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カテゴリー : 自然現象/page-6

 

成虫で休眠する甲虫は土壌で何をしているのか?

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コガタルリハムシは成虫で10ヶ月もの長期休眠を行う。休眠中は休眠特異的ペプチドDiapausinを発現させるが、その機能は謎が多い。Diapausinは昆虫病原菌には効果がないのに、植物病原菌の生育を抑制する。さらに、Diapausinの発現量を減らしても休眠に影響がないことから、休眠維持のためではなく、土壌微生物との相互作用に関与している可能性が示唆されている。休眠中のエネルギー消費を考えると、Diapausin合成には何らかの重要な役割があると推測され、更なる研究が期待される。

 

昆虫の口は複雑だ

河出書房新社から出版された昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略上記の本の文中で印象に残った話がある。人を含む大半の動物では、食べ物を食べる時、口から入れて上下運動の咀嚼と舌の運動で食べ物を移動することしか出来ない。それと比較して、昆虫というのは頭部にある上顎と下顎が種毎に高度に発達していて、蝶や蚊のようにストローで何かを吸ったり、バッタのように牙のような顎で横方向に砕きつつ、縦方向でも咀嚼出来るといった複雑な動きをすることができる

 

年々勢いが増すと予想される台風に対して出来ることはあるか?

何年前だったか、農研機構の研究報告会の案内がきて参加してみた時の事、米の育種(品種改良)の話題で、温暖化により米の秀品率が落ちると予想される為、高温耐性のイネの品種の開発が急務という報告があった。この話は高温耐性だけで話が終わらず、台風の被害の軽減の話題にも繋がっていった。演者は気象学は専門ではないということを添えた上で、izu3さんによる写真ACからの写真今後の台風は年々数が減る代わりに一つずつの台風は大型化する為、台風軽減の対策は急務であると報告していた。

 

グリーンタフはどこにある?

シリケイトメルト内の水による反応までの記事でグリーンタフの形成に関連する現象を見てきた。粘土鉱物の話題になると時々聞かれることとして、秋田で採掘できる粘土鉱物が土壌改良効果が高いという話題が挙がる。昨日の記事までを参考にすると、各地のグリーンタフの肥料としての質を判断できるようになったかもしれない。現時点での知識で秋田で採掘できる粘土鉱物を判断してみよう。…とその前に、そもそも日本列島でグリーンタフ(Green Tuff)が分

 

シリケイトメルト内の水による反応

粘土鉱物が出来る場所までの記事で、流紋岩質の凝灰岩で熱水変質作用によって珪酸塩鉱物が粘土鉱物になるまでを見てきた。100℃以上の熱水(主に水素イオン)によって変成が進むことがわかった。もう少し深堀したいと熱水変質作用周辺を調べていたら、今までのテーマからは離れているけれども、シリケイトメルトという用語とメルト中の水についての論文に行き着いた。奥村聡 シリケイトメルト中の水の拡散 - 岩石鉱物科学 35, 119-125, 2006ちなみにメルトというの

 

粘土鉱物が出来る場所

前回の記事では、粘性の高い流紋岩質の岩の中の石英に注目して、石英に凍結しない水を含んでいる強度の低下に関与している可能性があることが分かった。土を理解する為に石英を見詰めるこの現象は石英に限らず、珪酸塩鉱物に言え、これこそが、ベントナイト資材の白っぽい方に当たるのではないかと。ちなみに株式会社誠文堂新光社から出版されている増補版 鉱物・岩石入門の126ページの人間が利用する鉱物の章で、沸石凝灰岩の紹介があり、流紋岩質の凝灰岩が地

 

土を理解する為に石英を見詰める

栽培の本によると、鳥取砂丘で花崗岩質の砂を見た土壌中の石英の含有量は栽培方法を検討する上で重要な要因となっている。石英は風化しにくく、保肥力にならなければ、養分の溶脱もない。下流に向かえば向かうほど土壌中に占める割合が増えてくる。石英は粘性の高い花崗岩や流紋岩に多く含まれている。これらの内容を踏まえ、流紋岩質のグリーンタフが分布している地域で採掘したベントナイトは土壌改良材として果して有効なのだろうか?という疑問が生じてくるが、上記のベントナイトをマジマジと見

