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カテゴリー : 化学全般

 

晴れの日の草むらのキノコたち

キノコが生えていることを見かけた。俯瞰してみると、同じ種類らしきキノコが綺麗な楕円を描くように生えていた。これってフェアリーリングなのかな?日差しの強い芝生でキノコが生えたこのキノコは何だろうな?と帰宅後に調べてみたら、「フェアリー化合物―「フェアリーリング(妖精の輪)」の妖精の正体は?―」 - 日本学術振興会のページにたどり着いた。フェアリーリングのところにいたキノコから芝の生育を促進するものと抑制する化合物が発見されたそうだ。発見された化合物は...

 

全国の田で腐植の量を1%高めると二酸化炭素の削減はどれくらいになるのだろう

連日猛暑日の話題を見かける。まだ6月なのに既に猛暑日が始まっているのかと思うと、8月の気候がどうなるのだろうか?と不安になる。そんなときにふと頭に浮かんだ事がある。日本全国の水田で腐植の量を1%上げる事ができたら、どれほどの炭素量になるのだろう?と。土に含まれる腐植の量はどれくらい?の記事で、土壌診断で腐植の量が3%の時の腐植の量を計算した。概算で腐植の数値が1%上がる毎に 1t / a の腐植こと炭素化合物が埋没されたと見ていい。※1a = 1反...

 

林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた

近所に生産緑地があって、上の写真はその緑地の縁の部分になっている。この緑地はそこそこの規模で、少し入ったところにシイの木が生えていたりする。今年もシイの木の開花の時期がやってきた上の写真でも目立っているが、林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた。アジサイの花といえば、土壌のpHによって装飾花の色が変わる事が有名。この花の色を見た時にアジサイの青色はpHが低い時だっけ?高い時だっけ?確かリトマス紙の関係と同じだったっけ?と迷ったので、帰宅後に調べてみ...

 

ラッカセイの根の脱落細胞にはリン酸鉄を吸収しやすくなる機能があるらしい

養液栽培の養液の交換回数を減らすことは可能か?の続きの記事で根圏について触れたが、その時に興味深い内容を見かけたので紹介する。/*************************************************/不溶性の鉄結合型のリン酸に落花生の根の細胞を加えると、リン酸は鉄から遊離して溶出する。これは、細胞壁中のフェノール化合物が、リン酸と結合している鉄を吸着するためと考えられている。鉄結合型はそのままでは微生物にとって利用不可能であるため、この現象により微...

 

養液栽培の養液の交換回数を減らすことは可能か?の続き

今回は養液栽培の養液の交換回数を減らすことは可能か?の記事の続き。昨今の社会情勢により肥料が手に入らなくなり、水耕栽培で養液を交換できずに収穫できなくなっているという話題を投稿した。収穫できなくなった最大の要因は養液中に根腐れを誘発する菌や細菌が増殖したと考えられている。前回の記事では、古くなった養液では溶存酸素の不足を挙げたが、今回は作物の根から分泌されるものを見てみる。根の分泌物といえば、植物の根と枯草菌のバイオフィルムの記事で見た図で、図:植物の生育...

 

鉄サプリに含まれる鉄分はどんな形?

ダイズに含まれるフェリチン鉄までの記事で、食品から摂取できる鉄の構造を見た。鉄には摂取しやすいヘム鉄と摂取しにくいとされる非ヘム鉄があるが、非ヘム鉄の中でもダイズに含まれる鉄は比較的摂取がしやすいということを知った。次に気になることといえば、鉄サプリに含まれる鉄の構造だろうか。粒状にするわけで、変化に弱そうと勝手にイメージしているヘム鉄を粒状にしているのだろうか?成分表を調べてみたら、クエン酸鉄という表記が目に付いた。重要だけど扱いにくいものでもあ...

 

ダイズに含まれるフェリチン鉄

植物性の食品に多く含まれる非ヘム鉄はどんな形?の記事で、鉄分が多いとされるコマツナ等の軟弱葉物に含まれる鉄の構造を見た。植物性の非ヘム鉄に分類される鉄の大半は光合成の電子伝達体で関与する鉄硫黄タンパクであるらしい。ここで一つ疑問が浮かぶ。植物性の鉄で豊富に含まれているのは軟弱葉物だけではなく、ダイズも鉄分が豊富に含まれていると言われている。ダイズは見ての通り、タネであって光合成は行っていない。発芽後にすぐに必要になるかもしれないので、電子伝達体の鉄硫黄タン...

