カテゴリー : 化学全般

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ウィルス感染症予防の一手としてのアスコルビン酸誘導体

農薬の研究開発をされていた方から、お役に立つのではということで、アスコルビン酸(ビタミン C)誘導体の抗ウイルス剤としての利用 - 植物防疫 第 70 巻 第 7 号(2016 年)をご教示頂いた。概要はタイトル通りで、一例としてトマトに対してアスコルビン酸(ビタミンC)誘導体を散布するとウィルス由来の感染症が軽減もしくは遅延されると記載されていた。試験条件によっては80%近い効果を得られたが、多くは50%付近の効果であった。作用機構を見るにはRNA干渉(RNAi)を把握している...

 

ヒガンバナのアルカロイド

前回の秋は田の畦にヒガンバナの記事で今年も田の畦にヒガンバナが咲いた旨を記載した。ヒガンバナの球根には毒があって云々かんぬんという話をしたが、そもそもの話で毒って何だ?という事と、作用機構はどうなっているのか?が気になったので、ヒガンバナのアルカロイドについて調べる事にした。本当はアルカロイドそのものの事を最初に触れなければならないが、アルカロイドの定義は難しいので後日時間をかけてゆっくりと見ていく事にする。Ed (Edgar181) - 投稿者自身による作品, ...

 

基肥のリン酸が発根促進である理由を考えてみる

前回のリン酸欠乏で葉が赤や紫になることを考えてみるの記事でリン酸欠乏で葉が赤や紫になることを今までの知見から考えてみた。これを踏まえた上で、稲作の基肥で話題になる発根促進としてのリン酸に触れてみる。栽培の教科書ではリン酸の説明が発根促進という事を時々書かれているのを見かける。リン酸と発根にどのような関係があるのか?よくわからない。リン酸はエネルギーの貯蔵やDNAの主である核酸の材料の一つで、細胞膜のリン脂質の成分でもあるから成長に重要であるということは自明だけ...

 

サクラの樹液はゴムの様

先日の藤棚の下のフジたちの記事で見たサクラの木の群生の中で、樹液が固まっているものを見た。サクラの木から出る樹液はどれも濃度が濃そうだ。サクラの木の樹液に昆虫が集まるという話はあまりというかほぼ見ないけれども、濃度が高い事が昆虫が集まらない理由なのか?チョウが好む花サクラの樹液について調べてみたら、下記の内容を見かけた。/***************************************************/桜の樹液をトラガカントゴ...

 

高槻の水田でジャンボタニシを見かけた

稲作の事を知る為に、様々な水田の様子を見ているのだけれども、田の底を動く大きな巻き貝?を見かけた。もしかしてこれは俗に言う世間を騒がすジャンボタニシスクミリンゴガイか?スクミリンゴガイ - Wikipediaジャンボタニシであれば食欲旺盛でイネの茎を食べて枯らしたりする厄介者で、この巻き貝が広まるのはなんとか阻止したいところ。卵には毒があって、貝に直接触っても何らかの感染症の恐れがあるため、駆除が難しいらしい。ジャンボタニシの駆除でとられている方法を調...

 

イネのウンカ類への抵抗性

トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくるの記事で、稲作で厄介なトビイロウンカは大陸から季節風に乗ってやってくると記載した。日本にやってきたウンカはイネの葉に産卵し、何世代か世代交代するが、日本の寒さでは越冬する事ができない。トビイロウンカを含むウンカ類でイネの抵抗性の研究がないか?検索してみたところ、昆虫の加害によってイネに発現する誘導抵抗性 - 植物防疫 第64巻 第11号(2010 年)という報告があった。内容は以前紹介したジャスモン酸や青葉アルデヒドがイネでも同様に...

 

トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくる

稲作に深刻な被害をもたらす昆虫にカメムシ目の小型の昆虫のヨコバイやウンカがいる。トビイロウンカという名前をよく聞くはず。※上の写真はヒメトビウンカ?ウンカ - Wikipediaカメムシ目ということで、ヨコバイ等は植物の液汁を吸い、株が弱体化する。液汁を吸う際に、ウィルスや細菌を媒介して株が病気で弱るということもある。このヨコバイやウンカだけれども、特にトビイロウンカで非常に厄介な事があるので、今回の記事はその紹介をする。トビイロウンカは日本の...

