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カテゴリー : 化学全般

電子書籍の販売をはじめました
 

PH4502CのpHの計算方法を調べる

AD変換器から出力されたデジタル値を読み込むまでの記事でAD変換器の概要に触れてきたので、pHメーターの事に戻ってみる。BBC Micro:bitでpHメーターから得られるアナログ値を読み込んでみたの記事でBBC Micro:bitに内蔵されている10ビット分解能のAD変換器を介してPH4502CのpHメーターから得られた値を読み取った。Liquid PH Value Detection Detect Sensor Module – diymoreキャリブレーションという較正の作...

 

BBC Micro:bitでpHメーターから得られるアナログ値を読み込んでみた

pH測定で用いるガラス電極法に触れてみるアナログとデジタルの記事でpHメーターに必要なAD変換を学ぶ上で最低限のアナログ-デジタルに触れた。早速、pHメーターを使ってみようと思ったが、肝心のAD変換器がまだ届いていない。そういえば前にBCC Micro:bitで取得した温度を表示したことがあったなとことを思い出し、仕様を調べてみたら、※画像:入出力端子 — BBC micro:bit MicroPython 1.0.1 ドキュメントより引用後改変...

 

最近の肥料でよく見かける酸化還元電位

前回のボルタ電池の記事でボルタ電池について触れた。ボルタ電池について、Wikipediaの記述を読むと、/*****************************************************/正極に銅板を、負極には亜鉛板を用いる。電解液には硫酸を用いる。負極の亜鉛は、硫酸に含まれる水素イオンより金属のイオン化傾向が大きいため電子を失って2価の陽イオンとなる (Zn2+)。電子は導線を伝わって銅板に流れ、水素イオン (2H+) と反応して水素 (H2) となって放...

 

ボルタ電池

前回のリトマス試験紙は植物等が持つpHで色が変わる色素を利用するの記事でリトマス試験紙はウメノキゴケ等の地衣類から得られた色素から出来ているという内容を記載した。これを踏まえた上で、これから本題のpHメーターに入りたいところだけれども、今回は関係ある内容になるかわからないが一旦脱線する。今回触れたいのは、中学校で習うボルタ電池だ。ボルタ電池は銅、亜鉛と硫酸で構成されるが、今回は身近にあるレモンで見ていく。※物理系は自信がないので、これは個人的なメモとして捉えて読み進め...

 

リトマス試験紙は植物等が持つpHで色が変わる色素を利用する

前回のpHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れるの記事でリトマス試験紙は地衣類のリトマスやウメノキゴケから製造するという内容を記載した。pHの測定にウメノキゴケの何の機能を利用しているのか?この内容のヒントになりそうな事を以前投稿したので、先にその記事から触れる事にする。pHと聞いて思いつくものにアジサイやアサガオの花弁の色がある。Pelargonidin.png: Edgar181derivative work: Shakiesto...

 

pHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れる

昨年末にプログラミング教育で注目すべきはARM + Debian + Pythonであるはずだという記事を投稿した。この記事に記載されている内容はRaspberry Piというシングルボードコンピュータによって電子工作が出来るわけだけれども、少しずつではあるが様々なモジュールに触れて、今ならば今まで気になっていたけれども、深い理解はしてこなかったものに触れられる機会かもしれない。というわけで、栽培で用いる測定器について見ることにした。今回は前段階として、学校の理科...

 

ビールの香りと植物のタネ

前回の落葉針葉樹の根元からの記事でクロマツやスギの葉油に含まれるモノテルペンアルコールに種子の発芽抑制作用があるという内容を記載した。この手の話で次に気になることと言えば、発芽抑制効果のある物質が土壌の微生物の作用によってどのように消えていくか?で、土を構成する成分として組み込まれていけば良いなという淡い期待がある。ということで、前回触れた物質を基軸にして再び検索をしてみたら、興味深い読み物に辿り着いた。蛸井潔 酵母のgeraniol代謝が醸し出す柑橘の香り - ホップ香気成分の...

