝酸か硝酸塩の形)を摂取した場合、体内でどのような反応があるのか?を見てきた。※硝酸イオンは人体内で合成されるため、摂取したものがどれ程の影響を与えるのか?は不明次に作物に硝酸(硝酸態窒素と呼ばれる)を過剰に与えた時の影響に触れる。家畜糞を熟成させればさせる程、硝酸態窒素の濃度が増えると言われている。これはタンパクを分解した時の最終産物が硝酸といういうことであって、家畜糞も有機質肥料の一...

 

硝酸イオンの人体への影響を知りたいの続き

硝酸イオンの人体への影響を知りたいまでの記事で、野菜に含まれる硝酸は人体に何らかの影響を与える可能性があるらしいということで、硝酸イオンがどのように影響を与えるか?を見た。口腔内の唾液付近で、硝酸イオンから亜硝酸イオンに変わり、亜硝酸イオンが体内で何らかの影響を与える。人体と亜硝酸イオンで更に調べると、ニトロソ化合物という用語にたどり着く。パブリック・ドメイン, リンクニトロソ化合物というのは、反応性の高い亜硝酸がニトロソ基(-NO)になり、何らか(上の図...

 

硝酸イオンの人体への影響を知りたい

前回の硝酸イオン低減化への道の記事で、農業の研究では硝酸イオン低減の栽培体系の確立を目指しているが、実際の栽培では逆になっている。逆になっている要因は家畜糞を堆肥とみなして、有機質肥料と似た成分の家畜糞を堆肥使用時の量(5倍〜数十倍)を投入する傾向がある。硝酸塩に近い成分を豊富に含む家畜糞を大量に投入したら、作物や土壌に何らかの悪影響を与えるのは当たり前の話で、ある年を境に作物の光合成は急激に下がる事に繋がる。※家畜糞の施用の障害はマンガンの吸収が低下することで、マンガンは光合成の要...

 

花の色素と稲作と

昨年の食の知見から秀品率の向上への記事同様、年末なので今年を振り返ってみることにする。今年の最大の出来事といえば、なんと言っても、ウンカの当たり年だと言われ、ウンカの被害が尋常ではなかった状況において、周辺がウンカによる坪枯れで秀品率が激減している中、レンゲ米栽培 + 農薬不使用栽培で無事に収穫できた方の栽培に関われたことではないかと。高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いましたこの水田をほぼ毎日観測していて、中干しの技術の見直しの必要性...

 

シイタケから抽出された二つの物質

シイタケの旨味成分のグアニル酸の記事に引き続き、シイタケから抽出できた物質を調べていたら、User:Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるエリタデニンというアルカロイドと、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるレンチナンという多糖を見かけた。レンチナンは以前、キノコが行う自身の再構築の記事で触れたので、今回はこれ以上触れない事にする。レンチナン - Wikip...

 

シイタケの旨味成分のグアニル酸

前回のシイタケ栽培における原木との相性とは何だ?の記事で、スギ木粉でのシイタケ栽培の研究報告を紹介して、キノコと原木との相性とは何か?に触れてみた。シイタケといえば、食材としても魅力的で、独特の旨味があるらしいので、今回は旨味について見てみることにする。人にとっての旨味成分が植物の発根を促進するか?CC 表示-継承 3.0, リンクシイタケに含まれる旨味成分としてグアニル酸というものがあるらしい。グアニル酸の化学式を見ると、グアニン(右)、五炭糖のリボ...

 

シイタケ栽培における原木との相性とは何だ?

前回のシイタケのシイは何だ?の記事で、シイタケ菌と原木には相性があり、クヌギ等のブナ科の木が相性が良いとされていた。この相性を決める要因は一体何なのだろう?樹皮に含まれるタンニンの量か?植物と昆虫の攻防。ポリフェノールクヌギ等の樹皮にはタンニンが多く含まれているらしいので、それはないか。シイタケ菌を含む糸状菌はタンニンを有効活用できそうだし。アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性なんて思いながら、検索してみたところ、古い論文ではあるが興味深い研究報告...

 

ポリアミンについて探る

Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるスペルミンとは何だろう?の記事以降、スペルミン(ポリアミン)についてが気になっている。人体内でのスペルミンの作用の一つに、軽微な刺激に対して過剰に免疫細胞が活性化してしまうことを抑制することがあり、昨今の某ウィルス感染騒動の重要な要因なんだろうなと捉えている。人体において、スペルミンの合成は加齢とともに低下していくが、食品の摂取によって補う事が出来るそうなので、どのよう...