 

カリバチとミツバチの誕生

前回の人間よ、昆虫から学べの記事でカリバチについて少し触れた。ハチは色々と生活に関わる重要な昆虫なので、ハチについて見ていくことにしよう。ハチと聞いて思いつくのが、ミツバチやスズメバチだろうか。ミツバチは蜜や花粉を集める昆虫として、スズメバチは毒針で昆虫等を捕食する肉食昆虫として有名だろう。栽培に関わっていると上記以外でも様々なハチがいることは分かるはず。今回はイモムシ等の話になって、見るのが苦手等があるかもしれないので、文字だけで話を進めることにする。こ

 

人間よ、昆虫から学べ

病気の予防は昆虫を意識し、昆虫から学べ先日、大阪市立自然史博物館で開催中の特別展昆虫に行ってきた。昆虫博物館は小学生の頃に父と一緒に行った以来で、今回が20年ぶりくらいだろうか。博物館や展示会に行く前に、知識の基礎を固めておくと、得られるものが変わるというのは常識のようなものなので、事前に昆虫に関する読み物を読んだ。石と恐竜から学んだ沢山の知見で触れたけれども、進化の観点から様々な考察が記載されている書籍から入るとイメージしやすいということを知ったので、昆

 

アオサのグリーンタイド

石灰を海に投入するという取り組みまでの温暖化に関する記事を踏まえた上で、kazuunさんによる写真ACからの写真再び牡蠣の養殖の話題に戻そう。広島は牡蠣の養殖が盛ん昔は牡蠣養殖に人糞を使っていた!? | オイスターネットという料理人の方のブログに、噂話の域ではあるがという注釈付きで、戦前の牡蠣の養殖では人糞がまかれていたという内容が記載されている。牡蠣の養殖で人糞が使われていることが新聞に掲載されたことによって人糞の利用を止めたとありますが、その元ネタの新聞記

 

石灰を海に投入するという取り組み

大気中の二酸化炭素を減らす為の取り組みを調べていたら、A dash of lime -- a new twist that may cut CO2 levels back to pre-industrial levelsというページに辿り着いた。解釈に誤りがなければだけれども、炭酸石灰を熱してできた生石灰(CaO)を海水に入れると二酸化炭素を多く吸収するというもので、CaCO3 → CaO + CO2CaO + H2O → Ca(OH)2 //海水での反応

 

強力な温室効果ガスの一酸化二窒素

昨年のちょうど今頃、大気中の温室効果ガスを減らしたいという記事で地球の温暖化により台風の被害は年々増す可能性があるという内容を紹介した。昨今の地球温暖化は地球の周期で暑くなっているという説もあるけれども、温室効果ガスの方が騒がれていて、騒がれている内容を解決しつつ物事をシンプルにしながら前進するのが常なので、温室効果ガスの削減に貢献出来ることはないか?と模索してみる。温室効果ガスは二酸化炭素や牛のゲップ等で発生するメタンだと言われているが、今一度温室効果ガスについて触れてみると、

 

海洋酸性化と海の生物たち

前回の海洋では窒素、リン酸や鉄が不足しているらしいという記事では、牡蠣等の養殖の際の餌となる微細藻類の繁殖において、海洋では窒素、リン酸や鉄が不足しているという内容を記載した。話は海の二酸化炭素吸収の方に移って、微細藻類が活発になれば、海面での光合成量が増え、二酸化炭素は糖の材料として固定され、海が吸収する二酸化炭素の量が増すということに繋がり、社会問題である温室効果ガスを減らすことに繋がるかもしれない。海の二酸化炭素の吸収の話題と一緒によく見かける内容として、海洋酸性化

 