 

薄い色の花弁のアサガオからフラボノイドのことを考える

前回の記事の薄い色の花弁のアサガオの花が咲きましたで見た薄い花弁のアサガオの花でいくつか気になることがあった。これは私だけではなく、この株だけ生育が遅いと話題に挙がる程、様々な方でも一目瞭然な違いだった。これは植木鉢を上から見た時のものだけれども、写真の中心や左上の方に葉の色が薄いものがある。これは発芽した時からずっとそうで、色の薄い(黄緑)葉の株は生育が遅い傾向にあった。この色の花が咲いた時に、この色はなんと呼ばれているのだろう?と気になったので...

 

光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい

前回の亜鉛欠乏と植物のオートファジーの記事で、植物のオートファジーのきっかけとして、再利用性の高い要素が欠乏した際に行われている事に触れ、亜鉛欠乏について触れた。亜鉛といえば、秀品率向上の新たな課題は亜鉛をどう加えるか?の記事で触れた通り、欠乏しやすい要素として扱われている。栽培で亜鉛を供給するにはどうすれば良いか?を考えてみると、肥料以外ですぐに思いつくのが、川の水を畑に入れること。この視点で検索してみたところ、河川から検出される全亜鉛の由来に関する研究 -河川...

 

亜鉛欠乏と植物のオートファジー

前回の植物のオートファジーの記事で植物でのオートファジーのざっくりとした内容を見た。Emma Farmer (-- Serephine ♠ talk - 10:28, 21 April 2007 (UTC)) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる今回は更に踏み込んで、オートファジーの制御について見ていくことにする。オートファジーを知る上で、吉本 光希著 植物の必須栄養素から考える植物オートファジーの重要性 - Journal of Japa...

 

植物のオートファジー

師管の働きと圧流説までの記事で師管、シンクとソースのことを見てきた。葉で光合成を行い、光合成産物を他の器官に輸送する際、養分の送り元をソースと呼び、受け取り先をシンクと呼ぶ。イネの養分転流を見るの記事でソース側ではオートファジーが関与していると記載した。オートファジーといえば、2016年に大隅氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで有名になった。オートファジーを理解すれば、秀品率の向上に関与するようなヒントが見つかるかもしれない。ということで早速検索してみることにした。...

 

師管の働きと圧流説

前回の植物体内でのシンクとソースの記事までで、サイトカイニンによる養分転流でシンク強度の増加から維管束の師管の話に移った。シンク - ソースと師管の話で養分を送り出す器官(上の図で葉)のソースと養分を受け取る器官(上の図で果実)のシンクがあった場合、ソースの方が養分濃度が濃く、いくらシンク強度を増強したとしても、相対的にシンクの方が濃度が薄くなるため、師管は想定通りに動いてくれないはず。この師管による養分転流はどのように考えられているのだろう?ということで整理してみることにした。...

 

植物体内でのシンクとソース

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化するの記事で、サイトカイニンは葉にある二糖であるショ糖を二個の単糖に変えることで、葉の糖の濃度を高め、シンク強度の増強の関与すると記載した。唐突に現れたシンクという言葉は何なのか?を今回見ていくことにする。シンク(器官)という用語と一緒に使用される用語としてソース(器官)というものがある。シンクとソースの話題で頻繁に使われるのが、葉とリンゴ(もしくはトマト)があるので、この慣習に従い、ここでもリンゴにする。植物においてリンゴは光合...

 

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化する

前回のイネの養分転流を見るの記事で、サイトカイニンの役割の一つである養分転流について見た。要約するとサイトカイニンを塗った葉に、古い葉から養分が移動する。a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Edgar181" title="User:Edgar181"Edgar181/a - span class="int-own-work" lang="ja"投稿者自身による作品/span, パブリック・ドメイン, リンクによる6-ベンジルア...