 

スペルミンとは何だろう?

前回のクリの木は虫媒花の記事で、匂いの要因であるか?は不明だけれども、Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるスペルミンという物質(以後ポリアミンとする)があることを見た。おそらくだけれども、クリのハチミツあたりにはこのスペルミンが入っている可能性があるため、この物質が体にとってどのような影響を与えるのか?が気になった。というわけで早速検索をしてみると、早田邦康著 高ポリアミン食による哺乳類のアン...

 

クリの木は虫媒花

前回のブナ科の風媒花の木々の記事で、ブナ科でどの属が風媒花なのか?を見た。ブナ科の系統樹で風媒花の属を赤で囲い、それを踏まえた上で、風媒花の属が(照葉樹林の)森のどこらへんに自生するのか?を見た。※夏緑林のブナは除くここで一つ不思議に思う事がある。それはクリ属の存在だ。クリの木といえば、庭に植わっているイメージがあり、葉も大きめの落葉性で林縁に自生する傾向があるはずだ。クリの木...

 

ブナ科の風媒花の木々

前回の若山神社のシイ林を囲むようにカシ林の記事で、シイとカシが棲み分けしているという内容を記載した。この棲み分けというのが、ブナ科の木の種子と果実の大きさが意味するものの記事で作成したイメージそのものだった。これらの内容に新たな知見を加えてみる。※コナラ属のクヌギの花ブナ科の木には風媒花と虫媒花があり、名古屋大学出版会から出版されている広木詔三著 森林の系統生態学 -ブナ科を中心にを参考に整理すると、赤枠で囲った...

 

ベニテングダケの毒性

前回の森を学ぶ為にブナ科の木々を学ぶの記事で、森林の生態においてブナ科が優位になる要因の一つとして考えられている外生菌根菌についての話題に触れた。外生菌根菌の話題の際に挙がったキノコが、テングダケ科のキノコで、このキノコって毒キノコのイメージがあるよな?という流れになったので、今回は毒キノコで有名なベニテングダケの毒性について見てみることにする。ベニテングダケは毒キノコとして有名なだけあって、Wikipediaの記述も充実している。ベニテングダケで毒性を示...

 

ネズミがドングリを食す

ドングリとポリフェノールと森の動物たちの記事で、ドングリにはポリフェノールがあり、大量に摂取すると中毒死することがあるという内容を記載し、それであればドングリを餌にしている森の動物たちはどうして無事なの?という疑問を投げかけた。それに対して、素晴らしい研究結果があるので、今回はその結果を紹介する。被食防御物質タンニンに富むドングリをアカネズミが利用できるわけ - 独立行政法人 森林総合研究所 - 国立研究開発法人 森林研究・整備機構のページを読むと、NOZO ...

 

刈り取った穂を天日干しすることで味は変わるのか?

刈り取りした穂を天日干ししている田を見かけた。天日干しをすると味が変わるというけれども、実際はどうなのか?米粒の形状が変化するのか?が気になったので調べてみることにした。早速検索をしてみると、米の天日干し及び熱風式機械乾燥の乾燥手法の差異が品質に及ぼす影響 - 日本調理科学会誌Vo1.40,No.5,347~351(2007)という研究報告に辿り着いた。米粒の栄養価に明確な差はなかったが、電子顕微鏡で米粒のデンプンの様子を確認したところ、細胞の配置に差があり、デンプン粒の立体...

 

ドングリとポリフェノールと森の動物たち

クヌギの森で昆虫を学ぶの記事で記載したようにドングリの季節が到来した。ドングリという言葉で連想するのが、けんさんさんによる写真ACからの写真リス等の森の動物たちの主要な餌であって、食べなかったドングリを貯蔵の為に土に埋めて、そのまま食されなかったものが発芽するという話をよく聞く。この背景があるからか?小動物が隠れられるような薄暗い場所から発芽する。ここらへんの話を辿っていくと、陽樹や陰樹の事をより深く理解できるようになるのかもしれない。...

