カテゴリー : 化学全般

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1:1型粘土鉱物に秘められた可能性

粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考えるで粘土鉱物で正の電荷周りの内容を整理していた時に思い出したことがある。 記事タイトルが思い出せなかったので思い出した内容が記載されている記事のURLはなしだけれども、土壌粒子中の正の電荷に病原性の糸状菌が引き付けられ不活性になるという内容を以前どこかで見たというもの。 病原性の糸状菌が不活性になると記載したけれども、そう都合よく病原性の菌だけの選択性は無いだろうけれども、そこは良しとする。 上記のURL先の記事の内容を整理すると、 非...

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メイラード反応から土の形成を考える

前回のカルシウムで団粒構造形成を促進を謳う土壌改良剤の記事とは別の視点で粘土鉱物と有機物の結合を考えてみる。 今回の内容は個人的な見解なので確証は全くないことを前提にして読み進めてください。 粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考える 今回はアミノ基(-NH2)を持つ有機酸の結合から粘土鉱物と腐植の結合を考えてみる。 話を始める前に腐植の定義をシンプルにしておくと、ポリフェノールの重合としたフェノール性化合物とし、 HiCさんによる写真ACからの写真 ...

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粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考える

注目の資材、ゼオライトについて再びの続きまでの記事の後、下記のような話題になった。 粘土鉱物を肥料として活用する目的は腐植の蓄積が主だけれども、結局のところどうやって粘土鉱物はどうやって腐植と繋がっているの? 枝は腐植になるか?の記事で、 (農文協 作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 198ページの図を参考にして作成) モデルではあるけれども、土壌表面にあるアルミニウム(Al)と有機物同士の結合の図を紹介した。 これは見ての通り、粘土鉱物とポリフェノールのよ...

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緑泥石から土の形成を考える

緑泥石という名の粘土鉱物の記事で、2:1型の粘土鉱物と緑泥石という粘土鉱物について触れた。 ※左が一般的な2:1型の粘土鉱物で右がMg緑泥石 2:1型粘土鉱物は粘土鉱物系の肥料でも頻繁に目にする重要な要因であるのは間違いなくて、土というものを捉える為には緑泥石もおそらく重要であるはずだ。 これからの内容は、朝倉書店 白水晴雄著 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版の内容を参考にして記載する。 膨張性2:1型鉱物や緑泥石が風化した時に形成されると考えられているものに、...

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粘土鉱物が出来る場所、海底風化

前回の粘土鉱物が出来る場所、風化作用で火成岩を構成する鉱物が風化すると粘土になることがわかった。 風化は酸素に触れるような場所であればどこでも起こりうる現象であるため、 火山岩を母岩とする山といったところから、川下に至るどこでも粘土鉱物が出来ることになる。 長野の栄村小滝集落の米づくり前編 風化ということで話を進めると、 朝倉書店 白水晴雄著 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版には他にいくつかの知見が記載されていた。 今回はそのうちの一つの海底風化につ...

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食の知見から秀品率の向上へ

年末なので今年を振り返ってみることにする。 今年は食と健康から得られる知見を元に肥培管理を考えるということをテーマにして様々な栄養素を見ることにした。 カテゴリー:ビタミン・ミネラル・味 巷では健康保険の存続のニュースの間で時々話題に挙がる高額の薬の保険適用のニュース。 高齢化社会で医療費は高騰するけれども、それに添うように高額の薬や医療設備が次々と登場してくるだろうから、それらの保険適用でおそらく社会保険の仕組みは保たないだろうなと。 町を歩けば、市バスの高齢者の無料サービスの打...

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○○農法や**理論に思うこと

ブログをまとめていたり、依頼を受けてどこかで話をすると、○○農法や**理論と名前を付けた方が良いのでは?と助言を受けることがある。 ※上記は非常勤で関与している京都農販での話 技術系の話で○○農法といった形で名乗ることはそれだけでブランディング上マイナスであると捉えて、○○農法実践者と名乗っている方を見るだけで、その方からは参考するべきものが無いもないと判断している。 技術体系に名前を付けるという行為は受け手にはわかりやすくなって良いかもしれないけれども、発信者にとっては大きな損が...

