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カテゴリー : 地形・地質/page-1

電子書籍の販売をはじめました
 

久しぶりに関東ローム層の地域に行ってきた

久しぶりに関東ローム層の土質の地域に行った。神奈川県の新横浜付近にある畑の色近くで詳しく見てみると、パウダーのような土でトラクター等の刃が磨耗しにくく栽培しやすい土に見える。関東ローム層の土質といえば、活性アルミナ問題があるが、それは腐植質肥料があれば問題を軽減できるので気にする必要がない。リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところそんな関東ローム層の地域だけれども、近隣の畑の土を見たら、色が脱色しているところがちらほらと見えて、土を酷使して...

 

シークヮーサーの園地は海が見える山のところ

知人から沖縄のヤンバルの国頭村でシークゥワーサーの園地が写っている風景の写真が送られてきた。その写真というのが、これになる。この写真を頂いた経緯は園地と海までの距離感と、園地として採用している土地の地質を知りたかったということがある。この写真を撮影した場所のGPS情報を頂いたので調べてみると、岩相が玄武岩 海洋と記載されていた。国頭村 - 20万分の1日本シームレス地質図v2今回の撮影箇所の少し南の方の川で緑色片岩を見かけたので、今回の...

 

田道間守の墓は何処にある?

山辺の道のヤマトタチバナとミカンまでの記事で田道間守がミカンの親の種である橘を広めた内容を記載した。ミカンといえば、風邪の予防にミカンというけれどの記事等で記載しているが、日本の果実の代表的存在で美味で、しかも日本人の健康に大きく貢献しているであろうものなので、田道間守の行動は子孫たちに対して大きな影響を与えている。そんな田道間守だけれども、それはもう大きな功績であることは間違いないので、きっとお墓も立派なのだろうと調べてみたら、意外な内容だった。上の地図は後の平城京...

 

田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?

下津のミカンの続き。常世の国から持ち帰った非時香菓を最初に植えた場所の記事で田道間守が遥か海の向こうにあるとされる常世の国から橘(後のミカン)を持ち帰り、和歌山県海南市にある下津という地域に橘を植えたという話を記載した。田道間守は橘を植える場所として、仙人の住まう場所に似た所を選んだそうだが、田道間守はどうして下津を常世の国に似ていると判断したのか?という事が気になった。なんて疑問は、実際に下津を訪れ、ミカンの山に登った時に少しだけわかった気がした。下...

 

下津のミカン

和歌山県海南市の下津付近でミカンを栽培している方にお会いしてきた。上の写真はミカンの園地になるが、傾斜にミカンの木を植えている。ミカンは日射量が重要なので、たくさんの木を植えつつ、品質を確保するとなると写真の箇所のような急な傾斜に木を植える事になる。他に水はけが良いが、乾燥機には保水性が高い必要があるため、小石と粘土鉱物が絶妙なバランスである方が味が安定するようだ。畑作であれば、排水性と保水性を同時に確保するには土作りが有効であるが、冒頭の写真のような箇所では堆肥は重...

 

常世の国から持ち帰った非時香菓を最初に植えた場所

知人から和歌山の下津という地域に一緒に行きませんか?と誘われたので事前に調べてみることにした。下津という地名から真っ先に頭に浮かんだのは、古代の港から土質を考えるの記事で記載した地名に津があることで、古代史においてこの地域では何かあるかも?ということだ。はじめに地図で下津についてを確認してみると、船が入りやすそうな箇所がある。港の付近には灯台のようなランドマークとして古墳があることが多いらしいので、下津の南北に古墳があるか調べてみたら、下津から少し...

 

渓流の浅瀬にオタマジャクシがやってきた

近所の川で石探しをしていたら、浅瀬のところにオタマジャクシがやってきた。オタマジャクシは石表面に付いているミズゴケ?らしきものを食べていた。この川は水が綺麗で流れも強い為、有機物が滞留するといった事がなくコケがあまり生えない。そんな中で石を突き続けているオタマジャクシを見ていると、ここで暮らすのは大変だなと思ってしまう。生息域毎に種類は異なるので乱暴な言い方になるが、オタマジャクシ(カエル)やヤゴにとって、水が綺麗な場所よりも中干しなしの田の水...

 

古代史における淀川の河口は何処だ?