 

イネの養分転流を見る

分げつ盛期から生殖生長期に変わる頃、古い外葉が枯れ始める。これは上にある葉によって遮光され光合成の効率が低下する為、養分転流と呼ばれる現象により、師管を経て古い葉から新しい葉に糖やアミノ酸を送って枯れるそうだ。養分転流が発生する際に、古い葉ではノーベル賞の受賞で有名になったオートファジー、新しい葉ではサイトカイニンの蓄積が重要であるそうだ。イネの効率的な窒素利用機構を解明-オートファジーがイネの成長と窒素転流の鍵を握る- 東北大学オートファジー - Wikipedia古い...

 

イネは長い育種の歴史においてサイトカイニン含量が増えた

写真:長野の栄村小滝集落の米づくり前編より米の収量に関することを見ていく事にする。講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版の36ページに/*************************************************/サイトカイニン含量が高いイネの収量は高い。品種改良の過程でそのような品種が選択されたと考えられるが、その知見をさまざまな作物の品種改良に適応できる可能性もある/*************************************...

 

レンゲ米栽培の水田と無機一発肥料

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で田植えの前にレンゲを育てたところは土壌の三要素のうちの生物相が顕著に変わっている可能性が高く、それに伴い有機一発肥料の有機成分の肥効が前倒しになる可能性があることを記載した。※実際にはレンゲ分の有機物があるため、パターンは大きく崩れる可能性があると記載している稲作でよく見かける一発肥料について個人的な見解ではレンゲ米の栽培では有機一発肥料よりも無機一発肥料の方が良いのではないか?と予想しているが、無機は無機で注意すべきことがある。 ...

 

ウキクサは稲作においてどのような影響を与えるのか?

前回のレンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で有機一発肥料の話に触れ、有機一発肥料はレンゲ米の栽培には向いていない可能性がありそうだ(あくまで個人的見解)という内容を記載した。その内容の一つに、窒素等の成分の肥効が前倒しになるため、その余剰分が、ウキクサの繁茂に影響を与えるのではないか?という内容を記載した。ウキクサに関して様々な意見を耳にする。ウキクサを良く捉える方と悪く捉える方がいて、整理するとどうやら田植え直後にウキクサが増殖するのは誰に...

 

一発肥料の2つの型

前回の稲作でよく見かける一発肥料についての記事で一発肥料について触れた。即効性と緩効性の肥料の絶妙な組み合わせで、作付け前の元肥に一回使用するだけで、収穫まで追肥をしなくても良い肥料のことを言う。この一発肥料を可能とした技術として、上の写真の黄色い粒の樹脂コートがある。水溶性の肥料を水に触れることで徐々に溶けるコートで包むことで、土壌中の水分により徐々に溶けて時間差で肥料成分を与える事にができる。緩効性の肥料は他に油かすや革粉といった有機質肥料もある。この有機...

 

稲作でよく見かける一発肥料について

稲作では一発肥料というものがある。その名の通り、最初に一発肥料を入れたら、肥料の方で適切な時期に適切な量が溶けて肥効を示し、追肥等の作業をなくすことができる。この話を進める前に肥料の前提を挙げておくと、肥料は水に溶けてはじめて効く。水に溶けなければ肥効を示さないので、乾燥しているところに肥料を置いても雨が降らない限り効くことはない。※土が保水性を持っていたら、土の水分が肥料に移って溶けて効くということはある一発肥料は初期生育用の即効性の肥料と徐々に溶け出す遅効性の肥料...

 

稲作の中干しの意義を整理する

イネの花芽分化の条件までの記事で記載している通り、レンゲ米の田をほぼ毎日見ている。いくつかのレンゲ米の畑で共通していることが、葉の色が薄く、地上部の茂りが少ないが茎は太い。比較的背丈は揃っていて、田全体で葉の色が整っている。一発肥料(次の記事あたりで触れる予定)を使っているが、レンゲによる土壌改良によって肥効パターンが変わっている可能性があると予想している。慣行的な栽培の田と比較して他にも興味深い現象があった。発根を促進するために行うとされる中干し...