 

ブルーベリーは目に良いというけれど

前回の黒米のおにぎりを食べたの記事で、黒米に含まれるアントシアニンには視力増強の作用があるという記述を見つけた事を紹介した。視力という言葉で連想するものとして、ivorypinkさんによる写真ACからの写真ブルーベリーがあるけれども、ブルーベリーの何が視力の影響を与えるのだろうか?今回はこの疑問を追求してみる。検索をしてみたところ、ビルベリー由来アントシアニンが目に与える機能性 ―ヒト臨床試験と機能性表示食品― 岐阜薬科大学紀要 Vol. 65, ...

 

黒米のおにぎりを食べた

黒米のおにぎりを食した。色を見かけたら、その色は調べておくという最近の流れから、黒米の色素も調べることにした。momokaphotoさんによる写真ACからの写真色から判断するに、黒大豆のポリフェノール(アントシアン or アントシアニン?)に近いのだろうなと。花の色を決める4大色素黒大豆に含まれる黒い色素は血圧の上昇を抑制する早速、検索してみると、有色素米に含まれる抗酸化成分量の栽培地による差異 - 東北農業研究 68 23-24 (2015)に辿り着いた...

 

ウィルス感染症予防の一手としてのアスコルビン酸誘導体

農薬の研究開発をされていた方から、お役に立つのではということで、アスコルビン酸(ビタミン C)誘導体の抗ウイルス剤としての利用 - 植物防疫 第 70 巻 第 7 号(2016 年)をご教示頂いた。概要はタイトル通りで、一例としてトマトに対してアスコルビン酸(ビタミンC)誘導体を散布するとウィルス由来の感染症が軽減もしくは遅延されると記載されていた。試験条件によっては80%近い効果を得られたが、多くは50%付近の効果であった。作用機構を見るにはRNA干渉(RNAi)を把握している...

 

葛粉のイソフラボン

前回の吉野の葛餅の記事で餡入葛餅の上にきな粉をまぶして食した事を記載した。HiCさんによる写真ACからの写真葛餅の主原料である葛粉はマメ科のクズの根から出来ている。クズの根といえば、漢方の葛根湯の主原料でもあるわけで、薬効も期待出来る。というわけで調べてみた。マメ科植物と聞いてすぐに連想するのが、おそらく根粒菌だろう。根粒菌といえば、イソフラボンなので、クズのイソフラボンを調べてみたら、マメを食え、マメをYikrazuul - ...

 

吉野の葛餅

最近知った言葉で松下幸之助の「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である」というものがある。人からかけられた言葉だけでなく、日常で目に入る様々なものからでも学ぶ事が出来ると解釈している。ビスマルクの有名な言葉で「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」がある。どうやらこれは教科書的な歴史ではなく他人の経験を糧にするという意味合いが強いらしい。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と「誤解」で検索するとそんなニュアンスのものがたくさん引っかかる。これら2つの言葉を個人的に...

 

カキの葉とネコ

chappyさんによる写真ACからの写真カキの色素の記事でタイトル通り、カキの色素について調べてみた。せっかくの機会なので、カキについて他にも色々と調べてみた。地人書館の新訂図解植物観察事典でカキのページを開いてみたら、/*******************************************/若い芽にはビタミンCなどを多く含むので、ネコ、小鳥などが好んで食べる。また、葉にもビタミンCが多いので、薬用として利用する/*****************...

 

カキの色素

nimojiさんによる写真ACからの写真上の写真は素材サイトのものだけれども、そろそろ色付き始めるようなカキの木を見かける。最近は植物の色素について注目しているので、カキの果皮の色について気になった。いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみるカキの果皮が橙色なので、カキとカロテノイドで検索してみたら、カロテノイドが増加するカキ「富有」の保管温度 - 農研機構のページに辿り着いた。上記のページでは収穫後のカキを保管温度の異なる場所においたらカロテノイドの量が増えたという内...

 

アズキの種皮から発見された色素

前回の初秋に咲く黄色い花の群生にハナバチが集まるの記事で、ねじれて複雑な形をした花がノアズキではないか?という話題を挙げた。新たに知り得た知見があれば、その内容を掘り下げておくといずれ何処かで役に立つので、アズキを見ておく事にする。最初のとっつきとして、Wikipediaを見てみると、アズキにはサポニンやポリフェノールが含まれており、サポニンは血糖値を抑制し、ポリフェノールには強い抗酸化力があるらしい。フェニルプロパノイド類が血糖値の上昇を緩やかにするはずポリフェ...