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知るまでの記事で地名に津があるところは古代史において港だったかもしれないという事らしい。この話題を読んだ時、近所の摂津峡がまっさきに頭に浮かんだ。調べてみると、つい最近まで大阪の北中部から兵庫県南東部までを摂津国(せっつのくに)と呼んでいたそうだ。古墳時代といえば大阪平野は河内湾と呼ばれ海であったたけで、次に気になるのは古墳時代における京都から流れる大きな川の河口は何処になるか?古代大阪の変遷|水都大阪のページに古代大阪の変...

 

古代史の船の材木は何か?

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知るの記事で、後の神武天皇が船で移動した際の畿内で上陸したであろう港の話題を記載した。この話でどんな船で移動したのだろうか?という事が気になった。船で特に気になったのが材木の事で、どんな木を使っていたのだろう?この疑問を解消すべく検索をしてみたら、和船はどのように発達したか│54号 和船が運んだ文化:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センターのページにたどり着いた。神武東征よりもはるか前の話になるが、興味深い内容があったので最初に触れて...

 

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知る

古事記の神武天皇に関する記載に白肩津(シラカタノツ)という記載がある。後の神武天皇が東へと旅立ち、畿内で上陸した古代の港であるらしい。白肩津は楯津(タテツ)や日下の蓼津(クサカノタテツ)とも呼ばれていたそうだ。楯津で検索をしてみたら、楯津(蓼津) – 國學院大學 古典文化学事業のページにたどり着き、奈良と大阪の県境にある生駒山の西側にピンが立っていた。このピンの箇所は国生み最後の地の大倭豊秋津島の記事で触れた現在の大阪の平野部は以前は河内湾と呼ばれる海...

 

弥生時代の人たちは緑色凝灰岩を好んだか?

古代の港から土質を考えるに引き続き、古代の港の話よみがえる古代の港 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社の序盤で京都北部にある丹後半島の内容が記載されている。丹後半島といえば、古代史において丹後には一つの国があったとされ、数多くの遺跡が発見されている。この内容は現在の丹後半島の観光のPRを見ていればなんとなくわかる。夏に丹後を訪れると、稲作発祥の地というのぼりが立っている事からもよくわかる。稲作発祥の地「月の輪田...

 

古代の港から土質を考える

吉川弘文館から出版されているよみがえる古代の港という本が面白い。よみがえる古代の港 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社上記の本は弥生時代から古墳時代を経て奈良時代へと変化していく事を港と航海を切り口にして考察している本になっている。この本で真っ先に目に付いた内容として、地名に津とついた場所は古代史において港であった可能性が高いという事だ。例えば、岡山には吉備津神社という古くからある神社がある。地図で見る...

 

国生み最後の地の大倭豊秋津島

JR西日本の万葉まほろば線の巻向(まきむく)駅のすぐ近くで纒向遺跡が発見された。この遺跡から南の方に20分程歩くと、箸墓古墳というとても大きな古墳がある。巻向駅は縁合って、箸墓古墳付近でいろいろとやってきたので、この場所には親近感が湧く。纒向遺跡ってどんな遺跡? - 桜井市纒向学研究センターのページによると、出土品が他の遺跡と異なり特殊でヤマト政権最初の都宮ではないかと注目されているらしい。先程も記載したが、この巻向駅付近には縁合ってと記載したが、...

 

天然磁石を使ってみた

鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?で天然磁石について触れたが、天然磁石がどれ程の磁力を持つのかが気になった。地図を片手に天然磁石を探すのは難易度が高すぎるので、ネットで注文した。NK 磁鉄鉱(強磁力タイプ) ケニス 全長25mm 1個 - 【通販モノタロウ】届いたのがこれで、砂鉄をきれいに剥がすのが難しい程の磁力だった。古墳時代以前で大きめの天然磁石の磁鉄鉱を持って、こんな現象を見せつけら、更には戦の道具の材料を探すのに役立...

 

古墳時代以前の治水

稲作用の用水路が始まる場所の記事で稲作のために川から水を引っ張ってくる箇所を見た。上の写真ではコンクリートで用水路を作っているが、弥生時代から開始したとされる稲作でも用水路があったとされる。イネと鉄の弥生時代弥生時代にあったのは、長野の栄村小滝集落の米づくりで見たような水路だろうか?治水技術が発達したといわれる現在でさえ、吉野川は三大暴れ川と称されるだけあって、稲作が開始した頃の吉野川付近では、頻繁に発生する洪水が怖くて吉野川付近では稲作は...