 

落葉針葉樹の根元から

落葉している針葉樹を見かけた。根元はこんな感じで葉が堆積している。広葉樹と比較すると、下から生えてくる葉の遮光率は低そうだ。※広葉樹の落葉の堆積の写真は下記の記事にある落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?ここにアベマキのドングリがあったら、アベマキは特にストレスを感じずに発芽して成長しそうだ。ブナ科の木の種子と果実の大きさが意味するものアベマキの事が頭に浮かんだ時に針葉樹の中で葉に他の植物の種子の発芽を抑制するものがあっ...

 

落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?

東京図書出版から出版されている松井明著 ダム建設、水田整備と水生生物という本を読んでいる。読むきっかけを先に挙げておくと、中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事までの話に主題となっている栽培は生態系を意識することで利益率が高まるという予想に対して、水田の生態系の理解を深めたいという事が背景にある。冒頭の本は前半がダム建設が川の生態系に与える影響で、後半が水田整備が田周辺の生態系に与える影響となっている。前者のダムはこんな感じで想像しやすいが、...

 

破砕食者は落葉から何を得たいのか?

前回の川底や湖底に沈んだ落葉はどうなるのだろう?の記事で川底や湖底に沈んだ落葉はカワゲラ等の水生昆虫の幼虫に利用されるということがわかった事を記載した。カワゲラ等の落葉を細かくする生物を破砕食者(シュレッダー)と呼ぶらしい。ここでふと思った事が、落葉に十分な栄養はあるのだろうか?ということ。陸上で落葉を利用する生物にはミミズやキノコ菌がいるけれども、野菜くず等の残渣も好み、それらからも栄養を得ている。そもそもの話で、落葉を破砕しているだけで、落葉自身は食していないのでは?とい...

 

尿素水不足のニュースから稲作への影響を考える

NHKのニュースを見ると、時々尿素水の話題が挙がる。日本ではないが、尿素水の入手が困難になり、産業に影響を与えているとか。韓国で排ガスの浄化に必要な尿素水が不足 物流への影響懸念 | 環境 | NHKニュースこの影響は近いうちに日本にも影響を与えるかもしれない。この情勢を見て、懸念すべき内容がある。もし何らかの理由により肥料で尿素が使えなくなったらどうなるのだろうか?と尿素と聞いて連想するのが、稲作等で利用する一発肥料に含まれている被覆尿素があ...

 

稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良い

中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?の記事にちょっと関連すること。ジャンボタニシの防除として散布するリン酸第二鉄の残りは土壌の微生物の作用によって消費される。その際に鉄が土壌に還元されるわけだけれども、それに関連して頭に浮かんだことがある。東南アジアの稲作事情を聞いたの記事で触れたけれども、田に水を張りっぱなしにすると、二酸化炭素よりも強烈な温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素が生成される。強力な温室効果ガスの一酸化二窒素他に懸念される事として、...

 

落葉樹の葉は晩秋にタンニンを溜め込み、土へと旅立つ

ほぼ毎日歩いている道の横にブナ科のアベマキの木があって、落葉前の様子に目がいった。落葉前の様子を丁寧に見るのははじめてかもしれない。この葉を見ると、どうやら葉は緑から黄色を経て、徐々に茶褐色になっていくようだ。色素を整理すると、緑は葉緑素で、黄色はカロテノイドで、茶褐色はタンニンだろう。葉緑素の分解産物が根の抵抗性を高めるらしいカロテノイドの生合成苦味や渋みのタンニン11月に入り、気候が徐々に寒くなっていく中で葉緑素はオートファジーによ...

 

中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得た

高槻米の米粉「清水っ粉」からできた米粉めんを頂いたの記事で記載したが、今年の物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の作業の確認を行った。今年の稲作で最も気になった事が、中干しなしの田の水が澄んでいるの記事で触れた内容の田にイネ以外の草が一切生えていなかったということだ。実際に行った管理作業を確認したところ、除草作業は田植えの2週間後に一度行ったのみで、その後はジャンボタニシの卵の駆除で田を歩いたぐらいで、それ以外は一切放置だったとのこと。※ジャンボタニ...

 

化学肥料を使うと土が壊れるということはどういうことかを考える

前回の穴を掘ると黒い層が厚くなっていたの記事で、生ゴミを入れ続けたところに明確な層の分かれ目が出来ていた。上の層は有機物がたくさんあり、黒くなっている。この層を見て、ふと思った事が、この後生ゴミを入れなければ、いずれは下の有機物がない層に近づいていくのか?土壌粒子と繋がった腐植酸のような物質が外れる事を考えてみよう。By NEUROtiker (talk) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link腐植の方は上のような構造の物質が...