 

植物性の食品に多く含まれる非ヘム鉄はどんな形?

前回の人は鉄鍋由来の鉄を摂取しても活用することができるのか?の記事で、人が鉄鍋から溶け出した鉄を摂取した後に利用できるのか?という疑問について探った。前回では人体では酸化された鉄(Fe3+:3価鉄)であっても利用可であることはわかったけれども、鉄鍋から溶け出した状態の酸化鉄(おそらくFe2O3)の摂取自体が可能であるか?はわかっていない。というわけで、栄養としての鉄を更に深堀してみることにする。厚生労働省の(2)微量ミネラル ①鉄がわかりやすかったので参考にすると...

 

人は鉄鍋由来の鉄を摂取しても活用することができるのか?

鉄分不足の解消で野菜の摂取は期待できるのか?の記事で、人体において鉄が欠乏すると疲労感が抜けないという話から、(特に施設栽培)の野菜は栄養としての鉄の含有量が少ないのでは?という内容を記載した。この話を投稿している時に頭に思い浮かんだ内容がいくつかあるので、これから触れていくことにする。鉄鍋で料理をすると、鍋表面の鉄分が溶け出し、栄養として鉄が摂取しやすくなるという話題がある。おそらくだけれども、この時の鉄は表面のサビであることが多そうなので、Fe3+になるのだろうけ...

 

ナメクジの粘液は何だ?

穴の掘って、生ゴミを入れるとナメクジが集まってくる。上の写真はナメクジが通った後に残る粘液だけれども、これは一体何なのだろうか?生物由来で粘性があるものといえば真っ先に思い浮かぶのが糖で、いずれはこの糖にカビが集まってきて土を形成するといった流れはあるのか?と想像してします。予想の話はここまでにしておいて、ナメクジの粘液で検索をしてみると、/******************************************************/一般的には...

 

植物は雨に打たれると免疫を活発化するらしい

定期購読している誠文堂新光社の子供の科学 2022 6月号のコカトピというコーナーで興味深い内容が目に付いた。その内容というのが、植物は雨に打たれると免疫を活性化する - 名古屋大学研究成果情報で、ページのタイトルの通りで、モデル植物(植物の研究でよく使われる)であるシロイヌナズナにおいて、葉にある小さな突起(トライコーム)に雨が当たることで、免疫系を活発にする。背景としては、植物にとって雨は恵みの雨と呼ばれる一方、病原性の微生物も雨と一緒にやってくるので、雨は危険因...

 

ナメクジ対策の農薬

アサリから二枚貝の形について学ぶまでの記事で、貝の貝殻は円錐を基本形として、炭酸カルシウムを付着させながら大きくしていくということがわかった。他にも知るべきことはたくさんあるだろうけれども、一旦ここまでにしておいて、貝殻をなくすように進化したナメクジの話に戻すことにしよう。カタツムリの貝殻の箇所には重要な臓器がたくさん含まれていたので、殻をなくしたナメクジは殻にあったであろう臓器を本体の方に移しているはずで、その分各種臓器の大きさは小さくなったのでは?と予想している。...

 

チョッカクガイから貝殻の成り立ちを学ぶ

誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずだと勝手に思っているのだが、カタツムリを含む貝の貝殻はどうやって大きくなっているのか?栽培に関わっていると、貝殻は炭酸カルシウムを基にした炭酸塩(有機石灰)であることがわかるので、非生物的な器官にどのように炭酸カルシウムを運搬しているのか?ということが疑問になる。この疑問に対して、すべての貝の形は、同じ「法則」で作られているのをご存知か?(近藤 滋) | ブルーバックス | 講談社のページが明快に解説していた。上記のページを読んでしま...