 

薄い色の花弁のアサガオからフラボノイドのことを考える

前回の記事の薄い色の花弁のアサガオの花が咲きましたで見た薄い花弁のアサガオの花でいくつか気になることがあった。これは私だけではなく、この株だけ生育が遅いと話題に挙がる程、様々な方でも一目瞭然な違いだった。これは植木鉢を上から見た時のものだけれども、写真の中心や左上の方に葉の色が薄いものがある。これは発芽した時からずっとそうで、色の薄い(黄緑)葉の株は生育が遅い傾向にあった。この色の花が咲いた時に、この色はなんと呼ばれているのだろう?と気になったので...

 

川のオギたちがケイ素を吸収している

川を見ていた。川に堆積している箇所におそらくイネ科のオギらしき草が群生していた。オギは川に堆積した泥や川の水からケイ素(ケイ酸)やミネラルを吸収して大きくなっているのだろうなとふと思った。※イネ科植物の泡状細胞珪酸体形状の多様性と記載用語の提案 植生史研究 第18巻 第1号(2010)光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したいの記事で水田の用水路の整備によって川底の泥の巻き上げが発生しなくなり、川からの恩恵(金属系の養分の流入量)が減った可能性があるという内容を記...

 

光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい

前回の亜鉛欠乏と植物のオートファジーの記事で、植物のオートファジーのきっかけとして、再利用性の高い要素が欠乏した際に行われている事に触れ、亜鉛欠乏について触れた。亜鉛といえば、秀品率向上の新たな課題は亜鉛をどう加えるか?の記事で触れた通り、欠乏しやすい要素として扱われている。栽培で亜鉛を供給するにはどうすれば良いか?を考えてみると、肥料以外ですぐに思いつくのが、川の水を畑に入れること。この視点で検索してみたところ、河川から検出される全亜鉛の由来に関する研究 -河川...

 

亜鉛欠乏と植物のオートファジー

前回の植物のオートファジーの記事で植物でのオートファジーのざっくりとした内容を見た。Emma Farmer (-- Serephine ♠ talk - 10:28, 21 April 2007 (UTC)) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる今回は更に踏み込んで、オートファジーの制御について見ていくことにする。オートファジーを知る上で、吉本 光希著 植物の必須栄養素から考える植物オートファジーの重要性 - Journal of Japa...

 

アサガオとヒルガオの花粉の色は何色だ?

アサガオのこぼれ種が自生した箇所を見つけた。いつも通っている道だけれども、早朝にこの道を通ることはほぼなく、アサガオは昼にはしおれるので、今までこの場所にアサガオがこんなにもいた事に気が付くことができなかった。自生した和のアサガオは少し前あたりから探していて、やっと見つけた。アサガオといえば、朝に咲いて昼にはしぼんでいる花という事で有名だけれども、どこの本で読んだか忘れたが、しおれるというのは、花粉を夏の暑い日差しから守る為という説であったはずだ。この...

 

葉の色が濃くなるとどうなるのか?

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?の続きだけれども、一旦稲作から離れて、野菜全般の話に移る。この写真のミズナは牛糞を主として施肥を行っていたところのミズナで、秀品率が激減していた。ここの秀品率を改善するために施肥設計から牛糞を外し、植物性の有機物(剪定枝やコーヒー粕が主体)を主にしたところ、秀品率は3倍近くに向上した。※農薬の使用量を大幅に削減、もしくは無使用になり、肥料代 + 農薬代のトータルコストが削減され、利益率が向上する撮影時の天候等で明...

 

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?

葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事で窒素系の肥料の過多で葉の色が濃くなった株はいもち病に罹りやすいという内容を見ていきたい。※上の写真は葉の色が極端に濃いわけではないけれども、目視で比較的葉の色が濃いものを撮影した葉の色が濃いというのが何なのか?単純に葉緑素が多いからなのか?それとも葉で光を反射する物質を多く溜め込んでいるのか?が現時点の知識レベルではわからないので、窒素の吸収の仕組みから見ていくことにする。イネの初期生育は水に浸っている水田であ...

 

いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみる

前回の葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事の途中で、イネのサクラネチンはいもち病菌に対して抗菌作用を持つというリンクを掲載した。サクラチネンはいもち病のファイトアレキシンとしての作用がある。※ファイトアレキシン≒感染病の抵抗性ファイトアレキシン - WikipediaYikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるサクラチネン - Wikipediaサクラチネンの構造を見ると、フラバノン骨格の化合物なのでフラボノイド...


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