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カテゴリー : ビタミン・ミネラル・味/page-2

 

花粉症でしんどい

花粉症でしんどい。スギが生息していない町中でも花粉の飛散の影響を受けるのは、何とも非効率な受粉の仕組みだなと思う。スギが虫媒花だったらここまで嫌われなかっただろうけれども、虫媒花のような高度な仕組みを持った木であったら、人の社会の要件を満たすような急成長という特徴がなかっただろうから、世の中、いいとこ取りはできないなと。戦後復興や高度経済成長で木材として利用する為にスギを植林したらしいが、海外からの輸入で価格面で負けていたり、本来、電柱として利用しようとしてい...

 

ブルーベリー由来のアントシアニンの摂取は目に良い効果をもたらすのか?

光を認識するロドプシンについて見てみるの記事で、目で物を見る時の光を認識する方のロドプシンについて見てきた。目(というか脳)が光を感じる時は、ビタミンAから生成されたレチナールが受光によって形を変え、その時の刺激が信号となり光を感じている。変化する前をシス型レチナールと呼び、変化後をオールトランス型レチナールと呼び、オールトランス型からシス型に戻す(ロドプシンの再合成)時はNADPHのような還元作用のあるような物質を用いる。光合成の明反応-前編この内容を踏まえた上で、...

 

光を認識するロドプシンについて見てみる

目のサプリメントとして頻繁に話題に挙がるブルーベリーがなぜ目に良いと言われるのか?を知りたくて調べてみることにした。ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?の記事で、ブルーベリーの効能として、豊富に含まれているアントシアニンが網膜にあるロドプシンという光を認識する光受容器細胞の色素(視紅)の再合成に関与するという説明を見かけた事についてを触れた。再合成というのが何なのか?について触れないと、ブルーベリーのアントシアニンの作用機構に触れる事ができないので、一連の流れを...

 

ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?

眼球内でのルテインの利用の記事で、疲れ目のサプリメントとして頻繁に見かけるルテインについて見てきた。次はもう一つの目関連のサプリメントの原料であるブルーベリーを見ていく事にする。ブルーベリーはツツジ科スノキ属の低木から得られる実を指す。いくつか種類があるらしいが、総称してブルーベリーとして話を進める。ブルーベリーの販売で有名なわかさ生活が運営するサイトを読むと、ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンが、網膜にあるロドプシンの再合成に...

 

眼球内でのルテインの利用

目の疲れのサプリメントのルテインの記事で、ルテインがどんな食材に含まれているか?に触れた。前回の内容を踏まえ、今回はルテインの役割について触れていく。Wikipediaに記載されている内容を参考にすると、ゼアキサンチンと共に眼球内の水晶体や黄斑に多く存在しているそうだ。ゼアキサンチンといえば、トウモロコシの穀粒の黄色い色素を指す。カロテノイドの生合成水晶体といえば、レンズのような役割という表現をよく見聞きする器官でこんな感じのイラス...

 

目の疲れのサプリメントのルテイン

パソコンでの読み書きが多く目が疲れる。調べものは電子ペーパーにすることで回避できるのか?と思ったりもするが、その前に目の疲れそのものを知っておく必要があるなということで、疲れ目について調べていく事にする。疲れ目とは何なのか?を調べる前に、もっととっつき易い事として、市販のサプリメントや目薬の成分から辿ると理解しやすいので、サプリメントを見てみることにする。近所のドラックストアで目に関するサプリメントを探してみると、大きく分けてブルーベリーとルテインがあった。ブルーベリーは...

 

冬期に体内で蓄積する老廃物とは何か?

暖かい日が増えてきて、道端でアブラナ科の黄色い花を見かけるようになった。黄色い花を見て連想するのが、初春の菜の花を摂取すると、巷で言われる冬期に体内に蓄積された老廃物を除去するということ。以前、イソチオシアネートの健康効果を探るの記事で、アブラナ科の作物に含まれる硫黄化合物であるイソチオシアネートがそれに当たるらしく、体内の活性酸素の発生の抑制の役割を持つとされる。ただ、この説明だけでは、冬期に蓄積された老廃物の除去に話をつなげるのは難しい。というわけで、老廃...