 

草むらでも白い花は案外目立つ

草むらの横の道を歩いている時、草むらのある箇所が気になった。気になった箇所というのは、赤丸で囲った箇所で、近づいてよく見てみると、白い花が咲いていた。白い花弁五枚でイチゴの花にどことなく似ているので、これはバラ科のクサイチゴだろうか?林の林床に鮮やかな実周りが緑色の夏草で覆われえいるところに白という色が逆に目立つなと。まぁ、この花はおそらく昆虫には別の色に見えているのだろうけれども。植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイド

 

生分解性プラスチックのポリ乳酸の処分法を調べてみた

※上の写真のマルチはおそらくビニールマルチだけれども、ポリ乳酸のマルチだと過程して見てほしい。生分解性プラスチックのポリ乳酸とは何か?の記事で生分解性マルチの一種であるポリ乳酸についてを見たけれども、上の写真のように土と接して分解が開始されないのだろうか?と疑問が生じたので、ポリ乳酸の処分こと堆肥内での発酵について調べてみることにした。早速検索してみたところ、ユニチカ株式会社 望月政嗣著 ポリ乳酸繊維の特徴と応用 -植物から生まれた環境調和型次世代合成繊維- 繊消誌 Vol.47...

 

生分解性プラスチックのポリ乳酸とは何か?

マルチ栽培とESGの記事で、土の被覆資材として活用するマルチについて見た。世界的なマイクロプラスチック問題が大きくなっていったら、マルチ栽培の風当たりが強くなるのでは?と予想しているので、風当たりがないうちに色々と見ておきたい。そのうちの一つに生分解性プラスチックから作られたマルチがある。栽培の師のところで生分解性マルチを使っていたので、ビニールマルチとの差というものはなんとなくわかる。生分解性マルチは土の微生物によって分解されるというから使用中に消滅してしまうのではない...

 

マルチ栽培とESG

海洋のマイクロプラスチックの環境問題をよく見かける。町での生活で使用されたプラスチックが断片化しつつ、川から海に流れ、海洋でゴミが蓄積しているという問題だ。海洋に流れ着いたゴミを、海の生物が食べてしまう事で様々な問題が引き起こされると考えられている。マイクロプラスチック - Wikipediaこの話題を見た時に真先に頭に浮かぶのが、マルチというビニール資材で土を覆って栽培する手法だ。栽培後にビニールを回収するので問題ないのでは?と思うかもしれないが、...

 

イネの二次代謝物のフェノールアミドを調べてみた

稲作を二次代謝物の観点から眺めてみるとの記事で、イネのアレロパシーについて調べた内容を記載したが、合わせてフェノール性アミドという二次代謝物がトビイロウンカの致死率を高めるという内容も記載した。気になって見たので、これらのキーワードで検索をしてみたら、研究紹介 | 植物・昆虫間相互作用グループ|岡山大学 資源植物科学研究所/大学院環境生命科学研究科という素晴らしいページに辿り着いた。ヒメトビウンカの越冬からウンカの防除を考える要約するとウンカやヨトウに対して防御を示す...

 

レンゲ栽培の効果は田植え後の雑草管理にも影響を与える

レンゲにアレロパシーがあるのかな?と気になったので調べてみたら、アレロパシーではないが興味深い内容に辿り着いた。レンゲと水で雑草を抑える -レンゲによる休耕田の雑草管理- 静岡県/農林技術研究所によると、レンゲは生産量が少ないため、土壌を被覆して他の草の競合になるのは難しいけれども、レンゲ後に田に入水すると速やかに分解されて、土壌表面を有機酸を含んだ有機物の層が形成され、土壌表面が露出しているにも関わらず、草の発生は抑制されたそうだ。昨年度の稲作で除草作業が発生しなか...

 

稲作を二次代謝物の観点から眺めてみると

ナズナのタネの死滅について考えるまでの記事で、裏作のレンゲ栽培時に田一面をナズナが占めた事を考える。ナズナから重要な何かを得られる可能性を感じるわけで、イネ、レンゲとナズナの相互関係について貪欲に調べる事にしている。とりあえず、思いついたものとして、イネにはモミラクトンというアレロパシー物質があったなと。モミラクトンは葉では抗菌性を示すファイトアレキシンとして、根圏ではアレロパシー物質として働く二次代謝物だ。モミラクトンの分泌量の増加を追うナズナではどうだろう?と検索...

 

ナズナのタネの死滅について考える

レンゲ米の田にナズナのタネが大量に落ちたの記事で、夏期灌水中のナズナ種子の死滅について触れた。種子の死滅について考える時に、逆に灌水しっぱなしにも関わらず生き残るタネがいることが不思議でしょうがなくなった。生き残るタネとそうでないタネ。この違いは何なのだろう?タネの死滅について考えてみることにした。タネの死について考えられることとして、タネの中身が食べられるか腐る事が挙げられる。腐るという現象も水田中のカビや細菌の作用に因るものなので、食べられると同義...