 

窒素肥料過剰でイネの葉の色が濃くなるのはなぜだろう?

葉の色が濃くなるとどうなるのか?までの記事で、植物が吸収できる二大窒素のアンモニア態窒素と硝酸態窒素について見てきた。土壌表面を水で覆う水稲では、土壌中の酸素が少なくなり、窒素の形態は主にアンモニア態窒素となる。イネは肥料の窒素分をどう利用するか?の記事でアンモニア態窒素の利用を見てきたけれども、アンモニア態窒素のアンモニウムイオンは毒性も高い為、吸収後すぐに無毒なグルタミン等のアミノ酸として葉に運搬されると記載した。ここで一つ疑問が生じる。稲作で最も...

 

葉の色が濃くなるとどうなるのか?

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?の続きだけれども、一旦稲作から離れて、野菜全般の話に移る。この写真のミズナは牛糞を主として施肥を行っていたところのミズナで、秀品率が激減していた。ここの秀品率を改善するために施肥設計から牛糞を外し、植物性の有機物(剪定枝やコーヒー粕が主体)を主にしたところ、秀品率は3倍近くに向上した。撮影時の天候等で明確な写真というわけではないけれども、顕著にわかることとして、秀品率が高くなったところでは葉の色が薄くなっている。...

 

イネは肥料の窒素分をどう利用するか?

葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事で窒素系の肥料の過多で葉の色が濃くなった株はいもち病に罹りやすいという内容を見ていきたい。※上の写真は葉の色が極端に濃いわけではないけれども、目視で比較的葉の色が濃いものを撮影した葉の色が濃いというのが何なのか?単純に葉緑素が多いからなのか?それとも葉で光を反射する物質を多く溜め込んでいるのか?が現時点の知識レベルではわからないので、窒素の吸収の仕組みから見ていくことにする。イネの初期生育は水に浸っている水田であ...

 

水生植物であるイネの根腐れについて考える

イネのいもち病から離れ、イネの根腐れについて見る事にする。今年は大雨の日が多く、田から水を抜く事ができず根腐れが多発するのではないか?と言われている。田から水を抜くというのは、中干しと呼ばれる土表面がひび割れするまで乾かして、ひび割れの箇所から酸素を入れて根を丈夫にする過程を指す。この中干しに対して一つ疑問がある。植物の根への酸素の運搬とROLバリアという記事で触れたが、イネの根はROLバリアというものを発達させ、葉から...

 

いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみるの続きでメチル化を見る

前回のいもち病の抵抗性を色素の観点から見てみるの記事の続きで、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるイネのいもち病に対する抵抗性の一つでサクラチネンというフラボノイドがある。このサクラチネンは、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるナリンゲニンというフラバノンのA環(左側の環)の水酸基(-OH)の一つがメチル化されたものだ。メチル化というのは(主に)OHの箇...

 

いもち病の抵抗性を色素の観点から見てみる

前回の葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事の途中で、イネのサクラネチンはいもち病菌に対して抗菌作用を持つというリンクを掲載した。サクラチネンはいもち病のファイトアレキシンとしての作用がある。※ファイトアレキシン≒感染病の抵抗性ファイトアレキシン - WikipediaYikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるサクラチネン - Wikipediaサクラチネンの構造を見ると、フラバノン骨格の化合物なのでフラボノイド...

 

麦茶は最高の飲み物だという投稿を見かけて

TSUKI KENさんによる写真ACからの写真夏といえば麦茶で、麦茶で思い出すことがある。某SNSで誰かが「麦茶はミネラルがあって、カフェインがなくごくごく飲めて最高の飲み物だ」というニュアンスの投稿をしていた。この投稿以降、麦茶の印象が上がった。この投稿を見かけたのはTwitterなんだけれども、Twitterは見ず知らずの誰かの名言が時々挙がってきて、こんなにも良い印象を与えるなんて凄いと改めて思う。そういえば、麦茶の色は濃い茶色だよなと改めて見て思う。茶...