海洋では窒素、リン酸や鉄が不足しているらしい

ガイムさんによる写真ACからの写真前回の広島は牡蠣の養殖が盛んの話で牡蠣の養殖で餌としてプランクトンの話題があった。プランクトンといえば微細藻類からはじまる食物連鎖が思い浮かび、微細藻類の繁殖が重要な要因となるのが想像できる。牡蠣の養殖は海岸沿いで陸地に近いところで行われているけれども、一旦視点を海洋の方に目を向けてみる。海洋の微細藻類に関する書物をいくつも目を通してみると、必ずといって良い程記載されているのが、陸地から離れた海洋の藻類は常に窒素、リン酸と

 

広島は牡蠣の養殖が盛ん

広島県の倉橋島や能美島の海岸線を走っている時、能美島の海岸にいる藻類たちacworksさんによる写真ACからの写真上記のような風景をよく見かけた。ちなみに海の上に板が並んでいるように見えたのは午前10時頃。所謂潮が満ちている方の状態だ。時間が経過して潮が引いている状態の時間帯も海岸線を走っていたのだけれども、その時は、kazuunさんによる写真ACからの写真こんな感じだった。板状に見えたものは全然板ではなかった。更に道路沿い

 

能美島の海岸にいる藻類たち

引き潮時の海岸の生物たちの記事で広島県の能美島の海岸で大型の緑藻と出会った。引き潮、満潮で紫外線を浴びつつ、気温の変化も激しい環境と海水中の緩やかな環境を交互に晒されており、この環境を耐えることが出来る藻類こそが緑藻であると実感した。と思いきや、少し視点をずらしてみると、なんか色の濃い大型の藻類もいた。これは紅藻か?それとも褐藻か?太陽と海と藻類たちこの図の規則に基づくと紅藻や褐藻が引き潮時に大気に晒される個所に

 

引き潮時の海岸の生物たち

広島の倉橋島のトマトのグループの方向けに肥料の話をしましたの後に所用で倉橋島の隣の能美島に向かった。能美島は広島県江田島市にある島で、江田島市 - Wikipedia20万分の1日本シームレス地質図北西に一部付加体の地質があるが、倉橋島同様全体的に山陽の花崗岩からなる地質となっている。※能美島と江田島の区分の明記は割愛する海岸沿いの道路で車を停車する機会があったので、海岸に行ってみることにした。写真に写っている個所は引き潮により海面が低

 

イネから発見されたイソプレノイドのモミラクトン

イネのサクラネチンはいもち病菌に対して抗菌作用を持つイネのサクラネチンに引き続き、羊土社 基礎から学ぶ植物代謝科学に記載されている経路を眺めていたら、モミラクトンという物質が目についた。By Charlesy - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, LinkモミラクトンにはAとBがあり、ジテルペノイド(炭素数20に分類されるイソプレノイド)に分類される。モミラクトンB - Wikipediaテルペン - Wikipediaイソプレノイド

 

風化して崩れた斜面にキノコ

久しぶりに高槻のポンポン山の山頂付近に行った。山頂の手前にある本山寺の更にちょっと手前に海底火山の痕跡である枕状溶岩がある。枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ今回は栽培に興味がある方にこの枕状溶岩から得られる知見を紹介する為に本山寺に向かったわけだけれども、途中の露頭というか風化して崩れた個所の一部に目が行った。地表から1m付近にキノコが生えていた。この露頭は木の根がしっかりと生えていることも確認出来る個所なわけで、おそらくこ

 

テロワールとミネラル感

cheetahさんによる写真ACからの写真ワインの熟成から土の形成を考えるまでの記事でワインの醸造からポリフェノールの化学反応の話題を見てきた。その時に参考にした本は、河出書房新社から出版されている新しいワインの科学という本だ。赤いブドウの色素この本は大きく分けて3部構成になっていて、最初の部がワインの原料となるブドウの栽培に関すること次の部がワインの発酵と熟成最後の部がワインの健康効果となっている。このブログでは最初に二部の内容か

 