 

タンポポの茎から出てくる白い液に触れて大丈夫?

最近息子らと道に生えているタンポポでどれくらいカンサイタンポポがいるか?を見ている。セイヨウタンポポが蔓延る草むらでシロバナタンポポを見かけた住んでいる地域では、在来種のカンサイタンポポが残っていると思われる地域で、できれば在来種の個体数が増えてほしいと思っている。そんな中でセイヨウタンポポの花茎を千切る事があって、切り口から出てくる白い液体を触った息子が、これは臭いけど毒はないか?と聞いてくる。レタスから出てくる白い液体と同じであれば、確か体に良かったはずだ...

 

ホウレンソウの良さは石灰のさじ加減

前回のホウレンソウの根元の赤色は何だ?の記事でホウレンソウの根元の赤色の箇所にはマンガンが豊富に含まれているという内容を見かけた事を記載した。ここで一つ疑問が生じる。土壌中のマンガンはpHが酸性に傾けば肥効を示す要素であるが、ホウレンソウは酸性土壌を好まないという話がある。ホウレンソウの栽培時に石灰でpHの調整を行うのはよく聞く話ではあるが、石灰を効かせ過ぎるとホウレンソウの品質の低下に繋がるのではないかと。石灰だからといってpHを調整できるわけではない石灰過剰の土壌で鉄...

 

ホウレンソウの根元の赤色は何だ?

ホウレンソウを買ってきてと頼まれたので、近所の店に買いに行った。野菜を購入する際は比較的鮮度の良さそうなものを購入したいのが人の性というもの。店頭に並んでいるホウレンソウを見比べて、気になった事がある。ホウレンソウの根元は赤色だけれども、この赤色って何だろう?この赤色が鮮やかであれば品質が良いと判断できないだろうか?というわけで早速検索をしてみたところ、下記のページに辿り着いた。ほうれん草の根元の赤い部分を捨てていませんか?|みなとの野菜大辞典...

 

コーラという飲み物のコーラは何?

先日、某漫画雑誌でSF漫画が終了した。主人公たちが追っていた謎の正体で賛否両論あったけれども、仲間になる時にずっと一緒にいた主人公の口癖を発したのは良かった。この漫画が面白くて、某漫画雑誌の定期購読を決めたぐらいだ。そんな名作だけれども、読み返していると、キーマンが仲間になる時にコーラを渡すシーンがある。彼はなんとも美味そうにコーラを飲むシーンが印象的だ。コーラ、特にコカ・コーラという名称を見聞きすると、学生の頃の作物学の講義でコーラがあったな...

 

最近の肥料でよく見かける酸化還元電位

前回のボルタ電池の記事でボルタ電池について触れた。ボルタ電池について、Wikipediaの記述を読むと、/*****************************************************/正極に銅板を、負極には亜鉛板を用いる。電解液には硫酸を用いる。負極の亜鉛は、硫酸に含まれる水素イオンより金属のイオン化傾向が大きいため電子を失って2価の陽イオンとなる (Zn2+)。電子は導線を伝わって銅板に流れ、水素イオン (2H+) と反応して水素 (H2) となって放...

 

ボルタ電池

前回のリトマス試験紙は植物等が持つpHで色が変わる色素を利用するの記事でリトマス試験紙はウメノキゴケ等の地衣類から得られた色素から出来ているという内容を記載した。これを踏まえた上で、これから本題のpHメーターに入りたいところだけれども、今回は関係ある内容になるかわからないが一旦脱線する。今回触れたいのは、中学校で習うボルタ電池だ。ボルタ電池は銅、亜鉛と硫酸で構成されるが、今回は身近にあるレモンで見ていく。※物理系は自信がないので、これは個人的なメモとして捉えて読み進め...

 

リトマス試験紙は植物等が持つpHで色が変わる色素を利用する

前回のpHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れるの記事でリトマス試験紙は地衣類のリトマスやウメノキゴケから製造するという内容を記載した。pHの測定にウメノキゴケの何の機能を利用しているのか?この内容のヒントになりそうな事を以前投稿したので、先にその記事から触れる事にする。pHと聞いて思いつくものにアジサイやアサガオの花弁の色がある。Pelargonidin.png: Edgar181derivative work: Shakiesto...