 

除菌剤・消臭剤入りベントナイトを土壌改良材として使用して良いか?

急遽ベントナイトが必要になった方から、すぐに手に入るベントナイトには除菌剤と消臭剤が入っているから、土と混ぜても大丈夫か?という質問があった。除菌剤・消臭剤入りのベントナイトは猫の砂として利用されているので、気にする必要はないと思うが、一応調べておく。件のベントナイトには詳しい成分が記載されていなかったので、一般的に利用されているものを挙げておく。除菌剤にはスギやヒノキから抽出されたヒノキオイルが使用されている事が多く、消臭剤には緑茶カテキンが多かった。Edgar18...

 

イネは水を求めて発根を促進するのか?

前回の物理性の向上 + レンゲ栽培 + 中干しなしの稲作の新たに生じた課題の記事に関して、整理しておきたい内容がある。稲作の中干しで時々見聞きする中干しで水を切ることによってイネは水を求めて発根し、後の登熟時に株全体を支えるようになるという内容だ。田に水を張リ続けると常に水がある状態になり、根は常に水を吸収できて発根を怠けるという人目線で説明されているのが気になっている。上記の話があるということは似たような現象が観測されたからなのだろうけれども、保水性を高めた土壌にお...

 

ピンク色のキリギリスを見つけたよ

大阪府高槻市にある摂津峡公園に子供らと虫採りに行ったら、長男がピンクのキリギリス?を捕まえた。ここで気になったのが、この昆虫のピンク色の色素は何だ?ということ。とりあえず、今まで知り得た内容を整理することにしよう。キリギリスの色は緑色と褐色がある。バッタの基本的な色は緑色で、緑色は葉緑体の代謝産物に因るものであるはず。褐色の方は、環境ストレスを感じた時に合成されるメラニンという色素で基礎の緑色を上塗りするように合成する。褐色のバッタこれらの話を踏まえた上で...

 

いもち病対策の要のMELは何から合成されるか?

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちは本当にいて良いのか?の記事で、葉面常在菌が合成するエステラーゼ活性を示す酵素を葉に対して高濃度散布したら、植物が枯れたという研究報告があることを紹介した。枯死の原因は、酵素が葉表面にあるクチクラを脂肪酸に分解して、紫外線や乾燥等に弱くなったことだとされている。では何故、葉面常在菌はクチクラを溶かすのだろうか?いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちの記事で触れたマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)に注目して考えてみる...

 

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちは本当にいて良いのか?

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちの記事で、いもち病菌が持つイネの防御機構をすり抜ける衣のような糖脂質を、酵母が合成する酵素で分解して、いもち病の感染を抑える可能性があるという内容を記載した。この内容を見る限りでは、上記のような酵母が葉の上に居てほしいと思うけれども、本当にそれで良いのか?を判断するために、他の研究結果を探してみた。早速見つかったのが、平成27年度主要成果 葉面常在菌の高濃度酵素培養液は植物を枯死させる - 農業環境技術研究所で、...

 

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たち

前回のいもち病菌はイネの自然免疫を回避するの記事で、いもち病菌はα-1,3-グルカンをまとうことで、イネが葉の上にいもち病菌がいることに気付かず防御反応を示す事ができないという内容を記載した。合わせて、いもち病菌のα-1,3-グルカンを分解出来る酵素をイネに合成させるようにしたら、いもち病の感染率が減り、この酵素が細菌由来であることも記載した。細菌由来であれば、葉や籾にそれらの菌もしくは細菌がいれば、いもち病の感染は緩和されるはず。前回の記事の末尾に記載しておいた...

 

穂いもちの発生に対して殺菌剤を使用して良いものか?

今年の長雨により低温障害や、稲いもちの被害が深刻化しつつある。低温障害は深水で根元を一定の温度に保つことで問題を緩和するとして、稲いもちの方は何かと厄介となる。いもちは以前、いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみるの記事で、フラボノイドの一種であるサクラチネンの蓄積によって稲の株内への侵入を抑制できるという内容を記載した。ただ、フラボノイドであれば合成にはおそらく紫外線の照射が関係している可能性が高く、長雨による日射量不足でいもちの回避を困難にする。※他にケイ素で葉を頑丈にす...