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ビール酵母から中鎖の飽和脂肪酸のことを知る

脂肪酸、様々な研究報告を読み進めていくと、セラミド(スフィンゴ脂質)といったこれから様々なことがわかっていくであろう内容が多かった。 脂肪酸の理解が進むと、今まで以上に秀品率が向上するような知見が得られるのだろうなと明るい未来を感じた。 セラミド - Wikipedia スフィンゴ脂質 - Wikipedia 昨日の記事であるラウリン酸はどこにある?に戻って ・長鎖の飽和脂肪酸から何らかの作用で中鎖の飽和脂肪酸になることはあるのか? に関して、ビール醸造微生物学というものから重要...

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ラウリン酸はどこにある?

サツマイモとラウリン酸の記事まででラウリン酸について触れ続けた。 中鎖の飽和脂肪酸は何なのだろう?とうっすら考えていると、脂肪酸とは一体なんなのだろう?と脂肪酸のことを何も知らないのだなと気が付いた。 脂肪酸といえば、 CC 表示-継承 3.0, リンク 緑の箇所のグリセロールに3個の脂肪酸が結合してできたトリアシルグリセロール、一般的に中性脂肪と呼ばれるものがある。 トリアシルグリセロール - Wikipedia 他に グリセリンの3個の手の内の一...

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ウイスキーの発酵

ウイスキーで有名なサントリーさんが稲富博士のスコッチノート [Ballantine's] 香るウイスキー バランタインというサイトを運営している。 このサイトではスコッチ・ウイスキー(Wikipediaによると英国スコットランドで生成されたウイスキーのこと)についてのあれこれのことを学ぶことが出来る。 スコッチ・ウイスキー - Wikipedia このサイトで発酵(醗酵)について興味深い記述を見かけたので紹介する。 ウイスキーに限らず、アルコール飲料は天然に存在する酵母の...

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ウイスキーとラウリン酸

秋頃に投稿した椰子の実の脂肪酸と菌根菌の記事以降、(特に植物で)ラウリン酸を含むものを探している。 動物であれば、ラウリン酸は乳製品に多く含まれているらしいけれども、植物性の製品や微生物による合成ではなかななラウリン酸を見かけない。 ペニシリウム・ロックフォルティとラウリン酸と菌根菌 ラウリン酸が菌根菌の活性に関与しているということであれば、 堆肥中にラウリン酸が豊富に含まれていれば素晴らしい事になるわけで、 できれば植物性の有機物を基に土壌微生物による発酵でラウリン酸が増えたとい...

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トレハロースとは何なのか?

植物の根でトレハロースを吸収して、それを活用するのか?の記事で植物におけるトレハロースの有用性を見た。 話は少しさかのぼって、ペニシリウム・ロックフォルティとラウリン酸と菌根菌までの菌根菌系の記事で菌根菌に感染された植物の体内にトレハロースが蓄積されることも見た。 その後、菌根菌が増殖しやすい環境は何だろう?とか、堆肥熟成中にトレハロースが残存することはあるのだろうか?と様々なことを様々な視点から追ってみた。 明確な解はないけれども、これらの過程で興味深い知見たちと出会った。 堆肥の...

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植物は痛みを感じた時にグルタミン酸を用いて全身に伝えている

Glutamate triggers long-distance, calcium-based plant defense signaling - Science 14 Sep 2018:Vol. 361, 1112-1115 という研究報告を見かけた。 うま味が痛みを伝えている!?-植物が傷つけられたことを感じ、全身へ伝える仕組みを解明-(大学院理工学研究科 豊田 正嗣准教授) - 埼玉大学 が冒頭の報告の日本語の解説となる。 要約すると、葉が幼虫に食害されたり、ハサミで一部を切る...

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ボカシ肥作りの材料でトレハロースの添加を見かけた

嫌気発酵の米ぬかボカシに作物への発根促進効果はあるか? ボカシ肥作りで材料でトレハロースを入れているという内容を見かけた。 何故これから発酵させるものに対してトレハロースを加えるか?ということが気になった。 何故ならば、トレハロースは真核生物の微生物、つまりは糸状菌等の菌が日常的に合成するものであって、 植物が菌根菌に感染した際に植物の根と菌が交換するものであったり、 ペニシリウム・ロックフォルティとラウリン酸と菌根菌 酵母による発酵食品のパンの中にもトレハロースが含まれ...

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乳酸菌の培養の知見を堆肥製造の知見に活かせるか?