 

道端に落ちていた木の枝に朱色のキノコが生えていた

桜並木の道端に落ちていた木の枝に色鮮やかなキノコが生えていた。カイガラダケを赤色にしたようなキノコだった。最近、色について気になっているので、フラボノイドに意識を向けて当然このキノコの色も気になったので、「赤」+「キノコ」で検索してみたら、ヒイロタケというキノコのページにたどり着いた。ヒイロタケ - Wikipediaキノコの見分けは今の自分にとっては難問なので、ヒイロタケだとして話を進める事にして、ヒイロタケの色素というのは、フェノキサジン色素の...

 

日差しの強い芝生でキノコが生えた

梅雨といえばカビが生えるというイメージがある。人があまり歩かないけれども、定期的に管理されている芝生にて、キノコの子実体がポツポツと生えていた。これがフェアリーテイルだかわからないが、きっとこれらのキノコは土の中で繋がっているのだろう。梅雨の時期のキノコたちこれらのキノコは周辺の草にとって良いことをもたらすのだろうか?もしくは競合するのだろうか?キノコのことをもっと知れれば、得られることが多くなるはず。ということで調べてみることにし...

 

紅葉の落ち葉が土に還る

紅葉と黄葉の落葉がいずれは土に還るこれから暑い夏に突入するわけで、秋の紅葉の話ははやいけど、そこは気にせず話を進める。紅葉といえば、寒暖の差が激しい秋において、光合成を抑える為のフィルター的意味合いで葉にアントシアニンを蓄え、速やかに葉緑素がなくなることで赤くなるとされる。鮮やかな赤になるのは、おそらく紅葉の時期の葉のpHが低いからだろう。pHによるアントシアニンの色の変わり方を見る赤色の葉がいずれは褐色になる。色素がどのように変化しているのかを追ってみる。 ...

 

フラボノイドに意識を向けて

前回の植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイドの記事で、シロイヌナズナにおいて紫外線が強い地域で特異的に増えるフラボノイドを見た。紫外線から身を守る為に葉にフラボノイドを蓄積するというのは以前から言われていて、施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるネギのケンフェロールやケルセチンあたりをよく見聞きする。※ケンフェロールとケルセチンはどちらも淡黄のフラボノイド3種類のネギ類の抗酸化活性と抗酸化成分の比較 - 平成18年度日本調理科学会大会黄色い色...

 

植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイド

前回の人には認識できない色の色素の記事で無色の色素は人が認識できないだけで、紫外線の色の色素があるという内容を記載した。植物の色に限らず色というものは降り注ぐ太陽光のうち反射した波長のものを人の目が色と認識しているわけで、山猫さんさんによる写真ACからの写真植物の葉であれば、光合成に不要な緑色の波長を反射するので人の目には葉は緑色に見える事になる。紫外線というのは、人が認識できる可視光線で最も波長が短い紫色の外側の光で、生物にとっては反応性が高く有害性が高...

 

人には認識できない色の色素

幻の黄色いアサガオに迫るためにキンギョソウを見るまでの記事でアサガオ等で様々な色の色素を見てきた。色素の中には淡黄のような薄い色の色素があったり、pHによるアントシアニンの色の変わり方を見るで見た無色の色素というものもある。無色の色素は色素ではないのでは?という疑問が生じるかと思うが、これからの話で無色の色素というものが大事になってくる。主に黄色の花で、人の目では鮮やかな黄色に見える花がある。うちには紫外線透過・可視光吸収フィルターがないのでリンクで済ます...

 

幻の黄色いアサガオに迫るためにキンギョソウを見る

2014年、ニュースで幻のアサガオを再現したという報道があった。プレスリリース - 「幻のアサガオ」といわれる黄色いアサガオを再現アサガオの古い記録には黄色いアサガオが咲いたという記述があるが、今は淡黄はあっても黄色いアサガオはない。遺伝子組み換えによって黄色いアサガオを再現させたのだ。遺伝子組み換えを成功させるためには、発現させたい形質の深い理解が必要で、黄色いアサガオが再現できたということは、色素の理解が大幅に進んだことを意味する。黄色いアサガオの内容を読むと...