 

玄米は水稲と陸稲で食品成分の差はあるのか?

玄米食で亜鉛不足を解消できるか?までの記事で触れてきた食品成分データベース - 文部科学省のサイトが面白い。米で検索をすると、精白米や玄米だけでなく、炊く前(穀粒)や炊いた後(めし)や水稲や陸稲といった違いで比較できる。ここで気になったのが、玄米において水稲と陸稲にどれ程の違いがあるか?だ。おそらくこれから飼料米の栽培面積が伸びてくるのだろうけれども、栽培の省力化により陸稲(田に水を張らない)で栽培する面積が増えていく予感がある。よく稲作と麦作の違いとして...

 

玄米食で亜鉛不足を解消できるか?

豆腐に含まれるリシンはどれくらい?までの記事で、玄米食と白米食のタンパクの差や、日本食の定番の米の味噌汁の組み合わせ時のタンパクの量を見てきた。ここまで見てきたら、どうしても見ておきたいものがある。それは玄米食にした時の亜鉛の摂取量だ。亜鉛欠乏と植物のオートファジーや免疫の向上の要は亜鉛かもしれないの記事で触れている通り、作物栽培時の施肥とヒトの栄養のどちらの観点でも超重要な要素で、どちらも摂取が難しい。というわけで、いつも通り今回も食品成分データベース - 文部科学省を...

 

豆腐に含まれるリシンはどれくらい?

玄米食でリシンの摂取はどのように変化するか?の記事で、玄米や味噌のタンパクやアミノ酸のリシンの量が気になったので調べてみた内容の記事を投稿した。味噌のタンパクやアミノ酸が優秀であることはわかったのだけれども、如何せん一食で摂取する量が少ないということもあり、味噌汁に入れる具材についても計算して見る必要があると思った。とりあえず、今回は味噌汁の具の定番の豆腐について調べてみることにした。豆腐といえば、大豆の絞り汁(豆乳)にニガリや石膏等の凝固剤で固めた加...

 

玄米食でリシンの摂取はどのように変化するか?

米ぬかのアミノ酸スコアが気になったの記事で、記事名の通り米ぬかのアミノ酸スコア(実際は玄米食にした時のアミノ酸の摂取)が気になったので調べてみた。米のアミノ酸で気にすべき箇所はリシン(リジン:Lys)で、慣習的な日本食であれば米で不足しているリシンは味噌汁等の大豆で補うとされている。というわけで玄米食にした場合のリシンの摂取量を調べてみた。下記の数値は食品成分データベース - 文部科学省を活用した。はじめに玄米を調べる。玄米 100g 当たりのタン...

 

米ぬかのアミノ酸スコアが気になった

玄米、もしくは米ぬかのアミノ酸スコアが気になった。昨今の社会情勢から資源の海外依存率を下げることは急務であるはずで、アミノ酸スコアに関しても国内資源だけでどうにかしなければいけないのは間違いない。アミノ酸スコア - Wikipedia幸い日本は火山国で海資源も豊富なので、他の国よりは栽培用の肥料には困らないはずので、後は栄養価のみを意識すれば良いはず。稲作に秘められた大きな可能性アオサのグリーンタイド今年はリン酸施肥について考えた一年であったタンパク源...

 

米ぬかに含まれる食物繊維は腸内細菌叢に対して有効か?

米ぬかに含まれるミネラルまでの記事で、米ぬかの栄養価について見てきた。米ぬかに含まれている成分は、昨今問題になっている生活習慣病に対して有効である可能性が高く、しかもそれが廃棄物扱いで無料で手に入るという現状がある。ここらへんの見直しを行えば、稲作の収益は格段に上がるのではないか?と思えてくる。米ぬかについて更に見ておきたいものがあって、今回はそれに触れる。触れたい内容というのが、玄米の方に記載がある果皮と種皮だ。玄米を精米した時に果皮と種皮が粉砕され、米...