Arancioさんによる写真ACからの写真 前回、ライ麦パンのパン種であるサワードウについて触れた。 HiCさんによる写真ACからの写真 ※写真はドライイースト サワードウはイースト + 乳酸菌で乳酸菌はライ麦の実に自生している菌を培養するそうだ。 乳酸菌の培養の話題で乳酸菌はちょっと贅沢な細菌らしく、培養には糖類やアミノ酸以外にビタミン等も意識する必要がある。 ふと堆肥として微生物を活用する時、ビタミンを意識するといった話題を見たことがないなと思った。 学生...

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パンから得られる知見を堆肥製造に活かせるか?

パン生地に脱脂粉乳でクラストカラーの改善の記事で はなたれ君さんによる写真ACからの写真 パンのクラストの綺麗な褐色はメイラード反応とキャラメル反応に依るもので、メイラード反応は乳糖や乳タンパクを加えるとメイラード反応の温度帯が低くなるらしいという内容を記載した。 合わせて文中で腐植酸はメイラード反応と紅茶の製造の話題の際に挙がった酵素的褐変に依るものが主らしいと内容も記載した。 酵素的褐変は常温で進行するとして、 紅茶の製造は酵素的褐変を活用する アルミニウ...

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パン生地に脱脂粉乳でクラストカラーの改善

吉野精一著 BLUE BACKS パンの科学 しあわせな香りと食感の秘密に興味深い記述がたくさんある。 興味深い記述はたくさんあるのだが、そのうちの一つにパン生地の中に脱脂粉乳を加えるというもの。 HiCさんによる写真ACからの写真 脱脂粉乳というのは牛乳から乳脂肪を除いたもので、糖分(特に乳糖)と乳タンパク質が豊富に含まれている。 脱脂粉乳は豊富な栄養価だけでなく、日本において外貨を稼ぐ重要な産業でもある。 家畜糞堆肥による土作りを止める勇気を 話が少し脱線したので...

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パンの美味しそうな見た目と香り

うっちん☆さんによる写真ACからの写真 前回の100%米粉パンまでの記事で穀物、グルテンとクラム(パンの内側の膨らみ)についてを見てきた。 内側の次といえば外側だろうか。 外側のことをクラストと呼ぶらしく、 発酵パンであれば、クラストはどれもうっすら褐色になっている。 パンを焼くと綺麗な褐色になるのは何故だろう? 明らかに焦げではないことはすぐにわかる。 この疑問に 吉野精一著 BLUE BACKS パンの科学 しあわせな香りと食感の秘密が応え...

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100%米粉パン

前回の米はアレルギーの原因にはならないのか?という記事で、 米には粘弾性に関与且つアレルギーの原因にもなり得るグルテンが少ないことを知ったことを紹介した。 グルテンが少なければ、発酵パン特有の うっちん☆さんによる写真ACからの写真 内側の膨らみのクラムが形成出来ないことに繋がる。 ここで一つ疑問が生じる。 素材ピクスさんによる写真ACからの写真 巷で時々見かける100%米粉パンはどうやって製造しているのだろうか?ということ ※上の写真の米粉パンが...

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フランスパンは他の国のパンと何が違う?

殺虫剤、殺菌剤を使用量を削減するためには菌根菌のことを理解する必要がある。 菌根菌の理解にはどうやらアオカビの理解が必要である可能性が高い。 ペニシリウム・ロックフォルティとラウリン酸と菌根菌 アオカビの知見はおそらくチーズと製薬で蓄積されている。 ブルーチーズで得られる知見から農薬の使用量削減を探る 3大ブルーチーズであるフランスのロックフォールはアオカビ胞子の獲得として、 ZUMさんによる写真ACからの写真をトリミング 丸パンにアオカビの胞子を付けて...

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パンをパンらしくさせるグルテン

焼き挙がったパンがパンであるために、内側にある柔らかい部分(クラム(内相)と呼ぶらしい)に隙間がたくさんあることが重要であるはずだ。 この隙間は酵母のアルコール発酵の際に発生した二酸化炭素によって膨張することで出来た隙間であるが、膨張する為には発酵前の生地に弾力がなければ膨張する力に耐えられず構造は崩壊する。 崩壊させないために重要なのは、生地に弾力があり、内側からの力に耐えて伸びることができる事が重要となる。 この弾力はグルテンという名称でよく見聞きする。 グルテンは小麦等の胚...