 

黄色い色素のフラボノイド

幻の黄色いアサガオという話がある。テレビのニュースでこの話題を見た人もいるかもしれない。伝統的な育種(遺伝子組み換えなし)で交配されたものに淡黄という花弁の色(写真はない)がある。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科の204ページに黄色い花のアサガオが一度だけ咲いたというコラムがある。古典園芸としてのアサガオの記録にも黄色いアサガオの記述があるらしい。黄色いアサガオがなぜ幻なのか?を紐解いてみたい。アサガオはアントシアニジンという赤から青...

 

紅色の花のアサガオ

Gokkyさんによる写真ACからの写真前回の紫色の花のアサガオの記事で花弁の色が紫になる理由を調べた。次はnonkosanさんによる写真ACからの写真紅と呼ばれる色についてを調べることにする。色の判断は難しく、上の写真の花弁を紅と見るか紅紫と見るか悩ましいところ。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科によると紅を理解する為には紅紫を知る必要があるらしいので、上の写真は紅紫ということで話を進める。Edgar181 - 投稿者自身に...

 

紫色の花のアサガオ

前回の色鮮やかなアサガオの秘密に迫るの記事で、アサガオの花の鮮やかな青はpHによって色が変わるアントシアニジンと花が咲くに従って、花弁のpHが上昇することに因るということを記載した。色素のpHに影響は強酸であれば赤で紫色を経てアルカリ性で青になる。それを踏まえた上で、Gokkyさんによる写真ACからの写真紫色のアサガオの花についてを見る。前回に引き続き、再び株式会社誠文堂新光社の朝顔百科を開いてみると、紫色は花弁中の液胞のpHを調節...

 

色鮮やかなアサガオの秘密に迫る

前回のpHによるアントシアニンの色の変わり方を見るの記事で、pHによってアントシアニン(もしくはアントシアニジン)の色は変わると記載した。アジサイから始まったけれども、アジサイは別の仕組みであり、上記の例に該当するのはアサガオという内容で前回の記事を〆た。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科には下記のように記載されていた。/**************************************************/朝顔のアントシアニンは中性から弱酸性では本来紫...

 

pHによるアントシアニンの色の変わり方を見る

前回のアジサイの花弁の色を理解する為にアントシアニジンを見るの記事でアントシアニジンの構造を見た。これを踏まえた上でアジサイの花弁でpHによって色がわかる事について触れたいけれども、その前にアントシアニンという用語に触れておく。Wikipediaでページがあるもの例にしてアントシアニジンの一種であるシアニジンを見る。NEUROtiker (talk) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるシアニジンは真ん中の環(C環)の上のOがプラスに荷...

 

アジサイの花弁の色を理解する為にアントシアニジンを見る

アジサイの花弁の色を理解する為にフラボノイドを見るの記事で、アジサイの花弁の色を理解するためにフラボノイドの合成の途中まで見た。今回は前回の黄色い色素のフラバノンの続きで、今回も前回同様、羊土社 基礎から学ぶ植物代謝生化学の53ページを参考にして話を進める。GFDL, リンクを改変フラバノンからいくつかの反応を経ると、Pelargonidin.png: Edgar181derivative work: Shakiestone - このファイルの派生元:  Pe...

 

アジサイの花弁の色を理解する為にフラボノイドを見る

シロザの下葉があまりにも赤くてまでの記事で植物問わず、様々な色素に触れてきた。カロテノイドの生合成の記事で、黄から赤までの色相のカロテノイドが様々な装飾を経て、どのように色が変化していくのか?を見た。色の変化を見てきた今ならば、土壌のpHによって花弁の色が変わるアジサイについて、より深く理解ができるかもしれない。アジサイが青色の花を咲かせているアジサイの花弁で重要なのは、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック...

 

シロザの下葉があまりにも赤くて

耕作放棄されているところで、赤さが目立っていた草があった。先端を見ると、白い粉のような模様になっていたので、おそらくこれはアカザ科のシロザだろう。収穫後に現れるすごいやつ、シロザ去年もこの畑は栽培されていなかったので、秀品率が落ちに落ちたところなのだろう。ずっと見てきたけれども、草むらになることすら無い程、草がほとんど生えない。局所的ひび割れ、植物にとって過酷な領域株が小さいのに葉が赤くなっていることから、このシロザも相当のストレスを感じているはずだ。...