 

米ぬかに含まれるミネラル

米ぬかから得られるイノシトールは神経に作用するまでの記事で、米ぬかには医薬品の原料になる要素が多いということを記載してきた。印象的だったのが、動脈硬化を予防する、つまりは血流を低下させないという内容が多かった。これらを踏まえた上で、米ぬかはビタミンやミネラルが豊富と言われる内容について触れていきたい。Wikipediaに記載されているビタミンとミネラルを引用してみる。ビタミンチアミン (B1)3.12 mg(271%)リボフラビ...

 

米ぬかから得られるイノシトールは神経に作用する

イネのストレス応答を医薬品として活用の話題に引き続き、もう一つ見ておく。米ぬかの主要成分の一つにYikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる有機態リン酸のフィチン酸があることは栽培の方で重要な内容であるため何度も触れた。フィチン酸のもつ抗酸化作用とは何か?このフィチン酸の中心にある六角形の箇所をイノシトールと呼ぶけれども、Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる ...

 

イネのストレス応答を医薬品として活用

こめ油に含まれるもう一つの抗酸化作用を持つ物質までの記事で、米ぬかに含まれるトコトリエノールとフェルラ酸を見てきた。フェルラ酸の方で気になる事があるのだけれども、米ぬかの成分の方を優先して話を進める。米ぬかで気になる成分として、User:Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるγ-オリザノールがある。※上の化学組成はオリザノールAオリザノールAをよく見ると、左がフェルラ酸で右がステロール(ステロイド骨格を持つ...

 

こめ油に含まれるもう一つの抗酸化作用を持つ物質

こめ油に含まれるスーパービタミンEで、こめ油を特徴付けるトコトリエノールについて見てきた。この時点で、こめ油や玄米に限らず、米自身がスーパーフードであって間違いないだろうと言いたいところだけれども、他成分も見ていく。こめ油(米ぬか)を特徴付ける他の成分として、Calvero - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるフェルラ酸というものがある。このフェルラ酸には抗酸化作用を示す箇所があり、脂質の自動酸化を抑制する...

 

こめ油に含まれるスーパービタミンE

玄米に含まれる脂肪酸の組成が気になったの記事で、玄米に含まれる脂肪酸の組成をこめ油の組成から判断してみた。必須脂肪酸は含まれているが、α-リノレン酸が少ないことが気になった。α-リノレン酸は元から少ないのか?それとも、米ぬかに含まれる物質の合成の為にすでに使われて少なくなったのか?それを調べる為に米ぬかに含まれる栄養を見ていくことにした。こめ油は痛みにくい食用油だとされる。脂肪酸の組成によるものかもしれないし、必須脂肪酸の観点からゴマ油を考えるで触れたゴマ...

 

玄米に含まれる脂肪酸の組成が気になった

最近、我が家では玄米食をしている。玄米食にしている理由は高い栄養価と食物繊維の摂取が主になる。玄米食にしてから、便通の爽快感が半端ない。そんな玄米食だけれども、今までの様々な記事から気になることができたので、その気になることを解消する為に内容を整理していくことにする。気になっている内容というのは追々触れる。白米の玄米の大きな違いとして、白米は胚乳の箇所のみになり、玄米はぬか層(果皮、種皮と糊粉層)が残っている。※糊粉層はこふんそうと読む...

 

サプリメントとしてのβ-アラニン

ヒスチジンの疲労感の緩和の機能に迫るの記事までで、アミノ酸のヒスチジンとβ-アラニンから合成されるカルノシンが疲労感の緩和の働きがあることが分かった。ここで気になるのが、機能性食品でヒスチジンが疲労感の緩和に関わるのであれば、同じ量だけβ-アラニンが必要で、こちらも謳う必要があるのではないか?と思うわけです。というわけで調べてみたら、β-アラニンに限らず、日常生活でとても役立ちそうな報告にたどり着いた。その報告というのは、近藤衣美 直接的にパフォーマンスを向上させるサプリメントの...