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パン作りのアルコール発酵

ブルーチーズ用のアオカビの増殖はパンを利用するの記事で、 ブルーチーズに植え付けるアオカビ胞子はパンを培地にして事前に培養しておく というような内容を記載した。 パンはカビやすい食べ物の一つだけれども、 なんでカビやすいのか? パンはイースト菌の発酵でできるとあるけれども、そもそもの話でパンの事を何も知らないなということに気が付いた。 というわけで、個人的なメモという意味合いも含めてパンについて整理してみることにする。 ※これからの内容はパン - Wikipediaの内容を...

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リン脂質を分解して毒成分を生み出す

前回のまでの記事で蜂毒に挙がっていたヒスタミンやセロトニンについてを見てきた。 腸内細菌叢とトリプトファン エルドンさんによる写真ACからの写真 そろそろ他の蜂毒についても見てみることにしようかということで、 蜂毒とはなんだろう?の記事中にある表でアセチルコリンは飛ばして、ホスホリパーゼA1について見ていくことにしよう。 ホスホリパーゼという酵素名から判断するに、 ホスホがリンでリパーゼが脂質だからリン脂質を分解する酵素であるはず。 ホスホリパーゼ - Wikipe...

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腸内細菌叢とトリプトファン

アレルギー反応の緩和には銅を含む金属酵素が重要?の記事を書いていてふと気になった。 植物性乳酸菌が関与した食品や飲料を摂取するとアレルギー反応が緩和される。 この要因の一つとして、腸内細菌叢で有益なビフィズス菌の割合が増えるから。 腸内で有益な菌が増えると有害であると言われるウェルシュ菌が相対的に減る。 ウェルシュ菌はインドールという人体にとって有害な物質を生成する。 腸内細菌叢とビフィズス菌 このインドールだけれども、 NEUROtiker - 投稿者自身による作...

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サプリメント産業を支える酵母たち

アレルギー反応の緩和には銅を含む金属酵素が重要?の記事で諸々のアレルギーは銅を含む金属酵素で緩和できるかもしれないけれども、最近の野菜には銅を含む微量要素が少ないはずだから、野菜の摂取だけではアレルギーの緩和は見込めない。 という内容を記載した。 チョコラテさんによる写真ACからの写真 そこで意識するのがミネラル系のサプリメントだろう。 早速、ミネラルブレンドというサプリメントを手に取ってみた。 とその前に、 サプリメントで銅を摂取する場合、銅はどのような形で含まれて...

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アレルギー反応の緩和には銅を含む金属酵素が重要?

エルドンさんによる写真ACからの写真 写真はミツバチで異なるけれども、 スズメバチに二回刺されるとアナフィラキシー・ショックという症状で命が危ない状態になるのは有名だけれども、 今まで何度か刺されたことがあるという人と出会ったことがある。 この人が本当に何度もスズメバチに刺されたのかの証拠はないけれども、 どうやら何度も刺されても致命傷にならない体質というものはあるらしい。 ハチに刺された時は速やかに病院へという話を聞くが、 治療方法を見ると抗ヒスタミン剤を含むステロイ...

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セロトニン症候群

蜂毒から何か学べるかもしれないとのことで、前回はヒスタミンを見た。 ヒスタミンは脳に痒いと感じさせる 今回はセロトニンを見ることにする。 蜂毒とはなんだろう? セロトニンと聞いて連想するのが、 感情に関与する物質で抗うつ薬でもセロトニンの名前を見聞きする。 セロトニンは合成される箇所によって神経伝達物質として働いたり、ホルモンとして働いたりするらしく、 神経伝達物質としては睡眠、体温調整や気分に影響を与え、 ホルモンとしては消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛み...

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ヒスタミンは脳に痒いと感じさせる

前回の蜂毒とはなんだろう?の記事で、 蜂毒を眺めていたら、いくつか見たことがある物質名があった。 そのうちの一つの食中毒やアレルギーでも時々見聞きするヒスタミンがあったので、 今回はヒスタミンについて触れてみる。 神経組織においてヒスタミンは神経伝達物質としては働いているらしい。 作用については【環境医学研究所】なぜ、かゆい?|かゆみと真剣勝負、かゆみの克服を目指して 順天堂大学大学院医学研究科のページに詳しい記載があり参考にすると、 ヒスタミンは何らかの外的な刺激により...