 

土壌分析のECを丁寧に見てみる

土壌診断のECの値が話題に挙がったので、改めてECについて見ることにしよう。ECというのは、電気伝導率(electrical conductivity)のことで、溶液中で電気を通しやすいものがどれ程溶けているか?を測定したものになる。土壌のEC値に関与しているものが塩類という水に溶けやすいもので、塩類には食塩(塩化ナトリウム)の他に、硝酸態窒素である硝石(硝酸カリウム)、硝安(硝酸アンモニウム)や硫安(硫酸アンモニウム)等がある。栽培の指導ではECは土壌中にどれ程の窒素肥料が...

 

窒素肥料6割減の小麦の品種改良の話題から

先日、テレビのニュースで窒素肥料6割減でも多収の小麦の品種改良の話題があった。詳細は下記のプレスリリースに記載されている。世界初!少ない窒素肥料で高い生産性を示すコムギの開発に成功―窒素汚染防止と食料増産をアンモニウムの活用で両立― | 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS着目しているのは、無機の窒素肥料を施肥した時に発生する生物的硝化作用を抑制(BNI)することで、小麦にBNI能を付与している。生物性硝化作用というのは、土壌中の微生物の働きにより、...

 

稲わらの腐熟の為に石灰窒素の施用という謎

稲作は地力に依存する度合いが高い作物として有名で、収穫後の稲わらを積極的に土に還すと良いとされる。ここで不思議に思うのが、稲わらを腐熟させる時に石灰窒素を施用した方が良いという内容があることだ。石灰窒素はカルシウムシアナミドという農薬的な作用があり、後々窒素肥料として効きを示す資材だ。シアナミド(CN2H2)の作用機構は様々な生物の代謝に関与する酵素活性を阻害することで、土壌の微生物にも何らかの影響を与えるものだ。シアナミドは土壌の細菌にも効果があるのか?...

 

出穂した籾の表面が黒ずむ

一見、順調そうに育っているイネで、籾の表面が黒ずんでいるところが気になった。比較対象として、黒ずんでいないところはこんな感じ。今年の8月中旬あたりに記録的な長雨で日照時間が短くなった事による冷害なのだろう。観測している田の周辺でも同じぐらい黒ずんでいる箇所があった。観測している田では物理性が向上していて、土表面がヒビ割れするような中干しをしていないが、周辺の田も同様に籾が黒ずんでいることから、中干しなしによる障害という線はほぼな...

 

煮出しした麦茶が泡立った

夏の風物詩である麦茶だけれども、やかんで水を沸かし、そこに麦茶のパックを入れて、麦茶成分を抽出し冷やす。冷やしたものを容器に入れる時に泡立つのを見て、サポニンが含まれているのかな?と思う。サポニンといえば、界面活性作用があり、細胞膜を破壊する。※界面活性作用があるため、麦茶を容器に勢いよく注ぐと泡立つ事になる。血液に入った場合は赤血球を破壊するため、人体に対して毒性があることになる。花蜜にサポニンを含む花を咲かせる木があるらしいだけれども、...

 

豪雨と稲妻

2021年の8月中旬は全国で記録的豪雨クラスの大雨だった。私が住んでいる大阪の高槻は大雨の雨雲の流れが逸れたとは言え、降雨量は多く、雷のような音も頻繁にあった。令和3年8月の大雨 - Wikipedia一週間近く続いた降雨が終え、いつも見ている田の前を通ってみたら、この写真では分かりにくいけれども、イネの株が全体的に大きくなっていた。田が完全に水没しないのであれば、イネの根が腐って枯れるということはないからね。水生植物であるイネの根腐れについて考える...

 

サンショウの辛味成分はトウガラシのものとはちょっと違う

サンショウの味は辛味があるが、トウガラシのカプサイシンとは違って痺れが強いように感じる。吉田宗弘著 日本特産䛾香辛料である山椒 - 関西大学化学生命工学部食品化学・栄養化学(旧食品工学)研究室によると、※吉田宗弘著 日本特産䛾香辛料である山椒 - 関西大学化学生命工学部食品化学・栄養化学(旧食品工学)研究室 2ページ 図2山椒の辛味・香気成分と唐辛子の辛味成分より一部抜粋サンショオールという成分が関与している。By Arrowsmaster - 投稿者自身によ...