 

稲作用の用水路が始まる場所

ここは近所の田にある用水路の開始地点。所謂川から水を引いているところだ。用水路に上流から流れてくる枝葉が入らないようにパイプで作った柵があるが、見ての通り大きな流木がぶつかった時には耐えられそうにない。画面右側に大きな傾斜の箇所を設けて、流木等は右側に流すようにして回避しているのか。稲作は国の重要な産業であるわけで、入水箇所一つ見ても深い歴史を感じる。この場所は柵が折れないように誰かが定期的に清掃しているのだろうな。関連記事光合成の質を高める為に川から...

 

鉄器の製造を行っていた古墳に近くで天然磁石は採掘できるか?

古墳時代以前の人たちはどのようにして鉄鉱石を探したのだろう?の記事で、古墳時代以前の鉄器の製造では、どのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろう?という疑問に対して、ドクターストーンという漫画で磁鉄鉱を用いて砂鉄を採取していたシーンから磁鉄鉱の発見が重要ではないか?という内容を記載した。今回は実際の遺跡と鉄鉱石の鉱山の位置関係を調べてみる。加茂宮ノ前遺跡と阿波の結晶片岩製の石棒の記事で現時点では国内最古の鉄器の製造を行っていたとされる加茂宮ノ前遺跡について触れた。 ...

 

古墳時代以前の人たちはどのようにして鉄鉱石を探したのだろう?

鉄の炭素量とは何か?の記事を作成している時に気になったことがある。古墳時代以前の人々はどのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろうか?と。以前、少年ジャンプで掲載をしていたDr. Stone(ドクターストーン)という漫画で、主人公たちは天然磁石を持って川に砂鉄を探しに行くシーンがあった事を思い出し、『Dr.STONE』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト早速、小学生の息子らと磁石を持って近所の公園の砂場で砂鉄探してをしてみた。※上の写真はイメージ...

 

鉄の炭素量とは何か?

イネと鉄の弥生時代の記事等で集落の発展には鉄器の存在があるという内容を記載してきた。鉄器の話題を見ていると、鉄器に合わせて炭素量という記載が添えられていることが多かったが、鉄の炭素量とは何?という知識レベルであったので漠然と検索をしてみることにした。鉄鋼材料を基礎から理解、性質を決めるのは炭素含有量(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)の説明がわかりやすかったので内容をピックアップすると、鉄鋼材料は炭素が多い程強く硬くなるらしく、炭素量によって、純鉄(炭素量 0 〜 0....

 

肥饒き地の阿波国

国生みの二番目の島の伊予之二名島の記事で紹介したやまと研究会から出版されている邪馬壹(やまと)国は阿波から始まるという本に古語拾遺(こごしゅうい)の話題がある。古語拾遺というのは平安時代の神道の資料らしい。古語拾遺 - Wikipedia冒頭の本の中で、肥饒(よ)き地を求(ま)ぎて阿波国を遣はしてと記載されているそうだ。本では出発点が奈良なのか?徳島の山奥なのか?、終点は阿波国全体を指すのか?阿波国の一部を指すのか?といった事が記載されていたが、今のところ私の中では大きな問題...

 

加茂宮ノ前遺跡と阿波の結晶片岩製の石棒

青石の考古学、青石で石器を作った古代人の記事に関連して、徳島で発見された遺跡の事を読み進めていたら、加茂宮ノ前遺跡の話題にたどり着いた。今まで見てきた場所と比較して南方に位置している。この遺跡が話題に挙がった要因というのが、国内最古級の鉄器の生産を行った鍛冶炉が複数確認できたり、国内最大規模の水銀朱を生産していたことが発見されたかららしい。加茂宮ノ前遺跡の発掘調査成果について(「銅剣形石製品」特別展示)|レキシルとくしま鉄器の生産の方の年代が弥生時代中期後半から古...

 

青石の考古学、青石で石器を作った古代人

国生みの二番目の島の伊予之二名島の記事で、日本の歴史において四国の徳島が重要である可能性が高いということがわかった。であれば、次に気になるのが古墳時代よりも前の徳島はどうだったのか?ということで、縄文時代や弥生時代の頃の徳島についてを検索をしてみた。早速検索をしてみたところ、徳島大学の公開セミナーの案内にたどり着いた。その案内の表題が青石の考古学 -青石で石器を作った古代人-で、表題から心躍る内容であった。とりあえず、稲作が行われているであろう弥生時代の遺跡の話題をピック...