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蜂毒とはなんだろう?

人の神経と昆虫の神経の記事で各々の神経伝達物質を見た。 神経といえば動物の動きに関する器官であり、 殺虫剤の作用機構も神経を狙うものが多い。 キノコの毒も神経に作用するものが多かったような気がする。 毒という言葉でふと思ったことがある。 ハチの尾の針にある蜂毒の作用って何なのだろう? というわけで検索してみた。 平田 博国 アレルギー免疫治療の最新の進歩 蜂毒アレルギーの臨床 - Dokkyo Journal of Medical Sciences ...

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フルキサメタミドの作用機構

今年はいろんなところで、 ヨトウ対策として有効成分がフルキサメタミドの農薬の話題があった。 /**********************************************************************/ フルキサメタミドは、節足動物のGABA作動性クロライドイオンチャンネルを選択的に阻害し、神経の興奮抑制機能を惹起する。その結果、過度の興奮が起こされることで殺虫効果を示すと考えられている。 /*************************...

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植物と昆虫の攻防。ポリフェノール

食害虫防除としての草生栽培の可能性を探るまでの記事で植物の昆虫の攻防についての話題に触れてきた。 植物側の防御で有名なものとしてポリフェノールがある。 ポリフェノールは人体において苦味や渋みの要素になっていて、 摂取すると反応性の高さから体内の活性酸素の除去という良い面もあれば、 量が多ければ体内のタンパクに悪い影響を与えるという面もある。 それ故、ポリフェノール量が多いと渋みといった不快な味して感じてしまう。 苦味や渋みのタンニン ふと昆虫とポリフェノールの関係はどう...

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植物エクジソンを求めて

ハイハイさんによる写真ACからの写真 前回の脱皮ホルモン由来の殺虫剤の記事で、 幼虫の成長には幼若ホルモン(JH)と脱皮ホルモン(エグジソン)が関与していて、 これらのホルモンの相対的な濃度によって脱皮をするか蛹になるかが決まるらしい。 この仕組みを上手く活用して異常脱皮を誘導して死に至らしめる殺虫剤がある。 By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Ayacopだと推定されます(著作権の主張に基づく) - コンピュータが読み取れる情報は提供されていませ...

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逆相関の交差抵抗性

前回の有機リン系殺虫剤の作用機構の記事で、 よく使用されている有機リン系殺虫剤の作用機構について触れた。 農薬を使用していて頻繁に挙がる話題として、 農薬の効きが年々悪くなってきたというものがある。 同じ農薬を使用し続けると、対象となる昆虫等が耐性を持って効かなくなるというものだ。 何故効かなくなるのか? 酵素と基質の鍵と鍵穴の関係程厳密ではないけれども、 酵素と農薬の間にもゆるい鍵と鍵穴の関係がある。 ビタミンを理解する為に補酵素を知る 上の図の右...

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有機リン系殺虫剤の作用機構

前回の成虫で休眠する甲虫は土壌で何をしているのか?の記事で、コガタルリハムシという成虫で休眠をする甲虫に触れた。 コガタルリハムシは土壌で休眠中に抗菌性のペプチドを合成するが、 不思議なことに自身に影響を与える菌ではなく、ジャガイモの乾腐病菌の菌糸の伸長を抑制する物質であった。 もしかしたら畑において天敵以外でも作物に良い影響を与える昆虫は沢山要るのではないか? ここで気になるのは、 普段よく使用されている殺虫剤が天敵や作物にとって無害(もしかすると有益?)の昆虫も一緒に殺虫し...

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成虫で休眠する甲虫は土壌で何をしているのか?

昆虫の更なる理解を求め、 東海大学出版から販売されている耐性の昆虫学という本を読んでいる。 この本を読んでいると、昆虫はとても強く、そしてわからないだらけだということを痛感する。 耐性獲得の速さから栽培で殺虫剤を使用するという選択は実はとんでもない負債を背負うのではないか?と思えてくる。 この手の話は後日にしておいて、 コガタルリハムシという甲虫で興味深い話があったので紹介する。 この昆虫は タデ科の草の活躍 タデ科のギシギシ(スイバの仲間)を...