ワインの熟成から土の形成を考える

cheetahさんによる写真ACからの写真ワイン栓のコルクと熟成の記事まででポリフェノールが酸化により重合していくことをみた。ワインは絶妙な酸素の管理によってポリフェノールを適度な変化に留めるが、熟成に糸状菌あたりが酸化が進み入り込むとそうはいかないらしい。※赤ワインの酸化が進むと褐変するらしい。これらの反応を見て、ワインの熟成は土の形成を制限したもののように見えてきた。アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性土の形成を制限したものであるとする

 

ワイン栓のコルクと熟成

cheetahさんによる写真ACからの写真前回までの記事で酸素はワインの敵と言われるがワインの熟成には若干の酸素を必要とするため、酸素の管理というのが重要になるという話題を記載しいた。ワインのポリフェノールに更に迫るワインと聞いて連想するのが、acworksさんによる写真ACからの写真ワインは寝かせることで価値が増すということ。寝かせて価値が挙がる要因としては、ミズノハルカさんによる写真ACからの写真ワインの栓として利用

 

ワインのポリフェノールに更に迫る

cheetahさんによる写真ACからの写真ワインのポリフェノールに迫るの続き。前回はワイン中のポリフェノールの酸化について触れた。酸化についてもう一つ重要なものが、エタノールの酸化によって生成されたアセトアルデヒドだろう。2CH3CH2OH(エタノール) + O2 → 2CH3CHO(アセトアルデヒド) + 2H2Oアセトアルデヒド - Wikipediaアセトアルデヒドと聞いてイメージするのが、悪酔いであったり、発がん性であったりと良い

 

ワインのポリフェノールに迫る

cheetahさんによる写真ACからの写真奥が深すぎるワインの熟成に引き続き、ポリフェノールの方の熟成を見ていく。ワイン関連で出てくるポリフェノールというものが、色素のアントシアニンとタンニンらしい。丹波の黒大豆の黒い色素の際に触れたポリフェノールを持ち出すと、By Espresso777 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Linkプロアントシアニジン - Wikipediaブドウの果皮にも含まれるプロアントシアニ

 

奥が深すぎるワインの熟成

赤いブドウの色素の記事の際に、河出書房新社 新しいワインの科学ワインの科学の本を読み始めている旨を記載した。ワインの奥の深さに驚いた。ブドウの栽培の知見があまりにも先に行き過ぎていて、他の作物でブドウの栽培を参考にするだけで秀品率が格段に向上するだろうし、発酵に関する知見も微生物による発酵だけに留まらない点に感動した。栽培の方は今回は触れず、ワインの熟成の方を見てみると、まねきねこReggeさんによる写真ACからの写真品質を決め

 

刈草の下に大量のワラジムシたち

土に穴を掘って、穴に生ゴミを入れて土を被せ、その上に刈り草を被せた。数日後に刈り草の下を見てみると、ダンゴムシとワラジムシが土を埋め尽くすように大量に増殖していた。これらの虫はデトリタスなので土に埋めた生ゴミが急速に減っていく。ラッカセイは何故子葉を低いところで展開するのだろう※上記の虫が大量にいるところの写真は控えた前回の土壌中にメラニンを分解する菌は居るのか?までの記事で気になることといえば、ダンゴムシやワラジムシの殻の色素だろう。

 

土壌中にメラニンを分解する菌は居るのか?

キイロイトリさんによる写真ACからの写真カブトムシの黒色は何の色素?の記事でカブトムシを含む昆虫の黒色はメラニンに因るものだと記載した。メラニンといえば、美容におけるシミやそばかすの類で増えたら困るというイメージがある。シミ消しという言葉があるように、おそらくメラニンを分解するということは盛んに行われているはず。分解と言えば酵素なので、酵素系の研究といえば土壌中に微生物からの探索が主なので、メラニン分解の研究を辿ればメラニンが土壌に還る仕組みのヒントが

 

カブトムシの黒色は何の色素?