 

木の芽を叩くと放出される香りの続き

前回の木の芽を叩くと放出される香りの記事で木の芽の香り化合物のリナロールを見た。Calvero - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるリナロールはビタミンAやビタミンEの合成中間体で、植物にとっては重要な物質であることがわかる。ここで一つ疑問になるのが、人は何故リナロールの香りを良い香りと感じるのだろうか?リナロールに惹き付けられて、リナロールを摂取しても、人体ではそこからビタミンを合成できないはず。木の芽から離れるけれども、果実から...

 

木の芽を叩くと放出される香り

サンショウの実の香りの記事に引き続き、サンショウの香りについてを追ってみる。今回は木の芽(サンショウの若い葉)について見ていくことにしよう。木の芽は香料として汁物に添えたりするけれども、添える前に葉を叩くことで香りが増すと言われている。葉内に蓄積した香り化合物が、叩くことで何処かに穴が空き、香りが外に出るようになったのだろう。これは痛みは青葉の香りにのせて隣株に伝えるの記事で記載した食害性昆虫からの被害を軽減するための防衛の手段と同じであるはず。ただ、サン...

 

サンショウの実の香り

前回の葉が発する香りを整理してみるの記事を踏まえた上で、改めて、サンショウの香りについてを見ることにする。最初に果実の香りについて検索をしてみたところ、地域の香りを持つ特産物-飛騨のサンショウ- 岐阜県森林研究所のPDFにサンショウの実の香りの主な成分は、あら金 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによるd-リモネン(上の図の左)とEdgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンク...

 

葉が発する香りを整理してみる

先駆植物のサンショウについて学ぶの記事の続きをする前に、植物の葉を損傷した時に発せられる香りの仕組みというものを見ておきたい。香り化合物の合成経路から見えてくること例えば、Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによる青葉アルコール - Wikipedia植物の香り化合物の一種である青葉アルコールを持ち出してみる。en:User:Edgar181 - en:Image:A...

 

稲作で殺虫剤の代わりはあるか?

無効分げつの発生を抑える為の中干しは必要なのか?の続きまでの記事で、慣行的に行われている中干しが今後の稲作で足を引っ張る可能性が非常に高い事を記載した。※写真はヒメトビウンカイネの栽培で最も苦戦するウンカを含むカメムシ目の昆虫の食害被害に対して殺虫剤は効かない可能性が高く、天敵に頼らなければならない状態は年々重要度を増していく。カメムシが殺虫剤の抵抗性を得る仕組みトビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくるカメムシやウンカは殺虫剤の抵抗性をいとも簡単に獲得...

 

肥料としてのヤシャブシの葉は養分以上の肥効があるかもしれない

ヤシャブシは水田の肥料として利用されていたらしいや落葉による土作り再びの記事を作成していた時にとある過去記事を思い出した。その過去記事というのが、水田土壌で新たに発見された窒素固定を行う細菌についてで、水田のような水を張る環境において、とある細菌が土壌中の還元された鉄を利用して、空気中の窒素ガスを反応させてアンモニアを合成するというもの。上記の内容の詳細は妹尾啓史 鉄で土を肥やす!低窒素農業がわかりやすい。上記のPDFだと田植え前の田に入水前に鉄資材を...

 

トマトが緑の香りを吸った時に体内では何が起こってる?

植物における脂肪酸の役割の記事で、施設栽培でのトマトの株に緑の香りを与えたところ、高温ストレスが緩和され、花落ちが軽減されたという画期的な研究報告を紹介した。紹介の際に高温ストレスの緩和についての詳細が記載されていないと記載したが、日本バイオスティミュラント協議会 第3回講演会「温暖化による農作物への影響とその対策」 レポート (後編) | カルチべ取材班 現場参上 | カルチベ – 農耕と園藝ONLINEのページで、高温ストレスの緩和についての詳細が記載されていた。トマトの株が緑の...