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米ぬかを利用した土壌還元消毒

以前、ダニの防除を調べていた時、 農文協から出版されているハダニ防除ハンドブックに米ぬかによる土壌還元消毒という手法が紹介されていた。 『ハダニ防除ハンドブック』國本佳範編著 - 田舎の本屋さん 有機質肥料としての米ぬか 主にハウスで1〜2トン/反の米ぬかを施用し、土壌を潅水して酸素の少ない状態にする。 潅水状態で土と米ぬかを撹拌して静置する。 土を乾かしビニールで覆うことによって酸素が入らない状態にして、20日近く静置する。 米ぬかを使用した土壌還元消毒における土壌窒...

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米油で揚げると揚げ物の食感がさっぱりとする

HiCさんによる写真ACからの写真 ひょんなことから米油の話題になった。 米油で揚げ物をするとさっぱりとした食感になると。 ※菜種油と比較して 米油の何の要素が上記のような食感になるのだろうかとふと気になった。 米油の容器の裏にα-トコフェロール、γ-オリザノールやフェルラ酸と記載されているけれども、これが揚げ物の食感を良くすることに貢献しているのか? アーモンドはビタミンEが豊富 γ-オリザノール - Wikipedia フェルラ酸 - Wikipedia Wik...

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アザミウマによる食害の軽減の一手としてのジャスモン酸

害虫獣実写フリー素材 | MiraiS 前回の病気の予防は昆虫を意識し、昆虫から学べの記事で、作物の病気の感染は虫に食害された穴から病原菌が体内に侵入することで発病することが多い為、食害被害を減らすことこそが予防に繋がるという内容を記載した。 であれば、病気の予防は適切なタイミングで殺虫剤を使用することになるわけだけれども、その前に触れておきたいことがある。 というわけでアザミウマと植物の相互関係について調べた時の結果を紹介する。 アザミウマと植物の生物間相互作用とそ...

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ナタネ油かすに含まれる脂肪酸は何か?

椰子の実の脂肪酸と菌根菌 採油し終わった粕に実に含まれていた脂肪酸等が粕に残ったと仮定して、 ヤシガラにはラウリン酸という菌根菌の増殖に関与した脂肪酸があったとする。 野菜の美味しさとは何だろう?食味の向上 上記の仮定がナタネ油かす、ダイズ油かすやゴマ油かすでも同様に言えるとしたら、 これらの油かすの有機質肥料はヤシガラ同様に菌根菌の増殖に関与するのだろうか? 上記の油粕に比較的中鎖の飽和脂肪酸があるか? このことを知りたいと検索をしたら、公益財団法人 日本油脂...

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野菜の美味しさとは何だろう?耐寒性

前回の野菜の美味しさとは何だろう?脂肪酸の記事で、第6の味覚として脂肪酸を感知する神経が発見されたという研究を紹介した。 この記事では同じ炭素数であっても、多価不飽和脂肪酸のリノール酸を味として強く感じるそうだ。 この内容を見てふと耐寒性の育種の事が頭に浮かんだ。 よく聞く話として、 寒さに触れた野菜は甘く美味しくなるという話題がある。 これは凍結防止として葉の中に糖を溜め込むからという理由があるけれども、 葉物野菜は寒さに触れて甘くなる 育種の手法...

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野菜の美味しさとは何だろう?脂肪酸

椰子の実の脂肪酸と菌根菌までの記事で脂肪酸が植物の発根に与える影響を見た。 脂肪酸と聞いて、人が脂肪酸を摂取するとどんな味を感じているのだろうなと早速検索してみた。 脂肪酸と味覚でGoogle検索してみたところ、 脂肪酸が第6番目の基本味である証拠となる神経を新発見 -今後の摂食行動・消化吸収との関連解明や食品開発へ影響大- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) という研究成果のページに行き着いた。 ざっくりと概要を書くと、 油脂を摂取し、唾液によ...

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椰子の実の脂肪酸と菌根菌

前回のヤシガラを試したら綺麗な細根が増えたらしいの記事で、ヤシガラを試したら細根が増えたというやりとりから、ヤシガラの元である椰子の実の成分を調べ、ヤシガラにも多少実の成分が含まれているであろうという仮定から、脂肪酸が植物の根に与える影響を調べてみたら、菌根菌であるアーバスキュラー(AM)菌の単独培養の研究に行き着いた。 今回は更に椰子の実に含まれる脂肪酸の内、 By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Link ...