 

昆虫にとってのメラニン合成

JackLotusさんによる写真ACからの写真褐色のバッタの記事で褐色の色素はメラニンに因るものでありそうだという内容を記載した。他のバッタの話題だけれども、トノサマバッタにおいて、群生相(高密度飼育)で黒っぽく、つまりはメラニンが合成されているそうだ。メラニンといえば人体では有害な紫外線から肌を守る役割がある。低温研ニュース 2000年2月 No.9 - 北海道大学低温科学研究所のページに拠ると、昆虫におけるメラニン合成はカビやバクテリアに対する生体防御機構の一つである...

 

ハナカマキリのピンク色の色素は何?

前回の褐色のバッタの記事まででバッタの色素を見てきた。バッタの緑色はヘムを分解したビリン系色素に因るもので、ビリン - Wikipedia褐色はメラニンに因るものでありそうだ。メラニン - Wikipediaここで本題に戻り、花に擬態するカマキリ(バッタ目)がいて、それらの色素は一体何なのだろう?という疑問にふれる。※掲載できる写真がないので、気になる方はランカマキリで検索してみてください。ハナカマキリ - Wikipedia...

 

褐色のバッタ

草むらで生きる緑色の昆虫たちの続き草むらでバッタやカマキリを探すと、緑色の個体やJackLotusさんによる写真ACからの写真褐色の個体を見かける。草むらであれば緑色が保護色になり、秋に近づき、夏草が枯れ始めた頃になると褐色が保護色となる。この褐色のバッタの色素は何だろう?ということで調べてみることにした。上記のバッタとは異なる内容だけれども、ヒントとしてトノサマバッタの群生相について記載されているものを持ち出してみる。群生相というのは、バッタ...

 

草むらで生きる緑色の昆虫たち

先日、大阪の箕面にある箕面公園昆虫館に行った時、ピンク色のハナカマキリを見た。長い進化の歴史において、なぜこんなにも花に似ているカマキリが誕生したのだろう?と改めて思った。ハナカマキリ - Wikipediaよく言われるのが、カマキリは花に似ている方が捕食対象の昆虫が寄ってきて生存競争で有利だったからというものだけれども、こんなにも都合よくピンク色になるのもなのか?小さなマメ科の花と小さなハナバチの記事で草むらに行ったことを記載した。上記の記事ではコハ...

 

放線菌のカロテノイド生合成

前回の乳酸菌が合成するカロテノイドの記事では、ウシ生乳由来の乳酸菌が好気環境下において、酸化ストレス耐性としてカロテノイドを合成しているという研究報告に触れた。他にも何かあるか?と検索を続けていたら、高野英晃 - 微生物機能を誘発する環境因子群とその作用機構に関する研究 - 日本農学進歩賞(2015)という研究報告にたどり着いた。要約すると、土壌にいるグラム陽性細菌である放線菌(の一種)で、光を感知することによってカロテノイドの生産が促進された。放線菌は受光することによって、カロテノ...

 

乳酸菌が合成するカロテノイド

カロテノイドの先にあるものまでの記事で植物においてのカロテノイドの生合成とカロテノイドの代謝産物についてを見た。人体において、カロテノイドの摂取後の効果で有名なものはUser:Slashme - Drawn in BKchem, perl, inkscape, vim, パブリック・ドメイン, リンクによるβ-カロテン - WikipediaNEUROtiker (talk) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるβ-カロテンから...

 

鮭とイクラのカロテノイド

カロテノイドの理解を深める為には、カロテノイドに関わるものを網羅的に触れることが大事であるはず。カロテノイドの先にあるもの身近でカロテノイドが豊富に含まれているのが、鮭の切り身で見られる赤い色素だったりする。この赤い色素は、Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによるアスタキサンチンと呼ばれる色素であるらしい。アスタキサンチン - Wikipediaカロテノイドの生合成アスタキサン...


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