息子が通うこども園でカブトムシの蛹を見た。ちょうど飼育用の容器の移し替えをしているところだった。カブトムシの蛹の色は白だ。カブトムシは羽化した直後は外翅の色は白で、キイロイトリさんによる写真ACからの写真すぐにみんなが思い浮かべるような黒っぽい色になる。色と言えば色素という用語が頭に浮かび、ふと、カブトムシの外骨格の色素ってなんだろうな?と疑問になった。疑問になったらすぐに検索だ!ということでGoogleさんに聞いてみたら、朝野 維起 - 総説

 

緑藻が覆った水田の数日後

春の入水後に緑藻が繁茂した前回の話で毎日通っている道沿いにある水田で入水後にしばらく静置していたら表面を緑藻が覆った。緑藻に覆われたところを数日後に再び見てみたら茶色っぽくなっていった。という内容を記載した。そこから更に数日後に再び水田を見てみたら、底が見えるぐらい水田表面は澄んでいた。水田表面を覆った茶色い層はおそらく動物プランクトンだったと予想しているのだけれども、彼らはどこに行ってしまったのだろうか?既に生を全うしていて、水田の底

 

ナスの施設栽培に迫りくる脅威

前回のホウレンソウとダニの話に引き続き、今回もダニ関連で把握しておきたい内容のメモのようなもの今回の話に入る前に復習で触れておきたいこととして、ダニの大半は人の社会に危害を加えない。もしかすると有益なダニが沢山いるかもしれない。ということを忘れてはならない。食品残渣系の堆肥にダニが湧いたカブリダニという生物農薬があって、カブリダニに様々な害虫等を捕食させて、化学的な農薬の使用量を下げつつ、秀品率を向上させる。生物農薬 - Wikipediaこれらの内容を踏

 

木の根の下の土は自然に去っていった

近所の山を登ると、木の根が露出している箇所がある。この山に限らず、上の写真のような木の根が露出している箇所は良く見かける。いくつかの木の根の下の土はボロボロと崩れ落ち、木の根は木化して注に浮いている。おそらくこの場所の数十年前は、これらの根は露出せず土に埋まっていたのだろうな。山は時間が経つと低く平らの形状に近づくというけれども、木の根が土を風化しつつ養分を取ることで山の形状を変えるのだろうな。お

 

イネ科緑肥の再考のアレロパシー編

エンバクのアレロパシー前回、イネ科の緑肥のエンバクのアレロパシーを見た。緑肥という言葉で連想するのが、マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む昨年、素晴らしい成果を挙げたネギの間にマルチムギの混作だろう。スギナが繁茂するような土壌を改善しつつ、アザミウマの防除とネギの生育が同時に良くなったという結果があった。イネ科緑肥の効果、再考の再考この時はコムギにある活性アルミナ耐性を挙げて話を進めたけれども、もしかしたらアレロパシー物質の方を見ても面白いことがあ

 

エンバクのアレロパシー

サクラのアレロパシーで葉の香り且つアレロケミカルの物質であるクマリンについてを見た。クマリンは芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンからケイヒ酸を経て合成される物質で、おそらくだけれども、腐植酸の主の材料の一つであるかもしれない物質である。ニセアカシアのアレロパシーとなると、知りたくなってくるのは緑肥で根からクマリン等のフェニルプロパノイドが分泌されている種はないだろうか?ということだろう。というわけで早速検索してみると、農林水産省のサイトにあった緑肥作物の利用というP

 

サクラのアレロパシー

前回のニセアカシアのアレロパシーに引き続き、化学同人から出版されている植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争の他のアレロケミカルの話題を挙げてみる。アレロケミカルの一つとしてクマリンという物質の話題があった。By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Linkクマリンは天然の香り成分として、サクラの葉に存在し、桜餅の香り付けで活用されているらしい。クマリン - Wi

 

ニセアカシアのアレロパシー

先日、腐植について調べていたら、下記の研究報告を見かけた。KAKEN — 研究課題をさがす | 土壌腐植の恒常性を支える微生物の代謝と生態 (KAKENHI-PROJECT-26310303)報告を読むと、土壌中にいるコウジカビ(アスペルギルス属)の仲間が小さなフミン酸を吸着・代謝して大きなベンゼンを含むより大きな有機化合物へと変えていくという内容であった。この糸状菌はフェニルプロパノイドによる抗酸化作用で活性化して増殖が増したらしい。フェニルプロパノイド類が血糖