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植物の香気物質と健康

植物が発する香りは虫に対する忌避作用である可能性があるということを思い出した。 HiCさんによる写真ACからの写真 先日の記事の野菜の美味しさとは何だろう?香気で挙げたゴボウの香気物質をGoogleで「香気物質 + 虫」というワードで検索してみたところ、 主の要素の一つであるセスキテルペンラクトンで下記の内容が引っかかった。 3 天然物から得られるセスキテルペンラクトン化合物の殺虫作用(一般講演,第61回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨) | J-STAGE 概要...

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野菜の美味しさとは何だろう?オルニチン

HiCさんによる写真ACからの写真 前回の野菜の美味しさとは何だろう?GABAのことの記事で、 美味しい枝豆ことだだちゃ豆の特徴の一つにGABAの多さがあった。 他に目立った特徴として旨味の成分であるオルニチンも多かった。 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link オルニチンといえば、 ガイムさんによる写真ACからの写真 シジミに多く含まれる旨味成分ということで有名だ。 人がオルニチンを摂取すると...

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野菜の美味しさとは何だろう?GABA

野菜の美味しさとは何だろう?ということを主題として、 人が美味しさを感じる要素や仕組みを調べている。 肥料で食味を向上させることが出来るのであれば、 野菜をより多く食べる人が増え、野菜の摂取からより健康になる人が増えるのではないかと 野菜の美味しさとは何だろう?食味の向上 土地や栽培で味覚が向上している作物を思い浮かべてみたら、 HiCさんによる写真ACからの写真 山形県で栽培されているダイズ(枝豆)のだだちゃ豆が思い浮かんだ。 だだちゃ豆で有名な話といえ...

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野菜の美味しさとは何だろう?食味の向上

主に高級飲食店に出荷している方たちから 食味の向上の為に施肥の主として有機質肥料の魚粉肥料(フィッシュミール)を活用している という話題が頻繁に挙がる。 この後に続く話題としては、 魚粉肥料は年々入手が難しくなっていて、 米ぬかボカシを作ろう!仕込んでみる! 菜種油粕肥料でどこまで代替出来るのか? 意見を求められるのだが、返答に悩む。 なぜなら、これらの肥料が作物の食味にどのように関与しているのか?が想像つかないからだ。 おそらく、魚粉はダシ...

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野菜の美味しさとは何だろう?味覚の増強

今回も思い出話から始めよう。 fuaさんによる写真ACからの写真 手元に写真がないので素材サイトの写真をイメージとして載せておく。 師の元で栽培を学んでいるある日の事、 京都府の職員の方々にバーベキューに誘われ、 師から破棄のニンジンを渡され、持参して参加した。 栽培の中心にはいつも化学 この時はじめて師のニンジンを炭火ではじめて焼いただけのものを食べたのだけれども、 その時食べた味というのがまるで洋菓子を食べているような特徴的な甘さがありつつも、 砂糖菓子にあ...

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野菜の美味しさとは何だろう?味蕾のこと

Green Planetさんによる写真ACからの写真 学生の頃の農学実験でミカンの糖度を測り、味を確認するというものがあった。 この時話題に挙がったことで、 糖度が高いものが必ずしも美味しいとは限らないということ。 糖度は味に関係はしているけれども、 味を決めるのは糖度(甘味)だけではなく、酸味や旨味も重要だということだ。 他の講義の余談として、 味の数値化は味が複雑な要素で構成されているので難しい という話題もあった程だ。 それ故、 momo10...

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脂肪酸の生合成

前回のバニリルアミンの生合成の記事で、 HotDogさんによる写真ACからの写真 By Arrowsmaster - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link トウガラシの辛さであるカプサイシンのバニリル基の方を見た。 ※上の図の構造式の左側のベンゼン環がバニリル基 今回は脂肪酸の方を見ることにする。 acworksさんによる写真ACからの写真 脂肪酸というのは、 By Mrgreen71 - 投稿者自身による作...

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バニリルアミンの生合成

前回の辛さを感じるバニロイドの記事中で、 By Jü - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link バニリル基を持つバニロイドは人の温覚受容体に作用して、 熱さを伴うような痛みの感覚を与える という話題に触れた。 これらを踏まえた上で、 HotDogさんによる写真ACからの写真 トウガラシの辛味の要素である By Arrowsmaster - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link カプサイシン - Wi...

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