 

pHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れる

昨年末にプログラミング教育で注目すべきはARM + Debian + Pythonであるはずだという記事を投稿した。この記事に記載されている内容はRaspberry Piというシングルボードコンピュータによって電子工作が出来るわけだけれども、少しずつではあるが様々なモジュールに触れて、今ならば今まで気になっていたけれども、深い理解はしてこなかったものに触れられる機会かもしれない。というわけで、栽培で用いる測定器について見ることにした。今回は前段階として、学校の理科...

 

ビールの香りと植物のタネ

前回の落葉針葉樹の根元からの記事でクロマツやスギの葉油に含まれるモノテルペンアルコールに種子の発芽抑制作用があるという内容を記載した。この手の話で次に気になることと言えば、発芽抑制効果のある物質が土壌の微生物の作用によってどのように消えていくか?で、土を構成する成分として組み込まれていけば良いなという淡い期待がある。ということで、前回触れた物質を基軸にして再び検索をしてみたら、興味深い読み物に辿り着いた。蛸井潔 酵母のgeraniol代謝が醸し出す柑橘の香り - ホップ香気成分の...

 

落葉針葉樹の根元から

落葉している針葉樹を見かけた。根元はこんな感じで葉が堆積している。広葉樹と比較すると、下から生えてくる葉の遮光率は低そうだ。※広葉樹の落葉の堆積の写真は下記の記事にある落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?ここにアベマキのドングリがあったら、アベマキは特にストレスを感じずに発芽して成長しそうだ。ブナ科の木の種子と果実の大きさが意味するものアベマキの事が頭に浮かんだ時に針葉樹の中で葉に他の植物の種子の発芽を抑制するものがあっ...

 

落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?

東京図書出版から出版されている松井明著 ダム建設、水田整備と水生生物という本を読んでいる。読むきっかけを先に挙げておくと、中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事までの話に主題となっている栽培は生態系を意識することで利益率が高まるという予想に対して、水田の生態系の理解を深めたいという事が背景にある。冒頭の本は前半がダム建設が川の生態系に与える影響で、後半が水田整備が田周辺の生態系に与える影響となっている。前者のダムはこんな感じで想像しやすいが、...

 

破砕食者は落葉から何を得たいのか?

前回の川底や湖底に沈んだ落葉はどうなるのだろう?の記事で川底や湖底に沈んだ落葉はカワゲラ等の水生昆虫の幼虫に利用されるということがわかった事を記載した。カワゲラ等の落葉を細かくする生物を破砕食者(シュレッダー)と呼ぶらしい。ここでふと思った事が、落葉に十分な栄養はあるのだろうか?ということ。陸上で落葉を利用する生物にはミミズやキノコ菌がいるけれども、野菜くず等の残渣も好み、それらからも栄養を得ている。そもそもの話で、落葉を破砕しているだけで、落葉自身は食していないのでは?とい...

 

尿素水不足のニュースから稲作への影響を考える

NHKのニュースを見ると、時々尿素水の話題が挙がる。日本ではないが、尿素水の入手が困難になり、産業に影響を与えているとか。韓国で排ガスの浄化に必要な尿素水が不足 物流への影響懸念 | 環境 | NHKニュースこの影響は近いうちに日本にも影響を与えるかもしれない。この情勢を見て、懸念すべき内容がある。もし何らかの理由により肥料で尿素が使えなくなったらどうなるのだろうか?と尿素と聞いて連想するのが、稲作等で利用する一発肥料に含まれている被覆尿素があ...

 

稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良い

中干し無しの稲作でリン酸第二鉄を組み込むべきか?の記事にちょっと関連すること。ジャンボタニシの防除として散布するリン酸第二鉄の残りは土壌の微生物の作用によって消費される。その際に鉄が土壌に還元されるわけだけれども、それに関連して頭に浮かんだことがある。東南アジアの稲作事情を聞いたの記事で触れたけれども、田に水を張りっぱなしにすると、二酸化炭素よりも強烈な温室効果ガスであるメタンと一酸化二窒素が生成される。強力な温室効果ガスの一酸化二窒素他に懸念される事として、...

 

落葉樹の葉は晩秋にタンニンを溜め込み、土へと旅立つ

ほぼ毎日歩いている道の横にブナ科のアベマキの木があって、落葉前の様子に目がいった。落葉前の様子を丁寧に見るのははじめてかもしれない。この葉を見ると、どうやら葉は緑から黄色を経て、徐々に茶褐色になっていくようだ。色素を整理すると、緑は葉緑素で、黄色はカロテノイドで、茶褐色はタンニンだろう。葉緑素の分解産物が根の抵抗性を高めるらしいカロテノイドの生合成苦味や渋みのタンニン11月に入り、気候が徐々に寒くなっていく中で葉緑素はオートファジーによ...