 

ヒスチジンの疲労感の緩和の機能に迫る

疲労感を緩和する機能性食品でヒスチジン配合を謳っていたの記事で、疲労感の緩和を謳った機能性食品があることを触れた。ヒスチジンが疲労感の緩和の有効成分なのだけれども、ヒスチジン単体で生じるヒスタミンから疲労感の緩和についてのイメージに繋がらない。というわけで、ヒスチジンについて改めて検索をしてみることにした。ヒスチジンと疲労感で検索をしてみたところ、ヤクルト社のヘルシストというサイトのトピックで、現代の「疲れ」の原因の話題があったので読んでみた。梶本修身 解明されて...

 

疲労感を緩和する機能性食品でヒスチジン配合を謳っていた

店頭で一過性の疲労感を軽減するという謳い文句でヒスチジンが配合されているお菓子を見かけたので購入して食べてみた。とりあえず気になることが、疲労感の軽減で必須アミノ酸のヒスチジンが単体で記載されていたことだ。生体内でのグリシンの役割等の記事を踏まえ、アミノ酸が脳関門を通過して脳に直接作用するのか?といったことが気になるようになったので、ヒスチジンも似たような効果なのか?調べてみることにした。調べる前に、ヒスチジンについて触れておく。NEUROtiker - 投稿者自...

 

トランス脂肪酸とは何か?

植物性油脂からマーガリンを作るの記事で常温で液体の植物性の食用油に水素添加を行うことで、融点を高め固形化することでマーガリンを生成するという内容を記載した。この時に融点が上がるものとして、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が飽和脂肪酸のステアリン酸になることを記載した。次に気になることとして、マーガリンの話題で頻繁に見かけるトランス脂肪酸というものが何なのか?がある。まずはトランス脂肪酸で代表的な脂肪酸をピックアップしてみる。Benjah-bmm27 - 投稿者...

 

植物性油脂からマーガリンを作る

α-リノレン酸を多く含むエゴマ油までの記事で、必須脂肪酸の観点から食用油について見てきた。en:User:Edgar181 - en:Image:ALAnumbering.png, re-drawn in BKchem+perl+inkscape+vim, パブリック・ドメイン, リンクによる上記の化学式は必須脂肪酸のα-リノレン酸だけれども、特徴的な形として、二重線(二重結合)が三カ所ある。二重結合があるものを不飽和脂肪酸といい、二重線が多い程、融点が低くなる(常温で液...

 

α-リノレン酸を多く含むエゴマ油

日本でゴマの栽培は可能なのか?の記事までで、脂質の観点から食用油についてを見てきた。食用油に含まれる脂肪酸の観点から、必須脂肪酸であるリノール酸が多く含まれているものは過剰摂取の心配があり、調味料としての風味と健康のバランスをとるのは難しい。リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる上記の観点で改めて食用油について見ていくと、頻繁に名前が挙がるものとして、エゴマ油がある。エゴマ油中に含まれる脂肪酸の構成は・α-リノレン酸 60%前後・リノール酸 + γ...

 

必須脂肪酸の観点からゴマ油を考える

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?までの記事で、必須脂肪酸と三種類の脂質(単純脂質、複合脂質と誘導脂質)を見てきて、やっと、本題のゴマ油について見ることができるようになった。ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で触れた通り、ゴマ油は良質な食用油というイメージがある。何をもって良質な食用油なのか?最初に脂肪酸の構成について見てみる。Wikipediaに記載されているゴマ油内の脂肪酸の構成を見てみると、・飽和脂肪酸のすべて:微量...

 

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?

健康界隈の話題を見ると、コレステロールには善玉と悪玉という表現を見かける。この表現に合わせてHDLやLDLという表現や動脈硬化に関する話題も合わせて見かける。誘導脂質から脂質とは何かを改めて考えるの記事で、コレステロールの働きを見て、細胞膜の構成やステロイドホルモンの前駆体から動脈硬化がどのように関連しているのか?がしっくりとこないので、丁寧に見ていくことにする。まずは善玉コレステロールと言われているHDLについて見ていく。HDLはHigh-density lip...