 

トウモロコシの根から強力な温室効果ガスの発生を抑える物質が発見された

稲作でカリウムの施肥を減らして、二酸化炭素の排出量の削減に貢献の記事に引き続き、興味深い研究報告を紹介する。紹介の前に研究報告の前提となる知識を整理しておく。強力な温室効果ガスの一酸化二窒素の記事で記載したが、家畜糞等の硝酸態窒素が多い成分を土に投入すると、土壌の微生物によって二酸化炭素よりも遥かに強力な温室効果のあるガスが大気に放出される。この作用を硝化というのだけれども、家畜糞施肥の硝酸態窒素の3割近くが硝化でロスしていたような気がする。この内容を踏まえた...

 

トマトの整枝作業中に服に付く緑のシミは何だ?

トマトの芽かきや葉かきの作業を白い服を着て行うと、洗濯ではほぼ落ちない緑のシミが付く。合わせて作業中にトマト特有の匂いもある。このシミは他の植物では服に付くのはあまりないので、葉緑素が含まれた汁ではなく他のものだろう。栽培のヒントがありそうだから調べてみることにした。検索してみたらトマトはなぜ青臭い? -「青臭い」香り成分を「甘い緑の香り」にする酵素を特定- | Research at Kobeのページに辿り着いた。どうやら、植物における脂肪酸の役割の記事...

 

グローバック栽培

写真:京都北部の舞鶴全般の土壌の考察の記事より水耕栽培で時々見かけるグローバック栽培というものがある。通路に置いている細長いものの中に、写真:椰子の実の脂肪酸と菌根菌の記事よりヤシガラが詰められている。水耕栽培といえば、By D-Kuru - 投稿者自身による作品, CC BY-SA 3.0 at, Linkロックウール - Wikipediaロックウールをよく聞くけれども、ロックウールよりも栽培しやすいという話をよく聞く。...

 

水耕栽培のアップ剤とダウン剤

トマトに限らず、水耕栽培で重要になるのが、養液のpHだったりする。養液には様々なものが含まれていて、pHによって各々の成分が反応して、吸収できない成分があったりする。養液のECが適切だったのに、徐々に栽培が不調になってきた時にpHを測定してみたら、pH8を超えていて、微量要素の鉄あたりが吸収できずに光合成がへたっていたということもあるそうだ。※pHが低くなりすぎて、根が酸性の障害になっていることもある施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すなそこで登場するのがアップ剤とダ...

 

植物における脂肪酸の役割

トマトの栄養価から施肥を考えるの続き。前回の記事でトマトの果実の成分を整理し、その中のグルタミン酸について注目した。グルタミン酸の他に不飽和脂肪酸のリノール酸があったけれども、今回は脂肪酸について見てみる事にする。果実ではなく株全体で脂肪酸はどのように使われているのだろうか?すぐに思いつくものがリン脂質の細胞膜で、おそらくこれは一旦細胞ができてしまったら、果実には転流しないだろうから膜の脂質は見ないことにする。ということで、細胞内に遊離している脂肪酸について調...

 

トマトの栄養価から施肥を考える

たまたまトマトの栄養価について記載されているプリントが目に付いたから読んでみたら、糖や色素のリコペン以外に不飽和脂肪酸のリノール酸やアミノ酸のグルタミン酸が記載されていた。今回の内容からいきなり脱線するけれども、英語版ウィキペディアのEdgar181さん - en.wikipedia からコモンズに移動されました。, パブリック・ドメイン, リンクによるリノール酸に関して、トマトから中性脂肪の燃焼を助ける物質を発見 - 京都大学 - Science Portalという記事...

 

トマトにケイ素を施用した時の効果を考えてみる

有機栽培で使える可溶性ケイ酸は何処にある?までの記事でトマト栽培とケイ素の話題を記載してきた。キュウリでの話であったが、ケイ素を吸収することで、葉内のマンガンの分布が均一化する事がトマトでも同様の事が言えるならば、これは相当凄いことになる。葉でマンガンが均一化していないということは、葉で局所的にマンガンが過剰になっている細胞と、逆の欠乏になっている細胞がある事になる。順は逆になるが、マンガンが欠乏している細胞では光合成の最初の反応である水から電子を取り出す事がうまくいかずに光...

 

有機栽培で使える可溶性ケイ酸は何処にある?