 

国生みの二番目の島の伊予之二名島

大阪府高槻市にある古墳と徳島の岩の記事で、吉野川付近で栽培をしている方々から聞いた話以降、緑泥石について文化的側面から気になりだした事を記載した。阿波関連で何か読み物があれば良いなと検索をしてみたら、やまと研究会から出版されている邪馬壹(やまと)国は阿波から始まるという本にたどり着いたので、購入して読んでみることにした。内容はえらく断定的で、今までの研究者について避難している姿勢は、これは大丈夫なのかとヒヤヒヤするような書き方をしているが、地域の説明で得られることが多いの...

 

大阪府高槻市にある古墳と徳島の岩

緑色凝灰岩と黒鉱鉱床と祭器までの記事で緑泥石が人の文化に大きく影響を与えたのでは?という観点で神話に沿って色々と見てきた。緑泥石と神話という関係が気になったのは、闘鶏野神社と闘鶏山古墳の記事で触れた大阪府高槻市にある闘鶏山古墳で見つかった阿波の青石で、阿波の青石は主の鉱物が緑泥石である緑色片岩を指す。大阪府高槻市は面白い地域で、大阪北部にも関わらず今城塚古墳という被葬者が第26代継体天皇である可能性が高いとされているところがあり、第26代の天皇は古事記の範...

 

西の仁多米、東の魚沼コシヒカリ

ヤマタノオロチ退治と赤い川までの記事で島根の各地域の位置関係がほんの少しだけれども見えてくるようになった。前回の記事ではヤマタノオロチの伝説がある斐伊川は、上流から流れてくる鉄により赤い川となり、それが伝説の由来となった可能性が高いと記載した。この斐伊川の上流には、※上の写真は他地域の田になる西の仁多米、東の魚沼と言われる程、高品質な米が栽培されている仁多米の田がある。仁多米の栽培条件から他地域での稲作のヒントになることが得られるかもしれないので、地図を眺めな...

 

ヤマタノオロチ退治と赤い川

松江の玉造温泉と勾玉までの記事で日本の神話の出雲を見ている。出雲を地質的に見ると、神話に登場する三種の神器を造るための材料はすべて手に入ることがわかった。この話をもう少し深堀してみることにする。出雲の神話で有名なものとして、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治がある。イザナキの鼻から生まれたスサノオは出雲にある斐伊川(ひいがわ:古事記では肥河と記載しているらしい)に降り立ち、ヤマタノオロチを十拳剣で切り刻み退治する。この...

 

松江の玉造温泉と勾玉

緑色凝灰岩と黒鉱鉱床と祭器の記事で、出雲の緑色凝灰岩付近には黒鉱鉱床があり、銅や石膏の採掘が行われていたという内容を記載した。この内容により、出雲には食料生産における超重要な肥料と古代史の政で重要な祭器の材料があったことがわかった。この内容を踏まえ、今回は余談的に位置付けになるが、ハーベスト出版から販売されているジオ目線で松江・出雲を観光しよう 島根半島 宍道湖中海ジオパークの内容について再び触れてみる。島根半島・宍道湖中海ジオパーク公式ガイドブック | 島根半島...

 

緑色凝灰岩と黒鉱鉱床と祭器

天沼矛のモデルとなった上立神岩の記事の関係で、日本の神話が気になって古事記等の解説本を読み始めた。ただ、いきなりの歴史書を読むのはキツすぎるので、地図でスッと頭に入る 古事記と日本書紀 - MAPPLE SHOPといった解説本を何冊か購入して読み進めている。古事記の内容を見ると、国生み(神が最初に日本列島を造ったといわれる行為)には記載されていないが、古事記の1/3程出雲に関する記述が現れる。何故出雲なのか?遠方で気軽に行ける場所ではないので、ハーベスト出版か...

