カテゴリー : 化学全般

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グルタミン酸を前駆体とするGABA

アミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれど、再考に引き続き、 各種アミノ酸のことを調べている。 というわけで、 健康食品として有名なGABAこと、γ(ガンマ)-アミノ酪酸について見ていきたいと思う。 GABAはギャバと読み、 Gamma-Amino Butyric Acidの頭文字をとって、GABAと書く。 チョコレート等に入っていて、ストレスの緩和等の名目で販売されている。 実際のところは、脳内の血流あたりに作用して、脳のリラックス効果として作用するという謳われ方が多い。...

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アミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれど、再考

昨年の中頃に話題に挙げたアミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれどだけど、 前回は動物性の方のみ各アミノ酸の含有量を入手できたけど、 植物性の方は入手できなかった。 先日、再び話題になって、植物性の方のアミノ酸の含有量を教えていただいた。 ただし、頂いた表は解釈しにくい数字で扱われていたため、 各アミノ酸の含有比という形で作り変えてみた。 というわけで早速、植物性であるサトウキビの廃糖蜜由来のアミノ酸肥料の構成比だけど、 アスパラギン酸 7.5 ...

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植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版のサイトカイニンの章で周辺の栄養と発根についての記述があった。 その内容を記載する前に、サイトカイニンについて触れておくと、 高校生物においてのざっくりととしたサイトカイニンの説明に留めるけれども、 By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link サイトカイニン - Wikipedia シュート(枝)の発生の促進で、オーキシンの逆の働きをする。 オーキシンと脇芽と不定根 オ...

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光合成とグルタチオン

セリンの生合成 先日から植物とアミノ酸について調べているんだけど、 アミノ酸と言えばちょくちょく名前が出てくるグルタチオン。 グルタチオンとは、グルタミン酸、システイン、グリシンが、この順番でペプチド結合したトリペプチドである。 ※グリシンは側鎖が-Hの非極性側鎖アミノ酸 タンパクを形成するペプチド結合 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link グルタチオン - Wikipedia つながり方がちょっと特殊みたいなの...

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セリンの生合成

前回のシステイン合成の際にセリンというアミノ酸の名前が挙がった。 システインの前駆体としてのアスパラギン酸 せっかくの機会なのでセリンも見ておこう。 By Benjah-bmm27, パブリック・ドメイン, Link セリン - Wikipedia セリンは側鎖がヒドロキシメチル基(–CH2OH)のアミノ酸で、極性無電荷側鎖アミノ酸に分類に分類される。 生合成は解糖系の中間体である3-ホスホグリセリン酸から合成される。 解糖系という反応 この合成の際にグル...

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システインによる青酸の無毒化

抑制に働く植物ホルモン、エチレンでメチオニンというアミノ酸から植物ホルモンとして作用するエチレンが合成される内容を記載した。 前回はエチレンまでの合成で話は終わったけれども、 この反応の過程はもう少し詳しく見る必要がある。 ということでエチレン合成を再び見てみると、 講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版 78ページより引用 左上のメチオニンから左下のエチレンが合成される過程において、 HCN(シアン化水素)が合成されている。 シアン化水素は別名青酸と呼ばれる毒物...

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抑制に働く植物ホルモン、エチレン

オーキシンの不活性化にアミノ酸までの記事で アミノ酸単体から生合成される植物ホルモンを調べたわけだけど、 サリチル酸とオーキシン以外に一つのアミノ酸から生合成される植物ホルモンが他にもないか? と 講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版を読み続けたところ、 エチレンという果実の熟成に関連する植物ホルモンがメチオニンというアミノ酸から合成されることが記載されていた。 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link メチオ...

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オーキシンの不活性化にアミノ酸

植物にとって最重要な植物ホルモン、オーキシンで植物ホルモンのオーキシンはトリプトファンというアミノ酸から合成される ということを記載した。 オーキシンの生合成に関しては 講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版のオーキシンの合成と代謝の節を参考にしたわけだけれども、 合成の後の代謝で、オーキシンの量の調節の話題がある。 その話題の文章を一部抜粋すると、 IAA(オーキシン)の不活性化において、カルボキシ基(-COOH)の修復は重要な反応と考えられている。インドール...

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植物にとって最重要な植物ホルモン、オーキシン

防御の基礎は芳香族のアミノ酸にありで植物ホルモンのサリチル酸はフェニルアラニンというアミノ酸から生合成される。 また、フェニルアラニンはシキミ酸経路で合成される。 という内容を記載した。 このシキミ酸経路を再び見てみると、 Journal of Pesticide Science 6 〔1},February 1981 112ページより引用 ※赤丸で囲っている箇所は無視してください。 右端にあるトリプトファンというアミノ酸の下にIAAという記載がある。 このIAAと...

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防御の基礎は芳香族のアミノ酸にあり

防御の植物ホルモン、サリチル酸で植物ホルモンのサリチル酸はフェニルアラニンというアミノ酸か、コリスミ酸から生合成されると記載した。 元々、サリチル酸の生合成を調べるきっかけになったのが、 とある本でチロシンというアミノ酸からサリチル酸が生合成されるという内容を読んだからで、 今回はチロシンとフェニルアラニンというアミノ酸を調べたくなった。 By Benjah-bmm27 パブリック・ドメイン, Link チロシン - Wikipedia チロシンはR(側鎖)がHO-ベ...

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防御の植物ホルモン、サリチル酸

前回の記事で、 アミノ酸の一種であるチロシンに酸素を加えてちょこっと反応を続けるとサリチル酸という物質になる。 このサリチル酸というのは植物ホルモンの一種である。 という内容を記載した。 個々のアミノ酸は植物にどのような効果をもたらすのか? このサリチル酸の作用を調べれば、 植物においてチロシンというアミノ酸がどのような作用であるか?を理解することができるはず。 By Image:Aspirin-skeletal.svg originally by Benjah...