 

栽培と枯草菌

前回までの記事でクオラムセンシングやバイオフィルムを見てきて、これらの知見が栽培で応用出来ないかと色々と検討してきた。植物の根と枯草菌のバイオフィルム最後に昔から言われてきた根圏の微生物との共生でみすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに記載されている内容の紹介で締めることにしよう。上記の本の98ページの細菌と植物の成長の話題に下記の記載がある。/************************************

 

植物の根と枯草菌のバイオフィルム

クオラムクエンチングで軟腐病や青枯病の被害を減らせるか?前回まで細菌の増殖関連でクオラムセンシングというものを見てきて、クオラムセンシングを制御できるようであれば作物で細菌由来の厄介な病気の発生を抑えることが出来るといううことを見た。再び、みすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに戻って、植物とバイオフィルムで根から発症する病気を抑制する話題に触れてみることにする。詳細に触れる前に、バイオフィルムについて触れておくと、微生物が

 

クオラムセンシング

みすず書房からこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへという本が出版されていたので読んでみた。ちょっと前まで権利の問題で世間を騒がせていたCRISPER-Cas9を微生物学的な視点から応用までを丁寧に説明していたり、CRISPER - Wikipediaバイオフィルムやクオラムセンシングといった私が学生の頃に教科書に載らなかったような内容がまとまっていたのが良かった。バイオフィルム - Wikipediaクオラムセンシング - Wikiped

 

もう春ですね。落ち葉の間からヨモギ

久しぶりの晴れの日、落ち葉が敷き詰められた林床で、おそらくヨモギらしき葉が落ち葉の間から出てきていた。最近栄養に興味がある我が家で、ヨモギは体に良いと良く聞くけれども、あの苦味が体に良いのかな?という話題が挙がった。自分の今までの経験からの引き出しから、苦味があって健康に良いという栄養は何だろう?と考えてみたところ、そういえば、マグネシウムが舐めてみると苦いから苦土(くど)と呼ばれていることを思い出した。苦土と書いてクド。マ

 

菜の花で寒い時期に体内にたまった老廃物を排出しよう

昨日、食用菜の花を食べた。菜の花を見た時にいつも思い出すのが、菜の花には冬の間にたまった毒素を出す効果があると言われること。冬の間にたまった毒素という表現は冬の寒い時に代謝が下がることで体内に余分なものがたまるということらしい。毒素を出すという表現が出回っている以上、その根拠となる研究結果があるはずなので探してみることにした。菜の花はアブラナ科の植物の開花前の蕾なので、この形状でかなり類似しているものとして、ブロッコリは栄養豊富

 

酸素発生型光合成の誕生の前に

遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策という記事に引き続き、酸素発生型の光合成についてを投稿する。東海大学出版部の藻類30億年の自然史 藻類から見る生物進化・地球・環境 第2版という本を読んでいる。藻類について理解したくて、手始めに広く網羅している本を探したところ上記の本と遭遇した。この本は500ページ近くあり、序盤が世界各地にいる様々な藻類の説明から、中盤で生物誕生から藍藻の誕生を経て、真核生物の藻類の誕生、最終的に緑色藻類の陸上への進出という流れで話が

 

過酸化水素が自然に発生している個所はどこだろう?

青枯病の原因菌について調べてみたの記事までで、多くの栽培者を悩ませる青枯病は芳香族カルボン酸 + 二価鉄 + 過酸化カルシウムの組み合わせで土壌消毒を行うと発生を抑制できるという県境結果が報告されたということを記載した。過酸化カルシウムから過酸化水素が発生し、その過酸化水素が二価鉄とのフェントン反応によって強力な活性酸素を発生させ、その活性酸素に触れた青枯病の原因菌が死滅するという流れだ。上記の組み合わせで過酸化水素を施用するより過酸化カルシウムを施用した方が効果が高いの

 

IoTによる施設栽培の自動制御の今後は?