 

猪目洞窟の壁面にある青い層

知人から島根県の出雲にある猪目洞窟に行ってきたという連絡があった。上の写真は素材サイトからダウンロードしてきた猪目の写真なのだけれども、法面の一部が青い。知人からの連絡によると洞窟の壁面には濃い青い線があったそうだ。これは島根県出雲市のグリーンタフでみた層を濃くしたようなものだ。濃い青い線というのは緑色凝灰岩であることは間違いないだろう。猪目洞窟について検索をしてみると、出雲国風土記という8世紀に作られた書物に黄泉の穴と記載された場所であるそう...

 

五斗長垣内遺跡と鉄器

天沼矛のモデルとなった上立神岩の記事で日本の神話の国生みの最初の場所である淡路島について見てきた。この場所は古事記の製作に関わった者たちにとって超重要な何かがあるということらしいが、この内容について気になることがある。淡路島全体でこれといって栽培しやすい土壌がないんだよな。タマネギ栽培で酷使していて劣化が激しいので尚更なのだけれども、古墳時代前後でも地質的に土質が良いと言えないだろうから、ここで食料生産が活発になり富や権力が増したというのは想像しにくい。南あわじの白っ...

 

天沼矛のモデルとなった上立神岩

神戸駅から高速バスに乗車して、淡路島の陸の港西淡を向かった時、国生みの島・淡路と記載された観光案内を見かけた。話は変わって、NHKのブラタモリという番組で淡路島の回があって、淡路島の国生みに関する内容が紹介された。「淡路島〜神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にした!?〜」 - ブラタモリ - NHK日本の神話である古事記には、イザナキとイザナミという夫婦神が天沼矛(あまのぬぼこ)で海水をかき混ぜ矛を引き上げた時のしずくから最初の島のオノコロ島が出来たという記載がある。イザナギ ...

 

弥生時代の稲作事情

今回は緑泥石を中心にしての記事の続き。緑泥石の話を進める前に確認しておきたいことがある。それは日本の歴史にある古墳時代(弥生時代の次の時代)では稲作が行われていたのか?ということ。小学校の社会の授業で触れる内容だけれども、今一度触れておくのは大事なので調べておく。大阪北部に高槻という街があるのだけれども、その中心駅から1km程離れたところに安満遺跡公園という施設がある。この施設はもともとは京都大学の研究用の農場があったところなのだけれども、弥生...

 

緑泥石を中心にして

好きな石を一つ挙げる。地質学の専門でもないのに、こんな話題が時々挙がる。その背景には肥料は様々な鉱物を粉砕したり、化学的な処理を加えて製造されることがあるからだ。そんな背景の中、好きな石を一つ挙げるとするならば、粘土鉱物の中に入っている緑の石の緑泥石(クロライド)だろう。緑泥石は2:1:1型粘土鉱物に分類される粘土鉱物で、栽培で使用すると優れた機能を有すると説明が加えられていることが多い。緑泥石はグリーンタフを形成する緑色凝灰岩...

 

ヤンバルで緑色片岩と出会う

沖縄の山原(ヤンバル)の大宣味村(くにがみ)の山の少し入ったところに行ってきた。目的は緑色片岩を探し、その下の土の色を確認すること。く溶性苦土と緑泥石以前、沖縄の土を考えるの記事で亜熱帯に位置する沖縄では土に有機物を施してもすぐに消費され、有機物の保護がない粘土鉱物は風化で有機物の蓄積能力が低下して、土に有機物が蓄積しにくいという内容を記載した。これは緑色片岩を母岩とする土でも同様のことが言えるのか?その疑問を解消するために地域の方と川の少し上流を目指した。ジャー...

 

琉球石灰岩が風化したら何になるのか?

沖縄に行ったので、本島の南側に分布する土質の島尻ファージに行くことにした。島尻マージは石灰岩を母岩とした土という説がある。島尻マージは上の写真のように赤土で今までの話に合致していた。サトウキビ畑の赤土流出を考える現地で島尻マージを見て、すべてが文献のようではなく、島尻マージだけでも書くことがたくさんあったが、今回は一旦置いといて、他の話を進める。島尻マージのことをイメージしやすくするために、同行者に事前に伝えておいた琉球石灰岩がよく...

 

沖縄の土を地質と合わせて確認してみる

日本土壌インベントリー沖縄の土を日本土壌インベントリーで確認してみるの記事で沖縄の土の詳細を見た。上の地図を俯瞰すると、赤色の箇所の赤黄色土と黄色の箇所の未熟土が主な構成となっている。今回は土質と地質を紐付けていくわけだけれども、この地域の特徴を押さえるには、おそらく未熟土から見ていく方が良いと当たりを付けているので、沖縄本島の南部の地質を確認してみることにする。20万分の1日本シームレス地質図沖縄本島の大半が新生代の付加体で北西の方に古い地質の構成になっ...