 

誘導脂質から脂質とは何かを改めて考える

青魚にはDHAが豊富に含まれている?までの記事で単純脂質と複合脂質についてを見てきた。残りの脂質は誘導脂質になる。Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによる誘導脂質というのはコレステロールを指し、脂質二重膜の間に入り込み、細胞膜にしなやかさを与えたり、ステロイドホルモンの合成に関与するそうだ。コレステロール#生理学 - Wikipediaステロイドホルモン - WikipediaRola...

 

青魚にはDHAが豊富に含まれている?

食用油の自動酸化とオフフレーバーまでの記事で必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸について見てきた。どちらの脂肪酸も大事なのだけれども、摂取のバランスが崩れると生理障害が発生する。α-リノレン酸の方が摂取する機会が少ない上、食用油として貯蔵する際に酸化して品質が低下することも多い。そんな中で食用油以外の摂取方法として話題に挙がりやすいのが、青魚になる。青魚というのは背が青い魚の総称で、海の表層近くを泳ぎ、背の青が様々な捕食者から見つからな...

 

食用油の自動酸化とオフフレーバー

植物体内でのα-リノレン酸の使いみちの記事までで必須脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸についてを見てきた。α-リノレン酸についてもう少し見ておきたい事があるけれども、その前に、食用油の酸化について触れておきたい。食用油が古い時に酸化したという表現を使う事が多いけれども、この酸化とは一体どのような反応なのか?単純に、Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる不飽和脂肪酸のオレイン酸の二重結合...

 

植物体内でのα-リノレン酸の使いみち

リノール酸の過剰摂取問題について触れてみるの記事で必須脂肪酸の過剰摂取問題について見た。リノール酸の過剰摂取といっても、リノール酸自体が悪というわけではなく、もう一つの必須脂肪酸であるα-リノレン酸との摂取のバランスが崩れると、α-リノレン酸の方の良い効果がいまいち発揮しないという内容であった。リノール酸の過剰摂取問題の方をよく見るということは、α-リノレン酸と比較してリノール酸の方が摂取が簡単だという解釈になるわけで、α-リノレン酸の方に意識を向ければ、リノール酸の過剰摂取問題を回...

 

リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみるまでの記事で必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ3)とα-リノレン酸(オメガ6)の働きを見てきた。脂質から連想される一般的なイメージに肥満があるが、必須脂肪酸の働きから肥満は連想されず、不足すると日常生活で大きな影響を受けることが分かった。それを踏まえた上で、必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみるの記事の末尾で触れたリノール酸の過剰摂取の話題について触れてみる。古い内容であるが、日本脂質栄養学会からリノール酸摂取量の注意が発表さ...

 

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみる

必須アミノ酸のリノール酸の働きを見てみるの記事で必須脂肪酸の多価不飽和脂肪酸であるリノール酸の働きを生化学の観点から見てみた。前回の内容の末尾でリノール酸の過剰摂取についての話題を挙げているが、一旦、もう一つの必須脂肪酸であるα-リノレン酸について触れることにする。en:User:Edgar181 - en:Image:ALAnumbering.png, re-drawn in BKchem+perl+inkscape+vim, パブリック・ドメイン, リンクによるα-リ...

 

必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみる

複合脂質のリン脂質の記事までで、貯蔵型の脂肪の中性脂肪と、細胞膜に関わるリン脂質を見てきた。脂質で他に大事なものとしてコレステロールがあるが、それは一旦置いといて、ゴマ等の植物性の食用油に多く含まれる必須脂肪酸について触れることにする。ゴマ油には不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が多く含まれ、この2つの脂肪酸で全体の8割を占めるそうだ。ごま油のチカラ|日清 純正ごま油/ヘルシーごま香油|日清オイリオ英語版ウィキペディアのEdgar181さん - en.w...

 

複合脂質のリン脂質

脂肪動員の続きの記事までで、エネルギーの貯蔵と臓器の保護の役割のある中性脂肪について見てきた。本来の目的は必須脂肪酸の理解だけれども、その前に細胞膜を構成するリン脂質を改めてみてみることにしよう。必須脂肪酸とは何か?リン脂質というのは、体を構成する細胞の膜の主成分で、生物の教科書では上の図のように記載されている事が多い。水を近づける親水性と水を弾く疎水性の箇所があり、この特徴を持つ物質を水に大量に投入すると、このような感じで親水性の箇所が外側になるよう...