ここ数年のトレンドとして、水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?IoT(またはICT)による栽培の自動制御が度々挙がり、それに伴い水耕による施設栽培の需要も高まり続けている。※開発者目線でICTではなくIoT(Internet of Things:モノのインターネット)という用語を使いたい※ICTはInformation and Communication Technology:情報通信技術でITやIoTを総括するモノのインターネット - Wikip

 

石と恐竜から学んだ沢山の知見

昨年末に星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人星屑から生まれた世界という良書と出会った。石の観点から生物誕生を見るという切り口で、今でいうところの微量要素の理解が一気に進んだ。今年の春、息子が保育園で恐竜を知った。保育園にある恐竜や地球の本に夢中になり、同じクラスの子らと毎日恐竜の本を読んだらしい。この機会に合わせて、子供用の恐竜図鑑と恐竜に関する学術書を購入して、家でも一緒に恐竜の本を読むことにした。今まで読んでいた地質

 

藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらす

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用前回、藍藻類(シアノバクテリア)のユレモは粘液物質を分泌して滑走運動を行うという内容を記載した。藍藻類のユレモはゆらゆらと動くなぜ唐突にユレモの滑走運動の紹介を行ったか?というと、ある読み物を紹介したかったからだ。その読み物というものが、土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004で毎年600万ヘクタールのペースで増え続けている耕作不可能地問題をなんとかすべく、藍

 

藍藻類のユレモはゆらゆらと動く

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用ユレモという藻がいる。ユレモというのは藍藻類の微生物で、藻ではあるがシアノバクテリアというバクテリア(細菌:原核生物)に分類されている。地衣類という菌たちの巧みな生き方窒素欠乏下で奮闘する光合成細菌たちこのユレモというのが、名前の由来にもなるらしいけれども、顕微鏡で見るとゆらゆらと動くらしい。この動くに対して東海大学出版部から出版されている藻類30億年の自然史 藻類から見る生物進化

 

台風の強風で根が切れた木

おそらく今年の台風21号で倒れてしまった木だろう。安全を考慮して地上部は切り落とされている。この木に近づいて見てみると、強靭であった根がばっさりと切れていた。根の内部に土が入り込んで、おそらく湿気も内部にあるだろう。ここでは有機物の分解が始まっているはずで、今まで炭素の固定をしていた木が炭素を放出する側に回ってしまっている。大気中の二酸化炭素の増加によって大型台風を誘発しているという説に基づくと大型台風は更な

 

花粉を中心とした生存競争

石炭紀を生きたスギナの祖先は大きかったで恐竜が誕生する以前、スギナの祖先にあたるシダ植物のトクサは大きかったという内容を記載した。この情報は、FPDM: 博物館の出版物「恐竜のくらした森 ―恐竜は花を見たか?」恐竜は花を見たか?という本を読んだ際に知ったことで、他にも非常に興味深い内容を知るきっかけでもあった。花の誕生、もっと細かく言えば被子植物の誕生こそが、恐竜が絶滅するきっかけになったのではないか?という説がある。生

 

石で敷かれた道の上の小さな生態系

とある公園の一角で、ちょっとした隙間で草が生えているというよく見る光景がそこにもあった。イネ科の草だろうか?ところどころに白っぽい個所がある。近づいてみると、やはり白いものが4個ぐらいある。白いものはキノコだった。このキノコはイネ科植物の枯れた葉や茎を糧に生きているのだろうか?そうであれば、ここではちょっとした有機物の循環が出来つつあるということになる。イネ科植物が石の隙間から発芽して、

 

高槻樫田温泉が来週で休館になるので行ってきた

昨晩、来週に休館してしまう温泉に行ってきた。休館する理由が今年(2018年)の大型台風(21号)で多大な被害を受けたことが原因だそうだ。平成30年台風第21号 - Wikipedia温泉でしかも建物は無事のように見えて、なぜ台風の被害で休館なのか?というと、高槻樫田温泉は大阪森林組合の施設で、木材の伐採時に発生する伐採材を木質バイオマス燃料「ペレット」にして、そのペレットを燃焼させて鉱泉を温めるというしていた。高槻樫田温泉 - Wikipedia少しでも環


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