前回のトマトにどうやってケイ素肥料を効かせるか?の記事で、トマトはケイ素の非集積型の植物に分類されるが、それは根から葉にケイ素を運搬する輸送体の一部に欠損があったためで、本当はケイ素を欲しがっているのではないか?という話題から、葉面散布剤でケイ素(ケイ酸)肥料はないか?という内容を記載した。今回は上記の内容の続きで、実際に葉面散布で使えそうなケイ酸肥料を探してみる。タイトルでは有機栽培で使えるとしているが、有機で使えるものを把握しておけば、それはどんな栽培でも使用できる万能肥料になる...

 

トマトにどうやってケイ素肥料を効かせるか?

前回のトマトとケイ素の記事で、トマトはケイ素が非集積型の植物に分類され、ケイ素(ケイ酸)肥料を寝に与えても、根の周辺に集まったままであるらしいが、それはトマトの根のケイ素の輸送体の一部が欠損していたという理由だった。輸送体が欠損してから相当の時間が経過したので、葉や茎でのケイ素の要求はいくらか変化してしまったかもしれないが、ケイ素がないと奇形になるので、地上部はケイ素を求めているはず。そんなトマトに対して、どのようにケイ素を与えれば良いのだろうか?根からの吸収が期待できないと...

 

トマトとケイ素

農文協から出版されているオランダ最新研究 環境制御のための植物生理という本で、ケイ素の話題がある。未解明の部分は多いが、ケイ素がもたらす良い効果が紹介されている。例えば、レタスがケイ素を吸収し体内で利用することで、マンガンの毒性を緩和するというもの。マンガンは光合成にとって重要だけれども、活性酸素に関与する要素でもあるわけで、葉に局所的に蓄積されると毒性を生じる。牛糞で土作りをした時の弊害をまとめてみるとレタスがケイ素を吸収する事によって、葉内のマンガ...

 

石灰過剰の土壌で鉄剤を効かすの続き

石灰過剰の土壌で鉄剤を効かすまでの記事で、塩の溜まりやすいハウス内では鉄欠乏に陥りやすく、クエン酸による定期的な除塩は必要では?という内容を記載した。ただし、クエン酸は弱酸といえど、酸であるわけで、土壌の鉱物に何らかの影響を与える。であれば、除塩しつつ、鉱物の劣化を軽くする対策も合わせてしておきたい。なんて事を考えた時に頭に浮かんだ事が、2:1:1型の粘土鉱物である緑泥石だ。※左が一般的な2:1型の粘土鉱物で右がMg緑泥石緑泥石は上の図の右側の...

 

石灰過剰の土壌で鉄剤を効かす

前回の施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すなの記事で、タイトルにある通り、施設栽培での鉄欠乏の話題に触れた。明確な欠乏症があれば楽なのだけれども、鉄に限らず軽微な欠乏症というのは何かと厄介だ。特に微量要素と呼ばれるのは電子の運搬に関わっているので、軽微な欠乏であってもかなり厄介。施設は慢性的に鉄の欠乏症が発生するということで、この問題にどのように対処しているのか?を整理してみると、キレート鉄の施肥という技術で回避しているそうだ。キレート鉄の使いどころ水に溶解した鉄...

 

施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すな

トマトに限らず、施設内での栽培では鉄欠乏に陥りやすい。鉄は土壌中に大量にある成分であるはずなのに、何故鉄欠乏に陥りやすいのか?考えられる点は二点。鉄がいくら多いといえど、土を酷使している場合は、吸収できそうな鉄の絶対量が少なくなっている。もう一点は土壌の化学性の観点になる。施設は降雨が無いため、露地作と比較して、土が大量に水を得る機会が少ない。トマトであれば更に水を控えるという管理があるので、土が得られる水の量は更に少なくなる。降雨というものは偉大...

 

水耕栽培でマイクロバブルの利用は有効か?

果菜類の水耕栽培で、マイクロバブル(ファインバブル)やナノバブル(ウルトラファインバブル)の効果はどうか?という話題になった。先に個人的な意見を言うと、コストが合うならば導入すべきだと思っている。先にマイクロバブルやナノバブルとは何か?について触れておくと、端的に書くと酸素を長い時間水の中に滞在させる技術だと捉えて良いはずだけれどもどうだろう?マイクロバブルとナノバブルの差はその名の通り、気泡の大きさで、マイクロバブルは気泡径が1〜50μmで、ナノバブルは1μm以下。※厳密な...


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