 

脂肪動員の続き

 脂肪動員の記事で中性脂肪からATPの産生の過程を見た。この内容を踏まえた上で、ケトン体について触れる事にしよう。巷では糖質制限ダイエットというものがあり、食事中に糖質(炭水化物)を控えると体に蓄積された中性脂肪が使われるようになり痩せるというものだ。この話題で注意すべき点は脳の栄養であるブドウ糖の量が減り、それを何らかの形で賄う必要があるということだ。脂肪酸にはいくらカロリーが蓄えられているとはいえ、脳関門を通過出来ない為、脂肪酸を脳のエネルギー源として使う事が出来ない...

 

脂肪動員

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?の記事でエネルギーの貯蔵の役割を持つ中性脂肪がどのように合成されるか?を見てきた。中性脂肪ことトリアシルグリセロールはグリセリン(グリセロール)と1〜3個の脂肪酸が付与した形になっていて、グリセロールと脂肪酸はどちらも糖から解糖系を経て合成されるので、中性脂肪は糖の余剰分を蓄積に回したという見方をすることができる。解毒物質供給機能としての糖エネルギー貯蔵の中性脂肪だけれども、生合成の次に気になることといえば、どの...

 

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?

中性脂肪とは何か?の記事で、単純脂質の中性脂肪について見た。中性脂肪はグリセリン(グリセロール)に脂肪酸が1〜3個付与した形となっている。脂肪酸は必須脂肪酸とは何か?の記事で見た通り、摂取した糖質の余剰分が解糖系を経て生合成されることを見た。中性脂肪の主な役割はエネルギーの貯蔵であるため、脂肪酸が糖質の余剰分で生合成されているという内容はしっくりとくる。脂肪酸の生合成の次に気になる事といえば、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリッ...

 

中性脂肪とは何か?

必須脂肪酸とは何か?の記事までで、脂肪酸の種類と必須脂肪酸というものがあるという事まで記載した。必須脂肪酸とは人体内で合成出来ない多価不飽和脂肪酸のことで、植物由来の食用油から摂取する。次に必須脂肪酸の働きを見たいところだけれども、そろそろ脂肪という用語に触れていくことにする。一応学生の頃に栄養学らしき講義もあって、脂肪の事は栄養学では脂質という用語で話を進めるので、今後は脂質と表記する。必須脂肪酸という用語があるということで、脂質 = 高カロリーのものを貯蔵というイメー...

 

必須脂肪酸とは何か?

ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で、ゴマを理解する為に脂肪全般について理解する必要があるのだろうと記載して、脂肪酸から触れ始めた。脂肪酸を基に脂肪(脂質)を理解しようと思ったが、その前に必須脂肪酸とは何なのか?を触れておく必要があると感じ、調べてみることにした。栄養の話題で必須という表現に必須アミノ酸というものがある。必須アミノ酸は人体内で合成出来ない9種のアミノ酸のことを指すので、必須脂肪酸も人体内で合成できない脂肪酸を指すのだろう。...

 

カフェインの作用機構について

カフェインの作用機構に触れる前にの記事で、カフェインの作用機構に触れる前準備として、アデノシンについて見てきた。アデノシンは脳内で消費されたATPの老廃物のようなもので、抑制性の神経に作用して睡眠を優位にする。このアデノシンは膜タンパクであるアデノシン受容体に結合する事で、抑制性の神経に作用する。この内容を踏まえた上で、カフェインの作用機構について見ていく。まずはカフェインの化学式のおさらい。Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自...

 

カフェインの作用機構に触れる前に

Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるカフェインの構造を眺めてみたらの記事で、プリン体(プリン塩基)の一つにカフェインがあるという内容を記載した。カフェインがプリン体であることを意識すると、カフェインの効果で一般的に言われる覚醒作用が何なのか?が見えてくるらしいので、カフェインの効果を整理してみる。カフェインが覚醒に関与する前に、睡眠についてを整理しておく。睡眠とは何なの...