 

リン鉱石は何処にある?

稲作のリン酸肥料としてBMようりんについて触れておくの記事までで、リン酸の化成肥料の製造方法について触れてきた。どちらの話題でもリン鉱石(燐灰石)が共通していた。燐灰石といえば、輸入に頼っている資源として有名で、高騰しやすい資源としても有名である。以前、リン鉱石から考える未来のことの記事でリン鉱石は生物の骨等の生物由来のリン酸が石灰岩に含まれることによって形成された鉱物だと記載したが、それだと腑に落ちないことがあるので、今回は更に調べることにする。腑に落ちない...

 

栽培でいう国内資源の活用とは何を指す?

最近、ちらほらと見かけるようになった国内の資源を有効活用した有機栽培の面積を増やすという意見がある。これは経済の専門家辺りが言っているようなイメージがあるけれども、国内資源というのは何を指しているだろうか?といつも思う。この手の話題が挙がる時、工業的な過程で製造された人工肥料の代替を指すことが多い。尿素の代替として鶏糞を使用する際の注意点代替で真っ先に浮かぶのが、米ぬか、油かす、ふすま、魚粉や貝殻石灰辺りの食品残渣だろうか?まさか家畜糞ではない...

 

師から教わったサツマイモの栽培

サツマイモの葉が茂っているところを見ていたら、ふと思い出したことがあるので記載する。※上の写真は件のサツマイモが茂っているところではなく、はじめてサツマイモの花をこの目で見たよの記事のものを掲載している。レタスを収穫した後に、畝はそのままにしてマルチも剥がさず芋づるを土に指すと、高品質なサツマイモが収穫できると栽培の師から教わったことを。トリコデルマと聞いて思い出す師の言葉なぜ、レタスの後にサツマイモを育てると良いのか?今わかっていることを整理すると、...

 

林端に落葉性のブナ科らしき幼木がいた

緑地に横にある舗装された道で、赤丸で囲った箇所が気になった。この葉はブナ科の落葉樹の何らだと思う。この葉の細さはクヌギか?写真を撮り忘れたが葉の裏は白っぽくなかった。クヌギといえば、※写真のドングリはおそらくアベマキだと思う道端に大きなドングリが落ちていたこんな感じで大きくて丸い。このような形のドングリは乾燥に強いらしく、林縁(林の端)の外側に向かって生育域を広げることが可能であるらしい。ブナ科の木の種子...

 

中干し無しの稲作を見て、水資源の管理の重要性を感じる

いつも観測している中干し無しの田で水を入れていた。冬期のレンゲ栽培は田植え後の雑草管理に影響するか?中干しをしないという方針にすると、猛暑突入時期に水管理を意識しなければならないのは大変だ。ただ、一昨年からの観測から、年々きつくなるであろう猛暑日対策に対して有効である可能性は高いので、猛暑日の入水の作業の重要性が増してくると予想している。今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたことただ、田に水を引いている用水路の方を見て...

 

昨今の肥料不足に関して改善する余地は大きい

昨今の社会情勢から深刻な肥料と飼料不足が深刻化し、来年は作物や畜産物の購入が困難になるという話題をちらほらと見かける。カリ肥料の代替を探すこれに合わせて、減肥や有機質肥料への移行推進の話題も頻繁に挙がってきた。稲作のポテンシャルと飼料米上記の内容を踏まえて、今後の日本の農業は深刻であるのか?を考えて諸々を整理すると、改善の余地が大量にあることに気が付く。というわけで今回は改善の余地を挙げてみることにする。一番最初に挙げるべきことは、土の劣化に対...

 

森林の保水力を考えたい

今年の梅雨は雨がほぼ降らず、早い時期に梅雨明けが発表された。早い梅雨明けと連日の猛暑で不安になるのが、光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい各所での水不足、もしくは豪雨の発生回数の増加ではないだろうか。前者の水不足の方に焦点を当てると、川の上流に位置する山の貯水能力はどうなっているのか?という事が気になってくる。現在住んでいる地域の上流には針葉樹林が多く、これらの木は山の貯水にどれ程関与しているのだろうか?とこの疑問を解消すべく...