 

中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得た

高槻米の米粉「清水っ粉」からできた米粉めんを頂いたの記事で記載したが、今年の物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の作業の確認を行った。今年の稲作で最も気になった事が、中干しなしの田の水が澄んでいるの記事で触れた内容の田にイネ以外の草が一切生えていなかったということだ。実際に行った管理作業を確認したところ、除草作業は田植えの2週間後に一度行ったのみで、その後はジャンボタニシの卵の駆除で田を歩いたぐらいで、それ以外は一切放置だったとのこと。※ジャンボタニ...

 

化学肥料を使うと土が壊れるということはどういうことかを考える

前回の穴を掘ると黒い層が厚くなっていたの記事で、生ゴミを入れ続けたところに明確な層の分かれ目が出来ていた。上の層は有機物がたくさんあり、黒くなっている。この層を見て、ふと思った事が、この後生ゴミを入れなければ、いずれは下の有機物がない層に近づいていくのか?土壌粒子と繋がった腐植酸のような物質が外れる事を考えてみよう。By NEUROtiker (talk) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link腐植の方は上のような構造の物質が...

 

除菌剤・消臭剤入りベントナイトを土壌改良材として使用して良いか?

急遽ベントナイトが必要になった方から、すぐに手に入るベントナイトには除菌剤と消臭剤が入っているから、土と混ぜても大丈夫か?という質問があった。除菌剤・消臭剤入りのベントナイトは猫の砂として利用されているので、気にする必要はないと思うが、一応調べておく。件のベントナイトには詳しい成分が記載されていなかったので、一般的に利用されているものを挙げておく。除菌剤にはスギやヒノキから抽出されたヒノキオイルが使用されている事が多く、消臭剤には緑茶カテキンが多かった。Edgar18...

 

イネは水を求めて発根を促進するのか?

前回の物理性の向上 + レンゲ栽培 + 中干しなしの稲作の新たに生じた課題の記事に関して、整理しておきたい内容がある。稲作の中干しで時々見聞きする中干しで水を切ることによってイネは水を求めて発根し、後の登熟時に株全体を支えるようになるという内容だ。田に水を張リ続けると常に水がある状態になり、根は常に水を吸収できて発根を怠けるという人目線で説明されているのが気になっている。上記の話があるということは似たような現象が観測されたからなのだろうけれども、保水性を高めた土壌にお...

 

ピンク色のキリギリスを見つけたよ

大阪府高槻市にある摂津峡公園に子供らと虫採りに行ったら、長男がピンクのキリギリス?を捕まえた。ここで気になったのが、この昆虫のピンク色の色素は何だ?ということ。とりあえず、今まで知り得た内容を整理することにしよう。キリギリスの色は緑色と褐色がある。バッタの基本的な色は緑色で、緑色は葉緑体の代謝産物に因るものであるはず。褐色の方は、環境ストレスを感じた時に合成されるメラニンという色素で基礎の緑色を上塗りするように合成する。褐色のバッタこれらの話を踏まえた上で...

 

いもち病対策の要のMELは何から合成されるか?

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちは本当にいて良いのか?の記事で、葉面常在菌が合成するエステラーゼ活性を示す酵素を葉に対して高濃度散布したら、植物が枯れたという研究報告があることを紹介した。枯死の原因は、酵素が葉表面にあるクチクラを脂肪酸に分解して、紫外線や乾燥等に弱くなったことだとされている。では何故、葉面常在菌はクチクラを溶かすのだろうか?いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちの記事で触れたマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)に注目して考えてみる...

 

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちは本当にいて良いのか?

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たちの記事で、いもち病菌が持つイネの防御機構をすり抜ける衣のような糖脂質を、酵母が合成する酵素で分解して、いもち病の感染を抑える可能性があるという内容を記載した。この内容を見る限りでは、上記のような酵母が葉の上に居てほしいと思うけれども、本当にそれで良いのか?を判断するために、他の研究結果を探してみた。早速見つかったのが、平成27年度主要成果 葉面常在菌の高濃度酵素培養液は植物を枯死させる - 農業環境技術研究所で、...