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個々のアミノ酸は植物にどのような効果をもたらすのか?

昨年末からの課題の一つで、 アミノ酸には、プロリンやグルタミンといった様々な種類があるけれども、 それらが植物にどのように作用しているか調べて話して欲しい というものがある。 生化学を勉強した者であれば、 アミノ酸のそれぞれの構造、 有機態窒素とは何ですか? ここでいうR(側鎖)の箇所に入るものが何か?によって、 アミノ酸同士が結合して、タンパクになった時の折りたたみの規則に貢献する。 という認識になるだろう。 ※RにH(水素)が入った場合はグリシンという糖原...

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有機態窒素とは何ですか?

最近、農業関係の仕事をしていて化学の勉強をしている方から、 下記のような質問があった。 肥料で有機態窒素という名前がよく挙げるけど、有機態窒素とは何ですか? 劣化で減った保肥力を増やせ 一般的に有機質肥料を使用した時の有効な窒素分であることはなんとなくわかるけれども、実態を知りたい。 とのこと。 有機と言えば当然無機もあって、 ざっくりと書くと、有機というのは炭素(C)を含む化合物で、炭酸、重炭酸塩(XCO3 or XHCO3 Xは何らかのミネラル)は除く。 ...

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ミツバチがイチゴのハウス内を飛び回っています

先日(クリスマス前)、とあるイチゴのハウスに入った。 ハウス栽培のイチゴはちょうど受粉や実りの時期で、 ハウス内でミツバチが飛び回っていた。 最近、とある殺虫剤を使用することで、ミツバチの数が現象しているという話題がよく挙がっていた。 件の殺虫剤は効果は緩やかで人体に影響が少ないとは言え、 大半の殺虫剤は神経に作用するものが多いため、 栽培において害虫と益虫で選択的に効かせるというのは難しいだろう。 とは言え、 受粉時期に殺虫剤は使用しないから、 お...

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銅の機能を活かした農薬、ボルドー液2

植物は銅を何に活用するか?までで銅は酸化還元やリグニンの合成あたりで働くという事を記載した。 それを踏まえた上で硫酸銅のボルドー液について改めて見てみたい。 農薬のボルドー液の作用点をWikipediaから抜粋すると、 殺菌効果 ボルドー液の殺菌効果は、銅イオンがスルフヒドリル酵素を酸化する事によるチオール(SH)阻害であり、病原糸状菌のみならず病原細菌にも有効である。また、耐性菌が生まれる心配も無いとされ、効果が安定している 細菌の侵入防止効果 ボルドー液はその優れた残効性から...

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植物は銅を何に活用するか?

銅の機能を活かした農薬、ボルドー液で(おそらく)胆礬と石灰岩を燃焼させたものでボルドー液という農薬を作成したことを記載した。 で、今回はボルドー液の機能を記載しようと思ったがその前に 植物にとって銅は微量要素の肥料成分として捉えられているので、 植物体内で銅がどのような働きをするのか?を見てみたい。 JAの営農のハンドブックを開いてみると、銅(Cu)は下記のように記載されていた おもな吸収形態:Cu+、Cu2+ おもな生理作用: 1. チトクロームa、アスコルビン酸酸化酵素...

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銅の機能を活かした農薬、ボルドー液

太古の生物は酸素によって現れた銅を活用したで生物にとっての銅というものの重要性を再認識した。 いや、 作物の肥料の微量要素としてなかなか銅は話題が上がらないのであまり気にしていなかったという方が正しい。 そんな作物と銅だけど、 近代農薬の歴史において、初期に現れたボルドー液というものが、 硫酸銅を主として製造された農薬で、 銅のもつ「破壊と創造」というものが病原性微生物には防除として効いて、作物にはサプリ的要素として効くらしい。 ということでせっかくの機会なので、ボルド...

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太古の生物は酸素によって現れた銅を活用した

星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人 とんでもない良書と出会った。 この手の本が大学院進学前にあれば良かったと本気で思える程の本だ。 著者の知識の幅と潔さには感服する。 何がすごいかといえば、 地球の誕生から、最初の生物はどこで生まれたのだろう? そして生まれた時にどの鉱物から溶け出した成分を利用したのだろう? 溶け出した成分を自然現象を重ね合わせて、アミノ酸 or 核酸は自然に合成される可能性はあるか? そして生物は誕生した。 誕生した生物は最初はどのよう...

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乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

小さな乾燥ストレスの積み重ね 前回までの乾燥ストレスと虫による食害の話をまとめると、 虫はおそらくプロリンを欲しがっている。 植物はプロリンを合成するトリガーとして乾燥ストレス(or 高塩ストレス)がある。 保水性・排水性を高めることで、葉内のプロリンの高濃度蓄積は避けられるはずで、 虫の食害を減らすことができるのではないか? 前回までは乾燥ストレスを見ていたけれども、 今回は高塩ストレスを見ていく。 高塩ストレスというのは土壌分析におけるECの値のことで、 前作の...

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小さな乾燥ストレスの積み重ね

溢泌液に虫が集まる 前回までの記事をまとめると、 スズメバチはプロリンを体に溜め込むことで、長時間活動できる。 この内容からおそらく他の昆虫でもプロリンは欲しいはず。 そんなプロリンは乾燥ストレス(or 高塩ストレス)環境下でたくさん合成される。 合成されたプロリンは葉に蓄積される。 この内容を踏まえた上で、 乾燥ストレスについて書いてみようと思う。 とはいっても日照りのような極端な乾燥ではない。 道端に生えていた草の写真しか見当たらなかったので、 道端に生えてい...

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