 

島根県出雲市のグリーンタフ

詳細な場所の位置はこの場では記載しないが、島根県出雲市で緑色凝灰岩(グリーンタフ)の地層を身近で見る場所を所有している方のところに行ってきた。竹野のグリーンタフを見ながら土の形成に思いを馳せるこの場所を地質図で確認をすると、新生代の中新世の安山岩・玄武岩質安山岩の溶岩・火砕岩の下に位置していた。中新世というのは恐竜が絶滅した後のアジア大陸から日本列島が離れた頃を指す。中新世 - Wikipedia冒頭の写真を見ての通りで、白い層と緑の層が交互になっている。...

 

アンモナイトから貝が巻くということを学ぶ

チョッカクガイから貝殻の成り立ちを学ぶの記事で、貝殻の基本構造は円錐であることを学んだ。唐突だけれども、次に疑問になるのが、同じく古生物のアンモナイトのような巻き貝だろう。チョッカクガイの頃の円錐状ではうまく泳げなかったと考えられているが、アンモナイトのような巻き貝であればうまく泳げるようになるらしい。このアンモナイトの巻き貝だけれども、これも円錐から説明できるらしい。チョッカクガイのまっすぐな円錐の形から、右側がよく伸長して、左側があまり伸長しな...

 

チョッカクガイから貝殻の成り立ちを学ぶ

誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずだと勝手に思っているのだが、カタツムリを含む貝の貝殻はどうやって大きくなっているのか?栽培に関わっていると、貝殻は炭酸カルシウムを基にした炭酸塩(有機石灰)であることがわかるので、非生物的な器官にどのように炭酸カルシウムを運搬しているのか?ということが疑問になる。この疑問に対して、すべての貝の形は、同じ「法則」で作られているのをご存知か?(近藤 滋) | ブルーバックス | 講談社のページが明快に解説していた。上記のページを読んでしま...

 

OpenStreetMap API版Soil & Geoロガー

以前、Soil & Geoロガーで現在地の土質と地質を調べようの記事で、スマホでボタンを押したら、土質と地質を調べる為の緯度経度を自動で取得する機能を設けた。Google Maps APIのジオコーディングのコードをOpenStreetMapのNominatimで書き換えてみたの記事でも紹介したOpenStreetMap APIを使う事が多く慣れてきたので、Soil & Geoロガーの改修を行ってみた。今回の改修は下記の通りOpenStreet...

 

泥炭土の地域のハウス栽培は難易度が高い

知人とのやり取りでふと考えさせられる案件があった。とある地域のハウス栽培で緑肥をかました後に作物を定植したら、葉が黄化したというもの。緑肥を鋤き込んだ後、すぐに定植して窒素飢餓になったのか?といえばそうではない。緑肥の後に緑肥の効果に甘えて施肥設計を控えめにしたのか?といえばそうではない。だから頭を悩ませていた。これに対して、一つ頭に浮かんだ。話題の箇所は泥炭土でハウス栽培をしていたなと。そして、緑肥の肥料として鶏糞を使っていたなと。葉の黄化は...

 

落葉落枝の藻類増殖防止作用とは何だろう?

東京図書出版から出版されている松井明著 ダム建設、水田整備と水生生物という本を読んでいる。読むきっかけを先に挙げておくと、中干しをしないことが稲作の利益率を高める確信を得たの記事までの話に主題となっている栽培は生態系を意識することで利益率が高まるという予想に対して、水田の生態系の理解を深めたいという事が背景にある。冒頭の本は前半がダム建設が川の生態系に与える影響で、後半が水田整備が田周辺の生態系に与える影響となっている。前者のダムはこんな感じで想像しやすいが、...

 

大雨の後の懸濁した川を見て思うこと

大雨の後、川は増水しつつ濁っている。この濁りは目の前にある景色よりも上流の土砂や有機物が混ざりあったもので構成されている。土砂による懸濁は上流の粘土鉱物を多く含んでいて、有機物は山で粉砕された落葉等由来の有機物が土化したものだろう。この濁った川の水を見ていたら、一部は安全に田畑に入る手段はないか?と考えてしまう。この濁りには栽培で欲しい要素がふんだんに含まれているので、活用できたら大きい。何か良い手はないものか?光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい


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