 

いもち病菌よりもはやくに葉の上にいてほしい菌たち

前回のいもち病菌はイネの自然免疫を回避するの記事で、いもち病菌はα-1,3-グルカンをまとうことで、イネが葉の上にいもち病菌がいることに気付かず防御反応を示す事ができないという内容を記載した。合わせて、いもち病菌のα-1,3-グルカンを分解出来る酵素をイネに合成させるようにしたら、いもち病の感染率が減り、この酵素が細菌由来であることも記載した。細菌由来であれば、葉や籾にそれらの菌もしくは細菌がいれば、いもち病の感染は緩和されるはず。前回の記事の末尾に記載しておいた...

 

穂いもちの発生に対して殺菌剤を使用して良いものか?

今年の長雨により低温障害や、稲いもちの被害が深刻化しつつある。低温障害は深水で根元を一定の温度に保つことで問題を緩和するとして、稲いもちの方は何かと厄介となる。いもちは以前、いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみるの記事で、フラボノイドの一種であるサクラチネンの蓄積によって稲の株内への侵入を抑制できるという内容を記載した。ただ、フラボノイドであれば合成にはおそらく紫外線の照射が関係している可能性が高く、長雨による日射量不足でいもちの回避を困難にする。※他にケイ素で葉を頑丈にす...

 

土壌分析のECを丁寧に見てみる

土壌診断のECの値が話題に挙がったので、改めてECについて見ることにしよう。ECというのは、電気伝導率(electrical conductivity)のことで、溶液中で電気を通しやすいものがどれ程溶けているか?を測定したものになる。土壌のEC値に関与しているものが塩類という水に溶けやすいもので、塩類には食塩(塩化ナトリウム)の他に、硝酸態窒素である硝石(硝酸カリウム)、硝安(硝酸アンモニウム)や硫安(硫酸アンモニウム)等がある。栽培の指導ではECは土壌中にどれ程の窒素肥料が...

 

窒素肥料6割減の小麦の品種改良の話題から

先日、テレビのニュースで窒素肥料6割減でも多収の小麦の品種改良の話題があった。詳細は下記のプレスリリースに記載されている。世界初!少ない窒素肥料で高い生産性を示すコムギの開発に成功―窒素汚染防止と食料増産をアンモニウムの活用で両立― | 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS着目しているのは、無機の窒素肥料を施肥した時に発生する生物的硝化作用を抑制(BNI)することで、小麦にBNI能を付与している。生物性硝化作用というのは、土壌中の微生物の働きにより、...

 

稲わらの腐熟の為に石灰窒素の施用という謎

稲作は地力に依存する度合いが高い作物として有名で、収穫後の稲わらを積極的に土に還すと良いとされる。ここで不思議に思うのが、稲わらを腐熟させる時に石灰窒素を施用した方が良いという内容があることだ。石灰窒素はカルシウムシアナミドという農薬的な作用があり、後々窒素肥料として効きを示す資材だ。シアナミド(CN2H2)の作用機構は様々な生物の代謝に関与する酵素活性を阻害することで、土壌の微生物にも何らかの影響を与えるものだ。シアナミドは土壌の細菌にも効果があるのか?...

 

出穂した籾の表面が黒ずむ

一見、順調そうに育っているイネで、籾の表面が黒ずんでいるところが気になった。比較対象として、黒ずんでいないところはこんな感じ。今年の8月中旬あたりに記録的な長雨で日照時間が短くなった事による冷害なのだろう。観測している田の周辺でも同じぐらい黒ずんでいる箇所があった。観測している田では物理性が向上していて、土表面がヒビ割れするような中干しをしていないが、周辺の田も同様に籾が黒ずんでいることから、中干しなしによる障害という線はほぼな...

 

煮出しした麦茶が泡立った

夏の風物詩である麦茶だけれども、やかんで水を沸かし、そこに麦茶のパックを入れて、麦茶成分を抽出し冷やす。冷やしたものを容器に入れる時に泡立つのを見て、サポニンが含まれているのかな?と思う。サポニンといえば、界面活性作用があり、細胞膜を破壊する。※界面活性作用があるため、麦茶を容器に勢いよく注ぐと泡立つ事になる。血液に入った場合は赤血球を破壊するため、人体に対して毒性があることになる。花蜜にサポニンを含む花を咲かせる木があるらしいだけれども、...


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