 

カフェインの構造を眺めてみたら

ヒトの進化における尿酸の役割の記事まででプリン体について見てきた。プリン体(プリン塩基)について眺めていたら、Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるコーヒーやお茶に含まれているものとして有名なカフェインがあった。カフェインをよくよくみると、巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事でみたselfmade by cacycle (en:User:Cacycl...

 

ヒトの進化における尿酸の役割

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?の記事で巷で言われているプリン体の過剰摂取は尿酸の過剰蓄積に繋がり、関節などで結晶化すると激痛になり、この現象を痛風と呼ぶという内容を記載した。このように記載すると尿酸を悪だと見做し、できるだけ排出した方が良いと思いたくなるが、そう思うのはもったいないという考え方もある。今回は尿酸と進化について見ていくことにする。以前、未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用の記事で、尿酸には抗酸化作用があるという内容を記載した。尿酸の抗酸化...

 

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事の続きで、プリン体について見ていく。プリン体についてよく聞く内容が、プリン体の摂り過ぎが痛風の原因になるということ。短絡的にプリン体 = 痛風の原因の増加と捉えると見えるものが小さくなるので、プリン体の代謝を見ていくことにする。プリンを骨格にもつ物質はいくつかあり、日常生活で頻繁に関わりそうな、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸  Wikipediaイノシン酸について見ていく。イノシン酸は見ての通り...

 

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?

腎臓での重炭酸イオンの産生までの記事で、アミノ酸のグリシンからクレアチンを経て無酸素性運動について触れた。話は生体内でのグリシンの役割の記事まで戻って、生体内のでグリシンの役割の最後の項目であるプリン体について触れる事にしよう。プリン体という言葉を聞くと、※写真はビールの香りと植物のタネからビールを飲むとプリン体が溜まり、痛風の原因に繋がるといった話題をよく見聞きする。ビールから何故痛風に繋がるのか?といった疑問は当然あるが、その前にそもそもプリン体とは何か?...

 

無酸素性運動の非乳酸性エネルギー供給機構で用いるクレアチン

無酸素性運動のエネルギー供給機構についての記事で無酸素性運動のエネルギー供給機構を見た。生物学に何年も触れてきたが、無酸素性運動といえば乳酸性エネルギー供給機構しか見たことがなかった。今回は非乳酸性エネルギー供給機構で重要なEdgar181 - English Wikipedia, パブリック・ドメイン, リンクによるクレアチンについて触れてみる。クレアチンの生合成はBenjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ド...

 

無酸素性運動のエネルギー供給機構について

生体内でのグリシンの役割の記事でアミノ酸のグリシンの生体内で働きについてを見た。働きのうちのクレアチンについては無酸素運動についての理解が必要になるので、今回は無酸素運動時のエネルギーについてを見てみる。運動には長距離走のような長い時間体を使う有酸素運動と※後述で記載する本には有酸素性運動と表記すべきという意見が記載されていた短距離走のような短い時間で一気に力を出し切る無酸素運動がある。※後述で記載する本には無酸素性運動と表記すべきという意見が...

 

生体内でのグリシンの役割

Benjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる睡眠に作用するサプリメントの記事で、睡眠に誘導するサプリメントとしてのグリシンを見た。グリシンは抑制性の神経伝達物質として働きつつ、サプリメントとして摂取した場合、速やかに脳に運搬されて作用する?(自信はない)。血液脳関門 - Wikipediaであれば、睡眠に問題がある方がグリシンを摂取すれば良いのではないか?と話が繋がっていくが、その前に知っておきたい事がある。それはグリシ...

 

睡眠に作用するサプリメント

年始から佐藤成美 本当に役立つ栄養学 肥満、病気、老化予防のカギとなる食べものの科学 - ブルーバックスという本を読んでいる。この本の後半の脳と神経に作用する食べものの章で睡眠効果のある成分として、グリシンというアミノ酸に触れていた。Benjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるグリシンといえば、側鎖が水素で最も単純なアミノ酸になるが、このグリシンには睡眠効果があるとの記載があった。グリシン自体が神経伝達物質の一種で抑制性...


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